合同会社Radineerの成長の背景にある、自走するスタッフの“個”の力とは

合同会社Radineerの成長の背景にある、自走するスタッフの“個”の力とは(求職者向け)

企業の成長の背景にある、若手スタッフや女性活躍にスポットを当てて紹介するこの企画。今回取材したのは、Web戦略コンサルティング業を主軸にSEO対策や広告運用代行、オウンドメディア、YouTubeチャンネルなど、さまざまな自社企画メディアを運用する合同会社Radineer(ライナー)です。

Webマーケティング事業を展開する合同会社Radineer

合同会社Radineerは、DX支援等のオウンドメディアを運営するほか、SNS運用代行・SEO対策などを通してクライアントのマーケティング部門を支援しています。

会社名 合同会社Radineer
住所 東京都豊島区南大塚3丁目53番5号MOビル202
事業内容 ・DX事業
・メディア事業
・ラボ事業
設立 2014年1月24日
公式ページ https://radineer.asia/
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)

2014年設立の合同会社Radineerは時代を見据え、常に進化することで発展を遂げてきました。その成長の背景にはどのような戦略があるのでしょう。

今回はマーケティング支援事業部の江藤圭一さんに、同社の歩みや企業成長のターニングポイント、若手や女性が活躍するカルチャーについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
合同会社Radineerマーケティング支援事業部の江藤圭一さん

合同会社Radineer
マーケティング支援事業部

江藤 圭一さん

成果にコミットするWeb戦略を強みに躍進するRadineer

編集部

Web戦略コンサルティング事業を展開するRadineerさんの事業の特徴についてお聞かせください。

江藤さん

メイン事業は、オウンドメディアの運用や企業様向けのWebマーケティングに関わる施策、Web経由の集客、収益をはじめ、成果にコミットするコンサルティングです。これらを通し、Web戦略に関するご支援を幅広く手がけております。

オウンドメディア運用事業からスタートした当社の強みは、検索エンジンの最適化など、SEM(※)を最も得意とすることです。
※SEM:Search Engine Marketing。検索エンジンから指定のWebサイトやランディングページに訪問者を増やすためのマーケティング手法

編集部

SNSのマーケティング運用代行やECサイト構築など、クライアントである企業が求めるものに対して、御社の技術を提供されているのですね。

新規ドメインを1年以内で上位表示に押し上げたRadineerの手腕

編集部

Radineerさんがこれまで技術を提供してきたなかで、江藤さんが最も印象に残っているプロジェクトなどがあればぜひ、お聞かせください。

江藤さん

さまざまありますが、直近では当社代表の喜多とお付き合いがあるクライアント様が、新しくサービスサイトを立ち上げたプロジェクトが印象に残っています。

多様なサービスを展開されるなか、アミューズメント業界に特化した人材系のサービスをゼロから新たに立ち上げるにあたり、SEMを考慮したサイト制作を提案させていただきました。プロジェクトはクライアント様、Web制作会社様との3社がジョイントしスタートしました。

編集部

そのプロジェクトで、Radineerさんはどのような技術を提供されたのでしょう。

江藤さん

新規ドメインで検索エンジンの上位に表示しアクセス数を集めるのはかなり困難なので、一般的にはコーポレートサイトにサブディレクトリで運営するのがセオリーです。しかしクライアント様の強いこだわりもあり、セオリーとは別の手法を取ることになりました。

当社としては非常に成果を出しづらい状況で、Googleからの評価と戦っていかなければならない兼ね合いがあり、ハンデが大きかったのが正直なところです。そこで当社は検索キーワードを「アミューズメント施設求人」など、ダイレクトなワードにする工夫をしました。結果、一気にアクセス数が上昇し、サービスサイトの開設から1年以内で検索エンジンの2番目に表示されるまでになりました。

編集部

Radineerさんは御社の強みを活かすことで、上位表示という成果につながったのですね。

江藤さん

競合他社が弱いという外的要因があったものの、難しい条件下でサイト制作や構築に携わり、SEOを強みにさまざまな施策を行なったことが要因と思われます。

また、ドメインの運用歴が長いだけで上位表示されるケースが多々ありました。運用歴以外で追い抜けるよう、Googleからの評価の加点になりうる施策を打ったことも、早いタイミングの上位表示につながったと分析します。

始まりはフリーランスエンジニア。法人に成長したRadineerの歩み

編集部

Radineerさんは2014年設立、江藤さんは2017年にインターン生として御社にジョインされたとのことですが、これまでのRadineerさんの歩みを江藤さんの視点でお聞かせいただけますか。

江藤さん

代表の喜多がフリーランスエンジニアとしてiOSアプリの開発を行なっていたのがRadineerの前身です。受託開発が増え、売上が上昇してきたことをきっかけに法人化したため、設立から2016年まではほぼ1人で会社を運営していたとのことです。

その後、いわゆるオウンドメディアの運用やマーケティング領域に関わる事業展開を図り、アフィリエイトでの収益化に成功します。当時はまだSEOの定義が今ほど厳密ではなく、社員1人の小さな企業でもマネタイズしやすい時代だったことも相まって、売上が伸びていったと思われます。

編集部

その後、社員を採用するようになったのは、どのような理由からなのでしょう。

江藤さん

さまざまなジャンルのオウンドメディアを展開したことで、記事コンテンツの作成や、それに伴う画像作成などが必要となり、2016年に1人目のスタッフを正社員として採用しました。

2017年に私がインターン生としてジョイン、正社員として入社した2019年まではオウンドメディアの運用を中心にマネタイズして収益を上げていました。当時のスタッフ数は5名、委託業務を含めても10名程度だったと思います。

蓄積したSEOのノウハウでtoB向けWebマーケティング事業を開始

編集部

Radineerさんがオウンドメディア運用から現在のSEO対策や広告運用代行などを手がけられるようになったターニングポイントはどこにあったとお考えですか?

江藤さん

2018年~19年はアルゴリズムの変化などを理由にオウンドメディアでのアフィリエイトの収益が頭打ちとなり、収益も右肩下がりになりました。

そのような状況下で、蓄積してきたSEOノウハウを外に展開することに舵を切り、2019年の終わり頃にtoB向けのWebマーケティングの事業領域を立ち上げました。これがターニングポイントになったと思います。また喜多としても、社員数の増加を機に組織化を本格的に考えたことが転換期になったと分析します。

編集部

時代の転換期をしっかり見据えた結果、新規事業を立ち上げられたのですね。

記事コンテンツ制作などフロントエンド商材で売上が純増

編集部

Webマーケティングの事業の立ち上げからまもなく4年目(取材は2023年12月)を迎えるRadineerさんですが、成長を実感されることはありますか?

江藤さん

2021年末頃から、事業方針に変化が出てきています。Webコンサルティングの仕事を最初から取りに行くのではなく、例えば記事コンテンツの制作など、フロントエンドに近い商材を整えるようにしたんです。

それにより、泥臭くアウトバウンドで物量をかけてDM営業するスタイルが、プロダクトにフィットしたことで、より成長したと感じています。

2022年以降はクライアント様も増え、売上自体も伸びています。さらに地固めし、多段展開で当社でできることを増やしました。これまで喜多が請け負っていたBPO案件を受注しなくても自社事業のみでやっていける実情に数字だけではない成長が見られます。

編集部

代表の喜多様とまさに二人三脚でRadineerさんの事業を運営されている江藤さんですが、事業が軌道に乗るまではご苦労もあったのではないでしょうか。

江藤さん

代表の喜多も私も営業経験が豊富でないことに加え、コロナ禍で能動的な営業のアクションを取りづらかったこともあり、2021年頃までは苦労しました。

コロナ禍では、喜多がプロジェクトマネージャーとして企業案件に入ったり、私が広告代理店のWeb広告運用担当としてBPO案件で収益を上げたりすることが多かったです。

編集部

コロナ禍をしっかり乗り越えられた実績があるからこそ、Radineerさんは成長を遂げられているのですね。

自走でき、変化し続けられる方が活躍するRadineerのカルチャー

編集部

続いて、Radineerさんのカルチャーについて伺います。御社で活躍するスタッフの特徴をお聞かせください。

江藤さん

自分で走り続けられる者が活躍しています。もちろん、細かい指導が必要なフェーズがあることは理解しており、スキルに応じた対応もしています。そのうえでフェーズを超えた先に自分で考えながら走り続けられる力が当社では求められます。

小さい企業なので、1つにピボットを置くよりは、いろいろ展開するなかで月毎の動きの違いに対応できるレベルで変わり続けられるとスタッフの成長を感じます。

編集部

Radineerさんにジョインすることで、どのような方たちと仕事ができますか?また、技術以外で必要な人間的スキルもお聞かせください。

江藤さん

インターン生から当社にジョインした私の経験からお話すると、当社は大学や高校の同期、一般的な会社員とは違う方たちとの出会いがあるといった印象です。当社のような30人規模の小さいコミュニティでは、個々の人間性が重要視されると思います。

良くも悪くも当社が組織として一般的な企業と異なる点は、ベンチャー企業やスタートアップ企業のように、画一的な人材がいないことが理由として考えられます。そのため、前職の社風にこだわる方にとっては、少し働きづらい面もあるかもしれません。

ライター、編集者、キャリアアドバイザーなど、業務委託の採用を強化

合同会社Radineerマーケティング支援事業部の江藤圭一さん

編集部

代表の喜多さん1人からスタートしたRadineerさんですが、現在は何名の方が御社にジョインされているのでしょう。

江藤さん

社員に加え、業務委託を含めると30〜40名の規模となっています。

編集部

2017年からインターン生としてジョインする江藤さんは、現在のスタッフの中で最も長くRadineerさんに携わっていると思われます。見守ってきたなかで、仕事の進め方や採用ポリシーなど、変化を感じることはありますか?

江藤さん

コアとなる部分は私がジョインしたタイミングからそこまで変わってはいない印象です。先ほどお話しした1人目の社員は現在退職し当社関連会社の代表を務めるほか、個人で仕事を請け負っています。仕事のフローとしても、代表が会社全体を把握し、私が実務レベルを担当する流れは基本的に変わっていません。

変化があったのは業務委託の採用強化です。例えば、記事コンテンツの制作であればライターや編集者、ディレクター。人材事業ではキャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントといったように、能力や資格を有する方を採用しています。

全体の統括は最少人数で行い、実務は能力特化の人材をアサインしています。それに対しどうディレクションしていくかが、組織の作り方の要だと思います。

編集部

プロフェッショナルな人材の適材適所で業務に信頼性と効率化をもたらし、江藤さんはディレクションやマネジメントに注力できるのですね。

SNS運用を任せてもらえるRadineerのインターンシップ制度

編集部

インターン生から正社員として入社された江藤さんのように、Radineerさんでは現在もインターン生を積極的に受け入れていると伺っております。インターン生はどのような業務を経験できるのでしょう。

江藤さん

業務内容としては、リソースが割きづらかったり、マネタイズのポイントが遠いけれどやっておく必要がある領域をインターン生にお任せしてます。その代表例がSNS領域で、現在4名のインターン生にはXの運用を任せており、数字としてもかなり伸びています。

SNS領域は、私が1日かけて考えて作ったコンテンツよりも、学生たちが10分から20分で考えたコンテンツがフィットすることが現実としてあります。

私もインターン時代にオウンドメディアの立ち上げから運用まで1つのサイトを任せてもらっていました。自分の城のようなものがあると、モチベーションにつながります。その経験を学生にも実感してほしいと思っています。

編集部

ご自身もインターン生だったらからこそ、学生の気持ちに寄り添い、モチベーションにつながる仕事を任せられるのですね。

YouTubeチャンネル運用がモチベーションに

編集部

過去に御社のインターンシップに参加した学生の中で、印象に残っている方のエピソードなどがあれば、ぜひご紹介いただきたいです。

江藤さん

コロナ禍の2020年の夏にインターン生として採用した学生は、フルリモートでのジョインだったので、最初はどうしてもコミュニケーションで苦労することもありました。

そのような状況下でも本人に自走する気持ちが強く、YouTubeチャンネル運営で彼が得意とするジャンルをお願いしたことがモチベーションにつながったと思います。

「卒業までにこんなチャンネルに成長させたい」という目標も難なく達成でき、当社としてもインターンシップのロールモデルと捉えています。

編集部

江藤さんと同じように、インターン生から正社員に登用された事例はあるのでしょうか。

江藤さん

インターン生へのオファーはリクルーティングを兼ねているので、当社から声をかけることはあります。インターン生がこちらからオファーを出したくなるまでに成長してくれると嬉しいです。

子育て世代も活躍するRadineerの柔軟な働き方

編集部

Radineerさんにはフリーランスのライターや編集者など、業務委託でジョインされている方が多いそうですが、どのような働き方をされている方が多いのでしょう。

江藤さん

業務委託のライター職は95%以上が女性です。納期を守っていただければ働く時間や場所は自由なので、お子さんがいる方でも働きやすい環境だと思います。

ディレクター職やキャリアアドバイザー職は、ライター職とは少し業務が異なりますが、業務委託者は基本的に出社義務もなく、自分で働き方を選択することが可能です。もちろん、勤務時間をこちらから指定することもありません。

出社勤務のアルバイトは、家庭の状況に合わせてシフトを作成

編集部

業務委託以外のスタッフの働き方についてもお聞かせください。

江藤さん

受託案件の増加に伴い、2名のアルバイトを採用しました。実務のディレクションは私が一括で行なっているのですが、細かい部分まではどうしても目が届きにくいことが採用に至った理由です。

業務委託は職種や業務領域が限定されるのに対し、アルバイトには柔軟に対応してもらうため原則出社勤務としています。

1名は幼稚園に通うお子さんがおり、勤務時間は10〜15時と、一般的な時短勤務となっています。特段、こちらからコアタイムや出社日数を指定していないので、家庭の状況や業務内容に合わせ、勤務時間を選んでいただいているのが現状です。幼稚園の呼び出しなどによる中抜けにも柔軟に対応しています。

編集部

業務委託、アルバイト共に女性が多く活躍しているRadineerさんですが、どのようなライフステージでも働きやすい環境を用意した結果、女性のスタッフが増えたのでしょうか。

江藤さん

おっしゃる通りです。あくまで当社の論理ですが、ライティング業務やディレクション業務など、細かなポイントの対応を得意とする方は経験則上、女性が多いように思います。せっかくジョインいただいたからにはモチベーションを高く持って長く働いてほしいので、柔軟な働き方を整えています。

また、業務委託やアルバイトの方が何らかの事情で業務を続けることが困難になった場合でも、きちんとフォローできる体制を整えています。

能動的に行動し、発信できる方を歓迎

編集部

最後に、成長著しいRadineerさんの事業や柔軟な働き方に興味を持った読者に向け、御社が求める人物像やフィットする人材の特徴についてメッセージをお願いします。

江藤さん

能動的に意見し、行動できる方を歓迎します。小さな組織である当社では「あなたはどうしたいの?」ということが、リアルに求められる環境です。こうした組織では、しっかり発信し動ける人材がとても重要です。

年齢や経験以上に、日々の業務の動き方や成果を重視する当社は、家庭の事情で勤務時間が限定される場合などの働き方にも柔軟に対応します。せっかくのスキルや能力を何らかの事情で生かしきれていない方はぜひ、その能力を当社で発揮いただくことを期待します。

正社員や業務委託としてRadineerにジョインいただくことが理想ではありますが、当社で経験を積むことで、独立するだけのスキルを身につけられると思います。自分で考え、コトを進めていきたい方はぜひ、お問い合わせいただければ幸いです。

編集部

コロナ禍を乗り越え、躍進し続けるRadineerさんのチャレンジングな姿勢は、転職を希望する全ての方の希望と感じました。また、子育て世代も活躍できる柔軟な働き方は、多くの眠っている才能を活かすことにもつながると思います。

本日はありがとうございました。

■取材協力
合同会社Radineer:https://radineer.asia/
採用ページ:https://radineer.asia/recruit/