ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ヤマシタにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社ヤマシタは、創業60年の歴史を持ちながら、業界の最先端を走る企業です。業務のDX化や営業プロセスの標準化により、介護用品レンタル市場での急成長を実現。さらに、充実した人事制度や成長支援により、若手人財の活躍が際立つ環境を築いています。
今回は、同社の成長戦略と若手活躍の環境について、ホームケア事業部西東京ブロック長の杉山さんと、人財本部の福田さんにお話を聞かせていただきました。
60年の歴史と革新―成長市場で躍進するヤマシタの戦略
編集部
御社の企業理念と、それに基づく具体的な取り組みについてお聞かせください。
杉山さん
弊社は1963年にリネンサプライ業として創業し、その後、高齢化する日本の将来を見据え、介護用品レンタル・販売事業へと展開しながら、社会に貢献してきました。「正しく生きる、豊かに生きる」という企業理念のもと、高齢化社会の課題解決に向けて、介護用品レンタル・販売を通じ、利用者の皆様の生活をサポートしています。
60年以上の歴史があり、老舗企業と言えると思いますが、一方でベンチャー企業のような勢いがあります。近年、当社は社内業務改善や事業強化のためのプロジェクトが多数進行しており、変革期の最中です。
業務効率化とDX推進で実現する、急成長の基盤
▲インタビューに応じてくださった、杉山さん(右)と福田さん(左)
編集部
御社の近年の変革や成長を支える、具体的な取り組みについてお聞かせください。
杉山さん
中期経営計画に基づく改革の一環として、業務プロセスの標準化を進めています。多くの拠点を展開していくにあたり、属人性から脱却し型化を徹底することは、生産性の向上に大きな役割を果たしています。
生産性向上によって、無駄な残業を減らすことができるほか、標準化により誰かが休んだ場合もチームとして他のメンバーがフォローできるので、社員の働きやすさにもつながっています。給与面についても業界内では高い水準を実現できています。
また、営業活動においても型化を推進しています。一般的に営業のノウハウは言語化しにくいと思われていますが、売上を上げるための法則や鉄則を導き、マネージャーの行動指針を統一して再現性につなげています。営業の「型」があることで、新卒社員や業界未経験の中途入社の方でも早期に活躍いただける環境があります。
編集部
営業の型化について、例えばどういった取り組みがありますか?
杉山さん
特徴的なのは「逆算行動計画」という仕組みを取り入れていることです。これは、ターゲットにしているクライアントに当月何件営業訪問を行って、その結果どれくらいの売り上げや受注が見込めるのかを、月初めにセットするというやり方です。
目標から逆算的に営業計画を構築することで、営業担当それぞれのパフォーマンスが行動プロセスから見えるようになり、次のPDCAを回していく仕組みが構築できたと考えています。
編集部
DXの具体的な取り組みについてご紹介いただけますか?
福田さん
ここ3〜4年はDX推進に注力し、紙文化から電子化へのシフトによる生産性向上も実現するとともに、最新のテクノロジーも積極的に採用しています。2022年には、コンサルティング会社・アクセンチュアから転職してきた社員がDX推進責任者に就任し、一層改革を加速させています。
一例として、2021年頃から、介護用品レンタル事業において、AIの歩行解析ツールを導入しています。ご利用者である高齢者の歩いているところを撮影すると、歩く力や転倒リスクなどがフィードバックされるというもので、エビデンスに基づいて「この歩行器が最適」などと提案ができるようになりました。
介護業界というと、旧態依然としたイメージがあるかもしれませんが、ヤマシタなら、最新のDXの活用の場に触れることもできます。
また、データ活用を民主化し、社員による業務改善を可能にすることを目的に、DWH(※)に生成AIを組み込んだ「Microsoft Fabric」をアジアで初めて導入し、全社的なデータ基盤として採用しています。
(※)データウェアハウス…さまざまなシステムのデータを1つに統合・整理するデータベース
福祉・介護業界で「圧倒的No.1」を目指す。成長市場で描く成功戦略
編集部
今後、御社が目指すところについて教えてください。
杉山さん
私が所属しているホームケア事業部では、2030年までに介護保険法における福祉用具市場で全国10%のシェアを獲得することを目指しています。これは言い換えれば、業界内で“No.1”のポジションを確立できる規模です。
そのためにも、現在は東名阪を中心に展開していますが、積極的な出店と人材採用を進めていく予定です。具体的には、若手マネージャーを1.5〜2倍のスピードで増やし、全国展開のための人材基盤を整備することを重要視しています。
編集部
転職を検討している方に向けて、介護・福祉業界の将来性について、市場の見通しや御社の可能性をお聞かせください。
杉山さん
まず2030年までは市場の急成長が見込まれますし、2040年までは国内の高齢者人口増加に伴い、市場は拡大し続けるでしょう。
今後20年市場が伸び続けることを、確実に見込める業界はあまりありません。介護業界は、成長性という意味で非常に魅力的な市場だと思います。その中でも、ヤマシタは今後、市場を超える成長を目指していきますので、「今」入社する意味があると思っています。
福田さん
付け加えると、我々は不況に強い業界でもあります。社会を維持するために必要不可欠な業種なので、堅調に伸びていくと考えられます。
20代で経営幹部へ。充実の若手育成制度
▲入社5年目でブロック長に就任した、ご自身の経歴や経験を話してくださった杉山さん
編集部
杉山さんのこれまでのキャリアについてお聞かせください。
杉山さん
私は2020年に新卒入社して、最初は1年半営業職を経験しました。その後、10人弱のメンバーを率いる営業リーダークラスとして1年半勤務、さらにその後、新宿営業所の所長に昇進し、板橋営業所との兼務を任されました。
入社4年目の現在は、東京の半分のエリアを統括する西東京ブロック長を務めています。統率するメンバーが約120人、お客様の数が約1万人、今期の売り上げが約20億円という状況です。
編集部
杉山さんは入社4年目でのブロック長就任とのことですが、御社では一般的にどのくらいのペースでキャリアアップできるのでしょうか。また、早期登用の判断基準についてもお聞かせください。
福田さん
現状は早くても7年目くらいで所長になるケースが多いので、杉山は特に早いペースですね。
ただ、事業を加速するフェーズにあって“人を引っ張っていく人材”は不可欠ですので、スキルアップ研修など人材育成にも投資をして、杉山くらいのスピード感での昇進を増やしていきたいと思っています。
挑戦を後押しする、フラットな組織文化
▲オフィスのドア。ヤマシタは、従業員の仕事のやりがい(EX)と顧客の感動体験(CX)を相互に高め合い、成長につなげるべく取り組んでいる
編集部
実際に会社で活躍している人材にはどのような特徴がありますか?
杉山さん
2つあると思っています。
1つめは、自ら手を挙げる人ですね。私は営業職ですが、枠にとらわれることなく多領域で役割をこなそうと考え、全社オペレーションの改善を行う組織の立ち上げや、システムのプロジェクト開発などにも、積極的にチャレンジしてきました。
2つめは、会社の全体利益になるような提案をしていく人です。自分個人の成績やキャリアのことばかりを考えるのではなく、会社の仕組みに利益を残すという発想が重要なのかなと思います。
編集部
会社の体制面で、若手の早期登用を可能にしている要因を教えてください。
杉山さん
こちらも2つあります。
1つは、ヤマシタが非上場企業で、意思決定が迅速だということです。また、その迅速な意思決定を叶えるため、どの部署にどういう能力のある社員がいて、その人をどう配置しようかということが常に考えられていることですね。
もう1つは、経営陣の存在が身近だということです。2024年現在、弊社の社員数は約2,900人ですが、通例これぐらいの規模の会社になってくると、役員というのはなかなか身近に感じられないものです。しかし当社では、経営陣と社員が近い距離感で仕事ができる環境が整っています。
私の場合、新卒で入社して以来、役員と一対一で話をする機会もかなり多くありましたし、見守ってもらいました。そこで経営的な観点や、マネージャーとしてやるべきことをたくさん教わったことが、成長の糧になったと感じています。
年4回の昇格機会と明確なキャリアパス制度
編集部
御社では昇格・昇級の機会が年4回あると伺いました。その背景をお聞かせください。
福田さん
以前は年1回だったのですが、昇格試験で基準ラインにわずかに届かなかった社員を1年間待たせることは、モチベーションや成長の観点から望ましくないと考えました。そこで3ヶ月ごとにチャンスを設けることで、足りない部分を早期に改善し、成長を加速できる仕組みにしています。
編集部
評価の仕方について、特徴的なものはありますか?
福田さん
一人ひとりに対し、能力を職務と紐づけた上で5段階で評価する「スキルポイント」という制度が特徴的です。これによって、次に何ポイント上がれば給与がどれぐらい上がるのか、昇格に近づくのかといった自分のキャリアの具体的な道のりが可視化されています。
編集部
昇格や評価方法について、社員の方の反応はいかがですか?
杉山さん
「モチベーションが上がる」など、ポジティブな声が多く聞かれますね。単に「昇格のチャンスが多いことが嬉しい」という意味ではなく、やはり、具体的な昇格の道筋が見える、透明性の高いキャリアパス設計が評価されています。
ヤマシタが求める次世代リーダー像
編集部
御社の求める人物像についてお聞かせ頂けますか?
福田さん
ヤマシタが求めているのは次世代のリーダーとなる人材です。新卒、中途を問わず、20代後半から30代前半を中心に、多くのタスクを抱えながら、自ら変革を推進し、業界や会社に新しい価値を創造していける方を求めています。
編集部
具体的に、どのような経験や資質をお持ちの方が望ましいのでしょうか。
福田さん
組織を動かせる方が理想的ですね。弊社では、通常業務での人・物・金のマネジメントと並行して、新しい価値創造やプロジェクト推進も担って頂きたいと考えています。ですから、若くしてリーダー職を経験された方や、自らプロジェクトを立ち上げ、結果を出したところまで経験のある方を特に歓迎します。
売上1兆円を目指す、成長企業からのメッセージ
編集部
最後に、御社に興味を持った読者の方へ、メッセージをお願いします。
杉山さん
私自身が入社したきっかけの1つに、弊社代表が掲げる「2050年までに売上1兆円を目指す決意」というものがあります。
売上高1兆円というのは、世の中に不可欠といえるくらい、代わりの利かない価値を提供し続けている会社です。弊社の最大の魅力は、この高いレベルを本気で目指し、かつそれを現実的な成長ラインとして引けているところだと思っています。
若手の早期昇進も、単なる待遇面ではなく実力と会社の成長の表れです。こういった環境の中で、一緒に成長できる仲間との出会いを楽しみにしています。
福田さん
私たちは介護・福祉分野の新しい価値を創造し、業界のプラットフォームとなることを目指す会社です。主体的に会社と業界を変革していく意欲をお持ちの方には、圧倒的な面白さを感じられる環境だと自負しています。
こういった想いに共感して頂ける方の応募をお待ちしています。
編集部
インタビューを通して、御社の目指す目標の高さと、そこへ向け明確に描かれている道筋や、社員の方々の本気度がよく分かりました。
本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
事業の特徴と将来性 |
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キャリアアップの機会 |
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組織改革・DXへの取り組み |
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人材育成方針 |
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求める人物像 |
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株式会社ヤマシタの基本情報
住所 | 静岡県島田市中河737 |
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事業内容 | ・福祉用具レンタル・販売 ・住宅改修 ・居宅介護支援事業 ・リネンサプライ ・寝具リース ・受託サービス事業 |
設立 | 1963年3月 |
公式ページ | https://www.yco.co.jp/ |
採用ページ | https://recruit.yco.co.jp/ |
募集職種 | 採用ページ参照 |