社員の働きやすさを支えるカルチャ―や独自の福利厚生制度を持つ企業を特集するこの企画。今回はグリー株式会社の100%子会社として、法人向けメタバース事業を提供するREALITY XR cloud株式会社にお話を伺いました。
企業のメタバース参入をサポートするREALITY XR cloud株式会社
REALITY XR cloud株式会社はグリー株式会社のメタバース事業から独立した、法人向けメタバース構築ソリューションを提供する企業です。自社プラットフォームの開発・運用に加え、企業のメタバース導入コンサルティングも行い、企業のメタバース参入を多角的にサポートしています。
会社名 | REALITY XR cloud株式会社 |
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住所 | 東京都港区六本木6-11-1六本木ヒルズゲートタワー |
事業内容 | 法人向けメタバース構築ソリューション「REALITY XR cloud」の開発・運営 |
設立 | 2023年1月 |
公式ページ | https://reality-xrcloud.inc/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
コロナ禍にリモートワークを導入したREALITY XR cloud株式会社(以下、「REALITY XR cloud」)は、現在では社員の状況や希望に応じて、出社か在宅を選択できる自由な働き方を実現しています。また、子育てをしている社員が多い中で、充実した制度と社内カルチャーの両面からワークライフバランスをサポートしています。
今回はそんなREALITY XR cloudの働きやすさの秘訣やカルチャーなどについて、事業開発部の庄司さんに詳しくお話を伺いました。
「メタバースの総合窓口」として法人向けメタバースソリューションを提供
編集部
まずはREALITY XR cloudさんの事業内容について簡単にご説明ください。
庄司さん
REALITY XR cloudはグリー株式会社で実施していたメタバース事業から、法人向けメタバース事業専門会社として独立する形で設立されました。企業のメタバース事業参入の多くの課題解消に資するソリューションを提供することを目的として事業を展開しています。
メタバースプラットフォームの開発・運用のみならず、導入コンサルティングも行っているのがREALITY XR cloudの特徴です。自社のプラットフォームだけでなく他のメタバースも含め、豊富な選択肢の中から最適な活用を図れるよう「メタバースの総合窓口」としてサポートを行っています。
編集部
REALITY XR cloudさんが自社で開発・運用を手掛けるメタバースプラットフォームはどういった特徴を持つものなのでしょうか。
庄司さん
REALITY XR cloudが手掛けているのは、累計1,500万ダウンロードのVTuber配信アプリ『REALITY』を活用した『REALITY Worlds』というBtoBtoCのメタバースソリューションです。『REALITY』はtoC向けの、アバターを通して配信したりいろいろな人と交流ができるスマートフォン向けアプリです。その中に『REALITY Worlds』というメタバース空間をつくり、企業様がイベント施策などを展開できるものとなっています。
メタバース事業に参入した企業様からよく聞く課題として、「メタバース空間をつくったものの、そこで集客することができない」というものがあります。要するにユーザーの方にそのメタバース空間を利用してもらうことができない、ということです。
その点、アプリ『REALITY』は既に多くのユーザーが利用しているため、それを活用した『REALITY Worlds』ではひと月当たり数百万人の来場数があり、安心してメタバース事業に参入いただくことができています。
リモートワークでも出社でも、個人に合わせた働き方ができる
編集部
REALITY XR cloudさんの働き方について伺います。REALITY XR cloudさんでは現在リモートワークを主体とされているのでしょうか?
庄司さん
REALITY XR cloudでは3分の2の社員がリモートワークを活用しています。ただし事業部や職種によって働き方は異なっています。
例えば私は事業開発部とプロダクト部を兼務しているのですが、どちらの事業部でもクライアントやプロジェクト次第で出社が必要になる日があります。現在は比較的在宅勤務が多いです。バックオフィスの社員は、週2日以上は出社されている方が多いですね。
編集部
庄司さんは出社されることもあるとのことですが、リモートワークのメリットを感じる場面もありますか?
庄司さん
私は今育児中なので、在宅勤務で時間に融通が利くのはありがたいですね。
子どもを産む以前でも通勤時間が体力的にネックになっている部分があったので、出社頻度が少なくなることで時間を有効に使えるのはメリットだと感じています。周りでも「出社の時間がない分、働く時間を確保できる」と言っているメンバーは多いですよ。
ただ基本的には、自分の仕事の状況や希望に合わせて自由に出社・リモートワークを切り替えることができる環境です。もちろんリモートのメリットは大きいのですが、出社している社員も少なくありません。
その背景としては、2022年3月にオフィスを移転したことも影響していますね。社員同士のコミュニケーションが取りやすいことはもちろん、アートが飾られているスペースがあったり、キッチンでコーヒーを淹れたりできるので、出社時の過ごし方の幅が広がっています。
編集部
なるほど。あえて明確なルールを設けず個々の働き方を受容することで、プライベートにも仕事にも好影響が出ているんですね。
自社製品のバーチャル空間での会議など、オンラインコミュニケーションも活発
編集部
リモートワークの方も多い中で、メンバー間でのコミュニケーションの取り方で工夫されていることはありますか?
庄司さん
メインのコミュニケーションツールとしてはSlackを利用しています。会議ツールとしてはZoom、GoogleMeetの他、REALITY XR cloudの自社製品である『REALITY Spaces』というクローズドメタバース空間があるため、それを利用することもあります。
編集部
『REALITY Spaces』はバーチャルオフィスのような形で利用されるものなのでしょうか?
庄司さん
現在は会議での利用がメインですね。ただし将来的にはバーチャルオフィスとしての利用も想定してアップデートしていく予定です。
編集部
メタバース空間での会議は、ZoomやGoogleMeetと比較してどのような特徴がありますか?
庄司さん
やはり他のツールと比較して「体験を共有してる」という感覚が大きいですね。例えば会議で発表をした後にアバターたちが拍手をすることもできるんですよ。ZoomやGoogleMeetでも拍手機能はあるのですが、アバターたちの拍手を視覚的に捉えられることで臨場感があります。またメタバース空間でのアバター同士の距離によって声の大小が変わるので、そういった点でもリアルに集まっている感覚が得られます。
今後バーチャルオフィスとしても利用していくことで、誰が今どこで何をしているのかも分かりますし、周囲の人に話しかけやすくなるという効果も出てくると思います。リモートワーク下でのコミュニケーションの活性化にもつなげていけるのではないでしょうか。
チームでの食事会や会社での公式部活も。リアルのコミュニケーションも盛ん
編集部
業務上のコミュニケーション以外にも、オンラインでの交流機会などもあるのでしょうか?
庄司さん
オンラインでもありますが、実際に食事に行ったり飲み会をしたりということも多いですよ。グリーの福利厚生の一環としてチームビルディングのための予算をもらえるので、それをチームのコミュニケーションに活用しています。
私のチームでは3か月に1回、飲み会を行っています。チームによっては何回かランチに行くところもあり、予算の使い方はさまざまです。先ほど言ったメタバース空間を活用したオンライン食事会などはまだやっていませんが、将来的にはできるようになると良いなと思っています。
あとは社内での部活動も盛んなので、そこでも社員同士の交流を図っていますよ。私は「グリーパパママ部」に入っていて、そこで情報交換をしたり、年に何回かの活動日に子どもを連れて遊びに行ったりしています。その他にもバスケ部、ゴルフ部、野球部、ボードゲーム部、将棋部、麻雀部、格ゲー部などいろいろな部活動がありますね。
編集部
自分に合った働き方ができる環境でありながら、会社としてメンバー間のコミュニケーションをとても大切にされていることが伝わりました。チーム内はもちろん、部活動などがあることで別の部署の方とも活発にコミュニケーションを取ることができそうです。
ファミリー休暇にベビーシッター制度、子育て家庭を支える充実の福利厚生
編集部
庄司さんは子育てをしながらお仕事をされているとのことですが、リモートワークの他にも子育てと仕事を両立する上で助かるREALITY XR cloudさんの制度はありますか?
庄司さん
弊社では裁量労働制と所定労働制の2つの制度がありますが、そのどちらでもファミリーサポートの一環として時短&時差勤務をすることが可能です。朝早くから仕事をして、夕方以降の時間を家のことや子どもに使うことができています。
REALITY XR cloudの福利厚生制度は親会社であるグリー株式会社とほぼ同じ内容のものが適用されているのですが、いろいろと手厚いサポートがあるので子育てと仕事の両立にも役立っていますよ。中でも「ファミリー休暇」は年間最大5日取得できる特別休暇で、子どもの急病時に活用しています。
また、育児サポートとの関係性は薄いですが、低価格でマッサージを受けられる制度もあるんです。
編集部
柔軟な働き方ができるだけでなく、いろいろな面から充実した制度が子育てをしながら働く社員の方を支えているんですね。
メンバーの約半分が子育て中!お互いにフォローし合えるカルチャ―
編集部
REALITY XR cloudさんには子育てをしながら働かれている方が多いのでしょうか。
庄司さん
すごく多いですよ!全体の半分くらいのメンバーが子育て中なのではないでしょうか。育児休暇を取る男性社員も少なくありません。社長自身が子育てをしていることもあり、REALITY XR cloudでは会社全体で子育て中の社員に対する理解がすごく浸透しているなと感じます。
編集部
制度の充実も大切ですが、周囲の理解があるとより働きやすくなりそうですね。
庄司さん
それはすごく感じます。チームメンバーがフォローに入ってくれることも多いですし、ライフステージにかかわらず助け合う風土が浸透しています。会社全体で理解があるのはとてもありがたいですね。
お互いにフォローし合うカルチャーがあることで、子どもの有無に関わらず、何か事情があるときに言いやすい雰囲気が醸成されているのもポイントです。会議の時間を決めるときも「その日は子どもの行事があるから難しい」ということを気兼ねなく言えるんですよね。それはREALITY XR cloudの働きやすさにつながっていると思います。
メタバースに対する思いを持って自社製品を育てていける人を歓迎
編集部
続いて採用について伺います。REALITY XR cloudさんにフィットするのはどのような特徴を持つ方なのでしょうか。
庄司さん
REALITY XR cloudのメンバーのタイプは大きく2つに分かれます。1つはメタバースという新しい領域で、製品をつくっていくのに必要な尖った感性を持つ個性豊かなタイプ。そしてもう1つはtoB向けのビジネスを展開していく上で必要な、高いコミュニケーション能力を持つタイプです。
そのどちらのタイプにも共通して求められるのが、ユーザーとしてメタバースが好きで、業界を発展させていきたい、そしてお客様の役に立ちたいという気持ちを持っていることです。そういう気持ちを持って自社の製品を育てていける人が、REALITY XR cloudには合っているのではないかと思います。
メタバースという新しい分野で、日々挑戦しながら成長を感じられる環境がある
編集部
最後に、REALITY XR cloudに興味を持った読者の方に向けてメッセージをお願いします。
庄司さん
REALITY XR cloudではメタバースという新しい分野の中で日々挑戦しながら、会社も自分も成長し、やりがいを感じることができます。一方でグリーを親会社としていることで、安定した基盤とさまざまな事業ノウハウの上で、幅広いソリューションをお客様に提案していけるのも魅力です。
メタバースが好きで、お客様のために一緒に働いてくれる方に来ていただけると嬉しく思います。興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
編集部
REALITY XR cloudさんには法人向けのメタバースソリューションを提供するという新たな領域を切り拓くやりがいと、手厚い制度のもとで自分の生活も大切にしながら働ける環境の両方があると感じました。本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
■取材協力
REALITY XR cloud株式会社:https://reality-xrcloud.inc/