ソフトバンク株式会社の「情報革命」は、挑戦心と使命感を持った社員がもたらす

ソフトバンク株式会社の「情報革命」は、挑戦心と使命感を持った社員がもたらす

若手社員が輝く職場や、エンジニア職ならではの働き方にフォーカスして企業を紹介する本企画。今回は、通信・IT分野で世界をリードするソフトバンク株式会社にインタビューしました。

情報革命に挑み続けるソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社のオフィス

ソフトバンク株式会社は、通信・IT分野で日本国内はもちろん、世界にも名を馳せる事業会社です。経営理念に「情報革命で人々を幸せに」を掲げ、1986年の創業当初より通信業界の発展の一翼を担い続けています。

展開する事業は、スマートフォンを代表とするような通信サービスのほか、キャッシュレス決済サービスやeコマース、コミュニケーションサービス、インターネットメディアなど多岐にわたります。

会社名 ソフトバンク株式会社
住所  東京都港区海岸一丁目7番1号
事業内容 ・移動通信サービスの提供
・携帯端末の販売
・固定通信サービスの提供
・インターネット接続サービスの提供
設立 1986年12月9日
公式ページ https://www.softbank.jp/

今回は、ソフトバンク株式会社で法人向けソリューションサービスの運用を担うICTオペレーション本部のエンジニア4名から、仕事のやりがいやソフトバンクならではのカルチャーについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第1統括部の藤本さん

ソフトバンク株式会社
法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第1統括部 Smart Operation開発第1部 第3課

藤本 巧海さん

法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第2統括部の八尾さん

ソフトバンク株式会社
法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第2統括部 グローバルサービスデスク部 第1課

八尾 敬介さん

法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第3統括部の鈴木さん

ソフトバンク株式会社
法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第3統括部 ソリューションマネジメント部 第1課

鈴木 康祐さん

法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第4統括部の志岐さん

ソフトバンク株式会社
法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第4統括部 セキュリティサービスオペレーション部 第1課

志岐 綾介さん

4つの統括部で法人向けソリューションサービスを支えるICTオペレーション本部

ソフトバンク株式会社のICTオペレーション本部の皆さん

法人向けサービスの運用を担うICTオペレーション本部は、正社員約350名、協力会社を含めると1,000名以上のスタッフが所属する組織です。本部内には、オペレーションサービス第1〜4統括部が設けられています。

今回のインタビューでは、各統括部から1名ずつ若手エンジニアの方にご登場いただきました。

社内システムの運用で社員の仕事の効率を支え、直接感謝の言葉をもらえる

法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第1統括部の藤本さん

編集部

最初に、皆さんのお仕事内容や、そこから感じるやりがいについて教えていただければと思います。藤本さんからお話を伺えますでしょうか?

藤本さん(第1統括部)

私が所属する第1統括部は、法人向けソリューションサービスの運用で利用する社内システム「ServiceNow」の開発・運用を行っていて、各統括部からの「ServiceNow」を用いた運用業務の自動化・高度化を図るための相談も受け付けています。

第1統括部にとってのお客さまは社員の皆さまで、私たちの仕事の質次第で全体の業務効率が左右されます。なので、新たな機能を追加してチャットツール等で社内へ周知した際に、 「いいね」とリアクションがついたり、「使いやすいです」「ありがとう」と直接感想をいただいたりすることがあり、それが嬉しいですね。

また、今年は生成AIに関わる業務に取り組んでいて、Microsoft社が提供するAzure Open AIと社内システムを連携する仕事をしています。Azure Open AIは注目され始めてまだ日が浅く、運用の事例も限られているので、機能や活用事例については会社全体で注目しており、上層部や社内の様々な部署から共有を求められることがありました。

それをきっかけに営業担当者から生成AIについて技術的な意見を求められたり、お客さまとのミーティングに同席させていただいたりする機会が生まれたことで、仕事の楽しみも増えました。

能登半島地震の被災地に通信環境を整備し、社会への貢献を実感

法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第2統括部の八尾さん

編集部

八尾さんはいかがでしょうか?

八尾さん(第2統括部)

第2統括部は、プロダクトサービスの運用窓口を担っています。私が所属するグローバルサービスデスク部は国際ネットワークをメインに、一部クラウドやセキュリティを含めた保守運用業務を行っており、日本のお客さまに加え海外のお客さまや海外通信事業者と英語でのコミュニケーションを行います。やりがいは、全世界の方々を相手に仕事ができる、衛星通信サービスに関われるといった仕事のスケールの大きさですね。

たとえば当社は、アメリカのイーロン・マスク氏がCEOを務める「Space Exploration Technologies Corp.(通称スペースX)」が開発した「Starlink Business(スターリンクビジネス)」(※)という衛星ブロードバンドインターネットサービスを提供しており、第2統括部はその運用を担っています。
(※)法人や自治体向けのインターネットサービス。通信環境が整っていない山間部や離島、海上などでも高品質なインターネット接続を実現できる

また、インフラ状況やビジネスに対する姿勢などがそれぞれ異なる海外の通信事業者と日本のお客さまの間に立ち、相互理解を進めながら課題やトラブルをうまく解決できたときは、大きな達成感を味わえます。

編集部

国内の事業に携わることはあるのですか?

八尾さん(第2統括部)

はい。2024年1月の能登半島地震の際には、「なんとかしてスターリンクアンテナを被災地に届けて通信環境を整えるぞ」と社員総出で動き、石川県に一気に100台ほど衛星通信のアンテナを手配し、現地の通信環境を整えることが出来ました。

「現地の方と連絡が取れるようになりました」「オンライン授業が始まりました」といったニュースを見ると、「私が関わったものが、少しだけでも被災地の方々の役に立てた」と実感が湧きました。社会的に意義がある仕事ができたことが印象に残っています。

大企業固有の課題を、丁寧なコミュニケーションと確かな提案力で解決

法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第3統括部の鈴木さん

編集部

鈴木さんが担当されている業務についても教えてください。

鈴木さん(第3統括部)

私が所属する第3統括部は、プロダクトサービスの標準的な運用範囲を超えて、お客さまの固有の特殊なご要望に対応する部署です。例えばプロダクトサービスは「システムが正常に動いているかを監視」することだとすると、私たちはシステムが効率的に動いていることを確認することや、障害の兆候を見つけるといったお客さま毎の特殊なニーズに対応しています。

特定のお客さまに対する個別の運用は一定の費用がかかるため、一般的に誰もが知る大企業が顧客となることが多いのが特徴です。また、お客さまのニーズも様々であるため、提供内容についてしっかりすり合わせることが大変重要になります。

とある案件では、半年ほどかけて週に1回、ときにはそれ以上の頻度で打ち合わせを繰り返すほどお客さまと密に連携を取りました。そのおかげで、お客さまが抱える潜在的な課題や不明点を明確にすることができたと思います。

このように丁寧なコミュニケーションが運用への安心感、信頼感につながり、無事に受注へ至ったときに得られる喜びは、個別運用を担う部署だからこそだと感じます。

サービスの企画からリリースまで最短3ヶ月。圧倒的なスピード感で進む業務

法人統括 ICTオペレーション本部 オペレーションサービス第4統括部の志岐さん

編集部

志岐さんはお仕事とそのやりがいについて、どのようにお感じになられますか?

志岐さん(第4統括部)

私達第4統括部では主にクラウド関連サービス及び、セキュリティサービスの運用を担っており、その中でも私はセキュリティサービスオペレーション部に所属しています。その名の通りセキュリティサービスの提案や運用、セキュリティに関わるプロダクトの開発といった役割を担います。

われわれはセキュリティ部隊なので、例えば何かの脅威を検知しそびれると、お客さまへ甚大な影響が及ぶ危険性があります。私の担当している金融系などのお客さまは、特に高いセキュリティレベルが求められていて、そこに不備が生じれば、大々的に報道されるような事態に発展しかねません。だからこそ、お客さまの会社を守るという意識のもと責任感を持って働いています。

印象深い仕事としては、営業やほかのエンジニアの方々とともに参画したID数が何十万とあるお客さまのセキュリティサービスの提案ですね。やり遂げた時は、すごく達成感がありました。

編集部

相当な慎重さが求められそうなお仕事ですね。

志岐さん(第4統括部)

慎重さは当然必要ですが、同時にスピードの速さも実現しています。例えば、1つのセキュリティサービスを作るときに、私の過去の経験では早くて1年、長いと3年ほどの時間をかけていましたが、ソフトバンクでは企画からリリースまで早いと3ヶ月です。しかも、サービスAとサービスBを作りながら、サービスCも作る、といったマルチタスクで仕上げてしまいます。

このスピード感はソフトバンクならではだと思いますし、日々脅威やトレンドが変わり、それに伴い新サービスが次々と開発されるセキュリティ分野において大きな強みだと感じます。

新技術に触れられ、技術力の高い社員に囲まれた刺激的な環境

ソフトバンク株式会社の八尾さんと藤本さん

編集部

ソフトバンクさんのカルチャーで、皆さんの成長に関わっていると感じるものはありますか?

藤本さん(第1統括部)

私が取り組む生成AIに関する業務もそうですが、ソフトバンクは最先端技術に全社を挙げて取り組んでおり、使えそうな技術はすぐ取り入れる文化が根付いていると強く感じます。そのための支援も惜しまないため、スキルアップにはとても恵まれた環境だと感じます。

私は現部署で1年目なのですが、部内は頼りになる先輩ばかりで、勉強をさせていただく機会も多いです。先輩方は技術のキャッチアップが早く、私が1インプットする間に10インプットしているような方がいるほどです。

たとえば、生成AIのChatGPTはテキストでの活用が基本ですが、画像の入力もできるなど技術が進化しています。私はそうした技術の検証をしており、とある機能について、先輩にコードの相談をしたことがありました。すると、その先輩はたった1時間でコードを書き上げ、「試しに作ったので触ってみてください」と声をかけてくれたのです。

そういった仕事の速さ、技術力には日々大きな刺激を受けていますね。

編集部

周囲のハイレベルな環境に適応するために、藤本さんがされている工夫がありましたらお聞かせください。

藤本さん(第1統括部)

私は毎朝時間を決めてMicrosoft社のドキュメント確認を日課にしています。目を見張るような新機能がいつの間にか更新されることもあるので。キャッチアップは習慣づけないと、やはりついていけないですね。

また、社内の方々から求められるレベルが高いのは事実ですが、無茶は言われません。できないことは筋を通して理由をきちんと説明すれば理解してもらえます。一方で、「こういうことならできます」と代替案を伝えることも意識しています。

クライアントのためを思い、「気合で」磨いた英語力

編集部

八尾さんは業務で英語を使われると思うのですが、語学はどのように学ばれたのでしょうか?

八尾さん(第2統括部)

実は現部署に配属されるまで、英語の勉強は全くやっていませんでした。現部署は外国の方へのメールや電話など、業務の半分ほどは英語で行うので、配属後はひたすら電話で英語を聞いて慣れ、文章の理解に翻訳ツールも活用しながら気合で学びました(笑)

配属当初は業務自体に不慣れでしたし、英語も専門用語が入り混じって複雑なので、相手の話が理解できずに大変でした。それでも、「お客さまのためになんとかしなければ」と必死でしたね。

編集部

皆さんのご活躍は、懸命な努力に裏打ちされているのですね。

セミナー参加の推奨や本部内インターン制度が社員の成長を後押しする

ソフトバンク株式会社の志岐さんと鈴木さん

編集部

ほかにも、皆さんの成長の糧となっている風土や制度があれば教えてください。

志岐さん(第4統括部)

私の部署では、セキュリティ製品を扱う海外メーカー主催のセミナーや、セキュリティに関する世界的なカンファレンスなどへの参加が推奨されています。製品やセキュリティに関する最新情報やトレンドを仕入れやすく、セキュリティエンジニアとしてはありがたいです。

セミナーの参加を通して社外の方とリレーションシップを築ける面もプラスとなっています。セキュリティ業界はわりと狭いので、セミナーで以前会った人とまた顔を合わせるといったことも多いんですよ。そういった機会を生かして情報交換ができるような関係性をつくると、スキルアップにもつながりますね。

八尾さん(第2統括部)

制度でいうと、本部内インターンというものがあります。一定期間、本部内のほかの部署で働く制度です。自分の部署で応用できそうな仕組みやシステムを吸収し、今後のキャリア形成に役立てることもできます。

この制度はインターンを受け入れる側にもメリットがあるのがポイントです。ひとつの部署に長く所属していると、無意識に「この仕事はこう」と固定観念にとらわれがちですが、インターンを受け入れることで、他部署の仕事の進め方を知り、より柔軟に物事を考えられるようになります。

フラットな人間関係が築かれ、上下や部署間の垣根はなし

編集部

ソフトバンクさんの社内コミュニケーションについて、特徴的だと思うことはありますか?

鈴木さん(第3統括部)

上下関係がフラットで、上司とコミュニケーションがとりやすいと感じます。気軽に声を掛けられることもありますし、部下も上司を役職名ではなく、「○○さん」と呼んでいます。

そういったこともあって、承認が必要なフローはすぐに上長に声をかけて進められますし、困りごとも臆することなく相談できます。問題が起きても、1人で抱え込むことはありません。

藤本さん(第1統括部)

メンバー同士のコミュニケーションも盛んです。私の部署はフルリモートが基本なのですが、意思疎通に障壁は感じません。ほかの社員とは仕事の話はもちろん、「飲み会に行きました!」といった気軽なやり取りをチャットなどで交わすこともありますし、上長からカジュアルな話題を振ってもらうこともあります。

さらに、課長や部長とは2週間に1回、さらに上役の統括部長とも2ヵ月に1回は必ず1on1があり、自分のキャリアアップにつながる機会もしっかりと確保してもらっています。

編集部

部署を越えたコミュニケーションもあるのでしょうか?

鈴木さん(第3統括部)

そうですね。垣根はあまり感じません。部署に関わらず、かなり密に連携をとっています。

八尾さん(第2統括部)

英語を必要とするお客さまの場合、たとえば鈴木さんが提案したものを、われわれが引き継ぐこともありますよ。第4統括部のセキュリティ関連の業務も、海外やクラウドが絡むなど、案件によってはわれわれが窓口となることもあります。

編集部

垣根を超えた連携が、仕事にもたらすメリットも大きそうですね。

鈴木さん(第3統括部)

はい。われわれのリソースではできないと思ったことを、他部署に相談して「できますよ」と引き受けていただいたり、ノウハウを教えてもらったりしています。

八尾さん(第2統括部)

ソフトバンクは、過去に経験した事例やノウハウの共有、意見交換を大切にしています。われわれの窓口で運用しているサービスについて、「別のお客さま向けに運用したいから内容を教えてください」と別部署から共有を求められることも多いです。

ソフトバンクが求めるのは挑戦心やリーダーシップを持った人材

なごやかに会話中のソフトバンク株式会社の若手エンジニア陣

編集部

最後に、ソフトバンクさんが求める人材像について、皆さんのお考えをお聞かせいただけますか。

藤本さん(第1統括部)

スピード感を持って仕事に臨める人や、スケジュールを逆算してきちんと立てられる人がソフトバンクに合っていると思います。また、分からないことをそのままにせず素直に「分からない」と言えることも大事ですね。

志岐さん(第4統括部)

私はスピード感に加え、リーダーシップを持った人も重宝されると感じます。受け身の姿勢では置いていかれてしまう反面、「周囲を引っ張ってスピード感を持って進んでいくぞ!」という気概がある人、そういった環境で働きたい人はフィットするのではないでしょうか。

八尾さん(第2統括部)

大手企業さまを対象に、最新のサービスを提供したりと世界的なスケールで仕事ができるので、新しい技術や大きな規模の仕事をしたい方におすすめできると感じます。

鈴木さん(第3統括部)

私の中では2つのイメージがあって、1つが良い意味で格好つけの人です。有名企業がお客さまとなるためプレッシャーもありますが、「この企業さん担当させて頂いている」と責任感をポジティブに捉えられ、プライドを持って仕事に臨めるような方ですね。

もう1つが、自ら道を切り開ける人です。マニュアルを片手にすでにある道を進むタイプより、初めてのことでも、自身で考えどんどんチャレンジしていけるタイプの方が活躍しやすいと思います。

編集部

第一線で活躍されている4名のエンジニアの方々のお話は、転職活動中の読者の方々にとって刺激的だったのではないでしょうか。向上心を持って仕事に臨む方々がそろっていることが、ソフトバンクさんが日本を代表する企業である所以なのではないかと感じます。本日はどうもありがとうございました。

■取材協力
ソフトバンク株式会社:https://www.softbank.jp/
採用ページ:https://www.softbank.jp/corp/careers/