製造業DXに挑戦する「株式会社Smart Craft」の若手が活躍できる環境とは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、「モノづくり産業のニュースタンダードを創る」というミッションを掲げ、製造業に向けて国産初のSaaS型MES(※)を提供する株式会社Smart Craft(スマートクラフト)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
(※)MES:製造実行システム。製造現場の各工程の管理および可視化により生産効率を最大化することを目的にしたシステム

工場全体のデータを有機的に繋ぎ、製造業の業務プロセス変革に挑戦する同社は、コンサルティングファーム出身者から製造業経験者まで、多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。特に、20代の若手が新しい領域に積極的にチャレンジできる環境が特徴です。

今回は、株式会社Smart Craftの若手が活躍できる環境や製造業DXへの取り組みなどについて、事業開発マネージャーの米野さんとセールスマネージャーの岡田さん、カスタマーサクセスマネージャーの松永さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社Smart Craft事業開発マネージャーの米野さん

株式会社Smart Craft 事業開発マネージャー

米野 聡純さん

株式会社Smart Craftセールスマネージャーの岡田さん

株式会社Smart Craft セールスマネージャー

岡田 道信さん

株式会社Smart Craftカスタマーサクセスマネージャーの松永さん

株式会社Smart Craft カスタマーサクセスマネージャー

松永 浩和さん

若手活躍:20代メンバーが自ら提案し新業務にチャレンジできる

株式会社Smart Craftのエンジニアの談笑風景

編集部

最初に、2021年に設立された製造現場DXスタートアップであるSmart Craftがどんな特徴を持つ組織なのか、教えていただけますか?

米野さん

コンサルティングファーム出身など各業界で豊富な経験を持つメンバーが揃っていますが、その中でも若手が活躍してくれているのはひとつの特徴といえますね。

一例として、営業としてジョインした20代前半の社員がいます。当社は効率的な営業活動のためにいわゆるThe modelと言われる分業制を採用しており、インサイドセールスチームが初期アプローチを行いリード(見込み顧客)を発掘した後、フィールドセールスチームが直接商談や状況に応じては実際に訪問してより詳細な提案活動を行うのですが、最初はその前半のインサイドセールスを担当してもらいました。

当初はリストアップされた候補に電話で営業をかけていくところから始めましたが、自身の経験から「この企業にアプローチした方が良いのでは」といった提案を積極的に行い、より効率的な形に改善していきました。

さらに「営業としての力を身につけたい」と自ら手を挙げ、フィールドセールスにチャレンジし、実際に受注にも繋げています。月間の商談数の目標を立て、計画的に実行するなど、非常に能動的に取り組んでいます。

また、技術面でも20代の活躍が目立ちます。もともとフロントエンドを担当していた若手エンジニアが、バックエンド開発にチャレンジするなど、新しい領域に積極的に挑戦しています。

若手メンバーを支える情報共有と気軽に相談できる環境

株式会社Smart Craftのオフィス個室での勤務風景

編集部

若手が能動的に活躍できる仕組みについて教えていただけますでしょうか。

米野さん

職種ごとの定例会議があり、そこで情報共有や学習の機会を設けています。ただし、それ以外でも個別に相談できる状態を作っています。例えば先ほどのメンバーのように「フィールドセールスをやってみたい」といった希望があれば、特別な機会を設けなくても気軽に相談できる環境があります。

私自身もマーケティングの知識を深めるため、業務委託の方と一緒に仕事を進めながら学んでいます。前職で一緒だった方に業務委託として入っていただくこともあります。

編集部

年齢に関係なく、意見を発信できる機会や雰囲気が御社には根付いているのですね。

米野さん

おっしゃる通りです。組織の規模が小さいこともあり、定例会議などでは誰でも発言できる状態を作っています。

岡田さん

非常にフラットな組織文化が根付く当社は、年齢や経験だけで区切るのではなく、本質的な議論を重視し、良いアイデアは積極的に取り入れていく風土があります。メンバー同士が強く補完し合える関係性を築いている当社は、それぞれが自身の経験を活かしながら、全員で組織を作り上げていこうという意識が強いと感じています。

セールス・マーケティングなど各ポジションで感じるやりがい

編集部

若手メンバーをはじめ、Smart Craftの皆さんの働きがいはどこにあると思われますか?

岡田さん

事業の特性上、さまざまな業種のメーカーにアプローチするのですが、工場を訪問するたびに新しい発見があるのが楽しいですね。

お客様との最初の商談では、現状の課題のヒアリングや弊社サービスの紹介などを行いますが、当然ながらお客様ごとに扱っている製品が異なり、運用方法もさまざまです。そのため、解像度を高めるために本社の会議室ではなく実際に工場へ訪問し、より詳しい状況を確認した上でサービスをカスタマイズして提案を行うこともあるんです。

そういった個々の状況を理解した上で、最適な提案ができたときの喜びは大きいです。新しい課題に触れ、解決策を見出していく過程に大きなやりがいを感じています。

編集部

岡田さんはセールス視点からのやりがいかと思いますが、米野さんと松永さんはいかがでしょうか?

米野さん

私は、裁量の大きい環境が働きがいに繋がっていると実感しています。

例えばマーケティングを例にとりますと、私たちがリード獲得の新規チャネルとしてメインにしているのは展示会への出展なのですが、それだけではなく各種メディアでのPR、セミナー・ウェビナーの開催、ダイレクトメール、リスティング広告などさまざまなプランを検討していこうというフェーズなんです。

そのプロセスにおいて、マーケティング戦略の立案から実行、そして効果検証という一連の流れを、自身の考えを基に詰めていけるというのは、大きな責任とともに貴重な経験になっていますね。

現時点だと私がこの範囲を担当しているのですが、これからジョインされる方にも大きな裁量とともにお任せしていきたいと考えています。

松永さん

私は自動車部品メーカーや車椅子メーカーなどで勤めてきたのですが、製造業全体の課題解決に寄与できるようなプロダクトに携われることが、充実して働ける要素だと感じていますね。

製造業は、仕事の進め方において多くの現場で旧態依然とした構造が残っています。昔に比べて生産管理が複雑化しているのに、各工程においては紙ベースのやり取りなど非効率なやり方を続け、蓄積されたデータも活用できていません。さらに、それに加えて人手も足りないという状況です。

私もいろいろな現場を経験してきて「この作業にどんな意味があるんだろう」と何度も感じました。ただ、Smart CraftのクラウドMES(製造実行システム)は、一連の業務プロセスをリアルタイムで見える化して生産性向上をもたらすプロダクトで、そんな業界構造を変えられる存在だと信じています。

「製造業は儲からない業界だ」と言われてしまうのは私としても悔しいので、いろいろなお客様に使っていただいて利益を上げてもらうことがやりがいになっています。これから入社される製造業での経験を持つ方も、同じように働きがいを感じていただけるのではないでしょうか。

社内風土:コミュニケーションが活発でフラットに話せる

株式会社Smart Craftのエンジニアのミーティング風景

編集部

転職を考えている方にとって、社内の雰囲気も知りたいポイントだと思いますが、お教えいただけますか?

岡田さん

オープンなコミュニケーションを大切にしていて、職種や年代問わず気軽に話したりテキストコミュニケーションでやり取りができる雰囲気がありますね。

特徴的なのは、細かいルールを設けていないことです。例えばSlackでも「勤務時間外は送信不可」のような制限は設けていません。過度なルール設定がかえってコミュニケーションの妨げになる可能性があるため、柔軟な運用を心がけています。

それは代表の浮部に対しても同様で、「役職が上だから特別に対応しなければ」という配慮も不要なので、非常にフラットな関係性が築けていると思います。

編集部

ハイブリッドワークだと伺っていますが、直接話す機会もあるのでしょうか。

米野さん

はい。月曜と水曜を出社推奨日にしており、コアタイムは11時から16時なので、主にそのタイミングで顔を合わせて話しています。

ただし、月・水は必ず出社しないといけないというわけではありません。柔軟な運用を行っているので、育児などの事情がある場合は在宅勤務も可能ですし、急な用事での中抜けなども気軽に相談できる環境です。

会社としては成果を出すための最適な形を提案しつつ、メンバーの状況に応じて柔軟に対応しています。

求める人材像:カオスを楽しめる能動的な人がフィット

株式会社Smart Craftのオフィス1階ラウンジの様子

編集部

ここから、採用に関連する内容をお聞きしていきます。Smart Craftが求めるのは、どのような人材なのでしょうか?

岡田さん

スタートアップフェーズならではの特徴として、まだ全てが固まっておらず混沌としている部分もあるのですが、そういった状況を楽しめる人材が向いています。

私自身、スタートアップでの経験が長いのですが、このような環境でも新しいものを作り上げていける方々は、バックグラウンドに関係なく活躍できると考えています。

松永さん

私たちにマッチするのは、評論的な姿勢ではなく、自分なりの思いや考えを持って主張できる人材です。「こういう思いがあるから、このようにした方が良いのではないか」といった提案を積極的にしてくれる方は、チーム内でしっかりと受け入れられます。

なかでも最も重要なのは能動的な姿勢で、結局のところ「やるかやらないか」という意志の問題だと考えています。さまざまな制約や課題がある中で、何を優先し、どう進めていくのか。自由な環境の中で責任を持って取り組み、その過程での苦労を楽しめる方が向いています。実際、そういった志を持った者が自然と集まってきている印象があります。

編集部

能動的に動いていく方であれば、未経験からのジョインでも、活躍できるというわけですね?

松永さん

そう思います。私自身、製造業中心のキャリアでITの経験がないところからスタートしましたが、そのことで不当な扱いを受けることは一切ありませんでした。チャンスは平等に与えられ、真摯に望めば必ず機会は得られます。

もちろん、チャレンジには責任が伴いますが、経歴や背景による先入観で判断されることはありません。大切なのは、自ら挑戦する意志を持ち、それをやり切る覚悟があるかどうかです。

「やり抜く」ことを重視する価値観を共有してほしい

編集部

御社への転職を検討するにあたって、ぜひ知っておいてほしいことはありますか?

米野さん

Smart Craftが大事にしている考え方については、事前に把握したほうがミスマッチがなくなるかと思いますね。

当社ではミッションの実現に向け、全メンバー共通の価値観・行動指針として3つのバリューを定めています。なかでも「Grit〜勇敢な意志を持ってやり抜こう〜」というバリューは、メンバーが自然と体現できている部分だと感じています。人数が多くない組織なので、一人ひとりが責任を持って、決めたことをやり切るという姿勢を大切にしています。

松永さん

あとは、「製造業の経験・知識がないと入社は難しいのではないか」と考えている方がいるのであれば、そんなことはないとお伝えしたいです。

チームメンバーのバックグラウンドは非常に多様で、例えば製造業出身者である私や、コンサルタント出身の米野、人材業界の法人営業で実績を残している岡田など、さまざまな経歴を持つメンバーが集まっています。

私は製造業界の出身なので、お客様が何を意図して話されているのかが理解しやすいという利点があります。また、新製品の立ち上げプロジェクトなどの経験も、現在の業務に活きています。そういった異なる専門性を持つメンバーが互いに補完し合いながら、個々の専門性を深めつつ、新しい領域にも挑戦していける環境を作っています。

株式会社Smart Craftから、 転職希望者へのメッセージ

株式会社Smart Craftの松永さんと米野さん
▲事業開発マネージャー米野さん(右)と、カスタマーサクセスマネージャー松永さん(左)

編集部

最後に、転職を考えている読者の方々へメッセージをお願いできますでしょうか。

岡田さん

私たちの特徴は、チャレンジを積極的に受け入れ、むしろ促進する環境があることです。例えば、若手社員が「この案件に同席したい」と希望すれば、それを喜んで受け入れます。しっかりとしたプロセスがあるからこそ、「これをやってみたい」という意欲のある方、能動的に動ける方には、大きく活躍いただけると確信しています。

松永さん

先ほどもお話ししましたが、私は常々「やるかやらないか」が全てだと考えています。「偉い人がやる」のではなく、「やった人が偉い」という考え方です。チャレンジしたことは正当に評価され、挑戦できる土壌が整っています。

成長意欲の強い方、自身のキャリアを積極的に構築していきたい方にとって、当社には多くのチャンスがあります。これは部門を問わず共通しており、チャレンジを歓迎する社風があります。そういった環境の中で、新しいものを一緒に作っていける方との出会いを楽しみにしています。

米野さん

私たち株式会社Smart Craftは、単なるペーパーレス化を目指すのではなく、工場全体のデータが有機的に繋がっている状態を実現し、製造業DXにおける真のニュースタンダードを作ることを目標としています。

現在プロダクトとして提供している工程管理や実績管理、品質管理のアップデートだけでなく、今後も在庫管理、設備保全など、さまざまな領域にアプローチしていく予定です。ある程度の期間は要すると思いますが、確実にその方向に向かって進んでいっています。

そんなプロダクトを展開している我々は、製造業を、そして日本を変えたいという想いを持つ方と一緒に働きたいと考えています。現時点で製造業に強い関心がなくても構いませんが、国の構造をも変えていきたいという本気の姿勢を持っている方にとって、選択肢の1つとして製造業DXというのは適しているはずです。そういった志を持つ方々と働けることを楽しみにしています。

編集部

日本のモノづくり産業の変革に熱意を持ち、新しいことに挑戦したい方にとって、Smart Craftには大きなチャンスがあると感じました。また、自身の成長を貪欲に追求し、オーナーシップを持って主体的に仕事に取り組める環境は、大きなやりがいになることでしょう。

本日はありがとうございました。

編集後記

いずれも20代の社員が、インサイドセールスからフィールドセールスの仕事に手を挙げる、フロントエンドからバックエンドにチャレンジするといったお話は、若手の挑戦を後押しする社風を体現していると感じました。営業プロセスや組織戦略を作り上げていくというフェーズにおいては、スタートアップならではの醍醐味も感じられることでしょう。

この記事のまとめ

働き方の特徴
  • 月曜・水曜を出社推奨日とするハイブリッドワーク制
  • コアタイム11時〜16時のフレックスタイム制
  • 育児等の事情に応じて柔軟な勤務形態に対応
社風・カルチャー
  • 年齢や経験に関係なくフラットな組織文化
  • 「やり抜く力」を重視し、決めたことを最後まで実行
  • 細かいルールを設けず、オープンなコミュニケーションを重視
成長機会
  • 職種を超えた新領域へのチャレンジを推奨
  • 20代でも提案が採用され業務に反映される環境
メンバー構成
  • 製造業出身、コンサルタント、営業など多様なバックグラウンド
  • それぞれの専門性を活かしながら相互に補完し合う体制
求める人物像
  • 自分なりの思いや考えを持って主張できる人
  • 能動的に行動し、新しいことにチャレンジできる人
  • 日本の製造業を変革したいという志を持つ人

株式会社Smart Craftの基本情報

企業名 株式会社Smart Craft
住所 東京都渋谷区初台1-51-1 初台センタービル 312号室
事業内容 製造現場DXプラットフォーム Smart Craftの開発・提供
設立 2021年6月
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
フレックスタイム制度(コアタイム11:00-16:00)
公式ページ https://corp.smartcraft.jp/
採用ページ https://job.smartcraft.jp/
募集職種 ・マーケティング
・セールス
・エンジニア
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。