企業の若手活躍の秘訣や独自カルチャーに迫るこの企画。今回は株式会社TonTonにお話を伺いました。
株式会社TonTonは不動産の仕入れ、売買仲介、投資物件の管理運用まで、不動産投資に関するトータルサポートをワンストップで提供しています。不動産の物件調査等を代行する「クラウド物調」や不動産業界に特化した人材紹介サービス「プロフェッショナル人財」など、不動産に関連する多角的な事業展開を行っているのも特徴です。
■株式会社TonTonが運営するサービスサイトへのリンク
・まるっとシニア(シニア向け賃貸サービス)
https://tonton-inc.com/lp/marutto/
・クラウド物調(物件調査委託サービス)
https://tonton-inc.com/cloud-bucho/
・プロフェッショナル人財(不動産に特化した人財紹介サービス)
https://tonton-inc.com/lp/jinzai/
「人儲け」を企業理念に掲げる同社は、年齢に関わらず人として成長できる環境づくりに重点を置き、若手活躍を促進しています。今回はそんな同社の成長の秘訣や「人儲け」の理念に基づく人材育成の考え方、若手活躍を後押しするカルチャーなどについて、人事総務課の矢田さんに詳しくお話を伺いました。
不動産に特化した自社に強みを活かし、成長を続けるTonTon
編集部
TonTonさんでは近年、不動産に関する新規事業を次々にリリースされていますよね。新しい事業を始められている背景や、新規事業の内容について教えていただけますでしょうか。
矢田さん
もともとTonTonでは飲食事業やドローン事業など多角的な事業を展開していました。しかしある時期を境に会社の軸を改めて見つめ直し、「当社の一番の強みである不動産を起点にシナジー効果を起こせる新規事業を立ち上げていこう」と方針を転換しました。そのため飲食事業は子会社化、ドローン事業は楽天グループ株式会社に株式譲渡し、現状は不動産に特化した事業を展開しています。
新規事業として今最も伸びているのが、不動産の物件調査等を代行する「クラウド物調」というサービスです。不動産売買に必須の物件調査業務ですが、市役所での書類手配や現地調査など煩雑な作業が多く、少人数の不動産会社の業務を圧迫しているという現状があります。そこで当社の全国ネットワークを活かし、全国の物件調査の代行をするというのがこの「クラウド物調」のサービス内容となっています。
また、不動産会社として10年以上さまざまな専門人材と関わってきた当社のつながりを活かした不動産特化型人材紹介事業「プロフェッショナル人財」も、今後伸びが期待される新規事業です。当社の採用過程などで関わってきた、不動産の専門知識を持つ即戦力人材を紹介できるということで、2023年度から始めてすでに100社以上の企業様とお取引しています。
編集部
TonTonさんの成長を支える事業の強みはどういったところにあると思われますか?
矢田さん
TonTonの主要事業である不動産投資に関していえば、不動産の仕入れから販売、管理までワンストップでサービス提供できるのは大きな強みです。
また当社は利益追求ではなく「人」にフォーカスした企業活動を行っています。不動産投資に特化した専門知識を持っていることはもちろん、お客様のライフプランに寄り添いながらパートナーとして伴走しているからこそ、お客様からの信頼を得ることができています。このTonTonならではのワンストップの仕組み、そして“人間力”が、当社の成長を支える両輪となっているといえるでしょう。
シンガポール進出!さらなる海外展開を見越し、海外事業に関わるチャンスも
編集部
TonTonさんではシンガポール法人の開設も予定されていますが、海外進出に至った経緯を教えていただけますか?(取材は2024年7月に実施)
矢田さん
過去に飲食事業をやっていた際に上海に進出したのですが、コロナ禍の影響もあって撤退してしまったという経緯があります。不動産事業に特化した事業展開に舵を切った今、改めてその領域で海外に挑戦してみたいという思いを持ち、そこに円安が進んでいる昨今の状況も加わって市場を海外に広げていくことになりました。
実はTonTonの代表も、自ら現地で市場を開拓するため、2024年の8月からシンガポールに移住するんです。
編集部
既に具体的に動かれているんですね。海外展開の内容としては、具体的にどのようなことを考えていますか?
矢田さん
シンガポール法人では現地の投資家向けの不動産販売活動や、日本不動産の物件視察ツアーを予定しています。まずはシンガポール法人を軌道に乗せ、その後は事業を拡大しながら中国や韓国など他の国にも展開していけたらと考えています。
編集部
海外での事業展開には、日本法人はどのような形で関わっていくことになりますか?
矢田さん
今現在は、TonTonの海外国籍のメンバーが、国内で海外業者様との話を進めています。今後海外メンバーも増やしていく予定のため、国内では海外メンバーを中心にシンガポール法人と関わっていくことになる予定です。英語でのコミュニケーションが可能なメンバーなどは、国籍を問わず海外事業に関わっていくチャンスはあるかもしれません。
「人儲け」を理念に、若手も含めた社員の人間的な成長を重視
編集部
続いて御社の若手活躍について伺います。先ほど人を大切にしているというお話がありましたが、若手も含め、人材育成全般におけるTonTonさんの考え方を教えてください。
矢田さん
TonTonは「人儲け」という企業理念を掲げており、この理念を全社員に浸透させていくことをとても大切にしています。
「人儲け」は、代表が会社を立ち上げた際に、いろいろ上手くいかないことがある中でも、仲間と一緒に頑張れたという経験から来ている言葉です。ビジネスとしての成功ももちろん大切ですが、仲間を大切にするフォーユー精神を大切にしようというのが「人儲け」の理念の起源となっています。
そんなフォーユー精神からはじまった「人儲け」の理念ですが、会社が進化していく中でその在り方もどんどん変化しています。人に与えるためには、まずは自分の人間力を高めていく必要があるというのが、今のTonTonが考える「人儲け」に基づく人材育成の考え方です。
人と比べるのではなく「自分」にフォーカスを当てどんどんスキルアップしていく、その先に人に何かを与えられる人間になろう、ということを会社として大切にしています。
編集部
この理念や考え方は、社員の皆さんにも浸透しているのでしょうか。
矢田さん
ものすごく浸透しています!まず採用の時点で面接回数を多く設け、代表はもちろん、時には現場メンバーも採用に関わり、理念や社訓に共感したメンバーを採用するようにしているのが特徴です。
入社後の社員教育も、まずは代表から理念をしっかりと共有するところからはじまります。入社したばかりの新卒社員にも「ビジネスをしていく基盤となるのは人である」というこの理念を落とし込み、成長の軸がぶれないようにしています。
「素直に頑張る」若手をどんどん重要な役割に抜擢
編集部
実際に御社で活躍されている若手社員の方にはどのような方がいらっしゃいますか?
矢田さん
TonTonでは今年度でブランクを挟んで4期目の新卒採用となるのですが、新卒生え抜きの若手社員は特に頑張っているなと感じます。実際新卒2期生、3期生のメンバーが役職者になっていたり、チームプロジェクトを持っていたりと責任のある立場に抜擢されているんですよ。
編集部
新卒で入社した若手社員が、早い時期からどんどん活躍できるのはなぜなのでしょうか。
矢田さん
「素直に努力できる」という姿勢を持っていることが活躍する若手に共通する特徴です。年数が経つほど自分のやり方にこだわってしまうということは往々にしてありますが、新卒で活躍する若手は皆、素直さを持って、新しい変化にも柔軟に対応しながらいろいろなことを吸収して成長しています。
会社としても年数に関係なく頑張っているメンバーを積極的に抜擢しているため、さらにチャンスを得て活躍の場を広げていっているのだと思います。
代表直々の指導も。周囲と高め合える環境が若手活躍を後押し
編集部
2024年度に入社されたという4期目の新卒社員の皆さんのご状況はいかがでしょうか。
矢田さん
4期メンバーもとても活躍していますよ!新規事業の人材紹介事業「プロフェッショナル人財」は4期の新卒社員2人が代表直下で動いているのも特徴的です。試行錯誤しながらも代表直々の指導のもとでかなりのスピードで力を伸ばしています。
▲代表取締役の今川さんと新卒社員のミーティングの様子
編集部
代表が直接指導をされることは、これまでも良くあったのですか?
矢田さん
もともと現場に寄り添っていろいろな話をしてくれる機会は多かったのですが、新卒社員と同じ部署で直接教えるというのはこれまでもあまりなかったことだと思います。新卒社員にとって非常に良い経験になっていますし、これまでの新卒メンバーからも羨ましがられています(笑)。
編集部
若手社員の活躍にあたり、周囲の方のサポートという点ではいかがでしょうか?
矢田さん
TonTonで働くメンバーは年齢や社歴に関わらず、お互いに助け合う姿勢を持っています。自分の時間を使ってでも仲間への協力の姿勢を示す人たちばかりなんですよ。例えば数字を上げられてなくて苦戦しているメンバーがいると、上長から指示されなくても、自然と部署の中でロールプレイングやコールの仕方の練習をするといった動きが生まれています。
先ほどお話した新規事業の部署には直属の先輩がいないのですが、他の部署の先輩の営業社員がその新卒社員2人を手厚くサポートしています。人のために惜しまず時間を使えるメンバーに囲まれているからこそ、若手社員もどんどん成長していけるのではないでしょうか。
▲自然発生的にサポートし合う空気感が、若手の成長を支える
編集部
そういう自然に周囲と助け合える空気感というのは、普段の社内コミュニケーションの中で育まれているのですか?
矢田さん
そうですね。社内には20代前半から50歳近い人まで幅広い年齢のメンバーがいますが、年齢に関わらず日頃からフラットにコミュニケーションを取っているために、仲間として助け合うという良い空気感が生まれているのだと思います。
また達成会や月に一度の「感謝祭制度」など、社員も役員も関係なく仕事の場を離れたオフコミュニケーションを取る機会が多くあるのもポイントです。そういう場で人間性も確認した上で「このメンバーになら役職をつけられる」と判断しています。
仕事の成果だけでなく人間性も見るというTonTonならではの判断軸があることも、若手社員に活躍のチャンスが広がっている大きな要因ですね。
「皆で会社をつくる」社員の意見を尊重するTonTonのカルチャー
▲月に1回、感謝したいする人を決めて表彰する「感謝祭制度」
編集部
人柄を重視するという今のお話に関連して、TonTonさんにはどのような特徴を持つ社員さんが多いですか?
矢田さん
単純な言い方になってしまいますが、素直で明るく元気な社員が多いです。これは年齢問わず皆に共通する特徴ですね。本当にパワフルなメンバーの多い職場です。
編集部
社内コミュニケーションも活発とのことですが、仕事や会社のことに関して、若手社員であっても自由に意見を出せる雰囲気もあるのでしょうか。
矢田さん
誰もが意見を言いやすい環境づくりはいろいろと工夫していますね。普段のミーティングも、代表や幹部から一方的に話すのではなく、付箋を配って意見を書いてもらうというワークショップ形式を取り入れるなど皆が意見を出せるように配慮して進めています。また、定期的に「会社への気づき」「要望」などを集める機会も設けています。
ただし、いくら環境が整っていても意見を頭ごなしに否定されてしまっては意味がないですよね。だからこそ年数や立場に関係なく人として尊重するコミュニケーションを意識しているのもTonTonならではの特徴です。立場に関係なく意見を出し合って、皆で会社づくりをしていこうという機運を大切にしています。
編集部
これまでに、社員からの意見で会社の制度が変わった例などはありますか?
矢田さん
メンバーからのアイディアを受けて、出社・退社時間を選択式にした例があります。もともとは一律の勤務時間だったのですが、子どもの送り迎えが必要な人、遅くに仕事をした方が集中しやすい人など「さまざまなライフスタイルに対応できるような働き方が必要ではないか」というアイディアが社員から出たんですね。
一方で完全にフレックスにしてしまうと社内のコミュニケーションが希薄になるなどの弊害も想定されるため、9時スタート、10時スタート、11時スタートの3部制から選択できるようにしました。
編集部
きちんとメンバーのアイディアを受け止め、その上で会社として最良の仕組みになるようにされたということですね。自分の意見が尊重されることは、社員の皆さんにとって仕事や職場を良くしていくためのモチベーションになりそうです。
TonTonは「主体性を持って素直に仕事を楽しめる方」を歓迎
編集部
最後に、転職を考える読者の方に向けてメッセージをお願いします。
矢田さん
TonTonにフィットするのは、主体性を持って素直に努力できる人材です。受け身でいるのではなく、「このポジションにつきたい!」といった意欲を持って、自分自身でいろいろなことを開拓していける方がTonTonで活躍していけると考えます。言い換えると、自分の人生の一つとして、仕事も一生懸命に楽しめる方がTonTonには合っているといえるでしょう。
そういう姿勢で仕事をしている方はもちろん、この転職をきっかけに変わりたいと思う方も、TonTonに来ていただければ我々は150%でサポートします。TonTonの理念に共感いただける方は、ぜひジョインしてください!
編集部
矢田さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
株式会社TonTonの基本情報
住所 | 東京都目黒区東山1-5-4KDX中目黒ビル3F |
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事業内容 | 不動産に関する売買仲介・不動産管理・ドローンによる不動産管理・賃貸管理・プロパティマネジメント・リフォーム・リノベーションコンサルティングなどの総合不動産サービス |
設立 | 2013年8月9日 |
公式ページ | https://tonton-inc.com/ |
採用ページ | https://tonton-inc.com/recruit |