「全世界の睡眠の質を高める」株式会社太陽の新しい商品や市場に積極的に挑戦する社風と採用情報について

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は「人生の2/3も幸せに」というミッションのもと、枕やマットレスなどの睡眠環境を改善する製品を開発・販売する株式会社太陽にインタビューしました。

同社の主力商品である「ヒツジのいらない枕」をはじめとした寝具シリーズは、クラウドファンディングで多くの支援者の賛同を得たヒットプロダクトとして、60万人以上の睡眠をサポート。2023年3月にはMOON-X株式会社との共創型M&Aを経て、新たな成長を目指しています。

組織面に目を向けると、化粧品業界など多くの業種からメンバーが集まっていることが特徴です。商品企画から製造、販売戦略、プロモーションまで一貫して行う体制の中、挑戦を続ける社風に影響されてメンバーの皆さんもチャレンジを続けています。

今回は、株式会社太陽の組織面の特徴やメンバーの挑戦事例、柔軟な働き方などについて、代表取締役社長の川嶋さんとEC戦略事業部・商品開発部部長の塚田さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社太陽代表取締役社長兼CEOの川嶋さん

株式会社太陽の代表取締役社長 兼 CEO

川嶋 伶さん

株式会社太陽の代表取締役社長 兼 CEO。大学院在学中の2019年5月に同社を創業。

株式会社太陽EC戦略事業部部長兼商品開発部部長の塚田さん

株式会社太陽のEC戦略事業部 部長 兼 商品開発部 部長

塚田 剛さん

株式会社太陽のEC戦略事業部 部長 兼 商品開発部 部長。幼馴染である代表の川嶋さんと共に創業メンバーとして同社を設立。

株式会社太陽の組織:多種多様な経歴のメンバーが在籍

株式会社太陽の商品が並ぶ棚

編集部

最初に、株式会社太陽の組織について伺っていきます。御社にはどのような方が集まっているのでしょうか。

川嶋さん

インテリア業界や寝具業界の経験がある方など、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まって、それぞれの経験を活かして活躍しています。

例えば、マーケターとしてのスキルを活かし、将来のキャリアを築くことに加え、ブランドを成長させるために力を貸してくれたケースがあります。特に多いのは化粧品業界出身の方々で、当社が目指す「良い寝具を提供するブランド」としての成長を実現するため、ブランド運営に携わった経験を持つ人材が多いですね。

その他にも、コーヒー専門店やドラッグストアで働いていた方で、次のステップとしてベンチャー企業で自分のスキルを最大限に発揮したいという思いを持って入社してくれたメンバーもいます。

組織全体としては、現在は18名体制です(2024年12月取材時点)。2019年の創業当初は業務委託含めて4名、社員は私を含めて2名という本当に少人数でスタートしましたが、順調に大きくなってきたと考えています。

クラファン活用などチャレンジングな社風の中でメンバーも挑戦できる

編集部

仕事の進め方について、特徴があれば教えていただけますか。

塚田さん

Makuakeでのクラウドファンディングを活用して、新商品のテストマーケティングを行い、反応を見ながら一般販売へと展開していくという手法を取っています。市場にない商品や、従来の常識にとらわれない製品開発にも積極的に取り組んでいます。

また、商品の企画から製造、プロモーションまで社内で手がけていることも特徴です。創業当初の頃からまず社内でやってみようという方針で、外注やスポットでの依頼はほとんどしていませんでした。基本的な方針は変わりませんが、今後さらに大きく成長していく中で、どこを他社に依頼するかという判断が重要になると感じています。

クラウドファンディングの活用も各工程の内製化もそうですが、私たちは常に新しいチャレンジを続けている企業です。もちろん全てが成功するわけではなく、アウトドア関連など様々な商品を出した中には廃盤になってしまった商品もあります。ただ、そういった経験も含めて、今の成長につながっていると考えています。

川嶋さん

そんな太陽の姿勢は、私たちのバリューのひとつ「常識を超えていけ」にも繋がっています。

他社と同じことをしていては同じ結果にしかならない、むしろ劣ってしまう可能性もあります。そのため、奇想天外な発想や、これまでにない挑戦を大切にしています。もちろん失敗は避けたいですが、チャレンジングな姿勢で楽しみながら常識を超えていくことを重視しています。

株式会社太陽の働き方:時差出勤やリモートワークを活用可能

オフィスで談笑する株式会社太陽の社員

編集部

勤務時間について教えていただけますか。

川嶋さん

基本の勤務時間は10時〜19時で、2時間までの時差出勤が可能です。8時から10時までの中から、30分単位で区切って出勤時間を選ぶ形ですね。終業時間もそれに合わせて早まります。

メンバーは、各々のライフスタイルに合わせて柔軟に活用していますね。前日残業したから翌日は10時出社にしようとか、日によって8時や9時出社にしたりと、かなり自由度高く運用しています。週単位や月単位ではなく、日ごとの調整という形で運用している点が特徴です。

編集部

勤務場所についてはいかがですか。

塚田さん

基本的に目黒区青葉台のオフィスに出社して、顔を合わせて仕事をしています。ただし、週1回または月4回までリモートワークが可能です。会議は対面で行い、個人作業に集中したい日については、各メンバーが自分でリモートワークを設定できる仕組みを整えています。

とはいえ、会社としては、よりスピード感を持って進めるために顔を合わせてミーティングをすることを大切にしているので、私は基本的に出社しています。

川嶋さん

作業に集中したい日は誰にでもあると思います。そういったときに、自分が集中できる環境を整え、仕事を効率的に進められるようにリモートワーク制度を導入しています。

編集部

育児と仕事の両立についてはどのような支援がありますか。

川嶋さん

産休制度がありますし、時差出勤制度やリモートワークを活用して、柔軟に働き方を調整しています。実際に最近パパになったメンバーもおり、これらの制度をうまく活用して仕事と育児の両立を図っています。

明るく温かい「太陽」の雰囲気。社内イベントでの交流も

株式会社太陽の社内イベント風景
▲ケータリングを呼んでのオフィスでの食事会の様子

編集部

社内の雰囲気や社員さん同士の交流についてはいかがでしょうか。

川嶋さん

当社の特徴として、メンバーがみんなフレンドリーで、役職に関係なくお互いを尊重し合う文化があります。代表である私とも気軽に話せる環境が整っており、初日や2日目からも緊張感なく、みんなでランチに行ったり、気軽に相談できる雰囲気です。

新入社員が入社した際には、みんなでランチを一緒に食べる機会を設けています。また、クリスマスなどの年間行事では、ケータリングを呼んでオフィスで食事会を開催しています。外食も良いのですが、普段から慣れ親しんだ社内で食事をすることで、より密なコミュニケーションが生まれると考えているので、交流の機会は大切にしています。

編集部

御社ならではの特徴的な制度や取り組みはありますか。

塚田さん

入社された方には、まず自社製品である枕を1つプレゼントする制度があります。私たちは全国民に良質な睡眠を届けたいという思いがあるので、まずは社員の方に実際に使っていただき、良さを実感してもらいたいと考えています。

また、オフィスにはベッドを設置しており、休憩や仮眠もできる環境を整えています。業務が忙しくてあまり使用できていない現状はありますが、リフレッシュできる空間として用意しています。

株式会社太陽の理念:睡眠の質を高め「人生の3分の2」をサポート

株式会社太陽の代表取締役社長兼CEOの川嶋さん
▲取材に対応いただいた川嶋さん

編集部

株式会社太陽の理念について教えていただけますか。

川嶋さん

私たちは、自社製品である寝具関係のプロダクトを通して人々の睡眠の質を高めることで、より多く幸せな時間を過ごしていただくことを目的に事業を展開しています。この想いは、2024年夏に新しく定めたミッション「人生の2/3も幸せに」という言葉に表れていると思います。

ミッションの刷新は、多くのメンバーがジョインし組織として大きくなってきた中で、「意志を統一してもっと上を目指していきたい」という声が社員から上がってきたことをうけて実施しました。現在の商品やサービスを活かしながら、目指すゴールを全員で考え直す機会にしたかったんです。

その結果、たどり着いたのはやはり「睡眠ってめちゃくちゃ大事なんだ」というシンプルな結論でした。人生の3分の1は睡眠に費やすと言われていて、その時間をより良いものにすることはもちろんですが、残りの起きている時間、つまり人生の3分の2の時間をより幸せにできるのではないか、という考えから、このミッションを掲げることになりました。

編集部

睡眠関連の商品を出す御社が「起きている時間」にフォーカスするということがユニークですし、より多くの方に想いが届くような気がしました。ちなみにメンバーが増えたということですが、何かきっかけがあったのでしょうか。

川嶋さん

はい。太陽は起業当初から右肩上がりで成長してきましたが、2023年のMOON-X株式会社との統合は大きな転換点でした。我々が5年、10年かけて達成する予定だった成長が、統合により3年から5年で実現できる可能性が見えてきたんです。

MOON-Xの代表である長谷川さんと1年以上かけて議論を重ね、共に目指せる未来があると確信してジョインを決めました。実際に統合して2年目になりますが、企業として順調に成長しています。加えてメンバー個人の成長も実感できており、本当に良い選択だったと思っています。

主力プロダクト「ヒツジのいらない枕」を全世界に届けたい

株式会社太陽が販売する『ヒツジのいらない枕』
▲株式会社太陽が販売する『ヒツジのいらない枕』

編集部

御社の製品について詳しくお伺いできますか。

塚田さん

当社では、枕やマットレスなどの製品を多数企画・販売しており、中でも「ヒツジのいらない枕」が主力製品です。世の中には様々な枕の悩みを持つ方がいらっしゃいますが、この製品は枕における一つの完成形だと自負しています。

枕に大切な要素は主に3つあると考えています。頭を置いた瞬間の気持ち良さ、寝返りのしやすさ、そして通気性の良さです。これらを兼ね備えることは非常に難しかったのですが、「ヒツジのいらない枕」はその全てを実現していると考えていますね。

TPEという素材を使用することで、頭を置いた瞬間に柔らかくちょうどいい位置に収まります。また、TPEの反発力と形状記憶性が優れているため、寝返りがスムーズにできます。さらに、通気性が良いことで蒸れにくく、快適な睡眠をサポートしています。

実際、私自身もハイグレードの商品である「ヒツジのいらない枕 至極」を開発から4年使い続けており、その耐久性や丸洗いできる清潔さにも満足しています。私にとっては完璧な枕であり、この枕を全国民、さらには全世界に届けることが目標です。

インタビュー答えてくれた株式会社太陽の塚田さん
▲取材に対応いただいた塚田さん

川嶋さん

私自身、以前は睡眠に悩みを抱えていました。夜中の3時、4時まで寝られないこともあれば、逆に目覚ましの音が全く聞こえないほど深く寝てしまうなど、様々な睡眠の悩みがありました。

しかし、自社製品を使用することで、そういった問題もかなり改善されました。これは単なる宣伝ではなく、実際の経験として、本当に良いプロダクトができたと実感しています。

株式会社太陽の採用方針:スピード感や商品開発への想いを重視

インタビューに答えてくれた株式会社太陽の川嶋さん

編集部

現在商品開発メンバーを募集されている(2024年12月時点)とのことですが、どのような人材を求めていらっしゃいますか。

塚田さん

私も商品開発に深く関わってきた経験から、特にスピード感を重視しています。良い商品を見つけたらすぐにローンチするという姿勢に共感できる方を求めています。

また、当社は海外での製造も多いため、海外メーカーとのやり取りの経験がある方だと望ましいですね。国内と海外では製造における考え方や進め方が大きく異なるので、その経験は貴重です。

川嶋さん

商品開発の経験がある方は心強いですが、それ以上に大切なのは、自分自身が使いたいと思える商品や、家族の悩みを解決できるような商品を作りたいという想いです。世の中にない、常識を超えた商品開発に魂を込めて取り組める方を求めています。必ずしも寝具業界での経験は必須ではありません。

編集部

商品開発メンバーに限らず、御社が求めている人物像や活躍できる人物像を教えてください。

川嶋さん

当社の特徴として、ポジティブな意味でのカオスな環境があります。これを楽しめる方、自分で楽しみを見つけられる方に向いている職場だと思います。経営陣との距離が近く、大きな裁量権も与えられます。

もちろん責任は伴いますが、失敗しても適切なフォローがある安心感があります。そういった環境で一緒に成長していける方を求めています。

転職希望者へのメッセージ:「世界一の枕ブランド」を目指す仲間を募集!

株式会社太陽が表彰された賞状などが並んでいる写真
▲同社は「日本ネーミング大賞2021」ルーキー部門最優秀賞やMakuake Award 2023 Best Of Repeat Growth賞を受賞している

編集部

最後に、転職を検討されている読者の方々へメッセージをお願いできますか。

川嶋さん

個人的に、この会社で私が一番楽しんでいると思っています。本当に素直に仕事が楽しいですし、社員みんなと働けることがとても幸せだなと感じているんです。やはり楽しくないと、何をしてもうまくいかないものだと思います。

だから楽しいことをしたいですし、そのために全力で突っ走れる人と一緒に働きたいと思っています。もちろん、成功も失敗もありますが、失敗を恐れる必要はありません。私たちも全力でフォローしますので、一緒に楽しく働けるメンバーとの出会いを楽しみにしています。

塚田さん

私は面接でもよく話すのですが、私たちが作った枕には絶対の自信があります。この商品を世の中に広めていくこと自体が、私のモチベーションになっています。

良い商品を通じて、多くの人の睡眠を改善し、その人の人生までも良い方向に変えられる可能性があると思っています。そんな、人を幸せにする仕事に携われることは、とても楽しいことだと思います。

私たちは世界一の枕ブランドを目指しています。この挑戦に、一緒に取り組んでくれる仲間を募集しています。

編集部

柔軟な発想で新しい挑戦を楽しみ、自らの力で周囲と共に未来を切り拓いていける方には最適な職場と言えるのではないでしょうか。本日はありがとうございました。

編集後記

幼馴染と会社を始め、クラウドファンディングでの大成功や共創型M&Aを経て右肩上がりに成長を続ける「株式会社太陽」。名前通りの温かくポジティブな雰囲気と、「良い商品を絶対にみんなに使ってほしい」という迫力が伝わってくる取材でした。

この記事のまとめ

企業の特徴と強み
  • 2023年にMOON-X株式会社とM&Aを実現し急成長中
  • 「ヒツジのいらない枕」シリーズが主力商品で、独自の技術で市場での高い支持を獲得
  • 現在の従業員数は18名で、さらなる事業拡大のフェーズ
働き方の特徴
  • 2時間までの時差出勤が30分単位で可能
  • 週1回または月4回までのリモートワーク制度あり
  • 産休制度や育児との両立支援体制が整備
社風・カルチャー
  • 「常識を超えていけ」をモットーに、チャレンジングな姿勢を重視
  • 経営陣との距離が近く、大きな裁量権が与えられる
  • ポジティブな意味でのカオスな環境を楽しめる文化
  • 失敗を恐れず挑戦できる環境と適切なフォロー体制
商品開発の特徴
  • Makuakeを活用したテストマーケティングで市場反応を確認
  • 海外メーカーと協力した製造体制
  • 常識にとらわれない製品開発への積極的な挑戦
求める人物像
  • 自分が使いたいと思える商品開発に魂を込められる人
  • スピード感のある開発に共感できる人
  • 寝具業界での経験は必須ではないが、商品開発経験者歓迎
福利厚生・制度
  • 入社時に自社製品の枕をプレゼント
  • 社内での食事会やコミュニケーション機会を重視

株式会社太陽の基本情報

住所 東京都目黒区青葉台4丁目7番1号プラトーヴェール9F
事業内容 ・睡眠関連商品、アウトドア関連商品の企画・製造・販売
設立 2019年5月
働き方 ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
公式ページ https://www.33taiyo.co.jp/
採用ページ https://www.33taiyo.co.jp/recruit/(公式サイト採用ページ)
募集職種一覧ページ
募集職種 ・商品開発メンバー
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。