ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、IDEC(アイデック)株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
IDECではスイッチ等の制御機器装置をはじめとする電気機器の製造、販売を展開する企業です。近年ではグローバル展開も積極的に進めており、若手エンジニアでも海外ネットワークを活かしたチャレンジングな開発プロジェクトなど、責任ある仕事に取り組めるのが特徴です。
今回はそんな同社の開発環境の魅力やグローバル展開、「人間性尊重経営」を掲げて取り組む働きやすい環境づくりについて、エンジニアの長江さん、人事チームのMargaretさん、宇野さんにお話を伺いました。
安全性・品質に高い意識を持ち、チームで進めるIDECの開発環境
▲インタビューにご対応いただいたエンジニアの長江さん
編集部
最初にエンジニアのテーマについて伺います。まずは長江さんの入社のきっかけと現在の業務内容を簡単に教えてください。
長江さん
私は機械工学科出身で、2016年に新卒でIDECに入社しました。IDECを選んだ理由は、安全性と品質に重点を置いたものづくりを行うメーカーだということはもちろんのこと、会社の雰囲気に惹かれたのも大きかったですね。面接担当も寄り添って話を聞いてくれましたし、会社全体に漂うアットホームな雰囲気に魅力を感じました。この会社であればチームで楽しく、かつメリハリを持ってものづくりを進められる環境だと感じられたことが入社の決め手となりました。
現在は開発本部でスイッチ製品の開発を担当しています。製品の設計から始まり、デザインレビュー会議を経て製品化まで、一連の工程に携わっています。
編集部
プロジェクトの規模と期間について具体的に教えていただけますか。
長江さん
開発に携わる製品によって異なりますが、メイン機種の場合はプロジェクトリーダーをはじめとする4人程度のチーム構成で進めることが多いです。新技術の開発を伴うチャレンジングなプロジェクトでは構想だけで2、3年かかることもありますが、市場ニーズが明確な製品の場合は約1年程度の期間で製品化することが多いですね。
若手の内から、開発プロセスすべてに関わる経験がエンジニアとしてのやりがい
編集部
エンジニアとして御社で働く中で、特にやりがいを感じるのはどのような点ですか?
長江さん
当社では若手の内から、製品化までのすべてのプロセスを任せてもらうことができます。会社によっては一部の工程にしか携われないことも珍しくないそうですが、IDECの場合はゼロから関わり、製品として出荷されるまでを見届けられるんです。もちろん重い責任のある仕事ではありますが、周囲のサポートを受けながら自分自身の力で開発をやり遂げた実感が得られるため、そこが大きな仕事のやりがいとなっています。
編集部
これまで携わった中で特にやりがいを感じたプロジェクトはありますか?
長江さん
4年ほど前に携わった制御機器の開発プロジェクトが印象に残っています。国内のスイッチ製品の配線方式はネジ締め方式が一般的なのですが、線を挿入するだけで配線が完了する画期的な「プッシュイン方式」を用いた制御機器の開発を行いました。日本企業ではまだ実現していない技術の開発、さらには海外展開の構想までを短期間で進めた、非常に大きなチャレンジでした。当時まだ4、5年目と年数が浅いながらも開発チームの一員としてさまざまな経験を積ませてもらい、とてもやりがいの大きい仕事となりました。
このプロジェクトはドイツのワイドミュラー社(Weidmüller)と技術提携を行い、現地のエンジニアと協業しながら共同開発を行ったことも特徴的です。メールやミーティングは基本的に英語を使ってやり取りをしたため、グローバルコミュニケーションの点でも非常に良い経験となりました。
社内規定を海外拠点にも展開。グローバル展開を進めるIDEC
▲インタビューにご対応いただいた人事部のMargaretさん
編集部
続いてグローバルのテーマについて伺います。Margaretさんのご出身と入社の経緯、現在の業務内容についてお聞かせください。
Margaretさん
私はイギリスのロンドン出身で、日本での勤務は6年目になります。前職では教育関係の仕事をしていたのですが、人事に挑戦したいと考えIDECにジョインしました。長江と同じく採用過程で会社の雰囲気に惹かれたこと、そしてグローバルなトレンドでもあるワークライフバランスに配慮した環境が整っていること、さらにIDECがグローバル展開を進めていることが入社の決め手となりました。
現在はIDECのグローバル展開にあたり、日本語ベースで作成されている人事通達や評価基準、社内規定などを英訳する役割を主に担っています。また海外拠点から人事の質問が来たら回答するなど、海外拠点との橋渡し的な役割も担っています。
グローバル展開にあたって、社員の英語力アップのための取り組みも推進
編集部
今後グローバル展開を進めていく上で、御社では英語でのコミュニケーション能力も重視されているのでしょうか?
Margaretさん
はい。グローバル化推進の一環として社員の英語力向上には力を入れています。役員会議では英語を使用していますし、社員の英語教育として私が先生役になってランチタイムに英会話セッションを行うこともあります。外部サービスを活用したオンライン英会話レッスン受講の補助なども行っており、月に定められた学習時間を達成した社員には、レッスン費用の半額補助を行っています。
長江さん
社内では、特にチームリーダークラス以上のメンバーが積極的に英語力の向上に取り組んでいる印象がありますね。業務後にオンライン英会話レッスンを受講している先輩もいます。そういった先輩社員の姿に刺激を受けて、若手社員の間でも英語学習への意識が高まっていますね。
編集部
中途採用における英語力の要件について教えていただけますか。
宇野さん
実務での英語使用経験を重視しています。例えば、英語での会議参加経験や、プレゼンテーションの経験、質疑応答ができるレベルが理想的です。ただし、必ずしもその水準に達していなくても、英語力向上への意欲が高い方であれば、十分にチャンスはあります。現時点での実力も大切ですが、それ以上に英語学習に対する積極的な姿勢が重要です。
フィットネスジムも完備!いきいきと働ける環境づくりを進める“人間性尊重経営”
▲インタビューにご対応いただいた人事部の宇野さん(右)
編集部
御社の社内カルチャーの特徴についても教えていただけますか?
宇野さん
IDECは「人間性尊重経営」を理念に掲げ、単にお金を稼ぐだけでなく、社員が生き生きと働ける環境づくりを大切にしています。その具体的な取り組みとして、社員食堂やフィットネスジムの設置など、健康経営にも力を入れています。
Margaretさん
正直海外からみた日本企業は「長時間労働」「働きにくい」というイメージを持たれている部分はあるのですが(笑)、当社にはそれを覆すような働きやすい環境が整っていると実感しています。
福利厚生施設である社内のフィットネスジムや社内食堂は、私自身よく利用しています。特に食堂はスタッフも親切で価格も安く、非常にありがたいですね。社内には診療所も設置されており、通院時間の節約にもなっています。
▲社員に大人気の食堂は、昼だけでなく朝も利用可能。Margaretさんのおすすめは「チキン南蛮」だそう。
編集部
長江さん、Margaretさんからも会社の雰囲気に惹かれて入社したとのお話がありましたが、社内の雰囲気も働きやすさの一因となっているのでしょうか。
宇野さん
その通りです。本社には約600名が勤務していますが、部門を越えた幅広い交流があります。社内の多くの人と顔見知りになれる規模感のため、そういった点でも社員の働きやすさを実現できていると思います。
Margaretさん
入社前はコミュニケーション面の不安もあったのですが、チーム以外の社員も皆「Hello!」とフレンドリーに声をかけてくれて、本当にアットホームでとても良い雰囲気があるなと感じています。
オープンなオフィス設計も特徴的で、部署間の壁がなく、コミュニケーションが取りやすい環境になっています。また本社ビルには3階に屋上庭園が設置されており、ラベンダーなどの植物が植えられているため、天気の良い日には、この庭園でリフレッシュしたり仕事をしたりすることもできるんですよ。
▲緑豊かな社内、オープンなコミュニケーションが魅力
長江さん
上下関係なく皆で飲み会に行く機会も多く、プライベートな話も気軽にできる関係性が築けるため、入社したばかりでも馴染みやすい環境があります。一方で開発の納期などはしっかりと守り、メリハリをつけて仕事に集中できる環境があることも魅力的です。
単にアットホームで居心地が良いだけでなく、業務の面でもメリットがあります。IDECは若手の頃からさまざまな経験をさせてもらえるのが魅力ですが、その分経験不足で大変な面もあるんですね。しかし社内に相談しやすい雰囲気があるため、気軽に相談しながら業務を進められるんです。その中でさまざまな知識を得て、さらにスキルアップしていける環境があります。
ハイブリッド勤務・フレックス制で社員のワークライフバランスをサポート
編集部
社員のワークライフバランス実現のための制度としてはどのようなものがありますか?
長江さん
出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッド出社により、社員の状況に応じた柔軟な働き方が可能です。フレックスタイムを上手く活用して育児との両立を行っています。子どもを送っていくために遅めに出勤したり、急なお迎えが必要な際にはその分を別の日に補填したりと、上手く自身で調整しながら仕事を進められています。
またチーム内で業務を協力して進められる体制が整っているのも魅力です。家庭の事情で勤務時間が限られる際には「この程度の業務量なら対応可能」といった相談がチーム内で気軽にできます。チーム全体でサポートし合いながら、効率的に業務を進められています。
グローバル展開に向けて、チャレンジ精神を持つ人材を募集
編集部
最後に、IDECに興味を持った求職者に向けてメッセージをお願いします。
宇野さん
IDECではグローバル展開を中心に、新たな挑戦を進めています。エンジニア職においてもグローバルな視点を持ち、新しいことにチャレンジする姿勢を重要視しています。成長・変革の過渡期を迎えているIDECですが、そこを一緒に乗り越えて新生IDECを創っていただける方々のご応募をお待ちしています。
編集部
長江さん、Margaretさん、宇野さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
編集後記
本社オフィスには600人が在籍されていますが、屋上庭園には「緑が多いフリースペース」が、1階には庭園があるなど随所にリラックスできるスペースが設けられている羨ましい環境でした。今回は、お昼前の取材だったため、メニューが豊富で格安な「社員食堂」は人で溢れ、みなさんが笑顔で食事をされていたのが印象的でした。ジムの整備や残業時間平均5時間ということも踏まえ、社員を大事にしながら健康経営をされている様子が伺えました。
この記事のまとめ
開発環境と業務 |
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グローバル化への取り組み |
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働きやすい環境作り |
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柔軟な働き方 |
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IDEC株式会社の基本情報
住所 | 大阪市淀川区西宮原2-6-64(本社) |
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事業内容 |
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設立 | 1947年3月 |
働き方 |
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公式ページ | https://jp.idec.com/idec-jp/ja/JPY |
採用ページ | https://recruit.idec.com/ |