伊東市役所の採用情報:大きな裁量とサポート体制がある職場で若手も挑戦できる組織風土

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、伊東市役所にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同市役所で働く魅力をご紹介します。

伊東市役所では、年齢や在職年数に関係なく大きな裁量を持って業務に携わることができ、若手職員の挑戦を後押しする充実したサポート体制が整っているのが特徴です。観光プロモーションから市民向け講座の企画まで、職員一人ひとりが主体的に業務を進められる環境で、「伊東市を良くしたい」という想いを持った職員が活躍しています。

今回は、伊東市役所の働きやすい職場環境や充実した制度について、職員課主事のかつまたさん、生涯学習課主事のおくださん、観光課主事のかわもとさんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
伊東市役所職員課のかつまたさん

かつまたさん

伊東市役所 職員課主事。民間企業で勤めた後、地元である伊東市役所に入庁。職員課で職員研修に関する業務を担当。

伊東市役所生涯学習課のおくださん

おくださん

伊東市役所 生涯学習課主事。市民向けに開催する学習講座の企画・運営を担当。子供2人の育児と仕事を両立しているママ職員。

伊東市役所観光課のかわもとさん

かわもとさん

伊東市役所 観光課主事。旅行代理店の法人営業を勤めた後、2023年に入庁。現在は観光課で伊東市の観光プロモーションに関する業務を担当。

挑戦できる職場環境:大きな裁量のもと自身のアイデアを実現できる

伊東市役所の生涯学習課が主催する講座の様子
▲伊東市役所の生涯学習課では、様々な講座を開講している

編集部

伊東市役所では、年齢や在職年数に関わらず大きな裁量をもって業務に取り組めるそうですね。実際にみなさんはどのようなお仕事をされていますか?

かつまたさん

私は職員課で、主に職員の人材育成分野を担当しており、職員研修や学生インターンシップの対応、あとは企業就職説明会に参加してPR活動なども行っています。

かわもとさん

私は観光課で観光プロモーションを担当しており、花火大会やお祭りなどの行事運営や国内外に向けた観光情報の発信を行っています。

その他にも「出前講座」として、伊東市内の観光ビジネスコースがある高校で授業を行うこともあります。出前講座では、伊東市の観光概要を教えたり、高校生の視点から観光に関するアイデアを出してもらったりしています。そこで出されたアイデアは、観光課に持ち帰って今後の政策の検討材料に加えます。

また講座を通じて、伊東市内で実施しているイベントの地元学生の認知度を知ることができるので、プロモーションの改善にも活かせています。

おくださん

私は、60歳以上の高齢者向け大学や18歳以上を対象とした市民大学、青少年健全育成に関する挨拶運動や補導活動など幅広い業務を担当しています。生涯学習講座の企画・運営業務は、自由度が高くやりがいを感じています。伊東市をより良くしようと活動されている方々と出会えることも、この仕事の醍醐味ですね。

新しい講師を探すことも担っていますが、自分の持っている資格や経験を活かして、自身で講師を務めることもありますよ。私は、アイシングクッキー講座や、お飾りづくり講座の講師を務めたことがあります。

その他、伊東市ならではの講座として、魚のさばき方講座が人気です。以前漁協で働いていた方が講師なのですが、魚の説明やお話がとても面白くて定番化しています。また、郷土史に関する講座も移住者を中心に人気を集めています。

伊東市で開催されためちゃくちゃ市というイベントの様子
▲有名観光地である伊東市では多様なイベントが開催される

編集部

自分にとって「挑戦」だと感じた業務はありましたか?

かわもとさん

私は、入庁1年目から伊東市における観光統計の業務を担当していますが、集計方法の改善やデジタル化を自分で考えながら進めています。

具体的な例を挙げると、これまで伊東市への観光客数・来訪者数を、旅館や観光施設などにFAXや電話といったアナログな方法で集計していました。それをQRコードやウェブ上のシステムを用いてオンライン入力する方法へ移行しています。

おくださん

最近ウェブデザインを学んでいるのですが、講座のポップ作りや生涯学習課のSNSアカウントの運用など、色々と挑戦させてもらっています。そんな環境もやりがいに繋がっていますね。

編集部

かつまたさん、かわもとさんは、日頃の業務の中でどのような点にやりがいを感じますか?

かつまたさん

新規採用職員の成長を見守り続けることができるので、新規採用職員のお客様対応力・業務スキルが上がっていく様子や、先輩職員に褒められている姿を見ると、育成に携わっている身としては嬉しさを感じます。

かわもとさん

イベント現場に赴く機会が多く、先日は花火大会の運営に携わり、来場者の喜ぶ様子や楽しかったというお言葉をいただく瞬間はやりがいを感じます。喜びの声とは反対に、イベント後には「もっとこうした方が良いよ」というご意見を来場者からいただくこともあります。

観光課では、イベント後に反省会を開いており、そこで出た反省点を翌年以降に改善するよう努めており、来年はもっと良いイベントを作ろうという想いもモチベーションになっています。

若手活躍の背景:先輩・上司が親身にサポート

伊東市役所の職員研修の様子
▲伊東市役所では手厚い研修制度が用意されており、キャリアステージに応じた知識を学ぶことができる

編集部

若手の方が大いに活躍されている様子が伺えましたが、成長を後押しする仕組みや制度があれば教えてください。

かつまたさん

伊東市役所では、年齢や在職年数に関係なく大きなプロジェクトや重要な業務に携わり、職員それぞれが責任感を持って職務に臨んでいます。

OJT制度は設けていませんが、職員同士の互助精神が強く、同じ課のメンバーはもちろん、たとえ課が違ったとしても、先輩職員や上司、同僚が垣根なく互いに親身にサポートし合っているので、仕事で行き詰った時やアドバイスが欲しい時は相談しやすい環境です。

編集部

実際に働いている中で互助精神を実感したエピソードはありますか。

おくださん

担当業務は基本的に1人で務めますが、人手が必要なときは、周りの職員にヘルプの声を掛けると皆さん率先して協力してくれます。困ったことがあっても1人で抱え込まずに皆で助け合う雰囲気があります。

かつまたさん

市内在住やUターンで伊東市役所に入庁するケースも多いのですが、最近は近隣の自治体や県外出身の職員も増えています。組織として一体感があるため、市内外出身者問わず働きやすい環境です。

職員研修:入庁後だけでなく、キャリアステージに応じての研修が充実

編集部

職員向けの研修制度についても教えてください。

かつまたさん

新規採用職員研修は4月の入庁直後に1週間かけて実施します。その後、市役所内の実務に慣れてきた秋口に2回目の研修を行います。財政課や会計課、庶務課の職員が講師となり、公務員にとって必要な財務や文書事務の知識など、実践的な内容の研修を行います。年度末にも、1年間を振り返りながら自身の棚卸しと自己分析を行い、2年目以降に繋げていくフォローアップの研修も実施しています。

また、キャリアステージに応じた階層別研修も充実しています。入庁2年目の職員にはクレーム対応研修、入庁3年目の職員には文章力養成研修があります。その他にも、政策立案能力やマネジメントスキルなど、自治体職員として必要な知識を習得する研修を、必要なタイミングで受講いただいています。

編集部

印象に残っている研修があれば教えてください。

かわもとさん

以前受講したクレーム対応研修が印象に残っています。民間企業の職員とは異なる、公務員としての対応というものを学び、実務で活かせていますし、大変勉強になりました。

ワークライフバランス:リフレッシュ休暇など休暇制度が充実

伊東市役所の生涯学習課が主催する、漁船に乗るイベントの様子
▲伊東市役所の生涯学習課が主催する、漁船に乗るイベントの様子

編集部

ワークライフバランスに関する制度や取り組みについて教えてください。

かつまたさん

伊東市役所では、充実した休暇制度が整っており、有給休暇はもちろん、育児・産前産後休暇、結婚休暇、夏季休暇もあります。その他、有給休暇や夏季休暇とは別に年間5日付与され、半日単位で取得できるリフレッシュ休暇制度もあります。リフレッシュ休暇制度は名称の通り、職員がリフレッシュしたい時に柔軟に活用できます。

日頃から、有効に休暇制度を使うように職員同士で声掛けしており、非常に休暇を取得しやすい環境だと感じています。

かわもとさん

前職では、休暇を取る前日に引き継ぎ業務が必要で、周囲への遠慮もあったので休暇を取得しづらく感じていました。伊東市役所では、自分の業務が整理されていれば気兼ねなく休暇を取得できます。有給休暇も1時間単位で取得可能なので、プライベートと仕事の両立が格段にしやすくなりました。

編集部

おくださんは育児休業を取得されたそうですが、その経験をお聞かせください。

おくださん

育児休業は最大3年取得可能で、子どもが2歳を過ぎるまで取得しました。

育児休業から復帰する際も配慮がなされており、復職時は基本的に休業前と同じ課に配属されます。業務量も配慮され、周りの職員も親身にサポートしてくれたので、自分のペースで徐々に仕事に慣れることができました。

また、市役所の仕事は、赤ちゃんから高齢者まで対象者が幅広いため、自分のライフスタイルの変化による葛藤も、子育ての経験も、全てを活かすことのできる場だと改めて感じています。

伊東市役所の採用情報と転職希望者へのメッセージ

編集部

最後に、伊東市役所への転職に興味を持っている読者の方に向けて、採用に関する情報とメッセージをお願いします。

かつまたさん

伊東市役所は目指す職員像として、3つの要素を重視しています。1つ目は伊東市が好きな方、2つ目はより良い伊東市をつくっていくために、自分で積極的に考えて行動できる方(おくださんやかわもとさんの事例のように)、3つ目は職員や市民と協力し合える方です。

どの課に配属されることになったとしても、職員同士和気あいあいとした雰囲気で仕事ができる環境です。公務員として最も大切なのは「人が好き」という気持ちだと思いますので、人と人との繋がりやコミュニケーションを大切にできる方に来ていただければとても嬉しいですね。

編集部

伊東市役所なら充実した休暇制度が完備されているので、仕事とプライベートの両立が実現できそうです。また、高い裁量のもと業務ができるので、チャレンジ精神旺盛な人にとってはやりがいのある職場と言えそうです。本日はありがとうございました。

編集後記

講座の企画やSNS運用などにおける自由度の高さに、職員それぞれに与えられる裁量の大きさを感じました。「リフレッシュ休暇」をはじめとする充実した休暇制度や、育児休業から復職する際の業務調整など、プライベートも大切にすることができ、そしてそれを職員同士がサポートし合う文化があるので、長く働きたくなる職場環境を窺い知れました。

この記事のまとめ

休暇・福利厚生
  • リフレッシュ休暇が年間5日付与され、半日単位で取得可能(有給休暇とは別枠)
  • 育児休業は最大3年取得可能で、復帰後は原則同じ課に戻れる
  • 有給休暇は1時間単位で取得可能
若手の活躍機会
  • 年齢に関係なく、若手でも大きなプロジェクトや重要業務に携われる
  • キャリアステージに応じた充実した階層別研修制度あり
  • 部署を超えた助け合いの文化があり、誰でも気軽に相談可能
職場環境・特徴
  • 企画や業務改善に関する裁量が大きく、自由度の高い仕事環境
  • 地元出身者だけでなく、近隣の自治体・県外出身者も多数在籍
  • 地域の人々と密接に関わりながら仕事を進められる環境
スキル・経験の活用
  • 民間企業での経験やスキルを活かせる職場環境
  • デジタル化やSNS活用など、新しい取り組みへのチャレンジが可能
求める人物像
  • 伊東市への愛着を持ち、地域に貢献したい人
  • 主体的に考えて行動できる人
  • 職員同士や市民との協働に積極的な人

伊東市役所の基本情報

伊東市役所から望める景色
▲伊東市役所からは相模灘を望むことができる

自治体名 伊東市役所
住所 静岡県伊東市大原2-1-1
公式ページ https://www.city.ito.shizuoka.jp/
採用ページ https://www.city.ito.shizuoka.jp/
gyosei/shiseijoho/shokuinsaiyo_
jinjikanri/index.html
募集職種 一般事務、技師、保健師など
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。