多様なクリエイティブを生み出すラナユナイテッドの「フラットに支え合う」ワークスタイル

社員の自分らしい働き方を支える制度や特徴的なカルチャーを持つ企業に迫るこの企画。今回はwebデザインを中心に、多角的なクリエイティブを提供する株式会社ラナユナイテッドにお話を伺いました。

多様なクリエイティブ機能を包括する株式会社ラナユナイテッド

ラナユナイテッドは、webサイト制作などのデジタルコンテンツを中心に、クライアントの課題解決に資するクリエイティブやソリューションを提供するグループ会社です。

3つのデザインカンパニー(ラナデザインアソシエイツ、ラナエクストラクティブ、ラナキュービック)と、複数の事業部やラボがあり、それらを包括する株式会社ラナユナイテッドが中核組織としての役割を果たしています。プロジェクトごとに柔軟にチームを編成しながらそれぞれの特徴を活かし事業を展開する体制が特徴です。

会社名 株式会社ラナユナイテッド
住所 東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目12−9ブルースカイ千駄ヶ谷1階
事業内容 ・webサイトの構築・運営
・メディア戦略のコンサルティング
・映像制作
・インスタレーション及びサイネージの企画・実装
・アプリ開発
設立 1996年創業
1999年3月有限会社設立
2001年1月株式会社へ組織変更
公式ページ https://www.ranaunited.com/
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
フレックスタイム制度(コアタイム10:00-15:00)

今回は3つのデザインカンパニーの内、1996年創業の株式会社ラナデザインアソシエイツから管理部の石井さん、デザイナーの花井さん、そして2007年に設立された株式会社ラナエクストラクティブからアカウントディレクターの倉持さんにお越しいただきました。

それぞれの会社での取り組みや、グループ全体でのリモートワークを主とした働き方、グループに共通するカルチャーなどについて詳しく伺っています。

本日お話を伺った方
株式会社ラナデザインアソシエイツ管理部石井さやかさん

株式会社ラナデザインアソシエイツ

管理部

石井さやかさん

株式会社ラナエクストラクティブアカウントディレクター倉持芽依さん

株式会社ラナエクストラクティブ
アカウントディレクター

倉持芽依さん

株式会社ラナデザインアソシエイツデザイナー花井美紀子さん

株式会社ラナデザインアソシエイツ
デザイナー

花井美紀子さん

web黎明期に設立され、時代に合わせて業務の幅を拡大

編集部

ラナユナイテッドさんは複数の企業と事業部を包括されているとのことですが、まずはラナユナイテッドさんの会社としての成り立ちを簡単にご説明いただけますでしょうか。

石井さん

「ラナユナイテッド」は3つのデザインカンパニー、複数の事業部で構成されるラナグループの総称です。ラナユナイテッドはそれぞれのカンパニー、事業部の中核的な役割を担っています。

3つのデザインカンパニーの内、最初に立ち上げられたのが「ラナデザインアソシエイツ」です。1996年というwebの黎明期に創業し、その後1999年に法人化しました。そこから25年がたち、時代に合わせたさまざまなお仕事をいただく中で、得意分野に特化した事業部や会社を立ち上げながら成長してきました。

「ラナデザインアソシエイツ」の他の2法人は、webデザインとイベントなどとの連携に強みを持つ「ラナエクストラクティブ」、3Dを軸としたデザイン制作を行う「ラナキュービック」です。また「ラナデザインアソシエイツ」の中にも映像に特化した事業部「ラナダブルオーセブン」、データを活用したデジタルプロダクト制作を行う事業部「ラナグラム」があります。

デザイン、テクノロジー、データビジュアライゼーションなど各領域のスペシャリストが在籍し、プロジェクトごとにチームを自在に構成しているのがラナユナイテッドの特徴です。それぞれの得意分野で能力を発揮しながら、クライアントの課題を解決するプロダクトやソリューションを提供しています。

自治体や美術館。それぞれの会社の強みを活かした多様な制作事例を持つ

編集部

本日はラナデザインアソシエイツ、ラナエクストラクティブからそれぞれ倉持さん、花井さんにお越しいただいているため、それぞれの会社でどのような事業を展開されているのか、具体的な事例を教えていただけますか?

倉持さん

ラナエクストラクティブではwebサイト制作をメイン業務としながら、オンラインやリアルでのイベント、キャンペーンなどと連携したプロモーションなども手掛けています。

また最近では一般企業だけでなく自治体のブランディング業務を手掛けるなど、業務の幅を拡大しています。ある自治体ではwebサイト制作とともに、まちのブランドスローガンの策定やロゴの制作など、シティプロモーションに関する業務を多角的に請け負いました。

私はアカウントディレクターとして、お客様とのやり取りや社内の進行管理などを担当しています。また全体的な予算の中で実施業務を決め、予算を振り分けていくのもディレクターの仕事です。

株式会社ラナエクストラクティブアカウントディレクター倉持芽依さん
▲ラナエクストラクティブのアカウントディレクター・倉持さん

花井さん

ラナデザインアソシエイツはデザインコンサルティングやブランディングを手がけるデザイン会社です。デジタルに特化した強みを持ちつつ、グラフィックやプロダクトなどをデジタルと連携させることも得意としています。1996年創業のデジタル分野では老舗のデザイン会社となります。

最近の事例でいうと、東京都庭園美術館の40周年のサイトリニューアル業務があります。アールデコ装飾という建築意匠を盛り込んだサイトデザインにすることでデザイン面の訴求力を高めつつ、サイト更新の簡便性なども考慮した制作事例となっています。またサイト制作と同時に美術館の紙のマップデザインも行うなど、サイトリニューアルにとどまらず全体にコミットしたデザイン制作を行ったのも特徴です。

■東京都庭園美術館のサイトリニューアル事例(公式サイト)
https://www.ranaunited.com/works/?id=4164

株式会社ラナデザインアソシエイツデザイナー花井美紀子さん
▲ラナデザインアソシエイツのデザイナー・花井さん

幅広いデザイン業務に携われるからこそ感じられる楽しさ・やりがい

編集部

ラナユナイテッドさんならではの仕事の特徴、あるいは面白さといった点はどのようなところだと感じられますか?

花井さん

ラナユナイテッドでは高いデザイン性を求められる案件が多いため、デザイナーとしてはその点で楽しさややりがいを感じています。また、さまざまな事業部、グループ会社があるからこそ幅広い表現ができる点も面白さを感じるポイントですね。

webデザインが主軸ではありますが、プロダクト開発のアイディア出しをしたり、絵が得意な人は打ち合わせに同行してアイディアを絵に起こしたりすることもあるなど、自分の能力を発揮できるフィールドが多いことも、仕事をする上での楽しさややりがいになっていますね。

職種や生活に合わせた柔軟な働き方

株式会社ラナデザインアソシエイツ管理部石井さやかさん
▲ラナデザインアソシエイツ・管理部の石井さん

編集部

続いてラナユナイテッドさんでの働き方について伺います。ラナユナイテッドさんではリモートワークが主体となっているとのことですが、リモートと出社の比率などのルールはあるのでしょうか。

石井さん

ラナユナイテッドでは現在、週2日の出社を奨励しています。ただし運用ルールは会社や事業部によって異なります。

私は管理部門なので基本的にはほぼ出社していますが、生活に合わせて1日は在宅勤務をしています。それぞれの生活環境に合わせ、自由な働き方ができているのではないでしょうか。

花井さん

ラナデザインアソシエイツでは週2日の出社が基本になっています。月曜日は全体で集まる定例会があり、その他木曜日か金曜日には出社するというルールです。私は遠方に住んでいるため週2日の出社以外は、基本的にはリモートワークで作業しています。

倉持さん

ラナエクストラクティブでも職種や生活環境によって働き方は異なります。私はアカウントディレクターという立場上チームの人とコミュニケーションを取る機会が多いのと、オフィスの雰囲気が好きだということもあり、基本的には出社しています。デザイナーやエンジニアは集中して作業をしたい場合が多いため、週3日くらいでリモートワークをしている社員が多いかなという印象です。

私もお客様のところに打ち合わせに行った帰りにそのまま在宅勤務に移行することもあります。臨機応変に対応できる働き方ができているなと感じますね。

またラナエクストラクティブは仙台にもオフィスがあるのですが、皆基本的に普段からリモートワークで一緒に仕事をしているため、あまり場所の遠さを感じることはありません。

株式会社ラナユナイテッドのオフィス内観
▲開放的でおしゃれな雰囲気のオフィス

コミュニケーションツールを利用しつつ、対面コミュニケーションの機会も確保

株式会社ラナデザインアソシエイツ管理部石井さやかさん

編集部

リモートワークを交えた中で、メンバー間ではどのようにコミュニケーションを取られているのでしょうか。

石井さん

管理部の立場からすると、リモート環境下においてどう全体に情報伝達していくかという部分が大切です。その点については社内コミュニケーションツールとしてSlackを使用し、スタンプでのリアクションを促すことで対応しています。

また、コロナ禍では一時期完全リモートワークに移行したのですが、やはりリモートでのコミュニケーションには限界があると実感しました。現在週2日の出社を推奨しているのにはそういった背景があります。週2日の出社があることで、対面コミュニケーションの機会も確保できているのがポイントですね。

花井さん

私も案件を進める中でメンバーと連絡を取るのはもちろん、週2日の出社時に直接話をしたり、一緒にご飯を食べに行ったりしています。

編集部

リモートワークと出社をバランス良く取り入れながら、柔軟な働き方と社内コミュニケーションを両立されていることが良く分かりました。

株式会社ラナユナイテッドのオフィス風景
▲オフィスではメンバーだけでなくペットロボットとのコミュニケーションも!

副業や子育てをしながら働く人が多い職場環境

株式会社ラナユナイテッドのオフィス風景

編集部

ラナユナイテッドさんではリモートワークに加えてフレックス制度も導入されているとのことですが、こちらの運用ルールを教えていただけますか?

石井さん

フレックス制度はまずラナエクストラクティブが導入しており、2023年7月からラナデザインアソシエイツでも導入しました。コアタイムは10時から15時、他社様の稼働時間にはラナユナイテッドも稼働するというのが基本的なルールです。

一方で、どうしても夜遅くまで作業に没頭しなくてはならないケースもあります。その場合は次の日の朝の時間を少し調整するなど、個々に合わせた働き方ができるようになっています。管理部では残業状況やお休みの取得の状況などを定例会などを通じて確認し、残業が多い場合には個々で調整してもらうよう働きかけています。

編集部

倉持さんと花井さんにも、それぞれの会社、職種でどのような働き方をされているのかをお伺いできますでしょうか。

倉持さん

ラナエクストラクティブは、残業の状況などは案件の忙しさによりますが、基本的に休日出勤もありませんし、有給も取りやすい環境です。忙しいときもありますが、フレックス制度を活用して案件が落ち着いたタイミングで早めに帰るなど、自分で調整できていますね。

お子さんがいるメンバーがお子さんの急病で途中で退勤しなければならないときも皆でカバーし合っています。お互いフォローしながら働くことができる、すごく良い環境だと感じますね。

花井さん

ラナデザインアソシエイツでも、お子さんがいる社員は少し早く退勤するなど、フレックス制度を活用して仕事と子育てを両立されています。産休から復帰してお仕事を続けている社員もいますよ。

また私個人ではありませんが、副業をしている社員もいます。それも会社の仕事とプライベートを両立できる環境があるからこそなのではないでしょうか。

編集部

ラナユナイテッドさんは会社としても副業OKのルールがあるのですか?

石井さん

はい。違う業種の副業であれば頭の切り替えやさまざまな情報のインプットの機会にもなるので、社長と上長の方に報告・申請をした上であれば基本的に副業も許可しています。

編集部

ラナユナイテッドさんの柔軟な働き方が、社員の方ご自身の希望に応じた時間の使い方を可能にしているんですね。また倉持さんのお話から、仕事と子育ての両立をする上でフォローし合う体制があることも伝わりました。

手を挙げることで任される!積極性を評価する制度も

株式会社ラナユナイテッドの仕事風景

編集部

ラナユナイテッドさんの社内カルチャーについてお聞きします。ラナユナイテッドさんのグループ全体に共通するような特徴などはあるのでしょうか。

花井さん

ラナユナイテッドでは興味がある案件に積極的に手を挙げることで任せてもらえる環境があります。

最初にお話しした東京都庭園美術館の案件も、まさにその事例です。というのもこの案件はそもそも私が個人的に東京都庭園美術館のことが好きでInstagramをフォローしていたことから見つけたものなんですよ。

Instagramで投稿されていたコンペティションの情報をSlackの雑談スレッドで流したところ、社長の目に留まって「やろう」ということになったんです(笑)。

熱意と積極性があれば提案を受け入れてもらえ、またそれを任せてもらえる環境があるのがラナユナイテッドのカルチャーだと思います。だからこそ、自分の好きな領域で能力を発揮できるという良さもありますね。

石井さん

ラナユナイテッドは、社員が自分の能力を高めるということも大切ですが、会社として業務の幅を広げていくことも重要視しています。そのため今回のように新しい案件を持ってきてくれる場合は、人事評価的にも好感度が高いです。

編集部

ただ提案を受け入れてもらえるだけでなく人事評価にもつながることで、より新しい挑戦がしやすくなっているんですね。

「素晴らしい作品をつくる」ゴールに向かって協力し合う、フラットな関係性

株式会社ラナユナイテッドの仕事風景

編集部

その他にも、ラナユナイテッドさん独自のカルチャ―があれば教えてください。

倉持さん

ラナユナイテッドにはプランナー、アカウントディレクターやデザイナー、エンジニアなどさまざまな人とフラットな関係で仕事を進められるカルチャ―があります。職種もそうですが、年齢なども関係なく本当にフラットな関係性の中で仕事を進めることができるのがラナユナイテッドの特徴です。それは、皆が素晴らしい作品をつくるために同じ方向性に向かって進んでいるからこその特徴だと思っています。

また、デザイン関係の人だけではなくいろいろなバックボーンを持つ人たちが集まっているのも魅力です。だからこそ多様なアイディアが出てくるというのも、ラナユナイテッドならではの面白さですね。

ラナユナイテッドが求めるのは、熱意と積極性、責任感がある人

株式会社ラナユナイテッドのオフィス風景

編集部

最後に採用について伺います。ラナユナイテッドさんでは採用に際して、どのような人物像の方を求めていらっしゃいますか?

倉持さん

花井がお話したように、ラナユナイテッドには手を挙げたら任せてもらえる環境があります。だからこそ指示待ちをするのではなく、熱意を持って積極的に動き、責任感を持ってその仕事をやり遂げる方はラナユナイテッドで活躍できると思います。

花井さん

デザインが好きな方にはおすすめです。ラナユナイテッドの案件は本当に幅広く、先ほど言ったような美術館の案件もあれば、ミュージシャンの案件や、有名なキャラクターグッズの案件を手掛けたこともあります。両極端ともいえるデザインを並行して行うことができる環境は、デザインが好きな方にとってはとてもやりがいを感じられると思います。

熱意と責任感を持って、細部まで良いデザインをつくり上げていくことに情熱を持てる方を、ラナユナイテッドでは歓迎します。

編集部

社員の方々の積極性や自律した働き方があるからこそ、ラナユナイテッドさんの高品質で多様なクリエイティブが生み出されているのだなと感じました。本日はお忙しい中、ありがとうございました!

■取材協力
株式会社ラナユナイテッド:https://www.ranaunited.com/
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