ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社Cellest(セレスト)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社Cellestは、ライブコマースのインフラ化を目指すスタートアップ企業です。ライブ配信を活用した新しい販売チャネルの確立に挑戦し、これまで実店舗でしか味わえなかったワクワクする購入体験を全国どこからでも楽しめることを目指しています。
ライブ配信を見ながらその場で買い物ができるライブコマース専用のECモールアプリ「WABE」や、ライブコマーサーのプロデュースとマネジメントを行うライブコマース専門事務所「セレスト」など、ライブコマース分野で他社にないユニークなサービスを展開しています。
業界の先駆者として急成長を遂げる同社は、「やってみたいことにチャレンジできる」「自分の提案で業界のスタンダードを作れる」といった魅力的な環境が特徴。組織の垣根なく誰もが提案できる自由なカルチャーで、社員一人一人が新しい仕組みづくりや市場の創造に携わっています。
今回は、そんな同社の働く環境や企業文化について、LCマネジメント事業部 事業推進オフィサーの五百崎さんと、管理部人事の相良さんにお話を聞かせていただきました。
業界トップを走るCellestのライブコマース事業
編集部
まずは、御社の設立の経緯について教えていただけますか?
五百崎さん
創業者の佐々木と熊田は、メルカリのライブコマース機能をきっかけに事業を始めました。メルカリの機能が終了した後、様々なプラットフォームを試行錯誤した結果、現在のTikTokでの配信と自社ECサイトでの販売という形態を確立しました。この過程を経て、理想的な販売チャネルを自ら作り上げるという想いが強まっています。
編集部
御社のライブコマース事業の概要について教えていただけますでしょうか。
五百崎さん
ライブコマースとは、ライブ配信とEコマースを組み合わせた新しい販売方法です。日本では約7年前から広がり始め、現在急速に市場が拡大している分野で、当社は現在、TikTokでライブ配信を行い、視聴者に自社ECサイトから購入してもらう形式で販売を展開しています。
業界の標準を作る、やりがいのある仕事環境
編集部
御社の事業における強みや特徴はどこにあると思われますか?
五百崎さん
当社の一番の強みは創業者である佐々木と熊田の7年間にわたるライブコマース経験です。細かい台本は作成していないもののキーとなる販売ポイントをリスト化するなど、経験を活かしながら運営しています。今後はライブコマースディレクターの採用も進め、より体系的な運営を目指していく予定です。
また、最大の特徴はライブコマース市場の先駆者として事業を展開していることです。この分野では私たち以上の規模で展開している企業はまだ存在していません。一般的な業界では長年の経験に基づいたビジネスモデルやワークフローが確立されているのですが、ライブコマースはそれがない状態です。
飲食店であれば出店場所の選び方や運営方法など、長年の経験で培われたノウハウがありますが、私たちは全く新しい分野を切り拓いているため、手本となるモデルがありません。そこが非常に面白く、やりがいを感じるポイントです。
ライブコマース事業の基本的な組織体制やスタッフの配置、運営方法など、すべてを私たちが一から確立していく立場にあります。後発の企業は私たちのやり方を参考にするため、業界のスタンダードを作っていけるというのは非常に魅力的であると感じています。
ライブコマース業界で活躍できる、多様な職種と役割
編集部
御社のライブコマーサーの役割について教えていただけますか?
五百崎さん
インフルエンサー的な役割も担うライブコマーサーは単に商品を紹介するだけではなく、個性や生活感、商品推奨力を活かして商品を販売していきます。ライブコマーサーは消費者の関心を引き、即座に購買意欲を喚起するアイテムの選定など販売計画を立て、自身のチャンネルで商品の魅力を直接伝えることが求められます。
LCマネジメント部では、「ぞうねこちゃんねる」と「アヒルのライブマーケット」の2つのチャンネルを運営しており、各チャンネルには統括マネージャーと責任者、そしてその下にアシスタントを配置する体制を取っています。
編集部
ライブコマーサーの配信をサポートする業務にはどのようなものがありますか?
五百崎さん
バックオフィスでは商品の仕入れ、メーカーとの価格交渉、月間配信計画の立案、売上・KPIの管理など、配信をサポートする業務全般を行っています。また、ライブコマーサーの育成やサポート、ライブ配信自体のプランニングも行っています。
例えば、商品の仕入れクオリティが低下した場合は、原因究明から仕入れ先の見直しまで行います。また、セールストークが弱いと感じたり、ふさわしくない言葉が使われているときなどは、改善案を出して配信中の言葉遣いやセールストークの改善に取り組みます。
加えて、新規顧客獲得やリピート率向上のための施策立案など、常にPDCAサイクルを回しながら細かく改善を重ね、どんどんブラッシュアップをしていきます。
異業種経験を活かせる、挑戦的なキャリア環境
編集部
御社にはどのようなバックグラウンドを持つ方々が在籍されているのでしょうか。
五百崎さん
実に多様な経歴を持つ社員が集まっています。飛び込み営業のトップセールスマンや人材派遣会社の経験者、他社でライブコマースを手がけていた者、Qoo10やGUなど大手企業でライブコマースのディレクターを務めていた人材もいます。また、アパレル業界出身者もマネジメント部門で活躍しています。
アプリ開発を手掛ける新規事業のライブコマースプラットフォーム事業では、エンジニアチームを率いた経験を持つスペシャリストがジョインし、開発を進めています。
Cellestはいわば、生まれたての赤ちゃんのような会社です。そんな中、多様な経験を持つ社員たちが、それぞれのノウハウを持ち寄って会社の仕組みを作り上げています。「前の会社ではこうしていた」「この業界ではこういう方法が効果的だった」といった知見を共有し、良いところを取り入れ、不要な部分は省くという形で、理想的な仕組みづくりを進めています。
異業種からの転職者が活躍するCellestのキャリアストーリー
編集部
異業種からCellestへの転職を決意された理由や、入社の決め手について教えていただけますでしょうか。
五百崎さん
元々は広告業界でCMのプロデューサーとして7年ほど東京で働いていました。30歳という節目のタイミングで、将来を見据えて地元の大阪に戻りたいと考えていました。
高校の同級生を通じて当社の話を聞く機会があり、業界は異なっていても、新しい市場を作り上げていく挑戦しがいのある環境に強く惹かれました。異業種からのキャリアチェンジでしたが、広告業界で培ったプロデュース経験を活かせる場面も多く、30代のキャリアを賭けるにふさわしい環境だと確信し、転職を決意しました。
編集部
ライブコマースという分野でパイオニア的存在のCellestですが、五百崎さん自身が事業に貢献した具体的なエピソードがあればぜひ、お聞かせください。
五百崎さん
最近では「アヒルのライブマーケット」の配信を、昼と夜から、朝に変えたことが挙げられます。配信の時間帯を変えると朝に見ている人が思いの外、多いことがわかりました。
ライブコマーサーのアヒルはL〜3Lサイズのアパレル販売を得意としており、自分の体型の悩みを発信することで、同じ境遇の方に商品を販売しています。この、自身の体験談を発信しながら商品を紹介する手法は、ライブコマースととても相性が良いんです。
体型に自信がないため、店舗に服を買いに行ったり試着したりするのは躊躇してしまうけれど、ライブコマースはライブ配信を見ながらその場で買うことができます。自分の体型に合うか合わないかもわかるため、結果、売り上げが数千万単位で上がりました。この手法をライブコマースの強豪たちも踏襲しだし、ちょっとしたブームになっています。
社長直々にマネジメント。成果だけに限らない適切な評価とフィードバック
編集部
御社の人材育成について、具体的な取り組みを教えてください。
五百崎さん
人材育成の面では、社長が直々に社員のマネジメントをしている点が特徴的です。
半年に1回の評価面談では昇給の機会があるのですが、社長の佐々木は社員の表立った成果だけでなく、裏方での努力や工夫まで細かく見て評価してくれます。数字だけでなく、日々の業務改善提案や新しい取り組みへのチャレンジも重視されています。
また、日常的にも社長が直接フィードバックをしてくれるのですが、その視点の鋭さに驚かされることばかりです。マネジメント能力が非常に高く、自分の足りない部分への気づきを得られる機会が多いため、着実なキャリアアップを実現できる環境が整っています。
編集部
新入社員の育成については、どのような取り組みをされていますか?
五百崎さん
現在、IPO(新規株式公開)を見据えた組織づくりを進めており、育成体制の整備や、業務のマニュアル化など、会社の成長に合わせた基盤強化に取り組んでいます。
例えば、これまで新入社員への教育は体系化されておらず、その場その場で対応していましたが、新入社員が最低限押さえるべき内容をチェックリスト化し、それを共有・活用することで教育の効率化を図りました。また、改善提案をすぐに共有できるSlackチャンネルの整備など、業務を効率的に進められる環境づくりに取り組んでいます。
自由な提案が新しい価値を生む、挑戦的な企業文化
編集部
御社ならではの社風やカルチャーについて、特徴的な部分や魅力を感じる点を教えていただけますか。
五百崎さん
最大の特徴は自由な社風だと感じています。この業界自体がまだ発展途上なので、何が正解で何が間違いなのかという決まりがありません。そのため、社長との距離も近く、どんどん新しい提案ができる環境です。また社員の年齢層が若いこともあり、全体的にフレッシュな雰囲気があります。
編集部
フレッシュな雰囲気とは具体的にどのような感じなのでしょうか。
五百崎さん
仕事中は皆真剣に集中して取り組みますが、休憩時間になると中学生や高校生の昼休みのような和やかな雰囲気になります。例えば、誰がボーリングが上手いとか、この前行ったゴルフの話、あそこのごはんはめっちゃおいしいなど、堅苦しさは一切なく、仕事とプライベートのメリハリがしっかりとついているのが当社の特徴です。
相良さん
私も同感です。本当にフレンドリーで、社員同士が友達のような関係性を築けています。年功序列的な雰囲気は全くなく、風通しの良さは当社の自慢の一つです。
また、「まずはやってみる」というスピード感重視の考え方が当たり前になっていることも、当社の特徴であり強みです。早く取り組んだ分、仮に失敗しても早く気づくことができ、改善ができます。そういう考えがあるからこそ、これだけの成長ができていると感じます。
年次に関係なく意見が通る、フラットな組織体制
編集部
御社では社員間のコミュニケーションをどのように図っているのでしょうか。
相良さん
週1回の全体ミーティングでは、社員全員が集まって活発な意見交換を行っています。新しい提案が出た際も、まず「なぜそう思ったのか」という背景を確認し、「それいいね」という前向きな反応から議論が始まります。この「まずは受け入れる」という姿勢が当社の文化として根付いています。
全体ミーティング以外でも、普段の業務の中で「これってどう思う?」といった気軽な意見交換が自然と行われています。部署や役職に関係なく、誰もが自由に意見を出し合える雰囲気があります。
このように、代表をはじめ、否定から入る人はいないので、新卒なら新卒ならではの視点、経験者ならその視点と、それぞれが持つ考えを大切にする視点が、Cellestの魅力だと思います。
成長市場で実践経験を積めるインターンシップ制度
編集部
御社のインターンシップ制度について教えていただけますか。
相良さん
現在はまだインターンシップ生の受け入れを開始したばかりで、募集を始めた段階です。エントリー数は3、4名程度ですが、これから本格的な採用活動を進めていく予定です。
インターンシップ制度を設けた背景には、事業の急成長があります。ライブコマースサービスの利用者が増加し、それに伴って配信チャンネル数も増やしていく必要が出てきました。しかし、この業界の経験者が少ないため、一から人材を育成する必要があります。そこでデジタルやSNSに強い学生の力を借りて、業界を知ってもらうきっかけとしてインターンシップを始めました。
編集部
インターンシップで得られる経験について教えていただけますか?
相良さん
主に配信サポートを担当していただきます。ライブ配信の裏方として、商品の出品管理、視聴者コメントへの対応、配信前の商品ディスプレイなどをお願いする予定です。ライブコマースの現場を最も近くで体験できるポジションだと考えています。
身につけられるスキルとしてはまず、成長産業であるライブコマース業界の最前線で、リアルな現場を体験できます。また、SNSを活用した情報発信スキルや、顧客ニーズを理解したマーケティングスキルなども身につけることができます。これらは今後のキャリアにも活かせる経験になると考えています。
編集部
インターンシップの期間や、その後のキャリアパスについて教えていただけますか。
相良さん
基本的には長期インターンを想定しています。具体的な期間は応募者と相談しながら決めていきますが、1年間程度の長期から数ヶ月単位の期間まで柔軟に対応可能です。できるだけ長期での参加を歓迎しています。
インターン生から正社員への登用は積極的に検討しています。この業界での経験を得る機会は貴重ですので、インターンシップを通じてより深く業界に関わりたいと考える方には、正社員としての道も開いています。それが私たちにとっても理想的だと考えています。
株式会社Cellestで活躍できる人物像とは
▲取材に応じてくださった相良さん(左)五百崎さん(右)と一緒に写るのは、CEOの佐々木さん
編集部
御社で活躍するために、特に重要な資質や姿勢について教えていただけますか?
五百崎さん
スタートアップ企業として、一人一人が会社の成長に直接関われる環境があります。そのため、受け身の姿勢ではなく、自ら課題を見つけて解決していく主体性が重要だと考えています。
まだ組織や仕組みが発展途上なので、自分から積極的に動いて仕組みを作っていける人材が求められます。「ここをこう改善した方がいいのでは」といった提案力のある方が、当社では特に重宝されます。
編集部
それでは最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
相良さん
新卒・中途に関係なく、キャリアに悩みを持つ方が多く入社している当社には、自分の可能性を探してみたい方に特におすすめの環境があります。
当社の特徴は、全員が平等に裁量権を持っていることです。アルバイトであっても正社員であっても、やってみたいと思ったことにチャレンジできる環境のなかで、ワンチームでこの業界を盛り上げていこうという意識を持ち、最先端を走るプロフェッショナルとして働くことができます。
これからのキャリアに迷いがある方こそ、ぜひ一歩を踏み出してほしいと思います。ライブコマース業界に少しでも興味があれば、まずは飛び込んでみる勇気を持っていただければと思います。
五百崎さん
私も4ヶ月前に入社しましたが、会社の話を聞いてワクワクしたのを覚えています。常に新しいことへの挑戦意欲がある方、今の退屈な日々を変えたいと考えている方に、ぜひ、仲間になっていただきたいと思います。
自分のやりたいことがわからずくすぶっている方、現状に満足できていない方、将来に不安を感じている方も多いと思います。当社なら、成長産業の中で、ルーティンワークではない、やりがいのある仕事に携わることができます。確かに簡単な仕事ではありませんが、その分やりがいも大きいです。
仕事に対して情熱を持ち、自分の実力を存分に発揮したいと考えている方、前向きなチャレンジ精神をお持ちの方を心からお待ちしています。
編集部
今後、さらに幅広い企業がライブコマースを活用する動きは加速すると予想されるなか、ライブコマースの可能性や在り方を変え、新しいシナジーを生み出す同社には、無限の可能性があると感じました。
本日はありがとうございました。
編集後記
業界に確立されたモデルがない中で、「自分たちで新しい仕組みを作っていける」という趣旨の五百崎さんの言葉が印象的でした。業界をパイオニアとして牽引していく立ち位置はとてもやりがいを感じられるのではないでしょうか。また、「休憩中は中高生の昼休みみたいな雰囲気」という趣旨の話からは、メンバーの仲の良さも伝わってきました。
この記事のまとめ
事業の特徴 |
|
---|---|
社風・カルチャー |
|
人材の特徴 |
|
働き方の特徴 |
|
求める人物像 |
|
株式会社Cellestの基本情報
住所 | 大阪府大阪市中央区久太郎町3-3-8 カラバサ本社ビル6階 |
---|---|
事業内容 |
|
設立 | 2019年7月 |
公式ページ | https://cellest.co.jp/ |
採用ページ | https://www.wantedly.com/companies/cellest/projects |
募集職種 |
|