ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、DINOS CORPORATIONにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社DINOS CORPORATION(ディノスコーポレーション:以下「DINOS」)は、「ディノス」の愛称で広く知られる大手通信販売企業です。同社では20代でも現場のチームリーダーやカタログ編集長を任されるなど、若手の内から裁量大きく活躍できる環境があります。また、フルフレックス制度や時間単位の有給休暇、週休3日制度など、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を実現できる環境が整っています。
今回は、MD職を中心とした若手の活躍や全社的な働き方に関する特徴について、人事戦略部の尾上さんにお話を聞かせていただきました。
DINOSの若手活躍:早期から担当を任され裁量を持って活躍できる
▲取材にご対応いただいた尾上さん
編集部
DINOSの若手社員がどのような活躍ができるのか、実例を交えて教えていただけますか?
尾上さん
当社の主要職種であるMD(マーチャンダイザー:商品企画)では、若手であっても即戦力として自分の担当商品や担当媒体を持ち、現場で主体的に活躍できるのが特徴です。
MDの担当は家具・インテリア、生活雑貨、ファッション、美容健康、食品など商品カテゴリーごとに分かれており、さらにテレビやWEB、カタログなど、掲載メディアごとの担当も設けています。
各担当者はそこで紹介する商品の企画から選定、取引先との商談、媒体掲載に向けた社内外へのプレゼンテーションなど、さまざまな場面で多くの関係者を巻き込みながらプロジェクトを進めていきます。他社だと商品企画を任されるまでに10年以上かかるケースが多いですが、当社では若手のうちからチャレンジできる環境があります。
具体的には、20代で現場をまとめるチームリーダーやカタログの編集長を任されているメンバーもいます。大体3〜4人のメンバーを統括しながら活躍していますよ。
▲DINOSでは若手社員が多数活躍中
編集部
若手の内からMDとして活躍する上で、特にどのような力が求められるのでしょうか。
尾上さん
社内外の関係者とチームで動いていく仕事であるため、現場でのコミュニケーション能力は大切です。また「DINOS」の看板を背負って仕事をする上で、若手でも遠慮せず自分の意見や考えを関係者に伝え、時には場を仕切って良い方向性に導く積極性も求められます。
また、ネットなどの情報に頼らず、自分で国内各産地や展示会に出向き、ヒット商品を発掘してくるような行動力も重要です。
編集部
新入社員は、どのくらいで独り立ちできるようになりますか?
尾上さん
新卒入社の場合はトレーニングジョブローテーションという形でコールセンターやロジスティクス、販売管理の業務を経験し、MDとして即戦力で活躍できるベーススキルを身に付けた後、入社3年以内に必ずMDを経験します。
これらの経験を通じて、3年で一人前として主力商品を担当できるような育成計画を立てていますが、個人の力量に応じて柔軟に対応し、任せられるところはどんどん任せて成長につなげていく方針です。
編集部
商品カテゴリーなどの担当はどのように決まっていくのでしょうか。
尾上さん
新卒の場合は本人の志向や希望を加味しながら、ジョブローテーションの中で適性を見て配属する形を基本としています。
中途の場合はスペシャリスト採用で専門領域を突き詰めていくケースが多いですね。中途入社のMD未経験者でも「MDをやってみたい!」と社内公募制度を利用してチャレンジした方もいます。MDの仕事は何よりも商品に対する熱意を大事にしています。
「信じて任せる」主体的な成長を促すDINOSの育成方針
編集部
若手社員の成長を促すための会社としての工夫や、育成方針を教えてください。
尾上さん
MDは経験やノウハウと同じくらい、本人のセンスや価値観が重要となる仕事です。そのためOJTを基本にサポートしつつも、細かく仕事の指示をするというよりも、大枠を教えた後は「信じて送り出す」育成方針を取っています。最初は戸惑う社員もいますが、試行錯誤を通じて主体的に考えながら成長する過程を大切にしています。
MDの仕事は絶対に成功するパターンがあるわけではないので、自分の力で開拓していく必要がありますし、そのパワーを持っているメンバーが活躍できていると感じます。
また、若手を信じて仕事を任せる上で、社内でフラットに意見を言い合える関係性づくりにも配慮していますし、センスや自分のアンテナが求められる仕事だからこそ、本人の「この商品は絶対に売りたい」という熱量もとても大切です。
例えば商品選定のプレゼンテーションの際、先輩や編集長から「それは売れないのでは」という指摘をすることもありますが、それに対して若手でも遠慮せずに自分の意見をしっかり主張できるようなコミュニケーションを普段から心がけています。
編集部
若手が裁量大きく仕事を進める中で失敗することもあると思いますが、その際のフォロー体制はいかがでしょうか。
尾上さん
もちろん自分が熱量を持って通した商品企画でも、思ったように売れないケースは往々にしてあります。そういった際には、先輩社員から次回に向けての改善点や新しい提案方法についてのアドバイスがもらえる環境です。
特にテレビショッピングの場合、受注状況をリアルタイムで把握できるため、現場での即時のフィードバックを行っています。それを受けて次に活かしていくサイクルの中で、MDとしての力が培われていくのだと思います。
「クロス1on1」など、長期的なキャリア形成への支援も充実
編集部
その他にも、社員のキャリア形成や成長を支援する制度があれば教えてください。
尾上さん
キャリアについて悩んだ際に広くアドバイスを受けられるよう、「クロス1on1」を導入しています。他部署の気になる社員と1on1面談を行い、興味のある仕事について聞くだけでなく、育児や介護などで悩みを抱えている場合に、同じ経験を持つ先輩社員のアドバイスを求められるのが魅力です。
また社員のキャリア形成への支援に関しては、年に1回「自己申告制度」を設け、現在の仕事の状況、課題、今後のキャリアについて考えていることを確認し、サポートする制度を整えています。さらに、外部のキャリアコンサルティングを通年で利用できる制度も導入し、社員の自立的なキャリア開発をサポートしています。
DINOSの働く環境:育児・介護などの支援制度が充実!
編集部
DINOSでは、男女ともに働きやすい環境をつくっていくため、どのような取り組みをされていますか?
尾上さん
当社では子育てや介護などのプライベートと両立しながらも、仕事で最大限のパフォーマンスを発揮できるようさまざまな支援制度を整備しています。
例えばフルフレックス制度と時間単位の有給休暇により、子どものお迎えなどがある場合でも、個々に時間を調整可能です。また、月5回の在宅勤務を基本としたハイブリッドワークと、フレックスと時短勤務を組み合わせて利用することも可能です。新しい働き方の一つで言うと、MDは海外出張が多いのですが、出張時に休暇を組み合わせたブレジャーを活用する人も多いです。
他にも副業の許可や、週休3日制度など、新しいワークスタイルを積極的に取り入れています。週休3日制度は年度単位で申請でき、介護や資格取得のための学習などで活用されています。
編集部
尾上さんはお子様を育てながらマネージャー職を務めていらっしゃいますが、働きやすさに関してどのように感じていますか?
尾上さん
制度面の充実ももちろんですが、「子育てしながら働くのが当たり前」という考えが会社全体に浸透している環境がありがたいですね。急な休暇や時短勤務への理解も深く、周囲のサポートも自然に得られます。女性だけでなく男性社員も「お迎えで早く帰ります」という会話を日常的に交わしていますよ。
仕事のアサインに関しても、良い意味で「あなたは育児中だから」というような過度な配慮がないのが魅力です。やりたい仕事に挑戦する機会も与えられ、成果も手加減なくしっかり求められます。周囲の理解と、育児を特別視しないフラットな環境の中で、充実した経験が積めていると思います。
編集部
女性活躍や働きやすさの観点から、特徴的なデータがあればご紹介いただけますか?
尾上さん
当社は女性社員比率が55.5%で、部長職以上における女性比率が18.8%、課長職以上に関しては29.9%となっています。当社のお客様に女性が多いこともあり、特にMD職での女性活躍が目立っています。また男女ともに育休取得率は100%と、希望する人は全員取得できている状況です。
ロールモデルとなる働き方が見つかる、女性のキャリア支援も実施
編集部
女性のキャリア支援に関して、特別な取り組みはありますか?
尾上さん
今後のキャリア形成の上で多様なロールモデルが欲しいという女性社員の意見を受けて、若手の女性社員向けに異業種交流研修を年1回実施しています。
この研修では、他社で活躍している女性リーダーのキャリアストーリーを聞き、同年代の他社社員との交流を通して視野を広げることで、自分のキャリアイメージを描く上で参考にしてもらっています。社内では得られない様々な体験談を聞く中で自らの可能性を狭めていた思い込みを外し、「自分にもできそう」と思えることを一つでも増やしてもらいたいと思っています。
参加者からは「今後のキャリアについてモヤモヤしていたが、前向きになれた」「同じ悩みを抱えている方と共有できて、悩みを解決するヒントを持ち帰ることができた」といった前向きな感想がありました。
ちなみに、私自身もキャリアに悩み「私には難しい」と勝手に諦めてしまっていたこともあったのですが、いろんな人の話を聞くことによって新たな気づきがありました。「自分らしくキャリアを一つ一つ積み上げていけばいいんだ」という気持ちを持つきっかけになればいいなと思っています。
また、より幅広い年代の女性のキャリア開発を目的に、自社でのキャリアセミナーを開催することもあります。
DINOSのカルチャー:趣味やプライベートも仕事も楽しむ人が多数
編集部
御社にはどのような雰囲気の方が多いのでしょうか?
尾上さん
趣味や自分らしいライフスタイルを大切にしている社員が多いです。皆さん仕事とプライベートにメリハリをつけて、良いバランスを保っています。
一方で、プライベートでもアンテナを張って、トレンドをキャッチアップする社員が多いのも特徴です。街中で人間観察などをしながらトレンドをいち早く見つけ、商品企画に活かすことも少なくありません。仕事一筋だからというよりも、プライベートでの興味と仕事がリンクする当社ならではの傾向といえるでしょう。
また、中途入社の方からよく「DINOSの皆さんは穏やかですね」と言われます。これは、常にお客様の暮らしをより良くするために何ができるかを考える仕事柄、自然と相手の立場に立って物事を考える習慣が根付いているからではないかと思います。
編集部
社員間のコミュニケーション文化に関してはいかがでしょうか。
尾上さん
チームや部署の枠にとらわれず、普段からコミュニケーションが盛んです。特に先輩社員が若手を気に掛けるカルチャーがあり、部署が違っても気になることがあれば積極的に声をかけています。このフラットなコミュニケーションカルチャーが、若手が安心してチャレンジできる環境を支えていると思います。
DINOS CORPORATIONから求職者へのメッセージ
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いできますでしょうか。
尾上さん
DINOSというと老舗の総合通販企業というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし実際は通販の枠にとらわれず事業領域を拡大しながら、お客様に喜んでいただくための新しい価値を創造し続けています。
その中でも、MDは自分のアイディアや価値観を世に発信できることが大きなやりがいです。それに対してお客様から直接的な反応があり、喜んでいただけることが実感できる点も魅力です。
また、自由で柔軟な発想を活かして新たな提案できる環境があり、例えば、推し活にハマっている社員が自分の推し活経験を活かし、マニアックさ全開の「大人の推し活トートバッグ」を企画してヒットにつながった事例もあります。自分次第で仕事の可能性を広げていける点は、当社ならではの仕事の面白さだと思います。
DINOSには成長につながる経験を積みながら、自分らしい働き方を両立できる環境があります。新しいことにチャレンジしたいという意欲のある方と一緒に、会社を成長させていけると嬉しいです。未経験者でも活躍できるフィールドがあるため、経験の有無に関わらずご応募をお待ちしています。
編集部
尾上さん、本日はありがとうございました!
編集後記
株式会社DINOS CORPORATIONの働き方のまとめ
若手の活躍 |
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育成体制 |
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働き方 |
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組織風土 |
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仕事の特徴 |
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株式会社DINOS CORPORATIONの基本情報
企業名 | 株式会社DINOS CORPORATION |
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住所 | 東京都中野区本町2丁目46番2号 |
事業内容 | ・総合通信販売事業(カタログ・テレビ・インターネット等によるファッション、家具・インテリア、美容健康、食品等の分野における商品他の販売) ・リテンションマーケティング事業 ・フラワーネット事業 ・催事・店舗事業 |
設立 | 1991年(平成3年)3月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) フルフレックスタイム制度 |
公式ページ | https://dinos-corp.co.jp/ |
採用ページ | https://dinos-corp.co.jp/recruit/ |
募集職種 | ・MD ※その他、管理系職種など幅広く募集中 |