若手やIT業界未経験者が活躍するCLINKSでの働き方とサポート体制

新しい働き方やユニークな制度・福利厚生を実践している企業を紹介していくこの企画。今回は、ITアウトソーシング事業、テレワーク専用ツール「ZaiTark(ザイターク)」や各種アプリ・WEBシステムの開発、IT人材教育訓練事業などを行っているCLINKS(クリンクス)株式会社を取材させていただきました。

CLINKS株式会社とは

CLINKS株式会社の企業理念
▲CLINKS株式会社の企業理念(公式サイトより引用)

CLINKS株式会社は、クライアントの売上増加やコスト削減につながるITソリューションサービスを提供している会社です。

企業理念に基づき、「コンピューターで人の笑顔を増やしていく」べくITアウトソーシング事業や各種ツール・アプリ・WEBシステムの開発などを行い、「日本のエンジニアを元気に」して「IT業界をもっと魅力ある業界に」するためIT人材教育訓練事業なども手掛けています。

会社名 CLINKS株式会社
住所 本社:東京都中央区八丁堀1-10-7 TMG八丁堀ビル10F
事業内容 ITアウトソーシング事業、システム開発事業、教育訓練事業
設立 2002年12月19日
公式ページ https://www.clinks.jp/
働き方 テレワーク(フルリモート主体、居住地域は問わず)

CLINKSではテレワークを主体にした勤務体制をとっており、自社開発したテレワーク専用のコミュニケーションツール「ZaiTark」を駆使したり、多種多様な社内イベントを通じて交流を深めたりすることで、円滑な社員間コミュニケーションを保っているそうです。

若手や業界未経験者が数多く活躍しているというCLINKSの研修制度や社内体制、採用にあたって求めている人材などについて、経営企画室 採用チームの部長である小野寺さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
CLINKS株式会社・経営企画室 採用チーム部長の小野寺さん

CLINKS株式会社
経営企画室 採用チーム 部長

小野寺さん

CLINKSのSES人材派遣や開発力で日本を元気に

CLINKS株式会社オフィスのパントリーエリア
▲オフィス内のパントリーエリア

編集部

まず、CLINKSさんの事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか。

小野寺さん

事業内容は大きくわけると、SES人材派遣(※)と呼ばれるITアウトソーシング事業、システム開発事業、IT人材教育訓練事業の3つです。
(※)SESはSystem Engineering Serviceの略で、委託契約の一種。システム開発などクライアント先の特定の業務に対してエンジニアのスキル・労働を提供する契約・サービスのこと

CLINKSが派遣するエンジニアは、クライアント先に常駐する「ITエンジニア派遣」も在宅ITエンジニアを派遣する「テレスタ」もすべて弊社の正社員だというのが特徴となっています。ITスキルはもちろん、モチベーションやコミュニケーション能力も高いエンジニア陣を派遣して、IT業界を、ひいては日本を元気にしていくことが目標です。

編集部

システム開発事業についても教えてください。

小野寺さん

アプリやWEBシステムの受託開発を行っています。写真投稿アプリや監視システムなど、これまでに450本以上の実績があります。また、自社開発したテレワーク関連アプリの提供も行っています。

CLINKS株式会社が提供している勤怠管理システム「キンクラ」の画面
▲クラウド型の勤怠管理システム「キンクラ」のサービス画面

小野寺さん

テレワークの推進に有用だということで、CLINKS自体がテレワークを導入して培ったノウハウ満載のテレワーク専用ツール「ZaiTark」や、「ZaiTark」と連携もできるクラウド勤怠管理システムの「キンクラ」などのITサービスが好調です。

「ZaiTark」は第16回ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2022の基幹業務系ASP・SaaS部門にて「働き方改革賞」を受賞しました。

編集部

ITエンジニアの人材派遣やIT人材の育成、テレワークをスムーズに行うためのITサービスなど、CLINKSさんはITにかかわるソリューションビジネス全般を行っていらっしゃるということですね。

テレワーク主体でもサークル的な仲の良さは健在

CLINKS株式会社が提供している勤怠管理システム「キンクラ」の画面
▲クラウド型の勤怠管理システム「キンクラ」のサービス画面

編集部

CLINKSさんの勤務形態について教えていただけますでしょうか。

小野寺さん

テレワークが主体です。今のように在宅勤務などのリモートワークを取り入れる企業さまが増える何年も前から、弊社ではテレワークを推進してきました。

テレワークというと、やはりコミュニケーション不足に陥りやすいというところがいちばんの懸念事項になるかと思います。CLINKSはテレワークを推進しながら6年にわたって試行錯誤を繰り返し、独自に「ZaiTark」を開発しました。

CLINKS株式会社が提供しているテレワーク専用ツール「ZaiTark」の画面
▲テレワーク専用ツール「ZaiTark」のサービス画面

このコミュニケーションツールのおかげで、テレワークで距離的に離れていてもメンバーの様子が一目でわかり、何か聞きたいことがあるときはすぐに話しかけられるような、“オフィスと変わらない環境”ができているため、円滑なコミュニケーションがはかれています。

編集部

CLINKSさんの社内の雰囲気や人間関係というのは、どのような感じなのでしょうか。

小野寺さん

職場の雰囲気は結構フランクですね。もちろん会社ですので、役職による上下関係というのはあるのですが、共通の趣味などを話題に上も下も関係なく皆でワイワイとしています。社内全体として少しサークルに近い雰囲気や仲の良さがあるという感じです。

社長が願いを叶えてくれる彦星に?CLINKS社内イベント事情

CLINKS株式会社で行なわれたオンライン七夕まつりの様子
▲オンライン七夕まつりの様子

編集部

業務外で交流を深められるような機会というのはあるのでしょうか。

小野寺さん

ランニング部、サッカー部、軽音部をはじめ、CLINKS社内には300以上のコミュニティがあります。そうしたコミュニティの活動を通して、個人的な交流を深めているようです。

全社的な話でいえば、オンラインを活用した全社イベントが頻繁に開かれています。役職、事業部、グループ会社の垣根を越えていろいろな人が参加し、上下や事業部などにとらわれない自由な交流が生まれる機会です。

編集部

全社イベントは、どのくらいのスパンで開催されているのでしょうか。

小野寺さん

定期的に行われているのは、月に1回ある新入社員歓迎会です。CLINKSでは、毎月新入社員が10名から多くて20名以上入ってくるためです。あとは、季節物のイベントとしてお花見、ハロウィン、七夕といったイベントをしたり、ゲーム大会が開かれたりしています。

CLINKS株式会社で行なわれたオンラインお花見イベントの様子
▲オンラインお花見イベントの様子

編集部

七夕イベントというのは珍しいですね。

小野寺さん

七夕イベントは、オフラインのときから行っていた恒例イベントです。CLINKSの代表取締役が彦星様になって、社員たちのお願いごとを叶えてくれます。

編集部

皆さん、どういったお願いをされるのでしょうか。

小野寺さん

事前に募集していたお願いごとのなかから選ばれるのですが、オフライン時代は「痩せたい」「おいしいお肉が食べたい!」といった抽象的なお願いが多く、テレワークになってからはモニターやゲーミングチェアが欲しいという実用的なお願いが多いように思います。自分のお願いが選ばれると、みんなすごく喜んでいますね。

CLINKS株式会社オフィスのパントリーエリア

編集部

そうしたイベントには、何人くらいの方が参加されるのでしょうか。

小野寺さん

月に1度の新入社員歓迎会に関しては毎月おそらく150人ぐらいでしょうか。あとは興味があるイベントに各々参加するという形です。

編集部

オンラインイベントなどで培った良好な人間関係をもとに、業務中は「ZaiTark」を通してコミュニケーションをとっているということですね。

CLINKS社員の8割が入社時は業界未経験者

CLINKS株式会社・経営企画室 採用チーム部長の小野寺さん

編集部

CLINKS社員の平均年齢というのはおいくつぐらいですか。

小野寺さん

2022年10月1日時点で30.2歳です。26歳で役員に就任した者もおりますし、若手が活躍しやすい環境だと思います。2年目辺りで主任~主査、6~7年目で課長というのが王道でしょうか。

ただ、年功序列ではなく、昇進に社歴、年齢、性別などはいっさい関係ありません。やったらやった分評価されます。自分次第でチャンスを作ることができる環境です。

編集部

若手が昇進しやすい要因というのはなんだと思われますか。

小野寺さん

経営陣と社員との距離がとても近いことでしょうか。

役員や管理職はイベントなどに基本参加をしていますので、一緒にゲームをしたりすることで名前や人となりを覚えてもらう機会も多いです。また「MVI(Most Valuable Iine)表彰」という、自分自身の成果を全社にアピールできる制度もあります。上の方々が本当に一人ひとりきちんと見てくれている、ちゃんと評価をしようとしてくれているというのを感じます。

編集部

皆さん、エンジニアとして実績のある方たちが入社されるのでしょうか。

小野寺さん

弊社は少し変わっていて、入社経路は新卒18%、中途82%と圧倒的に中途入社の方が多いにもかかわらず、社員の8割が業界未経験という状態でCLINKSに入社してきます。

ITについて何も知らない状態からのスタートではありますが、接客・営業・コミュニケーションといった他業種で身につけたスキルとITを組み合わせたサービスをお客様に提供できるわけです。そういった意味で、業界未経験組もザ・エンジニアとはまた違う貢献の仕方ができているのではないかと思います。

CLINKSにおける1カ月の技術研修と1年間のメンター制度

CLINKS株式会社オフィスの業務エリア
▲オフィス内の業務エリア

編集部

ITについて何も知らない状態から、どうやって一人前のエンジニアになっていくのか教えてください。

小野寺さん

まず、入社時にマナー研修とIT基礎研修を受けます。その後、1カ月間びっちり技術研修を受けます。CCNA、LinuC Level 1、JAVAなど、対象となる資格が5個ほどあるのですが、1カ月の研修でその中から1つIT資格を取るという研修になります。

簡単な研修ではありません。「社会人になってここまで勉強しなくてはならないのか」というような内容になっています。だからこそ、未経験でも高い技術が身に付くわけです。

また、研修は同じ時期に入社したメンバー全員で受けるため、「中途採用であっても同期ができる」というメリットもあります。縦の繋がりだけでなく横の繋がりができるというのはIT業界ではそう多くないと思いますし、同期会で悩みを話したりして一緒に支え合えるというメリットもあるんです。

1つIT資格を取得すると、ようやくCLINKSエンジニアとしてのスタートラインです。

CLINKS株式会社オフィスの会議室
▲オフィス内の会議室

編集部

技術研修によって資格をとったあとは、どのようなサポート体制がとられているのでしょうか。

小野寺さん

ただ資格をとったというだけでは、業界の中ではまだまだ通用しません。先輩社員が付いて、1から現場のお作法やIT業界のイロハ、お客様先で必要なスキルや知識をしっかり教えてくれます。

また、CLINKSでは入社して1年間はメンター制度というのがあって、所属の事業部の長や先輩以外の年が近い社員がメンターとして1人につき1人つくため、ちょっとした悩みなどはメンターに相談できます。未経験から入ると「何がわからないかがわからない」という状況だと思いますので、同様の経験をしてきた先輩たちがサポートにつくというのは心強いのではないでしょうか。

また、CLINKSのカルチャーとして、「やって失敗したこと」に対してはあまりうるさいことを言われません。たとえ結果がそこに伴っていなくても、行動したことやプロセスやアイデアを出したことをきちんと評価してくれます。メンターも先輩も上の人たちもきちんと見てくれているので、若手の方々には失敗を恐れず行動してほしいです。

編集部

若手や業界未経験者を研修する制度がきちんとあり、その後もメンター制度などのフォロー体制があり、チャンスもたくさんあるなかで、失敗を恐れずにぶつかっていけるという環境はとても恵まれていますね。

エンジニアになりたいという思いが強い人に来てほしい

CLINKS株式会社オフィスのエントランス

編集部

採用にあたって、CLINKSにこういう人が来てほしい、こういう人がフィットしそうという人物像がありましたら、教えてください。

小野寺さん

「エンジニアになりたい」という強い思いがある人に来てほしいと思っています。

弊社の代表は、技術力はなくてもそれは後からついてくるという思いで会社をつくりました。CLINKSには研修制度がありますし、ちゃんと教育もしますし、エンジニアを育てる体制もあります。「IT業界を目指しているけど、やっぱりハードルが高いな」と諦めないでほしいですね。

編集部

経験やキャリアよりも、エンジニアになりたいという思いが必要ということですね。

小野寺さん

そうですね。エンジニアは日々勉強し続けなくてはいけない職業ですので、情熱ややる気が欠かせません。常に勉強し続けることができて、スキル習得に対して貪欲で、新しいものが好きだという人はCLINKSにマッチするのではないかと思います。

編集部

ありがとうございました!

■取材協力
CLINKS株式会社:https://www.clinks.jp/
採用ページ:https://www.clinks.jp/recruit/