先進的な働き方や社内カルチャーで注目を浴びている企業にインタビューを実施し、その魅力や特徴についてお届けする本企画。
今回は、小規模事業者を専門にクライアントの事業成長をトータルサポートしている株式会社YZ(イズ)にお話を伺いました。
株式会社YZとは
▲YZさんの掲げるビジョン(公式HPより引用)
株式会社YZは、小規模事業者のビジネスのさらなる成長をアシストするGMP(グロースマネジメントプラットフォーム)「mycsess(ミクセス)」の運営をはじめとする、小規模事業者特有の課題解決に焦点を当てた様々なソリューションを提供しています。
会社名 | 株式会社YZ(イズ) |
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住所 | 東京都千代田区神田錦町2-2-1 WeWork KANDA SQUARE |
事業内容 | ・GMP(グロースマネジメントプラットフォーム)製品「mycsess(ミクセス)」の開発・運営 ・コンサルティング ・営業代行 ・人材紹介 ・オウンドメディア運営 など |
設立 | 2017年7月6日 |
公式ページ | https://yz-com.jp/ |
働き方 | リモート、スーパーフレックス |
業務委託やアルバイト、インターンなどの様々な年齢・雇用形態・経歴のメンバーが働く同社は、風通しが良く、自分に適した働き方が実現する自由度の高い会社である一方で、メンバーそれぞれが常にパフォーマンスの最大値を更新し続けるストイックさやチャレンジ精神を持っている会社です。
今回は、自由でありながら挑戦し続ける企業風土を生み出しているYZでのメンバーの働き方や社内制度に加え、実際のキャリアパスや同社とマッチする人物像について、コーポレート統括室室長の田村和広さん、サクセス統括室CSチームリーダーの柿薗志保さん、セールス統括室室長の戸田隆太さんにお話を聞かせていただきました。
スモールビジネスの成長を支援する「mycsess」を運営
▲YZさんが展開するプラットフォーム「mycsess」(サービスページより引用)
編集部
最初に、YZさんの事業内容について教えてください。
田村さん
弊社は、スタートアップなどの小規模事業者の事業成長を支援するプラットフォーム「mycsess(ミクセス)」の運営を軸に、お客様の売上拡大につながる様々なサポートをしている会社です。
YZでは、日本国内の全事業者の84.9%を占めている、従業員数20名以下の小規模事業者の中から多くの成長企業が生まれることによって、社会に対しても大きなインパクトを生み出すことができると考えています。
そのため「中小企業のビジネスをもっとパワフルに」というビジョンを掲げ、多くの成長企業を生み出す「ベンチャーメーカー」となることを目指し、お客様の抱える様々な事業課題を解決に導くために、サービス領域を拡大している最中なのです。
編集部
「mycsess」とはどのようなプラットフォームなのですか?
田村さん
元々「mycsess」は、顧客管理システムを主体とした営業支援ツールとしてスタートしたプロダクトでしたが、現在(2023年5月取材時点)では、一連の営業活動を一気通貫でサポートする営業支援機能が追加され、より売上拡大を推し進めやすい形に進化しました。
売上拡大までの道筋を描くための売上診断から、顧客セグメントごとにとるべきアクションのナビゲーションやKPIマネジメント機能があり、成果に直結する具体的なサポートを提案してくれます。
このような営業支援機能を強化した背景には、YZのお客様の多くが「これから商品やサービスを販売していく」というフェーズにある一方で、社内ナレッジやリソース不足により、具体的にどのような形で売っていくのかという勝ち筋が描けていない状況にあったためです。
編集部
なるほど。「事業成長=売上拡大だけれども、それを実現させるための成功ナレッジが少ない」という小規模事業者ならではの営業課題を解決するための機能強化だったのですね。
田村さん
そうです。さらに「mycsess」には、一般的なSFA(※)に搭載されている商談管理機能に加え、AIがお客様に対して商談機会を提供するマッチング機能も搭載されています。
(※)SFA:「Sales Force Automation」の略称。「営業支援システム」を意味する
つまり、小規模事業者に特化した「mycsess」のデータベースの中から、商談相手はもちろんアライアンスパートナーなど、各社のニーズに適した相手を見つけだし、ご提案することができるのです。
この機能は、YZのお客様が抱えている営業課題の中でも多くみられる「そもそもの商談機会自体が少ない」という課題に対する解決策であり、営業機会そのものを創出するというところが「mycsess」の大きな強みとなっています。
編集部
営業リソースが限られている小規模事業者の方々にとっては、とても力強いサポート機能ですね。
業務委託から人事に。どんどん仕事を任せてもらえる環境
編集部
20代〜30代の若手社員さんが多く活躍されているYZさんですが、田村さんご自身が現在のポジションに至るまでの道のりについてお聞かせいただけますでしょうか。
田村さん
元々僕は業務委託という形で、2021年10月頃からYZの事業に参加していたんです。そこで「まずは兼業からやってみない?」と誘われ営業コンサルタントとしてスタートしました。
兼業で働くといっても、しっかりと企業の中に入って兼業することは未経験という状態からのスタートだったんです。
けれど、そんな僕でも「こうした方がええんちゃうかな」といったことを自由に発言できたり、これまでにやったことのない仕事にチャレンジする機会をもらえたりしました。色々な経験をさせてもらった結果、今の人事というポジションに行き着きました。
編集部
ありがとうございます。では、柿薗さんはいかがでしょうか?
柿薗さん
私は2021年に新卒1期生で入社したのですが、入社1年目から重要な仕事を結構任せてもらえたことは貴重な経験だったと思います。
入社1年目だと、資料作成のお手伝いや、簡単なお客様対応をしていくんだな〜と思っていたのですが、私は面接担当を任せてもらえることになっていました(笑)。
自分の意見を言いやすい雰囲気だったことに加えて、新人のうちはさまざまな経験をさせて自分にあった領域を見つける機会を作るという会社の方針もあり、どんどん仕事も任せてもらえて、経験値はすごく上がったなと感じています。
編集部
雇用形態やその人のバックグラウンドに関係なく、会社がどんどん裁量を与えて主体的に動ける環境を作ることで、社員さん一人ひとりが自立的に成長し活躍していくことができるんですね。
自由でも放置はしない。トップが若手のチャレンジを促す
編集部
戸田さんは、YZさんでのポジションに就かれるまでどのようなキャリアを積まれてきたのですか?
戸田さん
私は元々システム系の会社で営業担当をしていたところから、2022年6月にYZに入社しました。入社理由としては、スタートアップが成長していくところを見ていきたいという想いがあったためです。
若手がどんどん活躍していこうという雰囲気のYZでは、リーダー経験をさせてもらったり、色々な部署を兼務することができたりと、本当に自分自身がすごく引き上げられたなと感じています。
色々な経験を積めることによって会社全体を見る視点が養われましたし、兼務やリーダー職は大変ではありますが、そういったひとつひとつの経験のおかげで今のポジションに就くことができたと思います。
編集部
ありがとうございます。これまでのお三方のお話もふまえて、YZさんで若手社員さんが活躍しやすい環境が生まれている背景にはどのような要因があるのでしょうか?
柿薗さん
若手を若手と思っていない、新卒であっても新人であっても特別扱いせずにフラットに扱ってくれるところではないでしょうか。
私自身、入社2年目にインサイドセールスのリーダーを任されたんですが、テレアポ経験ももちろんありませんし、「そもそもインサイドセールスって何?」という状態でした。
そんな私に任せてくれるということは、代表は「きっと柿薗ならやってくれる」と思っているから任命したんだと思いますが、そういう普通は新人に任せないようなところまで裁量を与えてくれるところが、成長を促す要因になっていると思います。
戸田さん
裁量を与えるんですが、時にはトップの方々が矢面に立ってしっかりとフォローしてくれるところが、YZのすごいところなんです。
裁量を与えてそのままにするのではなく、トップがちゃんと見てくれていてフォローしてくれるからこそ、新人や新卒に限らずみんなが安心してチャレンジできるんだと思います。
編集部
なるほど。トップの方々がちゃんとセーフティーネットを張ってくれているからこそ、のびのびと活躍することができるんですね。
優秀な人材が集まる「個」を尊重したワークスタイル
▲業務中の柿薗さん(右)と戸田さん(左)
編集部
YZさんでは、みなさんどのような働き方をされているのですか?
田村さん
基本的に全員、フルリモートのスーパーフレックス勤務ですので、どの時間にどこででも働くことができます。ミーティングなどの予定は、大体9時頃から19時頃までの間で入れているケースが多いと思います。
ですので、お子さんのお迎えの時に一旦抜けてから、また戻って仕事をしたりといった形で柔軟に働くことができます。
編集部
かなり自由度の高い制度だと思いますが、いつ頃から導入されているのでしょうか?
田村さん
創業当時からずっとこの働き方でやっています。理由は、私たちのお客様である小規模事業者が事業をより進めていくためには、人材の確保が重要だからです。さまざまな働き方に対応できると、優秀な人材が集まりやすくなり、事業を拡大する近道にもなります。
まずは小規模事業者をサポートする自分たちがやってみなければ!と、自社でそれを体現するためにチャレンジしています。社員数は増えましたが、まだまだ業務委託の方は多いので、このままの制度を続けているという感じですね。
1人単位で調整する「フルカスタマイズ」なコミュニケーション
編集部
フルリモート・スーパーフレックス制度のもとで自由度高く働かれている中で、YZさんが成果を出し続けていくために取り組んでいることを教えてください。
田村さん
フルリモートという環境下でよく課題としてあげられるコミュニケーションという点に関しては、チームやメンバーによって適宜調整していて、チーム内で出社日を設けているところもあります。
編集部
CSチームのみなさんはいかがでしょうか?
柿薗さん
CSチームの6名のメンバーには、新卒や20代中盤など若手のメンバーが多いので、毎週火・木曜日を出社日にして、わからないことを確認するなど、コミュニケーションをとるようにしています。
田村さん
戸田さんが統括している営業チームだと、週に1回のオンライン定例ミーティングを実施していて、社員も業務委託もみんな参加して色々話す機会を設けています。
営業は他のメンバーと協力することも多く、チームワークが大切な場面も多々あるので、ミーティングの冒頭に雑談タイムを設けたりすることで、自然とメンバーが打ち解けチームが作れていって、成果につながっていると思います。
戸田さん
定例ミーティングで話すことが難しいトピックに関しては、個人ごとに1on1を設定して適宜チューニングしています。
これは特に実施タイミングも決めていませんし、必要に応じて行っています。例えばオンボーディングのためであれば、新入社員に対しては週2〜3回と多めに実施したり、そこまでフォローは必要なくなったなと感じたら月1回に減らすといった具合に、その都度調整しているんです。
編集部
一人ひとりの状況や課題に応じて柔軟にコミュニケーションスタイルを変えるという丁寧で地道な取り組みがあるからこそ、自由度の高い環境下でもモチベーションを維持して、成果を出し続けることができるのだと感じました。
社員の自立性の上に成り立つ自由でフラットなカルチャー
編集部
これまでのお話を伺って、YZさんでは雇用形態も入社年数も関係なく、一人ひとりが活躍できる環境が整っていると感じました。そういったカルチャーが生まれるのは、実際に働かれているみなさんの中に、何か共通の価値観のようなものがあるのでしょうか?
戸田さん
全員フラットであるというところは、共通して持っている価値観だと思います。みんな総じてフラットに接している中で代表の安田が一番フラットですので、トップがそうだとやはり浸透しやすいですよね。
編集部
先ほどからあがっている「フラットさ」というキーワードですが、YZさんがフラットな会社であることをイメージしやすいエピソードなどはありますか?
田村さん
YZには40名ほどのメンバーが在籍しておりまして、そのうち社員が約10名、あとは業務委託やアルバイト、インターンなどの方々で、前職も大手企業出身者から元フリーランスまで様々なんです。
そういった環境下では、本来社員が行うはずの新人教育も業務委託のメンバーが行ったり、また弊社には月ごとに活躍した方を表彰する制度があるのですが、そこで業務委託の方も表彰されたりするので、いい意味で雇用形態の垣根みたいなものがなくなっていったのだと思います。
柿薗さん
本当に、「正社員だから」「業務委託だから」ということがYZにはありません。
YZは副業OKなので、私も別の会社で業務委託として働いています。業務委託というと、業務を手伝ってくれる社外の人というイメージがありますが、YZではいい意味でそれがなく「一人のメンバー」として関わるので、改めてYZのフラットさを実感しています。
一人ひとりが成果に対する強いコミットメントのもとで動いている
▲YZさんの掲げる行動指針「5つのYZ」(公式HPより引用)
編集部
お三方ともすでにリーダーポジションで活躍されていますが、フラットな職場環境でキャリアアップしていく方に共通する特徴とは何でしょうか?
田村さん
やはり「1回やってみる」という姿勢だと思います。一回飛び込んだらちゃんとやり切れるような仕組みにはなっているので、そこにちゃんと飛び込んでやり切ることで本人は成長しますし、それが周りからも評価されていると思います。
弊社では「5YZ(ファイブイズ)」という行動指針を設定していて、この場合「Rise:自分の限界を超えて新しいことにチャレンジしよう」という指針が当てはまりますが、他の4つの指針についても、そこをしっかりと体現している人は評価されていますね。
チャレンジする姿勢の他にも、「お見合い落球」を防げる人も当てはまります。お見合いして仕事が落ちていってしまうことって結構多いと思うんですが、そこで「これは自分の仕事だ」と気づける人や、「落ちる前に自分がやっておこう」と行動できる人が活躍しています。
編集部
なるほど。ちゃんとやり切って成果を出すコミットメントの強さと、常に全体を俯瞰することができて、フォローが必要な所を素早く察知して行動に移せる視野の広さを持っていらっしゃるということですね。
田村さん
そうですね。やはり一人ひとりに「チャレンジできる環境に身を置きたい」「小規模事業者さんのために何かしたい」という強い気持ちがあるからこそ、成長していけるのがYZだと思いますし、自由でフラットなカルチャーもそういった個人の自立性や主体性があるからこそ成り立っているのです。
チャレンジできる環境で主体的に成長したい人を大歓迎
編集部
YZさんのカルチャーにフィットする人とはどのような人でしょうか?
田村さん
そうですね。やはり「とりあえずやってみなはれ」精神をもとに、スピード感を持って物事を進めていける方は活躍していただけると思います。あとは、いい意味で空気を読まない方ですね。
私たちYZもお客様も、これからどんどん成長していく過程にあるので、これまでと同じことをやり続けるわけにはいかないですし、やったことない前例のないことにもチャレンジしていかないといけません。
そこには失敗や、うまく進んでいかないという場面もあるでしょうが、そこでガラッと空気を変えてくれる方々と一緒に働きたいなと思います。
あとは、人とコミュニケーションをとることが好きだったり、YZの事業に興味を持ってくださっていたりという点は重要ですし、ご自身や実家が自営業の方は、お客様のニーズにも共感しやすいのでフィットすると思います。
編集部
ありがとうございます。柿薗さんはいかがでしょうか?
柿薗さん
やはり自立している人であるということは大事ですね。フルリモート・スーパーフレックスの働き方では、自分自身で判断・決断し、行動に起こすことが求められるので、自分の意思がしっかりある人が良いのではないかと思います。
編集部
最後に、本記事を読まれてYZさんで働いてみたいと思った方に対して、メッセージをお願いします。
田村さん
その人がやったことのない職種や領域をあえて経験させるというYZ特有のカルチャーによって、メンバーは先々のキャリアを見据えた時に必ず有益となるものをたくさん得ることができると思います。
入社後は、スモールビジネス全体を見渡す視点を身につけ、個人のキャリアパスを作っていくための、色々な仕事を兼任していただく機会があるので、キャリアを1つの軸ではなく複数軸で考えていくきっかけになると思います。
このように複数の選択肢を持ち、自分が極めていきたい領域を見定めながら成長していくことができる会社がYZですので、興味を持っていただけたならぜひ一度お問合せください!
編集部
自由でフラットな環境だからこそ、メンバー自身にも会社にも大きな伸びしろが生まれ、成長していくことでさらに自由に活躍できるようになるという好循環が生まれているのだと実感できたインタビューでした。
本日は、たくさんの貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
■取材協力
株式会社YZ:https://yz-com.jp/
採用ページ:https://yz-com.jp/#career