急成長中のコンサルリンク。支えるのは「面白そう」を原動力に突き進む社員たち

急成長中のコンサルリンク。支えるのは「面白そう」を原動力に突き進む社員たち

先進的な働き方や独自の企業文化を持つ会社に迫るこの企画。今回はシステム開発事業を行う「株式会社コンサルリンク」をご紹介します。

本社オフィスにはカラフルなボールプールと滑り台があり、社内コミュニケーションが活発という同社。常に新しいことを吸収し、楽しく成長し続ける社員の働き方やカルチャーについて伺いました。

株式会社コンサルリンクとは

mirai/

株式会社コンサルリンクは大阪に本社を置くスタートアップ企業です。システム構築・開発やITコンサルティング事業のほか、ITアドバイザー/エンジニアサブスクリプションサービス、WEBデザイン制作も行っています。

創業は2017年。クライアント(顧客企業)の増加やM&Aを経て社員数や売上規模を年々伸ばす、成長中企業です。

会社名 株式会社コンサルリンク
住所 大阪府大阪市淀川区西中島3丁目3-4 SPビル8F
事業内容 ITコンサルティング
各種ソフトウェア設計・開発
ソフトウェア導入支援
設立 2017年
公式ページ https://www.consallink.co.jp/

「仕事も遊びも、常に全力のエンジニア集団」というコンサルリンク社員の働き方やカルチャー、採用時に重視するポイントなどについて、取締役の甲斐田さん、人事の大西さん、広報の中山さんの3人にお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社コンサルリンク取締役の甲斐田隆さん

株式会社コンサルリンク
システム事業部 取締役

甲斐田 隆さん

株式会社コンサルリンク人事の大西拓也さん

人事

大西 拓也さん

株式会社コンサルリンク広報の中山優香さん

広報

中山 優香さん

長期プロジェクトで顧客と信頼関係を構築

コンサルリンク創業者で代表取締役の中尾雄大さん
▲コンサルリンク創業者で代表取締役の中尾雄大さん

編集部

はじめに、コンサルリンクさんの事業の特長を教えていただけますか。

甲斐田さん

コンサルリンクはシステム開発事業をメインに行っています。私たちはよく「頭からお尻まで」という言い方をさせていただくのですが、システム開発のプロジェクト開始前の工程である要件定義から、実際にそのシステムを運用できるようにする構築まで行っています。

また、私たちはお客様のニーズがどこにあって、本当に必要なものは何かを考えてシステムを構築することにこだわっています。逆説的に言えば、お客様が仮に数千万円かけたとしても、課題解決にならないのであれば、私たちは「やめた方が良いのでは」とご提案することもあります。

編集部

プロジェクトは長期のものが多いのでしょうか。

甲斐田さん

そうですね。できるだけ長期的、かつ、そのシステムが永続的に使われるような案件をメインとしています。ですので、一度、案件に着手させていただいた暁には、お客様にわれわれの力を感じ取っていただき、そこから次の仕事のお話へ広がるように、ということは常に意識しています。

実際に、お客様と別の機会でつながったり、逆に今度はわれわれが発注者側になってお客様にお仕事を手伝っていただいたりしています。あまり受発注の関係にこだわらず、お互いがウィンウィンになるような形でできればと考えています。

編集部

長期プロジェクトを通して築いたお客様との信頼関係が、次の機会につながっているのですね。

パブリッククラウドサービス認定資格取得者には報奨金あり

mirai/
▲コンサルリンクさんの社内表彰の様子

編集部

コンサルリンクさんが力を入れている技術分野はありますか?

甲斐田さん

Microsoft社のAzure、Amazon社のAWS、Google社のGCPといった、パブリッククラウドサービスには力を入れています。今、特に一番力を入れているのはAWSです。パブリッククラウドサービスの認定資格取得については社内で報奨金を出しており、一部は受験料も負担していますので、毎月、たくさんの若いメンバーが挑戦しています。

編集部

コンサルリンクさんの企業理念は「皆の為、自分を磨こう」であると拝見しました。会社として社員さんがスキルアップできる体制を用意していらっしゃるのでしょうか。

甲斐田さん

そうですね。資格取得報奨金の対象資格は100超あり、自由参加の社内勉強会やLT会(ライトニングトーク会)なども行っています。また、定期的な社内MVP表彰も行っています。

ただ、当社ではいわゆるキャリアパスは、あえて設けていません。というのも、まずは1人ひとりが「自分自身がエンジニアとして5年後どうなっていたいか」を考え、そのために3年後にはこの姿を目指す、そのためにこの1年はこれを身に付ける、という目標の落とし込みが必要だと思っているからです。社員それぞれの志向や目標があるため、そこに合わせた教え方をしています。

ちょっと乱暴な言い方に聞こえるかもしれませんが、本人が「自分の成長のために会社を利用する」ぐらいの気持ちで臨んでもらいたいなと思っています。

編集部

コンサルリンクさんは11の行動指針のトップにも「自分のスキルを高めることが周りを豊かにする」と掲げていらっしゃいます。1人ひとりの成長力を重視していらっしゃるのですね。

参考:コンサルリンク企業理念

アジア太平洋急成長企業ランキングにランクイン

株式会社コンサルリンク取締役の甲斐田隆さん
▲事業成長について語るコンサルリンクの甲斐田さん

編集部

次に事業の成長について、お伺いします。最新のトピックスから教えていただけますか。

甲斐田さん

コンサルリンクは2023年3月に、「High-Growth Companies Asia-Pacific(アジア太平洋地域における急成長企業ランキング)2023」に、500社の1社として選ばれました。

このランキングは英国の有名経済紙「Financial Times社」とドイツの調査会社「Statista社」による共同調査で、アジア太平洋地域に本社を置く企業を対象に、売上高・成長率などをもとに500社を選定し、ランキング形式で発表するものです。

弊社は総合第205位(IT&Software部門57位)、国内第40位(IT&Software部門12位)にランクインしました。

編集部

すばらしいですね!評価されたポイントはどこだったのでしょうか。

甲斐田さん

売上成長率だと思っています。起業して5年でここまで成長するというのはあまり例がないのではと思っており、そこを評価いただいたと思っています。

編集部

売上などの成長について数字でご紹介いただけますか?

大西さん

採用説明会でお伝えしている「売上」と「社員数」の変化がわかりやすいと思いますので、紹介します。

1期目(2018年度)は社員数11人、売上9,300万円でスタートしましたが、直近となる5期目では社員数が43人、売上が4億4,500万円を達成しました。さらに、6期目(2023年度)は前年度比1.5倍の売上7億円を目指しています。

成長の要は社員。目指すのは「社員の年収1,000万円」

mirai/

編集部

スピード成長の要因はどこにあるとお考えですか?

甲斐田さん

成長を支えるのが、社員です。コンサルリンクでは新卒については媒体経由で毎年6~8名を採用していますが、これまで入った中途社員は全員リファラル(※)でした。私たちは「会えば、会社の魅力をわかっていただける」と考えており、直接お会いすることを大切にしています。
(※)リファラルとは企業が自社の社員に人材の紹介を受ける採用手法

社員が「紹介したい人がいる」という話を私または代表に持ってきた場合、面接などは特に行わず、そのご本人様をすぐ食事にお誘いします。そして、その場でわれわれがやりたいことやミッション、期待すること、待遇まで、腹を割ってお話させていただきます。

編集部

会社の目指すものや熱意がダイレクトに伝わり、入社後も力を発揮されるのですね。

甲斐田さん

そうです。ここにいる大西さんと中山さんも、リファラルで入った一員です。

もう1つ、成長要因として挙げるとすれば、プロジェクトの受注戦略です。「急いては事を仕損ずる」というように、われわれは動ける社員がいるからといって単発の案件を受注し、大きなプロジェクトを逃してしまう、ということはしたくありません。こうした戦略も1つあるかなと思います。

編集部

今後の成長目標についても教えてください。

甲斐田さん

うちは社員の約8割がエンジニアですが、エンジニア100人の規模はあっという間に超えたいと思っています。

そして、目指したいのは、社員の給与を年収1,000万円以上にすることです。若い人にとってはこういう夢がある方が嬉しいと思いますし、決して夢で終わらせるつもりはなく、現実味を持って目指す目標の1つだと思っています。

20代で課長も。先輩の背中を見て成長する若手社員たち

mirai/
▲20代で課長を務める若手社員の1人

編集部

次にコンサルリンクさんでの若手社員の活躍について教えてください。

甲斐田さん

社会人2年目で入社した20代後半の社員が、社歴5年で課長になりました。直近では2つの顧客を持ちながら、3つ目の顧客に向けた提案を行っています。

提案というのは、顧客企業に常駐してプロジェクトに従事するシステム開発の仕事ではなく、その前段階の提案活動ですので、ハードルの高い仕事です。本人は2年前からこの提案活動に携わり、失敗も経験しながら成長してきました。

編集部

失敗も経験しながらということですが、周囲のサポートやご本人の意志などがあって乗り越えられているのでしょうか。

甲斐田さん

提案の仕事には、私も同行することがありました。ただ、メインで話すのは本人です。やりたいと言う人に対してはやってもらう機会を設けて、同行者はサポートという形をとっています。

大西さん

この社員は、前職時代に弊社代表(代表取締役の中尾雄大さん)や甲斐田と一緒に仕事をしていたことがあり、それが入社の動機になっています。中尾の営業力や人間力にとても惹かれた、甲斐田の技術を見よう見まねで学んでもっと成長したいと思った、と話していました。

編集部

ご自身が理想とするエンジニアの先輩方の背中を見て成長されたのですね。他にも若手で課長職の方もいらっしゃるのでしょうか。

甲斐田さん

はい。大阪本社にはもう1人課長がいますが、同じく20代です。こういう会社は他ではあまりないかもしれません。

「面白そう」が社員の成長原動力に

株式会社コンサルリンク広報の中山優香さん
▲コンサルリンクさんへの入社動機について語る中山さん

編集部

先ほど、大西さん、中山さんはリファラルで入社されたとうかがいました。直接、代表や甲斐田さんら経営陣とお話して感じたコンサルリンクさんの魅力を教えていただけますか?

中山さん

一番の入社理由は自分の求めるものにマッチしていたという点ですが、もう1つ、「この人について行ったら、面白そうだな」という直感がありました。

この会社に入れば自分も輝けるし、会社が大きくなる過程に触れられて面白いなと感じたのです。これが先ほど甲斐田が申し上げた「会えば魅力をわかってもらえる」につながるのかもしれません。

大西さん

魅力に感じたのは、本音ベースで話してくれたところです。他社さんだとなんとなく伏せられるようなお金のことなども含めて、うそ偽りなく話してもらえました。

また、話を聞いているだけでとても面白そうでワクワクしましたし、この会社なら成長できるというイメージを持てました。

編集部

お2人とも「面白そう」というキーワードを挙げてくださいました。社員の皆さんの成長原動力の1つになっているのかもしれませんね。

甲斐田さん

確かにそれはありますね。私も代表が起業した会社にジョインした身なのですが、当時、「面白そうだ」という感覚はすごくありました。

「面白そう」と飛び込むということは、自分自身がやらなければならない課題がたくさんある環境に飛び込むことです。つまり、自分自身が成長しなければならないのですが、それ自体も楽しめるかどうかだと思います。

本当に成長を望むのであれば、「面白そうだな」と思う気持ちが勝つ、という社員は結構多いんじゃないかと思います。ですので、「面白そう」はコンサルリンク社員にとって、パワーワードですね。

オフィスのボールプールは明るく自由な社風の象徴

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▲コンサルリンクさんの大阪本社。オフィス一角にカラフルなボールプールと滑り台がある

編集部

続いて、コンサルリンク社員さんの働く環境について、教えてください。社内のカラフルでポップな写真が印象的です。大阪本社は「日本で唯一のオフィス」と銘打っていらっしゃいますが、どのようなコンセプトのオフィスなのでしょうか。

中山さん

事業規模も社員数も拡大したことを受けて、大阪本社のオフィスを拡張しました。コンセプトは「ヨーロッパの保育園」。フリーアドレスで、コミュニケーションの取りやすい明るいオフィスです。そして、なんといっても独特なのが、カラフルなボールプールと滑り台があることですね。

編集部

コンサルリンクさんの公式TikTokやInstagramでカラフルなオフィス内の写真を見るだけでも、明るく、独創的なカルチャーが伝わってきました。ボールプールは普段、どのように使われているのでしょうか。

■コンサルリンク公式SNSはこちら
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Instagram

中山さん

ボールプールは執務スペースの真横にあるので、もう日常的に使っています。例えば、仕事で煮詰まったときにボールプールに飛び込む社員とか(笑)。私は広報として、ここでよくTikTokの撮影をしたりしています。

エンジニアの会社というと「堅い印象」を持たれることもあるのですが、このようなカラフルな空間で働くことで、重い雰囲気にならずに楽しく働けます。

mirai/
▲ボールプールの壁も明るくカラフル

編集部

カラフルなボールプールと滑り台は、コンサルリンクさんのカルチャ―を象徴する場所なのですね。社員さん同士のコミュニケーションも活発ですか?

甲斐田さん

とても活発です。自分の意見をしっかり持っている人が多いので、何かしらの議題に対しては「ああしたい」「こうしたい」と意見が活発に出る会社だと思います。

編集部

中山さん、大西さんの感じるコンサルリンクさんのカルチャ―も教えていただけますか。

大西さん

私が感じているのは「自由」です。まだ小さい会社なので、「決められたもの」がありません。なので、自分がやりたいことを発信したら、その意見を受け入れてもらえます。その意味で、とても自由度は高いです。

中山さん

私は「ストップが来るまで自分のしたいように突き進める会社」と感じています。私は広報未経験でこの会社に入りましたが、自分が思うコンサルリンク流の広報をやってみようと思い、やりたいようにやらせてもらっています。

ただ、間違っているときは、ちゃんと指摘してもらえます。この「突き進める」「指摘もしてもらえる」という良さは、エンジニアの皆さんも、同じように感じているのではないかなと思います。

入社式では恒例の手形イベントで歓迎

株式会社コンサルリンクの入社歓迎イベントで行う手形押し
▲コンサルリンクさん名物の入社儀式である「手形押し」

編集部

社内イベントにも、コンサルリンクさん独自のものがあるのでしょうか。

中山さん

入社時の恒例儀式として「手形押し」をやっています。オフィスの入口にある壁一面がカラフルな手形ボードとなっており、1人入社するたびに手形が増えていきます。

甲斐田さん

これが入社式で行う唯一のイベントです。コンサルリンクの入社式は、代表が前に立って「入社おめでとうございます」と訓示を行うことはなく、手形を押すイベントがあるだけです。

編集部

形式ばったものではなく、コンサルリンクさんらしい入社の歓迎イベントなんですね。

甲斐田さん

はい。既存の価値観にとらわれたくないという考えの表れです。それに、入社していきなり何時間もお偉いさんの話を聞くなんて楽しくないじゃないですか(笑)。そこで、もうちょっと手短にしようぜと考えて、こうなりました。

求める人材は「自分の成長を楽しみ、会社の成長も楽しめる人」

株式会社コンサルリンク人事の大西拓也さん
▲求める人材について語る大西さん

編集部

最後に採用について質問させてください。コンサルリンクさんにフィットする人材はどのような方でしょうか。

大西さん

自分の成長を楽しみつつ、会社の成長も楽しめる人です。まずは自己成長のために自分でどれだけ行動できるかが大事だと思います。

甲斐田さん

自分で会社を動かすくらいの行動力ですね。自分の力をさらに磨いて最終的にこれを成し遂げたいという大きな目標がある方には、とてもマッチする環境だと思います。

逆に、自発的に動けない方だと、ちょっと居心地が悪くなったり、苦しくなったりするかもしれません。

編集部

記事を読んでコンサルリンクさんに興味を持った方に、一言メッセージをいただけますか?

甲斐田さん

「今、置かれている旧態依然とした環境が嫌だ」「この環境に甘んじたくない」という方は、ぜひ話を聞きに来てください。話を聞いてもらうだけでも、価値観が広がると思います。あとは「会えば魅力をわかっていただける」と思っています。

編集部

甲斐田さん、大西さん、中山さん、本日はありがとうございました!

記事中で登場した20代で活躍する社員さんのインタビューはWantedlyに紹介されています。社内の様子もよくわかりますので、HPや採用ページとあわせてご覧ください。

■取材協力
株式会社コンサルリンク:https://www.consallink.co.jp/
採用ページ:https://www.consallink.co.jp/recruit?mode=new-graduates
Wantedly:https://www.wantedly.com/companies/company_5148943/
マイナビ:https://job.mynavi.jp/25/pc/search/corp235631/outline.html