ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、TGオクトパスエナジー株式会社(以下「オクトパスエナジー」)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
オクトパスエナジーは、「Make Energy Better」を成し遂げるべく、イギリスのOctopus Energy Group Limitedと東京ガスが手を組んで設立したEnTech(Energy Technologyの略)企業です。従来の日本の大企業とは一線を画す、グローバルなスタートアップとして、再生可能エネルギーが当たり前に選ばれる世界の実現を目指しています。
メンバー数100人近くまで成長した現在も「一人ひとりが全員リーダー」という考えのもと、メンバーの自律的な行動を重視しています。「自由と責任」を掲げ、メンバーへの権限委譲と合理的な判断を尊重するカルチャーが特徴です。また、電力業界未経験者も数多く活躍しており、様々なバックグラウンドを持つ人材が、自らの経験を活かしながら新たな挑戦を続けています。
今回は、同社のスタートアップならではの働き方や、メンバーが活躍できる環境づくりについて、採用に携わっている杉井さんと佐山さんに、お話を伺いました。
自律性重視のスタートアップ「オクトパスエナジー」の働き方
編集部
まずはグローバルなスタートアップである御社の働き方の特徴についてお聞かせください。
杉井さん
私たちの働き方の大きな特徴は「一人ひとりがリーダー」という意識から、メンバーの自律的な行動を重視している点です。現在はメンバー数100人近くまで組織が成長していますが、業務に関する細かいルールは設けていません。これは、イギリスに本社を置くオクトパスエナジーのカルチャーを基盤にしています。
基本的な考え方として「自由と責任」を掲げており、会社はメンバーを信頼して権限を委譲し、メンバーはその時々で最善と考える判断を行いながら責任を果たしていく、そんなカルチャーを築いています。
編集部
具体的な事例をご紹介いただけますか。
佐山さん
例えば、お客さま対応において、一般的な日本の企業では一定のマニュアルがあることが多いですが、私たちは違います。「お客さまに最高のサービスを届ける」という考えのもと、それぞれのお客さまの状況や困りごとを丁寧に理解し、その場ごとに最適な対応を行います。
あるメンバーは、お客様から結婚といった人生の節目のお話を伺った際に、お祝いの気持ちを込めて当社のキャラクターであるタコのぬいぐるみを贈ったり、節電に関心があるお客さまに、節電対策として湯たんぽを贈ったこともあります。お客さまが喜ぶことであれば、メンバーの判断で柔軟に対応できるのです。
また、Slack上には専用のフィードバックチャンネルを設け、お客様から頂いた声を全社で共有する取り組みも行っています。これにより、優れた対応事例やお客さまからのフィードバックを横展開し、サービス改善のヒントを得ることができています。
多様なバックグラウンドの組織。挑戦とアップデートを続けるメンバーが活躍
編集部
御社で活躍されている方々のバックグラウンドをご紹介ください。
杉井さん
ほとんどのメンバーが電力業界未経験者です。「Make Energy Better」というミッションに共感し、スタートアップならではの流動的でスピード感のある環境、時にはカオスな状況を原動力として前進し続けられる方々に来ていただいています。
佐山さん
本当に多様なバックグラウンドを持つメンバーがいます。元公務員、SaaS系企業の出身者、コンサルタントなど、様々な業界からの転職者が活躍しています。
編集部
具体的にどのような経験が御社の業務に活かせるのでしょうか。
杉井さん
業界は問いませんが、例えば「ゼロイチ」の経験、つまり自分で考えて行動を起こし、何かを成し遂げた経験がある方は、当社でもその経験を活かせると考えています。
私たちはミッションの達成に執着心を持ち、社会の変化に柔軟に対応しながら、どんな困難にも粘り強く立ち向かっていく必要があります。再生可能エネルギーが当たり前に選ばれる未来を実現するために、明確なルールがない中でも、チームで協力しつつ一人ひとりが挑戦を重ね、その経験から学び成長できる組織を目指しています。
自ら挑戦することを楽しみ、その経験から学びを得て自らをアップデートできる方が活躍できる環境だと思います。
メンバー共通の想い「お客さまに寄り添い、最高のサービスを!」
編集部
実際に入社された方はどのような想いを持って入社されたのか、事例をご紹介いただけますか?
杉井さん
大手航空会社の客室乗務員から当社へ転職し、現在カスタマーサクセスチームの中核メンバーとして活躍している30代前半のメンバーがいます。
約4年の航空業界でのキャリアの中でも社内ベンチャー制度に参加するなど、成長意欲の高い方です。大企業特有の縦割り組織や現場の声が届きにくい環境に課題を感じているなか、当社の「一人ひとりが自律的に動き、課題解決に向けて意見を出し合える文化」に共感して、より大きな成長機会を求めて転職を決めてくださったそうです。
編集部
その方の具体的な活躍事例について詳しくお聞かせください。
杉井さん
このメンバーは、お客さまに最高のサービスを届けるため、とことんお客さまに寄り添い、お客さまをファンにしています。最近では、海外出張から帰国されたお客さまへの対応が印象的でした。
支払方法に関する案内の際、事務的な連絡に留まらず、お客さまの生活の変化に寄り添った温かいメッセージを添えたところ、「こんなメッセージをくれた企業は初めて。今後も電気はオクトパスエナジーにお願いしたい」という嬉しい言葉を頂いたようです。
オクトパスは「契約したら終わり」ではなく、契約後も最高のサービスを提供し続けることを大切にしています。このような対応が高く評価され、現在はカスタマーサクセス業務だけでなく、チームの採用活動など幅広い役割を担っています。
なお、このような対応が可能な背景には、お客さまの情報を一元管理する「クラーケン」という独自システムの存在も大きな要因となっています。このシステムでは、お客さま情報の管理から電話・メール対応、請求管理まで、あらゆる業務を一元的に管理できるため、お客さまに寄り添った対応とコスト削減を同時に実現しています。
さらに、お客さまのニーズに合わせた数百単位の料金メニューを柔軟に設定できる機能は、当社の大きな特徴ともなっています。
電力業界未経験者が活躍中!新たにジョインするメンバーを支える3つの取り組み
▲国際色豊かなメンバーが、フラットな環境で若手メンバーをサポート
編集部
新たなメンバーの活躍をサポートするための制度や取り組みについて教えてください。
杉井さん
サポートするための主な取り組みは、3つあります。
1つ目は、「失敗を讃える」という考え方を大切にする点です。1つの失敗から得られる学びは、何度もの成功以上に価値があると考え、失敗を非難するのではなく、むしろ成長の機会として捉えています。
また、フィードバック・フィードフォワード文化も根付いており、メンバー同士で良い点も改善点も気兼ねなく話し合える環境があります。このリアルタイムのフィードバック・フィードフォワードが、メンバーの成長スピードを加速させています。
2つ目は、リーダーとの定期的な1on1ミーティングです。2週間に1回程度の頻度で、業務の相談だけでなく、キャリアの方向性についても話し合う機会を設けています。自律的に働く環境でありながら、リーダーとの距離が近いため、安心感を持って業務に取り組めます。
3つ目は、電力知識がない方でもスムーズに業務に入れるよう、各部門が手作りのオンボーディングを用意していることです。担当者同士がSlackでグループを作り、ニューメンバーが部門を越えて必要なオンボーディングを漏れなく受けられるよう連携を取っています。また、同時期入社の方々が部門を超えて一緒にオンボーディングを受けることで、ウェルカムな雰囲気も生まれています。
編集部
3点目のオンボーディングについて、さらに具体的な内容を教えていただけますか。
杉井さん
各部門が特色のあるオンボーディングを提供しています。例えば、採用チームからはオクトパスのカルチャーや働き方について、カスタマーサクセスチームからはシステムの使い方や電力業界の基礎知識について、電源開発部門からは電気料金の計算方法などを学べます。また、マーケティングチームからはブランドの考え方やお客さまとのコミュニケーション方法について学びます。
オープンでフラットな職場。採用時はカルチャーフィットを重視
編集部
オクトパスエナジーならではのカルチャーについてご紹介ください。
杉井さん
当社が具体的に大切にしている価値観として「OEway(オクトパスエナジーウェイ)」が挙げられます。これには「自由と責任(Freedom&Responsibility)」「自律的に働く(Autonomy)」「柔軟に働く(Flexible)」「アジャイルに働く(Agile)」「人に善意を持って接する(Good intention)」などが含まれます。
佐山さん
私たちが採用時に重視しているのは「人を大切にし、お客さまやメンバーのために行動できる人物か?」といった人柄やカルチャーフィットの面です。
もちろん、営業経験や接客経験などの実務経験も考慮しますが、どちらかというと業界経験よりもオクトパスのカルチャーを体現できるかどうかを重視しているため、様々な業界からの転職者が活躍しています。
当社はイギリスのオクトパスエナジーと手を組み、日本でまだ誰も実現していない新しいエネルギー企業を目指しています。東京ガスとの合弁会社という側面もありますが、イギリスのオクトパスエナジーのカルチャーをそのまま日本でも体現することを心がけています。
月2回のディナーイベントなど部署を越えた活発なコミュニケーションあり
編集部
職場の雰囲気について、お聞かせいただけますか?
杉井さん
社内コミュニケーションが活発だという特徴があります。例えば、月2回「ファミリーディナー」というパーティーを行なっています。そこでは各部門の成果を共有しつつ、みんなで食事やお酒を楽しみます。そのほかにもメンバー主催の夏祭りやワイン会、日本酒会、ハロウィンパーティーなど、様々なイベントを社内のキッチンエリアで開催しています。
編集部
そうしたオープンな雰囲気は業務の上にも活きているのでしょうか。
杉井さん
はい、普段の業務でも活きていると感じています。オフィスには物理的な壁がなく、困ったことがあれば他の部門でもすぐに相談しに行けるような環境になっていますし、メンバー一人ひとりがオープンでインクルーシブな姿勢を持っているので、新しく入社する人にも積極的に声をかけ、誰でも快く受け入れてくれる雰囲気がありますね。私も入社当初は心強く感じたポイントでした。
▲ファミリーディナーの様子。お酒を片手に各部門の成果を発表。
オクトパスエナジーから転職希望者へのメッセージ
編集部
最後に、オクトパスエナジーに興味を持ち、転職を検討されている方々へのメッセージをお願いいたします。
杉井さん
私たちは「Make Energy Better」というミッションのもと、再生可能エネルギーが当たり前に選ばれる世界を本気で目指しています。このミッションに共感し、地球と人類の持続可能な未来づくりに貢献したいと考える方を心からお待ちしています。
グローバルなスタートアップということもあり、既存のルールや決まりごとが少ないため、変化を楽しみ、新しい挑戦にわくわくできる方にとっては、非常に刺激的で魅力的な環境だと思います。一緒に未来を築いていける仲間との出会いを楽しみにしています。
編集部
本日はイギリスと日本の企業から成るジョイントベンチャーである御社ならではの働き方や活躍できる人材像、さらにはメンバーをサポートする制度や現場の雰囲気など、非常に詳しくお話しいただき、ありがとうございました。
この記事のまとめ
組織文化 |
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人材と採用の特徴 |
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メンバーの支援 |
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職場環境とカルチャー |
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求める人材像 |
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TGオクトパスエナジー株式会社の基本情報
住所 | 東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー18F |
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事業内容 | 小売電気事業 |
設立 | 2021年1月 |
公式ページ | https://octopusenergy.co.jp/ |
採用ページ | https://octopusenergy.co.jp/career |
募集職種 | 採用ページ参照 |