株式会社アーバンプランのオフィスでの仕事風景

責任を持たせつつ、チームで育てる。株式会社アーバンプランで若手・女性社員が活躍する理由

若手や女性がいきいきと活躍する企業を取り上げる本企画。この記事では、東京都新宿区に本社を構える一級建築士事務所「株式会社アーバンプラン」を紹介します。

同社は、「働きがいのあるオフィス」をミッションに掲げ、物件選びからデザイン、オフィス家具の販売、移転までをトータルで担っています。

また、チーム制で若手を育てる社風が根付いており、入社半年程度から責任のあるポジションを任せてもらえます。シェアオフィスと連携したリモートワーク制度や1日単位で出勤・退勤時間を決められる仕組みなど、結婚・出産・育児を見越した福利厚生も充実しています。

今回は、代表取締役の佐々木さんとプランナー兼一級建築士の齋藤さん、営業部の野澤さんにインタビュー取材し、同社の若手活躍・女性活躍を後押しする制度やカルチャー、求める人材などについて詳しく伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社アーバンプランの代表取締役・佐々木さん

株式会社アーバンプラン
代表取締役

佐々木 央さん

プランナー・一級建築士 齋藤 真帆さん

プランナー・一級建築士

齋藤 真帆さん

営業部 野澤 夏樹さん

営業部

野澤 夏樹さん

異業種からの転職も多数。アーバンプランの若手社員の活躍

株式会社アーバンプランの若手社員たち
▲図面を広げ、アイデアを出し合う若手社員の皆さん

編集部

アーバンプラン様では、どれぐらいの年代の方々が多く働いているのでしょうか?

佐々木さん

弊社には20〜30代の社員が多く在籍しています。アーバンプランは2011年に設立したまだ新しい会社で、設立当時に新卒で入社した社員も多く、それ以降も新卒採用を積極的に実施しています。もちろん経験を積んだ社員もいますので、平均年齢は33.9歳となっていますね。

中途採用も積極的に実施していますが、建築・デザイン業界からの転職はほとんどありません。デザイナー・営業ともに、ハウスメーカーや店舗経営、珍しいところではアプリの広告営業をやっていた人など、異業種から転職してくるケースが多いです。

入社半年でプロジェクトを任される。先輩のサポートで継続受注を達成

編集部

ここからは、実際の若手社員の方々にお話を伺います。齋藤さんは、新卒で入った企業で1年半働き、アーバンプランさんに転職されたそうですね。どのような理由で、転職に至ったのでしょうか?

齋藤さん

「自分で設計・デザインを手掛けたい」との思いが強かったからです。以前勤めていた店舗の施工会社は、デザインのガイドラインが決まっているケースが主流でした。

一方、オフィスの内装デザインを担うアーバンプランは、お客様の希望や社風に合わせて自発的な提案ができます。デザイナーとしての意見を出しつつ、お客様と一緒にオフィスを作り上げていくところに魅力を感じて転職を決意しました。

弊社には「先輩がサポートしながら、若手にどんどん仕事を任せよう」という考えが浸透しています。私も、入社して半年ほどで大きいプロジェクトを任され、プレゼンから受注・設計・デザイン・完成までの流れを体験しました。

編集部

入社半年ほどで、プレゼンから受注に至るのは難しいですよね。齋藤さんご自身には、プレゼン経験があったのでしょうか?

齋藤さん

プレゼン経験はほとんどなかったのですが、先輩方が資料の作り方・話し方などをきめ細やかにアドバイスしてくれました。弊社はチーム制を採用しているため、プロジェクトメンバーに経験のある社員が入ります。先輩方のフォローがある安心感から、プレゼンでも堂々と弊社の魅力をアピールできたのだと思います。

無事にプロジェクトをやり遂げたとき、お客様から「アーバンプランさんにお願いして良かった」と書かれた直筆のお手紙をいただきました。このお客様とは3年以上経つ現在もお付き合いがあります。

編集部

入社から間もないプロジェクトを成功させ、さらに継続して受注するのは簡単なことではないと思います。どのような点が、お客様からの評価につながったとお考えでしょうか?

齋藤さん

お客様と丁寧にコミュニケーションを取り、要望などを加味して進めた点が評価されたように感じます。アーバンプランは営業担当も含め、社員みんなでひとつのプロジェクトを作り上げる社風です。お客様のコンセプトや社風を伺いながら、内装デザインを考えていく点にもやりがいを感じています。

営業部からデザイン部へ!ジョブローテーションで新たなスキルを身につける

編集部

野澤さんは新卒で営業として入社されたそうですね。アーバンプランさんの営業は、どのような仕事をするのでしょうか?

野澤さん

営業担当は、社内のスケジュール調整や業者との連携など、プロジェクト全体を円滑に進める役割を担います。弊社はオフィスの物件選びや内装工事といった分野にも関わるので、お客様以外の業者とのやり取りも多いです。業者さんから「スムーズに進められてうれしい」と、感謝されたときにやりがいを感じますね。

編集部

実際にアーバンプランさんで働いてみて、どのような点が魅力だと思われましたか?

野澤さん

経験に関係なく、チャレンジさせてもらえる環境です。その一例として、弊社には「ジョブローテーション」という、営業担当がデザイナーの仕事に、デザイナーが営業の仕事に挑戦できる制度があります。

現在(2024年9月取材)、私は営業を担当していますが、1年目は設計・デザインの仕事も任せてもらいました。営業をしながら、研修でCADを使った図面の描き方などを学び、ジョブローテーションで設計の現場に入ったんです。先輩についてもらってデザインの知識を深め、お客様のデザインを手掛けたこともあります。

実際にデザインの仕事をして、図面の引き方やレイアウトの組み方をお客様に説明できるようになりました。建築に関する知識を十分に持っていないお客様も多いので、営業活動をする際にもデザイナーの経験が役立っています。

佐々木さん

実のところアーバンプランは、対外的に「デザイナー」「営業」と分けているだけで、はっきりと職種を区別しているわけではないんです。

この業界では、デザイナーと営業がペアになって案件を進めるのが一般的ですが、弊社はデザイナーが費用・スケジュールの交渉をしたり、営業がレイアウト・デザインの話をしたりするケースも少なくありません。

野澤の場合は、本人の希望を聞いて「デザインが得意な社員と一緒にやってみようか」とジョブローテーションに至りました。もともと部署の垣根がないので、「やってみたい」と名乗りをあげてもらえたら、誰でも職種変更が可能です。

実際、デザイナーとして入社した後、お客様との交渉が得意だと気付き、営業を軸に活動している社員もいますよ。ドラクエで例えるならば、「希望すると、いきなり勇者から魔法使いになれる」環境です(笑)。

女性が6割以上を占めるアーバンプランのサポート制度とは

株式会社アーバンプランの女性社員

編集部

アーバンプランさんは女性社員の比率が6割以上を占めていると伺っています。業種を考えるとかなり多いように感じるのですが、その要因は何でしょうか。

佐々木さん

特別な意図を持って男女のバランスを保っているというわけではないのですが、個人的にこの仕事は女性にマッチしていると考えているので、その影響はあるかもしれません。きめ細かに相手の要望をヒアリングして、しっかり提案をして進めていくという点において、女性社員は大きく貢献してくれていますから。

また、出産・育児でキャリアチェンジを余儀なくされていた女性たちが、仕事を手放さずに済む点も結果として数字に現れていると考えられますね。

弊社では産休・育休はもちろん、復帰してからのサポートも充実しているため、保育園の送迎やお子さんの急な体調不良にも対応しやすい環境です。

編集部

女性の育休取得率が100%という事実からも、アーバンプランさんの働きやすさがうかがえます。育休から復帰した社員さんには、どのようなフォローをしていますか?

佐々木さん

復帰してすぐに、産休・育休前のように働くのは負担がかかるため、チームで対応する体制を整えています。1人抜けたら回らない状況ではなく、誰かが休んでも仕事が滞りなく進むようにします。復帰時にはチームのメンバーが丁寧に引き継ぎをするので、少しずつ仕事に慣れていくことが可能です。

時短勤務・時差出勤・リモートワークで、効率的な働き方を実現

編集部

育休後に利用できる福利厚生には、どのようなものがありますか?

佐々木さん

勤務時間を短くする「時短勤務」はもちろん、時差出勤も利用できます。アーバンプランでは前日に翌日のスケジュールを組み立てるセルフマネジメントの方式でやってもらっているので、1日単位で出勤・退勤時刻を設定できるのが特徴です。

時差出勤は育児中の女性に限らず、全ての社員が対象です。通勤ラッシュの時間帯を避けて午前11時に出勤したり、朝7時から働いて早めに切り上げたりと、ライフスタイルに合ったスケジュールを組めますよ。

編集部

アーバンプランさんは、一部社員の方を対象にリモートワークも導入しているそうですね。自宅以外の場所でも仕事ができるのでしょうか?

佐々木さん

場合によってはリモートワークも可能で、自宅以外に、シェアオフィスを利用することもできます。弊社の仕事は現場に出向く機会も多いため、野村不動産の「H1T(エイチワンティー)」(※)と提携し、移動時間や打ち合わせ前後にもムダなく働ける環境を整えています。
(※)全国展開しているシェアオフィスで、東京都内だけでも80以上の施設がある

主要駅の徒歩圏内に位置するため、シェアオフィスまでの移動もスムーズです。例えば、「次の打ち合わせまで3時間ある」という場合にも会社に戻らず、シェアオフィスで業務を進められます。

アーバンプランの社員同士の距離が近く、支え合うカルチャー

東京都新宿区にある「株式会社アーバンプラン」の仕事風景

編集部

アーバンプランさんのカルチャーについてお聞かせください。若手をバックアップするというエピソードがありましたが、仕事中はどのような雰囲気ですか?

齋藤さん

年齢に関係なく、社員同士の距離が近くて話しやすい雰囲気です。お昼休憩はもちろん、仕事中にメンバーが何気なく発した言葉から会話が広がっていくことが多々ありますね。

野澤さん

同世代(20代)の社員が多い点も、話しやすさにつながっていると感じます。私の場合は新卒や若手社員が活躍する姿を目にすると、「自分も頑張ろう」といい意味で刺激を受けますね。

会社の規模がそれほど大きくないこともあり、誰とでも気軽に話せます。隣の人に「ここはどうすればいいですか?」と質問すると、丁寧に教えてもらえるのは弊社の強みです。困ったらすぐに相談できる環境で、ひとりで悩みを抱え込まずに済んでいます。

1人でも複数でも、快適に仕事ができるオフィス

株式会社アーバンプランのオフィス入口とオフィス風景

▲セキュリティも過ごしやすさも自慢のオフィス。カウンター席やミーティングルーム、1人用スペースも完備

編集部

社員さん同士の雰囲気について伺いましたが、オフィス環境はいかがでしょうか?

佐々木さん

アーバンプランは、自社のオフィスにも働きやすさを重視したデザインを採用しています。あらゆる状況を考慮してデザイン・設計しているので、「オフィスに来るとやりたいことができる」環境です。

例えば、社内のいたるところに大型モニターを設置し、複数のミーティングはもちろん、カウンター席に座ってのテレビ会議もできます。1人で仕事に集中したいときには、ブース型のソファ席を使うことも可能です。みんなで意見を出し合いたい場合は、共用のテーブルに設計図を広げて作業を進められます。

株式会社アーバンプランのオフィス風景と社内にいるラボットの「こむぎちゃん」

▲「自由で働きやすい環境」を追求した東京本社のオフィス。社内ではラボットの「こむぎちゃん」も活躍!

アーバンプランは「チャレンジ精神」と「行動力」を持った人を歓迎

株式会社アーバンプランの佐々木さん・齋藤さん・野澤さん
▲左から佐々木さん(代表取締役)・齋藤さん(プランナー兼一級建築士)・野澤さん(営業部)

編集部

最後に、転職を検討している読者に向けて、アーバンプランが求める人物像を含めたメッセージをお願いします。

佐々木さん

アーバンプランが求める人材は、自発的に考え、決断し、実行できる方々です。弊社には、「働かされている」感覚で仕事をしている人はいないと思っています。会社側から「これを売りなさい」「あれを準備して」といった指示を出すことはなく、社員自らがプロジェクトを提案するケースもあります。

それぞれの社員が自分でスケジュールを組み、必要な業者を選んで何をするかを決めていく社風なので、自分から率先して行動したい人はきっとやりがいを感じていただけるはずです。

編集部

入社半年からプロジェクトを任せる社風からも、みんなで若手を育てようという温かさが伝わってきました。結婚や出産・育児と、ライフステージに合わせて働き方を選べるのも魅力的ですね。

本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

株式会社アーバンプランの基本情報

住所 東京都新宿区西新宿1-26-2「新宿野村ビル」32階
事業内容 ・インテリアデザイン
・内装工事
・オフィス家具販売
・3Dの各種デジタルコンテンツ制作
設立 2011年11月9日
働き方 ・ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
・時差出勤制度
・時短勤務
公式ページ https://urban-plan.com/
採用ページ https://urban-plan.com/recruit.html
募集職種 ・営業
・デザイナー