20代・30代の管理職が多数!シナジーマーケティング株式会社のリーダーを育む制度

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、シナジーマーケティング株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

「人と企業が惹かれ合う世の中へ」をビジョンに掲げるシナジーマーケティング株式会社は、デジタルマーケティング・IT領域で、生活者と企業との心地よいコミュニケーションづくりを支援するサービスを提供しています。

20〜30代の若手が活躍しており、当初は10名程度だった若手管理職が20名近くに増え、女性管理職の登用にも積極的です。

今回は、社長の奥平さんに取材し、同社の若手活躍やそれを支える教育制度などについて伺いました。

本日お話を伺った方
シナジーマーケティング株式会社の社長・奥平博史さん

奥平 博史さん

2009年にシナジーマーケティング株式会社に入社。2017年に副社長に就任、2024年より代表取締役社長兼CEOを務める。

シナジーマーケティングの若手の活躍事例:20代の管理職が活躍する!

シナジーマーケティング株式会社で働く若手社員の方々

編集部

御社では、若手社員の方々が多く活躍されているそうですね。

奥平さん

はい。新卒で入社して5〜6年ほどで、管理職の「グループマネージャー(課長レベル)」に抜てきされるケースもありますね。2022年ごろまでは20〜30代の管理職が10名でしたが、現在は18名に増えました。弊社の要といえる営業組織では、グループマネージャーの約半数が20〜30代の社員です。

編集部

最年少では、26歳で管理職になられた方もいらっしゃるようですね。若手のうちから管理職を任せるのには、どのような思いがあるのでしょうか?

奥平さん

現場が主体的に意思決定する「自立自走型の組織」を目指しているからです。上司からの指示を待つ「トップダウン型の経営」では、変化の激しいデジタルマーケティングやITの領域で成長を続けていくことはできません。

そのため「自分で考えて行動する」リーダーが絶えない組織にするために、若手のうちから管理職としてチームを率いたり、プロジェクトを担ったりする経験を積んでもらっています。

2023年のMVPに選出された社員は、「バックオフィスのシステム化」を推進

2024年に開催された全社集会「Synergy! UNITE」での集合写真
▲全社集会「Synergy! UNITE」では、活躍した社員に対する表彰も行われる

編集部

若手が多く活躍するなど活気があふれる御社では、社員が自らプロジェクトを企画するケースもあるのでしょうか?

奥平さん

もちろんです。バックオフィス部門の社員は、システム化による「業務改善プロジェクト」を企画しました。その社員が提案したコスト削減や業務効率化は、弊社の課題でした。

その社員は、課題を自分ごととして捉え、周囲を巻き込みながら部門を超えた広範囲のリサーチ・分析を進めました。さらに、新たな組織の構想を練り、「グループマネージャーは私がやります!」と自ら管理職に立候補。見事にプロジェクトの立ち上げを実現しました。

そして年に1回の社内表彰で、その社員は2023年に最も活躍した「MVP」に選出されました。会社の改革につながるチャレンジ精神と行動力を称え、社員みんなで大きな拍手を送りました。

成長機会:「キャリアプラス制度」で、スキル・経験値をアップ

編集部

社員さんのキャリアアップをサポートする制度はありますか?

奥平さん

はい。社内で他の業務を体験する「キャリアプラス制度」があります。2022年から現在(2024年12月取材)までに、合計で23名の社員が利用しています。

例えば、セールス担当のある社員は、業務の2割ほどのリソースで別部門のプロジェクトの企画立案にも挑戦しています。企画立案の経験は、セールス業務にも活かせます。他の業務を通してスキルの幅を広げられるのが、「キャリアプラス制度」の特徴です。

編集部

キャリアプラス制度には、どのような効果がありますか?

奥平さん

実際にキャリアプラス制度を導入してみて、キャリア形成への効果を感じています。今後はさらに枠組みを広げ、グループ会社への出向といった選択肢も整えていきたいですね。グループ会社は広報や人事などの業務も手掛けているので、デジタルマーケティング以外のビジネス体験を積んでもらいたいと考えています。

教育制度:社長自ら講師を行う「理念研修」に注力

シナジーマーケティング株式会社の社長・奥平博史さんと若手社員の方々
▲社長と若手社員さんたちのミーティング風景。楽しそうな表情からも、アットホームな雰囲気が伝わってくる

編集部

シナジーマーケティングは、研修も充実しているそうですね。入社後には、どのような研修を受けられるのでしょうか?

奥平さん

特に力を入れているのは、社員の規範を示した「A Sense of Values(アセンスオブバリューズ)(※)」に関する理念研修です。社長の私自身が講師になり、社員たちと「A Sense of Values」に基づく経営ビジョンについて語り合います。
※「Challenge(まずは踏み出そう)」など、合計で7つの行動基準が示されている:https://corp.synergy-marketing.co.jp/culture

この研修はグループディスカッション形式で、1カ月に2回ほどのペースで開催しています。毎回、8〜10名ほどの社員が参加してくれますね。部門が偏らないようにしているため、社員同士の交流にもつながっているようです。

社員たちからは、「部門が違っても似たような悩みを持っているんだ」「こんな考え方ができるんだな」との感想が寄せられています。私に対する感想では、「社長の考え方や経営方針が分かり、勉強になった」という声が多いですね。

シナジーマーケティング株式会社の社長・奥平博史さん▲「社員からの率直な意見を大切にしている」と語る奥平さん

実務型の研修で「自立・自走の力」を養う

シナジーマーケティング株式会社の社長・奥平博史さんと若手社員の方々

編集部

業務に必要な知識・スキルなどを身につける研修はありますか?

奥平さん

中途採用では1カ月の研修を実施しています。具体的には、入社後の3〜4日ほどで会社全体の研修を受け、それぞれの部門に配属されます。配属後は「事業研修」として、業務に関する内容をスポットで学んでもらいます。研修制度が整っているので、実務をこなしながら必要な知識・スキルを身につけられますよ。

直属とは異なる「斜めの関係」をプラス!入社後の不安をフォロー

編集部

中途採用は同期の仲間が少ない分、不安も大きいかと思います。会社としては、どのようなフォローアップをされていますか?

奥平さん

面談の機会を多く設けるようにしていますね。弊社には、直属の上司に加えて他部門のリーダーと話す「クロス面談」があります。まずは、入社1カ月ほどのタイミングで所属されている部門のリーダーと面談をしてもらいます。さらに、入社して3カ月ほど経つと、他部門のリーダーとも話ができるんです。

例えば、クロス面談で「思っていた業務と違っていて、困っています」と相談を受けた場合には、担当者を通じて報告してもらいます。要望が全て通るとは限りませんが、「確かに大変な状況だな」と思った際には他の業務を提案するケースもありますね。

働き方:ハイブリッドと時短勤務の導入あり

シナジーマーケティング株式会社で働く若手社員の方々

編集部

シナジーマーケティングの働き方について、教えていただけますか?

奥平さん

ハイブリッド型の働き方が可能です。週に1〜2日ほど出社して、あとはリモートワークをしている社員もいますね。

編集部

時短勤務などは認められていますか?

奥平さん

もちろんです。時短勤務は6時間と7時間から、ご家庭の状況に合わせて選べます。また、有休についても1日や半日単位に加えて、2時間単位での取得が可能です。

「子どもの通院や家庭の用事など、少しだけ抜けたいときに便利」と、細切れで使える点が社員たちからも好評です。

編集部

なぜ、ハイブリッドや時短勤務を取り入れているのでしょうか?

奥平さん

それぞれの社員に、最大限のパフォーマンスを発揮してもらいたいからです。弊社の社員の3名に1名が、お子さんを育てながら働くパパ・ママです。

社内にも「困ったときは助け合う」意識が根付いているので、お子さんの体調不良や行事などで抜ける際も、快く送り出してもらえます。

部門を超えてつながる!シナジーマーケティングのカルチャー

シナジーマーケティング株式会社の社長・奥平博史さんと若手社員の方々

編集部

御社のカルチャーについて、教えていただけますか?

奥平さん

ハイブリッド型の勤務を取り入れている弊社は、「社員同士のつながり」を大切にしています。例えば、社内コミュニケーションの一環として「レクリエーションチケット制度」を設けています。社員同士の懇親を深めるのが目的で、飲み会・ランチ会などの飲食費用を会社が負担します。

上期・下期に分けて予算を確保しているため、期末の時期になると社員たちから「レクリエーションチケットで飲みに行こう!」といった声も聞こえてきますね。部門を超えてコミュニケーションを取り合える環境で、社員同士の絆も深まっているようです。

シナジーマーケティング株式会社で働く若手社員の方々▲社内の休憩スペースにも、社員さんたちの笑い声が飛び交う

シナジーマーケティングが重視するのは、「挑戦・改革」の意欲

シナジーマーケティング株式会社の社長・奥平博史さん

編集部

転職を検討中の方々に向けて、シナジーマーケティングの求める人物像を含めたメッセージをお願いします。

奥平さん

「チャレンジ(挑戦)」と「イノベーション(改革)」の意欲を持った方と、ぜひ一緒に働きたいです。弊社は長年、大企業のグループに属していましたが、2019年に独立企業としての再スタートを切りました。安定した顧客・経営・組織基盤を土台に、独立企業としての再成長を目指すフェーズに入ったと思っています。

安定した環境を整えながらも、チャレンジやイノベーションを求める経営方針なので、会社の前線で活躍したい方はきっとやりがいを感じてもらえると思います。仕事を通して自身のキャリアを広げていきたい方は、ぜひ応募してください。

編集部

本日は、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

編集後記

入社5、6年で課長級のポジションに就くケースの多さが、若手の活躍を象徴していると感じた。社長自らが少人数制の理念研修を実施し、全社員と対話する機会を設けている点からは、理念を重視し、トップが社員との距離感も大切にする企業文化が伝わってきた。

記事のまとめ

社内制度・働き方
  • ハイブリッドワーク導入(出社比率2~3割程度)
  • 時短勤務制度(6時間/7時間/8時間から選択可)と2時間単位の有給取得が可能
  • 社内副業制度「キャリアプラス」で他部署での経験機会を提供(業務の20%まで)
  • 社員同士の交流促進のためのレクリエーションチケット制度を整備
若手の活躍機会
  • 新卒入社から5-6年程度でグループマネージャー就任のケースあり(最年少26歳)
  • 20-30代の管理職が増加傾向(2024年には18名まで増加)
  • 営業組織のグループマネージャーの約半数が新卒入社の若手社員
女性の活躍状況
  • 管理職の女性比率23%(48人中11名が女性管理職)
  • 直近10年の新卒採用における女性比率44%
  • 産休・育休後は新しいライフステージに合わせた配属を検討可能
教育・研修体制
  • 新卒向けに2-3ヶ月の基礎研修を実施
  • 中途入社者向けに全社研修と専門研修を用意
  • メンター制度と直属上司以外との面談(クロス面談)を導入
  • 中途入社後3-6ヶ月は人事部による定期的な面談でフォロー
評価・表彰制度
  • 半期ごとに同僚を評価する「レコメンド制度」を導入
  • 全社集会「Synergy! UNITE」での表彰は売上以外の価値創出も評価
  • バックオフィスからセールスまで幅広い部門での表彰実績あり
組織文化・特徴
  • 「攻めのカルチャー」と「自立自走型組織」を重視
  • 年1回程度の社長との少人数での対話セッションを実施
  • 2019年末の独立後、現場主体の意思決定を推進

シナジーマーケティング株式会社の基本情報

企業名 シナジーマーケティング株式会社
住所 大阪本社:大阪府大阪市北区堂島1-6-20 堂島アバンザ21階
東京本社:東京都千代田区麹町6-6-2 番町麹町ビルディング5F WeWork 麹町
事業内容 ・クラウドシステム・コンサルティング・運用支援・人材育成サービスの提供
・ファンメディアの運営
設立 2000年9月
働き方 ・ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
・時短勤務(6時間と7時間から選択可能)
・2時間単位の有休取得制度(中抜け可能)
公式ページ https://corp.synergy-marketing.co.jp/
採用ページ https://synergist.jp/
募集職種 ・セールス職
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。