ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、Sinumy株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
Sinumy株式会社は「シームレスな体験で世界を幸せにする」をミッションに掲げ、特許取得済みの高精度測位技術と決済水準のセキュリティ技術を活用し、世界初となる完全ハンズフリーの認証・決済技術の開発を行っています。改札やレジでの支払いなど、日常生活のあらゆる場面で、完全なハンズフリー体験を実現する独自技術「Sinumy Technology」は、すでに多くの企業から注目を集めています。
スタートアップフェーズながら、豊富な経験を持つプロフェッショナル人材が集まり、リモートワークを基調とした柔軟な働き方を実践しながら、世界を変える技術の実用化に挑戦しています。
今回は、Sinumy株式会社の技術開発と働き方について、取締役COOの倉内さんとソフトウェアエンジニアの穴井さんにお話を聞かせていただきました。
世界初のハンズフリー技術で未来を創る「Sinumy株式会社」
▲様々な企業から注目を浴びた、Sinumy株式会社のハンズフリーゲート体験ブース
編集部
Sinumy株式会社は2018年に創業とのことですが、御社の代表である足立安比古さんについて教えていただけますか。
倉内さん
足立は京都大学出身の研究者で、物事に没頭して成果が出るまで食いしばってやるタイプです。新卒でパナソニックに入社し、本社直轄研究所の中でも先端研究を行う部署において、5年間で50件以上の特許を出願しました。その中で現在の事業をやりたいと考え、パナソニックを退職して創業に至りました。
編集部
御社の完全ハンズフリー認証技術について、具体的にどのような世界を目指されているのでしょうか。
倉内さん
我々が目指す「シームレス」とは、完全なハンズフリー、手ぶらで物事が解決する世界です。例えば、改札では立ち止まることなく通過できる、映画館に到着したらそのまま入場できる、家の前に立つだけでドアが開くといったことです。スリープ状態のスマートフォンで認証できるため、スマホをポケットやカバンから取り出したり、アプリを立ち上げたりする必要はありません。
編集部
展示会で披露された「体感0秒のハンズフリーゲート」について、来場者の反応はいかがでしたか。
倉内さん
特に交通事業者や決済事業者の方などから大きな関心をいただきました。最初は半信半疑だった方々も、実際に体験すると「これはいい」という反応が多く、実現方法について興味を持っていただきました。現在、完全ハンズフリーでの認証・決済を実現できる技術は、世界でも当社だけだと自負しています。
編集部
今後の展開について教えていただけますか。
倉内さん
現在はクローズドな実証実験を進めていますが、来年度には一般の方々が参加できるような実験を予定しています。技術の安全性や信頼性を証明しながら、日本のみならずグローバルに技術を展開していきたいと考えています。現在は少人数で運営していますが、組織を拡大してスピードを上げていく計画です。
フェーズの転換期、事業拡大に向けて組織を強化
編集部
倉内様は2月に業務委託として参画され、6月にCOO就任という流れだったと思いますが、この約1年での変化をどのように感じていらっしゃいますか。
倉内さん
技術自体は2018年から開発していたものですが、今回展示したハンズフリーゲートを皆様にお見せできる形になったのは今年の春です。多くの企業からご関心をいただき、日経新聞等にも取材していただきました。2024年から急に注目度が高まってきた実感があります。
編集部
今後の組織拡大について、具体的な目標などはありますか。
倉内さん
現在、研究開発部門と製品開発部門、製品開発部門、コーポレート部門の4チーム体制で運営していますが、お客様からの早期実現の要望も多く、研究開発部門と製品開発部門を中心に、この1年で少なくとも組織を2倍程度に拡大する必要があります。いずれの部門も単純な人数の増加ではなく、少数精鋭で一緒に取り組んでいただける方を募集しています。
エンジニアの可能性が広がる|フルスタック開発の現場
編集部
穴井さんは4月に入社されたとのことですが、入社を決めた理由について教えていただけますか。
穴井さん
世の中を大きく変える可能性があるところに最も魅力を感じました。面接で代表の足立と話をして、将来像や入社後のわくわく感を感じ取れたことが決め手になりました。前職は地図アプリの開発を行う会社で、モバイルアプリの開発という点では同じ領域での転職になります。
編集部
現在の主な開発内容について教えていただけますか。
穴井さん
現在は、ハンズフリー設定アプリの改修と、実証実験プロジェクトにおける製品開発を行っています。アプリ側ではUIデザインの改修や機能実装などアプリ全般の開発と、システムのバックエンド部分の設計や開発を担当させていただいています。
編集部
御社で働く中で、技術面やスキル面で特徴的な点はありますか。
穴井さん
特徴的な点として、本当に様々な領域に携われる環境があります。モバイル開発からサーバーサイドまで、興味があれば幅広い分野にチャレンジできます。フルスタックな開発を目指したい方にとって、非常に適した環境だと思います。
編集部
ハードウェア開発についても関わることはできるのでしょうか。
穴井さん
はい、希望があればゲートやレジ等のハードウェア開発にも携わることができます。私自身はソフトウェア寄りの開発をしていますが、社内にはハードウェアのプロフェッショナルがいますので、その方から学びながら仕事を進めることも可能です。
アプリ開発からバックエンドまで経験を積める
編集部
入社されて約半年とのことですが、印象に残っている出来事や、働き方で良いと感じた点などはありますか。
穴井さん
自社サービスとして唯一無二のものを開発していることが大きいですね。自分が作ったアプリケーションを通じて、お客様から「すごい」と言っていただける、その感動は非常に大きいものがあります。
編集部
エンジニアの視点から見て、Bluetooth関連技術やハードウェアに携われることは、今後のキャリアにとってどのような意味を持つとお考えですか。
穴井さん
モバイルアプリ開発においては、アプリケーションの開発言語だけでなく、バックエンド開発の知識も必要です。当社では、そういった幅広い知識を習得できる環境があることは、非常に大きな強みだと考えています。
編集部
技術的な学習や成長の機会について、具体的にどのような取り組みがありますか。
穴井さん
定期的に技術的なティップスを共有する小規模な勉強会を実施していますが、最も大きいのは実際の業務を通じた学びです。最近は様々なお引き合いをいただいており、開発の機会も増えています。その中で実践的に学び、レビューをいただきながら成長できているのが特徴です。
勉強会で扱うテーマは、最近だとBluetooth関連の知識のキャッチアップが多いですね。基礎的な知識はもちろん、アプリケーションでBluetoothを使用する際の専門的な知識など、開発に直結する内容を扱っています。
エンジニアの働き方|リモート×フレックスの開発環境
編集部
エンジニアの皆様が働きやすい環境についてお聞きしたいのですが、リモートワークやフレックスタイム制など、どのような勤務体系を取り入れていらっしゃいますか。
倉内さん
当社は大阪に本社がありますが、東京や他の地域でも採用を行っており、リモートワークを基調とした働き方が前提となっています。ハードウェア開発に携わるメンバーなどは必要に応じて出社が必要ですが、基本的にはハイブリッドな働き方を採用しています。
対面で会う機会が限られてしまう分、月に2回程度、チーム内でのミーティングや懇親を兼ねて集まる機会を設けています。私自身は東京在住で、週に2、3回程度オフィスに行きますが、これは主に営業での外出に合わせています。他のエンジニアの方々は、月1、2回程度の出社が多いようです。ハードウェア開発担当者は作業の性質上、より頻繁に出社する傾向にあります。
また、社員の多くがプロフェッショナルで自律的に働いているため、今年からスーパーフレックス制度も導入しました。皆さんが働きやすい環境で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう配慮しています。
編集部
かなり自由度の高い働き方ができる環境ですね。社内カルチャーにはどのような特徴がありますか。
倉内さん
当社の特徴的な点として、プロフェッショナルが集まっているということが挙げられます。私も他のスタートアップを経験していますが、若さとガッツで勢いを重視する会社が多い中、当社は30代中心でスタートアップとしては比較的平均年齢も高く、豊富な経験を持つメンバーが集まっています。それぞれがお互いをプロフェッショナルとして認め合いながら働いている環境です。
穴井さん
縦割りな風潮がなく、年齢差があっても分け隔てなく横の繋がりが強いのが特徴です。気を使いすぎることなく仕事ができる環境だと感じています。例えば、私は月に2回ほど東京に出張し、皆さんと顔を合わせて仕事をするのですが、ほぼ必ず仕事終わりに飲みに行きます。プライベートの話から仕事の話まで、横断的にコミュニケーションが取れる環境です。
編集部
日常的なコミュニケーションについて、何か工夫されている点はありますか。
穴井さん
私が在籍している製品開発チームではコミュニケーションが非常に活発です。毎朝30分程度の朝会で進捗共有を行い、Slackでも頻繁にやり取りをしています。コミュニケーションで困ることは全くなく、むしろ非常にやりやすい環境だと感じています。
必要に応じてSlackのハドル機能を使用して即座に通話ができる環境も整っており、スムーズに問題解決ができます。これがうまくいくのも、プロフェッショナルな方々が話しやすい雰囲気を作ってくださっているからだと思います。
編集部
社内の交流については、飲み会以外にもサークル活動への補助があるとお聞きしましたが、具体的にはどのような活動が行われているのでしょうか。
倉内さん
飲み会的な交流も多いですが、大阪のメンバーはボードゲームをしたりと、基本的にはコミュニケーションを取りながら楽しめる活動を行っています。メンバー同士の交流を深める機会を大切にしています。
フルスタック開発のスペシャリスト募集
編集部
会社の注目度が高まり、規模も拡大していく中で、どのような人材を求めていらっしゃいますか。
倉内さん
全体的な観点からお答えしますと、与えられた仕事を100%こなすだけでなく、自分で何をしたいか、何をすべきかを見つけ出し、主体的に貢献していただける方を求めています。スタートアップ全般に言えることかもしれませんが、これをやれば必ず成功するという確実な道筋があるわけではないので、全員が実践的に考えながら進めていく必要があります。
また、これから入社していただく10名程度の方々は、それぞれの領域の専門家として活躍していただくことになると思います。同じ仕事を複数人で重複してやるというよりは、協力しながらもそれぞれが担当領域のオーナーとして活躍していただく形になります。これはプレッシャーでもありますが、同時にやりがいのある環境です。そういったチャレンジを楽しめる方に来ていただきたいと考えています。
編集部
エンジニアについては、どのような人材を求めていらっしゃいますか。
穴井さん
まず人となりについては、先ほど倉内さんがおっしゃった通り、自ら動いて知識を吸収し、提案ができる人材を重視しています。技術面では、モバイルアプリの開発経験やサーバーサイドの経験をお持ちの方が望ましいですが、どちらかの経験しかなくても、フルスタックエンジニアとして活躍したいという意欲のある方を歓迎します。モバイル開発やサーバーサイド、バックエンドのいずれかの経験があれば、他の領域にもチャレンジしていける環境を用意しています。
世界で唯一の技術を使って「ゼロイチ」開発を達成しよう
▲インタビューに協力してくれたSinumy株式会社の倉内さんと穴井さん
編集部
最後に、この記事を読んでSinumyに興味を持たれた方へ採用に関するメッセージをお願いします。
倉内さん
世界で唯一の技術を使って製品やサービスを作り上げていける機会というのは、とても貴重なものです。もちろん、この後も技術開発は続いていきますが、現在は正真正銘の「ゼロイチ」フェーズにあります。全くないところからハンズフリーのプロダクトを作り上げていく、まさに最初の段階なんです。
確かに5年後、10年後にも新しいプロジェクトの展開やパワーアップのフェーズはあるでしょう。しかし、今が最も面白い時期だと言えます。「ゼロイチ」が好きな方、新しいことへのチャレンジを楽しめる方には、特におすすめのフェーズだと思っています。
これから会社を一緒に大きくしていきたい方に、ぜひ来ていただきたいですね。
編集部
本日は、どうもありがとうございました。
編集後記
穴井さんの入社の決め手となったわくわく感が、お話を伺っていて私たちにも伝わってきました。誰もが「あったらいいな」と思うが実現できていないハンズフリー認証の技術を世の中に広めていくというポジティブなマインドが、本日の取材からも感じられました。
この記事のまとめ
事業の特徴 |
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働き方・制度 |
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職場環境・社風 |
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キャリア開発 |
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求める人物像 |
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Sinumy株式会社の基本情報
住所 | 大阪オフィス:大阪市東淀川区東中島1丁目20番14号東口ステーションビル208 東京オフィス:東京都港区浜松町2丁目5番3号リブポート浜松町417 |
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事業内容 | 完全ハンズフリーを実現するアプリ・Bluetooth技術などの開発 |
設立 | 2018年6月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) スーパーフレックスタイム制度 |
公式ページ | https://corp.sinumy.com |
採用ページ | https://corp.sinumy.com/recruit/ |
募集職種 |
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