取材に対応いただいたSotas株式会社のメンバー3名

化学産業の課題解決に挑むSotas株式会社の「エンジニアが活躍できる組織風土」に迫る

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、Sotas株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

同社は、化学業界の基盤となるデジタルプラットフォームを提供している会社です。Sotasのシステムを導入することで、企業は生産性の向上・経営の効率化を実現し、より迅速に市場のニーズに応えられるようになります。将来的には、化学産業に関わる企業を横断したサプライチェーン全体の最適化を目指しているスタートアップ・ベンチャー企業です。

今回は、Sotas株式会社代表の吉元裕樹さん、フルスタックエンジニアの斎藤大夢さん、フルスタックエンジニア(インフラリード)の長谷川知世さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
Sotas株式会社 代表の吉元裕樹さん

Sotas株式会社
代表取締役

吉元裕樹さん

Sotas株式会社 フルスタックエンジニアの斎藤大夢さん

Sotas株式会社
フルスタックエンジニア

斎藤大夢さん

Sotas株式会社 フルスタックエンジニア(インフラリード)の長谷川知世さん

Sotas株式会社
フルスタックエンジニア(インフラリード)

長谷川知世さん

Sotasの理念:デジタルの力で化学業界を日本の主力産業に

なごやかに談笑するSotas株式会社のメンバー3名

編集部

まず最初に、注目のスタートアップであるSotasの理念をお教えいただけますか?

吉元さん

私たちが掲げるビジョンは「素材のプラットフォームを創出し、素材の流動性と循環性を最大化する」です。「素材」とあるようにターゲットは化学業界で、「Sotas工程管理」「Sotasデータベース」「Sotas化学調査」などのSaaSを展開して企業の課題解決を支援しています。

なお、弊社の社名は「state of the art scientia, sozai」の頭文字から取ったものです。ここには、最新の科学と素材で世の中に大きなイノベーションを起こしていきたいという想いが込められています。

編集部

そのような想いを抱かれたのは、なぜでしょうか。

吉元さん

デジタルの力を駆使して素材の流動性や循環性を高めることで、日本の化学業界を次の主力産業に押し上げたいと考えたからですね。

私のキャリアは化学メーカーから始まり、自動車メーカー、ITベンチャーと歩んできました。日本の製造業を規模から見ると自動車がダントツ1位、2位が化学だったのですが、私が自動車メーカーにいたときから「この5年〜10年で大きくゲームチェンジが起きるだろう」と感じていました。

これまで日本は自動車産業で成長してきましたが、次は素材を扱う化学業界がその役割を担うべきだと信じています。そのためには、この業界の「非競争領域」の実務をデジタルの力で極限まで効率化し、より付加価値の高い競争領域にフォーカスできるようにしたいと考え、Sotasを立ち上げました。

社員の多くが化学業界以外からジョイン。専門知識より俯瞰的な視点を重視

編集部

御社に入社される方は、化学業界の出身が多いのでしょうか?

吉元さん

実は、化学業界よりもそれ以外の業界から加わったメンバーが多いんです。化学業界にいた者は私も含めて1割か2割程度で、ほとんどが他業界からのJoinです。

これは私自身、非常にポジティブにとらえています。もちろん、化学業界の方からも最近は応募がありますし注目もいただいていますが、異業種の方でも魅力を感じるほど、この業界はポテンシャルが大きいと言えます。市場規模も大きいですからね。

編集部

他にはどのような業界出身の方がいらっしゃいますか?

吉元さん

IT系の方が多いですね。それ以外にも、eコマースや小売など、様々な業界からメンバーが集まっています。

編集部

化学や素材に関する専門知識は必須でしょうか?

吉元さん

専門的な化学の知識は必ずしも必要ではありません。化学業界は分野が広いため、すべての細かい知識を網羅的に持っている人はほとんどいません。

むしろ重要なのは、業界の成り立ちや構造、世界のトレンドなど、俯瞰的な視点を持つことです。私たちはスタートアップとして新しいことを先進的に行う立場にあるので、このような広い視野は非常に重要です。

こうした知識は、社内での学びや外部からの情報収集を通じて身につけていくことができます。より幅広い活躍の場を得るためにも、常にアップデートしていく姿勢が大切だと考えています。

エンジニアに聞く!Sotasの業務の特徴と働きがいとは

取材に対応いただいたSotas株式会社のメンバー3名

編集部

ここからはSotasのエンジニアメンバーにお話を伺います。取材時点で入社して約1年という斎藤さんは、どのような部分に魅力を感じてジョインされたのでしょうか。

斎藤さん

魅力を感じたのは、働いている皆さんが自社のプロダクトに熱い思いを持っていたという点ですね。エンジニアとして、いいものを作るこだわりに魅力を感じたので、入社を決めました。

現在は主に3~4人のチームで、コードを書いてプロダクトを作っています。前職ではいわゆるフロントエンドとバックエンドという領域で開発を進めていたので、今も同様に両方携わっています。

編集部

前職と比較して、どのような点が特徴的だと考えていますか。

斎藤さん

前職はいわゆるSIerで、システム設定や開発に従事していました。そのときはお客さんと一緒に仕様を決めてから実際に作業に入っていたのですが、Sotasでは、自分で仕様を考えるところからスタートして、実装を詰めていって、そのまま修正する流れです。最初から自分で進めながら考えるところは大きな特徴です。

あと、スピード感があることも大きな違いですね。プロジェクトの責任者だけではなく社長を含めても意思決定がすごく速くて、前と比較すると3~4倍ぐらいになっていると思います。

裁量が与えられ主体的に業務を進められること、さらにスピーディーな意思決定があることにより、いろいろとチャレンジしていける環境なので、すごく充実して働けています。

管理職が現場以上のレベルで開発を理解していることで生まれる「スピード感」

編集部

長谷川さんは取材時点で入社して約1ヶ月とのことですが、どのような経緯で転職されたのでしょうか。

長谷川さん

前職ではヘルスケア関連のWebアプリケーションのマネージャーをしていました。インフラエンジニアの経験もあるので、Sotasへクラウドのインフラのエンジニアとして入社させていただきました。

印象的だったのは、採用面接の過程で、私が不安に思っている点について吉元さんが寄り添って回答してくださったことです。「一緒に働きたい」と思えたことが入社の決め手となりました。あとはインフラ設計の基盤になる部分を作っているメンバーがとても実績のある技術者なので、その方のもとで学べるところも魅力でした。

現在はクラウドエンジニアのチームで、私を含めて3人のメンバーで働いています。私はTerraform(インフラストラクチャーをコードとして管理するためのツール)を使ってコードベースでインフラ関係を構築し、管理する部分を担当しています。

編集部

チームの雰囲気はいかがですか。

長谷川さん

普段は楽しく話をしているんですけど、定例会などオフィシャルな場ではキビキビした雰囲気です。困ったときは相談しやすい一方、やるべきところではしっかりやろうという方針のチームです。

編集部

プロとして気持ちの切り替えが上手なんですね。前職と比べて、Sotasの良い所はどのような点だと思いますか。

長谷川さん

斎藤と同様に、私もスピード感が全然違うことに驚きました。前職だと決裁に1週間かかっていたような大きな検討事項が、Sotasでは5分〜10分で決まることも多いです。

前職では、管理職は技術面について詳しくなかったので、開発担当の社員がイチから説明して判断してもらう流れでした。Sotasではチームの上位にいるメンバーのほうがむしろ詳しく、相談に乗ってもらえるレベルなので状況の把握が早いですし、その場で議論もできます。スピードの速さ、相談のしやすさは全然違うと感じていますね。

sotasのエンジニアチームがミーティングをする様子

Sotasではインターンも積極的にプロダクト開発に携わる

編集部

Sotasでは、インターンの方はどのような仕事をしているのでしょうか。

吉元さん

他の社員と同じようにプロジェクトに入って、開発をしてもらっていますね。今現在、在籍しているインターンは大学3年生の方お1人ですが、「Sotas工程管理」というプロダクトの開発に実際に携わっています。

このインターン生はいわゆる「天才系」ですね。キャッチアップが早いですし、アイディアも豊富です。元々、彼はインフラ系のエンジニアだったんですが、「サーバーサイドの仕事もやってみたい」という希望だったので、今はサーバーサイドの方のコードを書いてもらっています。

業務の領域の幅が広がっているという意味では、彼にとっても成長に繋がっていると思います。

編集部

長期インターンを受け入れている理由を教えてください。

吉元さん

エンジニアとして優秀な学生さんが社内にいると、正社員のメンバーも刺激を受けるのでメリットが大きいと考えています。インターン制度がスタートしてから1年以上になりますが、学生の皆さんは非常に学びに対して積極的ですし、一生懸命に仕事をしてくれるので、積極的に受け入れていますね。

編集部

インターンで受け入れた方を、そのまま採用する可能性もありますか。

吉元さん

我々としては、採用につなげることを目指しています。ただ、今いるインターンの方については進学などもお考えのようなので、採用だけではなく長い目で見て関係性を築ければと考えています。

Sotasの採用方針:「自責思考」と「誠実さ」を重視

編集部

御社において、採用で特に重視されている点は何でしょうか?

吉元さん

いろんなポイントがあるのですが、まず見ているのは「自責思考」であるかどうかですね。うまくいかないことに対して会社や他人のせいにするのは簡単なのですが、それだとどの環境にいっても同じだと思います。自分にベクトルを向け、常に一歩前進しようとする姿勢を持つ人と一緒に働きたいです。

また、抽象的になってしまうのですが、話してみて「誠実であるかどうか」という印象も大切にしています。組織を健全に保つということに加え、チームとして融合できそうな方かどうかを見極めるようにしていますね。

採用は組織にとってすごく大事なことだと考えているので、妥協することはないですね。直感的に「絶対に採用したい」と思える人材を見つけることを大切にしています。

ビジネスサイドにも関わりながら成長したいエンジニアを歓迎

編集部

最後に、この記事を読んでSotasに興味を持った方に向けてメッセージをお願いします。

吉元さん

わかりました。複数のポジションを募集しているのですが、特にエンジニアの皆さんに向けてお話しします。

私たちの特徴は、意図的に「プロダクト専任組織」を作らず、ビジネスサイドとエンジニアサイドがコミュニケーションを取れる環境を整えていることです。これにより、コードを書きながらも事業に関する知識を深められたり、顧客の声を直接聞いたりすることができるんです。

実際に、エンジニアの方々も普通に商談に同席しますし、展示会が3日あるとしたら1日は来てもらうようにしています。まあ、シンプルに人が足りないということもあるのですが(笑)、お客様の生の声を聞けるのはメンバーにとってもメリットになっていると思います。

Sotas株式会社の展示会のようす

スピード感のある環境で自身の成長とともに事業の成長に貢献してくださる方、新しい挑戦を恐れず学び続ける姿勢を持つ方のジョインを心からお待ちしています。

編集部

化学の専門知識がなくても、エンジニアとして化学産業を支える活躍ができる環境があるのですね。本日は、ありがとうございました。

この記事のまとめ

Sotas株式会社のビジョン
  • ビジョンは「素材のプラットフォームを創出し、素材の流動性と循環性を最大化する」
  • デジタル化を通じて化学業界を日本の次世代の主力産業にするのが目標
  • 社名の由来は「state of the art scientia, sozai」の頭文字から
組織文化
  • スピーディーな意思決定、高い裁量権が特徴
  • エンジニアがビジネスサイドにも関与
  • 普段は和やか、メリハリを付けて業務に取り組む
現在のメンバー構成
  • 多様な人材構成で、化学業界出身者は1〜2割程度
  • IT系など様々な業界からの転職者が多数
  • インターン在籍。実際のプロダクト開発に携わる
採用方針
  • 自己改善に積極的に取り組む「自責思考」を重視
  • チームと融和する誠実さも見ているポイント
  • 専門知識より俯瞰的な視点を重視

Sotas株式会社の基本情報

Sotas株式会社のオフィスの会社名表示
▲かわさき新産業創造センター(KBIC)にオフィス入居している

企業名 Sotas株式会社
住所 神奈川県川崎市幸区新川崎7-7 KBIC本館236
事業内容
  • 化学業界特化型 生産・在庫管理・受発注システム「Sotas工程管理」の開発・提供
  • 化学産業データベース「Sotasデータベース」の開発・提供
  • サプライチェーンにおける化学調査を簡便化する「Sotas化学調査」の開発・提供
設立 2022年3月8日
公式ページ https://sotas.co.jp
採用ページ https://sotas.co.jp/corporate/recruit/
募集職種
  • エンジニア
  • ビジネス(カスタマーサクセス含む、全てのポジション)
  • バックエンド
  • インフラ
  • PDM
取材・編集
皆口晴香のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

皆口 晴香

株式会社ネクストレベル・メディア事業部広報チームのマネージャー、編集歴は16年。企業の働き方特集の企画立ち上げ、運営まで担う。総記事数:約1,500記事。自身も2度の転職を経験。前職は人材派遣企業で約10年勤務。