茗溪学園中学校高等学校の高田先生、石澤先生、青柳先生

茗溪学園中学校高等学校の、未経験でも活躍できる“チャレンジを推奨する”風土の魅力

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、茗溪学園中学校高等学校にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同校で働く魅力をご紹介します。

茨城県つくば市にある茗溪学園中学校高等学校は、国際バカロレア(IB)認定校として、先進的なグローバル教育や探究学習など特色ある教育プログラムを展開しています。学校全体に“変化とチャレンジ”の風土がある同校では、異業種からの教員採用やフレックスタイム制の導入など、柔軟な発想を取り入れた学校運営を行っているのも特徴です。

今回は人材業界からの転職組である高田先生をはじめ、新卒から茗溪学園で教員として働く青柳先生、1年前に別の学校から入職した石澤先生に、それぞれの立場から見た同校の職場環境や働き方の特徴、働きがいについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
茗溪学園中学校高等学校の高田先生

茗溪学園中学校高等学校
教務部副部長・社会科教諭

高田先生

茗溪学園中学校高等学校の石澤先生

茗溪学園中学校高等学校
理科(生物)教諭

石澤先生

茗溪学園中学校高等学校の青柳先生

茗溪学園中学校高等学校
入試広報部副部長・数学科教諭

青柳先生

人材業界から教員へ。未経験で入職した教員から見た仕事の魅力

茗溪学園中学校高等学校の高田先生
▲キャリアカウンセラーから茗溪学園の教員に転職した高田先生

編集部

まず業界未経験のテーマについて伺います。高田先生のこれまでのキャリアや、転職の経緯を教えてください。

高田先生

私は人材業界でのキャリアカウンセラー職を経て、2023年4月に茗溪学園に着任しました。

キャリアカウンセラーの仕事にもやりがいを感じていましたが、転職支援の中で仕事に消極的な姿勢を持つ方々が多い現状を目の当たりにし、価値観を形成する重要な時期にある中高生の成長をサポートすることで、より前向きな働き方を伝えられるのではないかと考え、教職に就きました。

茗溪学園中学校高等学校の校舎

編集部

数ある学校の中で、茗溪学園を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。

高田先生

以前から茗溪学園の存在自体は知っており、新しい教育に積極的にチャレンジできる校風も認識していました。私立校ならではの自由度があり、生徒の成長のために裁量をもってチャレンジできるこの学校であれば、自分の教育者としての能力も伸ばしていけると思ったのが茗溪学園を選んだ理由です。

実際、入職1年目から「未経験だから」という制限は一切なく、自由に取り組ませていただいています。

編集部

教員として働いてみて、前職と違う部分やこの仕事ならではの魅力をどうお感じになっていますか?

高田先生

「人の成長に関わる」という仕事は本当に魅力的だなと感じています。もちろん、一朝一夕に成果が表れるわけでも、数字で実感できる成果が出るわけでもない難しさはあります。しかし自分が何気なくかけた一言で生徒が行動したり、少しのきっかけで大きく成長したりする姿を目の当たりにすると、この年代だからこそのエネルギーを感じますし、価値観の形成に関わっているんだと実感します。

一方で、その分責任感と緊張感も伴う仕事でもあります。自分の関わり方が生徒のその後の人生に大きく影響するという自覚を持って、日々自分自身を磨き続けなければと思っています。

学校外の視点も積極的に取り入れる方針があり、民間の経験を教育に活かせる

茗溪学園中学校高等学校の高田先生

編集部

前職での経験を教員としての仕事に活かせる場面はありますか?

高田先生

生徒と膝を突き合わせて話す機会が多いため、そこにキャリアカウンセラーとしての経験が活きてくるなと感じます。教員と生徒という関係性に縛られず、人対人として接するように心がけ、生徒一人ひとりの考えや目標、挑戦したいことを丁寧に聞き取っています。

また、本校の「総合的な学習の時間」では教員が自由にプログラムを考えることができるんです。そこで前職のキャリアカウンセリングについての授業を行ったこともあります。以前にいた業界が何であっても、自分の持つスキルや経験がそのまま教育に活かせる場面が多いと思います。

編集部

高田先生の他にも、民間企業経験者の教員が自身の経験を活かして授業をする機会は多いのでしょうか。

高田先生

現状では民間から転職した教員はあまり多くはありません。しかし本校には教育業界以外からの視点を取り入れることに積極的な姿勢があり、総合的な学習の時間にはビジネス分野で活躍されている30代40代の社会人の方々をお招きして授業をしてもらう取り組みも行っています。

そういった方々も私と同様に中高生の時期の教育に課題意識を強く持っているからこそ、前向きな姿勢で本校の教育に協力してくれていますよ。

茗溪学園の働き方:フレックス等で教員のワークライフバランスを推進

茗溪学園中学校高等学校の石澤先生
▲子育てをしながら理科教諭として働く石澤先生

編集部

続いてワークライフバランスのテーマについて伺います。石澤先生は今年度別の学校から着任されたとのことですが、現在の勤務環境についてどうお感じになりますか?

石澤先生

まず茗溪学園が立地する緑豊かな環境に魅力を感じています。私は理科教員のため、身近に生物や植物が豊富にあって実験しやすいのが嬉しいですね。

働き方の面でいうと、茗溪学園にはフレックスタイム制があるのが大きな魅力です。以前の学校では8時10分から17時40分まで必ず勤務する必要がありましたが、現在は10時から15時のコアタイムのみが固定で、それ以外は柔軟に調整できます。子どもがいる私にとって、子どものお迎えや急な体調不良にすぐ対応できるため、とても働きやすい環境です。

編集部

学校はどうしても生徒の対応や部活動、行事などで時間外の対応が多くなるイメージがありますが、その点はいかがですか?

石澤先生

確かに生徒のトラブル対応などで勤務時間が延びることもあります。その際には他の日に早く帰るなど調整できるため、その点でも柔軟な働き方が可能です。

青柳先生

休日に関しては、本校では3年前から完全週5日制に移行し、土日は確実に休めるようになりました。部活動の顧問は土日どちらかの出勤がありますが、その分平日に代休を取得できる仕組みになっています。実際に、同じ学年でラグビー部の顧問をしている教員は火曜日に代休を取っていますね。

茗溪学園中学校高等学校の石澤先生、青柳先生

茗溪学園の働きがい:生徒のためにチャレンジを続けられる

茗溪学園中学校高等学校の青柳先生
▲新卒で茗溪学園中学校高等学校の教員となり5年目を迎える青柳先生

編集部

御校だからこそ得られるやりがいや仕事の魅力はどういった部分にあると思いますか?

青柳先生

本校は生徒のチャレンジを推奨する教育方針だからこそ、教員自身もどんどん新しいことにチャレンジできるのが魅力です。毎年の学校行事も、必要なところは引き継ぎつつも常にアップデートしているんですよ。

例えば本校では生徒全員が高校2年次に海外研修を行うのですが、そのプログラムも毎回教員が1からつくり上げています。生徒の成長にとって何が必要なのかを考えて実行していけるのは、茗溪学園の教員だからこそ得られるやりがいです。

茗溪学園中学校高等学校の海外研修の様子
▲国際バカロレア(IB)認定校としてグローバル教育を推進する茗溪学園。高校2年生の全生徒が参加する海外研修プログラムが特徴

高田先生

私も、生徒の成長のために教員の創意工夫の余地が大きい点にとてもやりがいを感じています。それもただ手取り足取りサポートするのではなく、生徒の自主性を尊重した関わり方をしているのが本校の特徴です。

例えば中学2年生のときに筑波山で行う「20キロウォーク」という学校行事では、生徒が自主的にルートを決め、行程を組み立てています。海外研修でも、現地での訪問先や移動手段を班ごとに決めさせるなど、単に海外を体験するだけでなく生徒の自主性を育むことを意識しています。

どういうミッションを与えたら生徒の自主性を引き出して成長につなげられるかを考えられるのは、茗溪学園ならではの仕事の面白さといえるでしょう。

常に生徒や授業に関する意見が飛び交う“オープン”な職場環境が成長を後押し

茗溪学園中学校高等学校の高田先生、石澤先生、青柳先生

編集部

教員の皆さんがチャレンジできるのは、職員室を含めた学校全体の雰囲気も影響しているのでしょうか。

高田先生

そうですね。職場全体にオープンな雰囲気があり、気兼ねなく相談できることにはとても助けられました。その背景には、本校が「全員担任制」を導入していることがあります。学年の教員全員がチームとなって生徒を見ているため、1人で抱え込むことなく相談しながら生徒の指導にあたることができるんです。

1クラス1担任制だと情報が属人化してしまい、その教員がいないと対応できない状況が発生しがちです。しかし本校では学年内で徹底した情報共有を行い、何か問題が発生した際にも学年の教員で分担して対応できるため、特定の教員に負担が集中することを防げています。以前民間企業で働いていた時と比べても、非常に効率的な仕組みだと感じています。

また年齢も経験も関係なく、生徒の成長のために意見を交わすフラットな人間関係があることもポイントです。私自身も1年目だからと気後れすることなく積極的に意見を言えたことは、自身の成長の意味でも、職場に馴染む意味でも大きかったと思います。

編集部

青柳先生は茗溪学園で5年目を迎えられるとのことですが、職場の雰囲気をどのように感じられていますか?

青柳先生

高田先生の言うように、職員室では常に生徒の話題や授業に関する意見や相談が飛び交っています。とても活気のある雰囲気の中で、お互いに協力しながら業務を進めています。

また最近は若手教員が増えており、皆それぞれ夢を持っていきいきと働いているなという印象があります。忙しそうではありつつも、楽しそうに前向きに働いている教員が多いですね。

「自分の人生を教育に活かしてみたい」という方はぜひ茗溪学園に!

茗溪学園中学校高等学校の高田先生、石澤先生、青柳先生

編集部

最後に、御校で教員として働くことに興味を持った読者に向けてメッセージをお願いします。

石澤先生

本校は2017年に国際バカロレア(IB)認定校となりました。IBプログラムの理念に基づいたグローバル教育や探究的な学びを進めるために、常に変化とチャレンジを続けています。

教員として働くためには、学校の目指す方向性と、自分自身のやりたいことの方向性が合致していることが大切です。本校の教育方針に共感し、新しいことに積極的に挑戦したい方は、とてもやりがいを感じながら仕事をしていただけると思います。

青柳先生

本校では、主体性を持ってやりたいことにチャレンジできる生徒の育成を目指しています。そのためには教員自身も成長し、新しいことにチャレンジしていく姿勢が欠かせません。

本校には教員の裁量が大きく、チャレンジを推奨してくれる環境があります。生徒の成長のために、常に自分自身成長し続けたいという意欲のある方は、ぜひ新たな挑戦の場として検討していただけると嬉しいです。

高田先生

教育という仕事には、さまざまな可能性を持つ生徒たちと関わり、自分の考えや価値観を伝えながら成長を間近で見られる面白さがあります。私自身未経験から教員になった立場として、人の成長に関わりたい、世の中をよりよくしたいという思いを少しでも持っている方には、教育という選択肢を考えていただきたいと思います。

もちろん教員免許は必要ですが、教員として働いた経験は必ずしも必要ではないと考えています。どんな業界であっても、苦労や挫折、身に付けたスキルなど自分の人生すべてが教育現場で活きてきます。少しでも興味があればチャレンジしてみていただけると嬉しいです。

編集部

高田先生、青柳先生、石澤先生、本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

この記事のまとめ

茗溪学園中学校高等学校の概要
  • 茨城県つくば市の国際バカロレア(IB)認定校として、グローバル教育や探究学習に力を入れる
  • "変化とチャレンジ"を重視する校風
組織文化
  • 民間からの転職者も積極的に採用、知見を教育に活かせる機会が多い
  • 教員の裁量が大きく、新しい取り組みにチャレンジできる
  • 教員が主体的にプログラムを企画・実施可能(「総合的な学習の時間」など)
ワークライフバランス
  • フレックスタイム制を導入(コアタイム10時-15時)
  • 完全週5日制を導入(土日に部活動顧問などで勤務する場合は平日に代休取得可能)
  • 全員担任制による業務負担の分散化
求める人物像
  • 学校の教育方針に共感できる人
  • 新しいことに積極的にチャレンジできる人
  • 生徒の成長のために自己成長を続けられる人
  • 人の成長に関わることに関心がある人

茗溪学園中学校高等学校の基本情報

運営法人 学校法人茗溪学園
住所 茨城県つくば市稲荷前1-1
設立 1979年
働き方 フレックスタイム制度
公式ページ https://www.meikei.ac.jp/
採用ページ https://www.meikei.ac.jp/posts/careers
募集教科 採用ページ参照