自治体と共に街づくりのインフラを支える、エーティーエルシステムズでの働き方

株式会社エーティーエルシステムズのエンジニア求人:地域に根ざした街づくりに携わる魅力

さまざまな企業の取り組みや魅力をお伝えしていく企画。今回は山梨県甲府市に本社を置く株式会社エーティーエルシステムズ管理部の中川奈緒さんに、同社の働き方ややりがい、求める人材像などについてお話を伺いました。エーティーエルシステムズは、地域に根ざしたIT企業として、独自のシステム開発や技術サービスを提供しています。

株式会社エーティーエルシステムズの事業概要:自治体向けICTソリューションの提供

株式会社エーティーエルシステムズは、『ATL Systemsに係るすべての「ヒト」「モノ」「チイキ」にITを駆使して、希望と活力のある未来を創造する』をミッションに掲げ、地方公共団体や教育機関にICTソリューション(※)の提供を行っています。
※情報通信技術を使った問題解決方法

<主な製品>
・行政情報分析基盤 for LGWAN-ASP
・行政情報分析基盤 for セルフBI
・ファイル無害化 for LGWAN-ASP
・教育情報分析基盤

会社名 株式会社 エーティーエルシステムズ
住所 本社:山梨県甲府市太田町9番7号
事業内容
  • IT ソリューションの企画、アドバイザリー業務
  • 電算業務システム全般のコンサルティング調査、調達支援
  • ネットワークシステム全般のコンサルティング調査、設計、構築、運用保守
  • Web システム全般の企画、構築、運用保守
  • 自社製品の販売、構築/導入、運用保守
  • データ利活用支援、研修
設立 2008年11月4日
公式ページ https://www.atl-systems.co.jp/
本日お話を伺った方
エーティーエルシステムズの管理部中川さん

株式会社 エーティーエルシステムズ
管理部

中川奈緒さん

2回の転職を経て、株式会社エーティーエルシステムズに入社。過去2社では企業のBtoB領域に携わり、エーティーエルシステムズでは、企画部門として自治体との現場業務を経験。現在は管理部に所属している。

自治体DX推進を支えるネットワークとデータソリューション

エーティーエルシステムズが開発した教育情報分析基盤
▲エーティーエルシステムズが自治体に提供しているオリジナル製品「教育情報分析基盤」

編集部

エーティーエルシステムズの事業について、具体的に教えてもらえますか?

中川さん

弊社のお客様の9割は自治体です。主に、ネットワーク事業とデータソリューション事業を展開しています。

自治体では、住民情報や特定健診情報などさまざまな機密情報を扱うため、国が定めた基準に則った安心・安全なネットワーク環境下で業務を進める必要があります。弊社は、そのネットワーク環境の設計・構築・運用保守を提供しています。トラブルが発生した場合のサポートも弊社のエンジニアが担当します。

また、GIGAスクール構想(※)の一環として、小中学校の児童生徒1人1台端末によるICT教育環境の整備支援も行っています。その一例として「教育情報分析基盤」という製品を開発しました。
(※)文部科学省が中心となり、全国的に日本のICT教育を推進する取り組み

編集部

データソリューション事業では、どのようなことを行われていますか?

中川さん

データソリューション事業では、自治体が蓄積してきた住民情報や介護情報などのデータを集約し、ビッグデータとして分析して自治体の政策立案に活用する基盤を作っています。そのために開発したのが「行政情報分析基盤」というオリジナル製品です。

エーティーエルシステムズのオリジナル製品「行政情報分析基盤」

「行政情報分析基盤」を使用すると、例えば地域ごとの子供の人口分布シミュレーションから保育ニーズを把握し、より根拠のある子育て政策を立案することができます。

このように、これまでシステム内で眠っていたデータをビッグデータとして活用し、自治体職員自身が分析して政策に活かすことが可能になりました。データを活用して地域の課題を解決する取り組みの支援が、私たちエーティーエルシステムズのデータソリューション事業の役割です。

企業文化:社員と経営層の距離が近い風通しの良い環境

エーティーエルシステムズの入り口

編集部

御社の事業は多くの人の生活に関わる内容が多いため、その分慎重に期す場面も多いのではないかと思います。そんな御社では、どのような方が多く働かれているのでしょうか?

中川さん

自治体がお客様ですので、ミスがあれば影響はとても大きいです。変化に対応するスピード感も大切ですが、一つ一つ丁寧に業務を行うことが重要だと考えています。そのためか、非常に真面目な人が多いと思います。

一方で、弊社の経営層が大切にしているのが「挑戦」です。日々決められた業務と今までやってきた仕事をそのまま繰り返すのではなく、新しいことにチャレンジして最善を追求していくことを目指しています。

またそれを後押しするのが弊社の環境です。社員は約70名ですが、社員と経営層が近い距離感でコミュニケーションできる関係性があります。自分がやりたいことや考えていること、チャレンジしたいことを直接、経営層に届けることができますし、それに対してフィードバックをもらうこともできます。これは弊社の大きな特徴だと考えています。

編集部

エンジニアの業務では、指示されたことを指示通りに行うだけというものも少なくありません。しかし御社では、「常にチャレンジして最善を追求できる」上に「経営者に直接提案が可能」で「フィードバックまでもらえる」ということですね。このような環境を求めるエンジニアの方は多いのではないでしょうか。

魅力:地域の街づくりに直接貢献できる仕事

エーティーエルシステムズで働く社員の方々

編集部

御社で働く魅力や、やりがいについて教えていただけますか。

中川さん

私の経験をお話しさせていただきます。私は2回の転職を経て、現在の会社が3社目になります。以前は民間のBtoBビジネスに携わっていましたが、当社に入社するまでは自治体の運営や課題について深く考えたことがありませんでした。おそらく多くの人も同じような状況だと思います。

当社に入社して現場の仕事を始めたとき、街づくりに携われることに非常に面白さを感じました。私たちの生活に欠かせないネットワークというインフラを支える仕事は、縁の下の力持ちのような存在です。

さらに、地域の課題に対して、データの視点から解決策を提案できるのも魅力です。私たちの提案が地域社会を変えるきっかけになることもあります。

これらの経験は、自治体と協働しなければ得られないものばかりです。地域の街づくりに携われることが、当社で働く大きな魅力の一つだと考えています。

編集部

自治体職員でなくても、地域の街づくりに関わる仕事ができることは大きな魅力ですね。自分たちの仕事が地域住民の生活を支えているという認識は、責任も重大ですが、同時にやりがいにもつながるということがよく分かります。

ワークスタイル改革:2016年から始まったテレワーク制度

エーティーエルシステムズのオフィスの様子

編集部

御社での働き方について教えてください。

中川さん

弊社では、ワークライフバランスを充実させる働き方を重視しています。そのため、2016年8月よりテレワークを試験導入し、2019年11月に本格運用を開始しました。対象は全社員で、誰もが利用できる制度となっています。現在では社員の約5割が、月に1回以上テレワークを利用しています。

編集部

2019年11月というと、他の企業のテレワーク制度の開始よりも少し前のタイミングですが、何か理由はあるのでしょうか?

中川さん

タイミングは偶然です。2020年に社会情勢が大きく変化し、多くの企業で多様な働き方が求められるようになりましたが、弊社ではそれ以前からその必要性を感じていたことが理由です。

「子どもの病気で休まなければいけない」「自宅で両親の介護をしている」など、働きたくても働けない事情を抱える社員が少なくありませんでした。また、弊社の本社がある山梨県は車社会で、遠方から車で出勤している社員もいました。

そういった状況を目の当たりにしたとき、「本当に毎日出社しないと業務ができないのか?」という疑問が生まれました。この課題を解決するための手段としてテレワークを導入しました。それ以来、テレワークの本格導入に向けて試行錯誤を重ね、現在の制度に至っています。

テレワーク下でのコミュニケーション策:朝会・夕会によるチーム連携の強化

編集部

テレワークを導入している多くの企業が問題視しているのがコミュニケーション不足ですが、御社ではどのような工夫をされていますか?

中川さん

弊社ではマイクロソフトのTeamsを利用して、部署ごとに朝会・夕会を行っています。これらの会議には、テレワーク勤務の方も含め全員が参加し、業務の進捗や課題を共有しています。

また、チームによっては、毎日の日報や残業申請も全てTeams上で全員に共有しています。これにより、「誰が何の業務を行っているか」「残業時間はどのくらいか」「業務の繁忙度はどうか」が明確になります。このように、テレワークを機にTeamsを効果的に活用したことで、労働環境や作業状況の可視化に成功したと言えるでしょう。

確かに、Teams上のビデオ通話よりも対面での会話のほうが効率的な面もあります。しかし、朝会・夕会などの時間を意識的に設けたことで、コミュニケーション不足はテレワーク導入前よりも改善されたと感じている部分もあります。

テレワークを支える技術的施策:PBX導入による円滑な業務コミュニケーション

編集部

その他に、テレワークを円滑に行うための工夫はありますか?

中川さん

テレワークを始めて最初に困ったのは、電話の受信でした。テレワーク中の社員宛の電話は、折り返す必要があったので、お客様にも負担となってしまいます。

そこでPBX(構内交換機)というツールを導入し、社員全員のスマートフォンに内線が繋がるようにしました。これによって、テレワーク中にお客様から電話が来たときに「在宅勤務なのでかけ直します」という必要がなくなりました。外部とのコミュニケーションが働く場所に関わらず行えるということは、うまくいっている点だと考えています。

編集部

TeamsやPBXなど、ツールを上手く使いこなしてテレワークの仕組みづくりをされているところが、ITソリューションを提供する御社ならではだと感じました。自分のライフスタイルや事情に合わせてテレワークを上手く活用しながら働くことができ、かつ業務も円滑に進められるのは素晴らしいですね。まさにワークライフバランスを重視されているというのもエーティーエルシステムズならではの働き方だと思います。

エーティーエルシステムズの充実した福利厚生:プライベートの充実を支援する制度

エーティーエルシステムズの外観

編集部

福利厚生としてはどのようなものがありますか?

中川さん

加入している健康保険組合の福利厚生制度を利用することができます。具体的には、ジムやゴルフ場の利用料の割引、旅行代金の補助などがあります。

また、社員個人のスキルアップをサポートするため、教育費制度を設けています。これにより、社員が新たな技術や知見を学ぶ機会を支援しています。新入社員に対しては、入社後3ヶ月間、ITの基礎をしっかりと学ぶ研修体制も整えています。

2023年からは、年間いつでも3日連続で取得可能なリフレッシュ休暇制度を新設しました。さらに、長年在籍している社員に対して、特別休暇と報奨金を支給する永年勤続休暇制度も導入しました。このように、社員が働きやすい環境・制度の改善に積極的に取り組んでいます。

編集部

リフレッシュ休暇を3日連続で取得できるのは素晴らしいですね。部署や個人の業務状況に応じて、都合の良いタイミングで連休を設定できるのは多くの社員に喜ばれそうです。

また、ジムやゴルフ場の利用料の割引や、旅行代金の補助が受けられることで、プライベートを充実させやすい点も魅力的です。御社のワークライフバランスを重視する姿勢がよく表れていると感じました。

産休育休からの復職率100%を実現する職場環境

編集部

御社の平均年齢が36歳だということですが、育児休暇の取得状況についてお聞かせください。

中川さん

女性に関しては、これまで100%の社員が育児休暇を取得しています。2〜3回取得するケースも少なくありません。また復職率も100%です。私自身も2度、育児休暇を取得し復職しています。

男性に関しても、今年1名育児休暇を取得した社員がいます。この男性社員は、複数回に分けて育児休暇を取得するスタイルを選んでいます。今後も社員が育児休暇を積極的に取得できる環境づくりを進めていきたいと考えています。

編集部

復職率が高い理由は何かあるのでしょうか?

中川さん

断定はできませんが、弊社はパパ・ママ率が48%と高いので、経営層をはじめ周りの社員に理解があることが大きな要因だと考えています。育児の大変さを経験している人が多いため、助け合いの文化が根づいているのかもしれません。

編集部

一般的に、育児休暇は取得できても、復職できずに退職される方は少なくありません。子どもが小さいと急な発熱で休みがちになったり、残業ができないなど、周りに迷惑をかける機会が増えるためです。周囲の理解がないと継続するのは難しいと思います。

そうした中、復職率100%で、同じ方が3度も復職されたというのは素晴らしいですね。非常に温かい職場環境であることが伝わってきました。

エーティーエルシステムズのエンジニア求人:地域貢献とキャリア成長の両立を目指す人材を募集

株式会社エーティーエルシステムズ管理部の中川さん
▲管理部の中川さん。常に笑顔でインタビューに応じてくださいました

編集部

御社が求める人材像についてお聞きできますでしょうか。

中川さん

弊社が求める人材像としては3つ掲げています。1つ目は、ICTを活用して世の中を明るくしたり、課題を解決する可能性を信じ抜ける人。2つ目は、圧倒的な当事者意識を持っている人。3つ目は、共に成長することを楽しめる人です。

1つ目は、そのままの意味です。2つ目に関しては、本当にお客様にとっていい判断かどうか一つ一つ取り組んでいける人という意味です。3つ目に関しては、エンジニアはチームで動くことが多いので、自治体のデジタル化を進めたりもっと街をよくしていくことを、お客様と一緒に考えて一緒に成長するのを楽しめる人という意味です。

地域に根ざして街づくりに携わりたいという方に、弊社の仕事や取り組みが伝われば良いと考えています。

編集部

地域に根ざした街づくりに、エンジニアとして携わる魅力はどのような点にあると感じられますか?

中川さん

ネットワークエンジニアやクラウドエンジニアでいえば、街の情報通信基盤を支える仕事ですのでやりがいがあると思います。例えば、コンビニで住民票を出せるのも自治体のネットワークが動いているからこそできることです。もしそれが止まってしまうと、市役所に行っても住民サービスの提供が難しくなってしまいます。ですので、弊社のエンジニアには街の情報通信基盤を支えている自負があると思います。

システムエンジニアやコンサルタントに関しては、弊社は行政のデータ活用という点ではかなり先進的な企業だと自負しています。つい先日も高校生16万人と教職員2万人規模のデータ活用事業に弊社のシステムが採択されました。そのため、データを活用して地域の課題を解決する最前線に立ちたいという方にとっては、非常に魅力的な環境だと考えています。

編集部

御社ではやはりエンジニアの募集が多いのでしょうか?

中川さん

はい。ネットワークエンジニアとクラウドエンジニア、システムエンジニアに関しては概ね常に募集しています。また、コンサルタントも随時募集しています。

弊社の拠点は、甲府本社の他に、東京、埼玉、愛知にもあります。ただ、いずれかの拠点に毎日来なくても問題ありません。テレワーク制度をうまく活用してワークライフバランスを保ちながら働くことができますので、興味をお持ちいただければ気軽にお問い合わせください。

編集部

中川さん、本日はありがとうございました。

■取材協力
エーティーエルシステムズ:https://www.atl-systems.co.jp/
採用ページ:https://recruit.atl-systems.co.jp/