入社初年度からドラマの監督に。株式会社DoFullの若手が即戦力になれる社内風土

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社DoFull(ドーフル)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

同社は「時代にフィットしたクリエイティブを作り、人生を豊かにする」というミッションを掲げ、縦型フォーマットのショートドラマやショート動画制作で業界を牽引しています。

社内では経験や学歴にとらわれないフラットな風土が醸成されており、新人にも積極的にチャレンジの機会を提供しています。入社1年目からTikTokの再生1,000万回超えショートドラマの監督を担当するなど、若手社員が大きな裁量を持ち、急成長を遂げられる環境があります。
インターンシップも実践的で、デジタルエンターテインメントの最前線でクリエイティビティとビジネススキルを磨くことが可能です。

今回は、株式会社DoFullのミッションやカルチャー、採用に込める想いや求める人材像について、代表取締役社長兼CEOの河辺さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社DoFull代表取締役の河辺さん

株式会社DoFull
代表取締役社長兼CEO

河辺 昇輝さん

DoFullのミッション:クリエイティブで人生を豊かにする

株式会社DoFullの河辺代表

編集部

最初に、代表の河辺さんがなぜDoFullの事業を始めようと思われたのかお聞かせください。

河辺さん

私は元々音楽に携わっており、音楽系YouTuberとして活動していました。しかし、クリエイターとしての活躍は簡単ではありませんでした。さまざまな困難に直面しながら、“クリエイティブとビジネスの両立”に意識が向き、事業にすることを思いついたんです。

「時代にフィットしたクリエイティブを作り人生を豊かにする」ことで、目標とする事業像を実現できると思い、これをミッションとしました。

編集部

河辺さんはIT関連企業で社会経験を積んだのちに起業されたそうですね。アメリカ訪問がひとつのキッカケとお聞きしましたが、具体的にはどのような体験だったのでしょうか?

河辺さん

社会人3年目の時にアメリカのグランドキャニオン国立公園に単身で訪れる機会がありました。そこで目にした大自然に感銘を受け、「本当にやりたいことに挑戦すべき」と強く感じたんです。

世の中には“やらない”選択肢もありますが、リスクを恐れて可能性を狭めるよりも“やる”を選択し、挑戦して後悔する方がいいと考えるようになりました。

編集部

そのような経緯で起業されたのですね。現在、御社では何名のスタッフが働いているのでしょうか?

河辺さん

現在は会社の立ち上げから4期目にあたり(取材実施は2024年10月)、インターン生も含めてコアメンバーは20名ほどです。スタッフは20代が中心で、比較的若い組織かなと思います。新卒採用だけでなく中途採用で加わったメンバーもいますよ。

DoFullの事業:縦型フォーマットのショートドラマで市場を牽引

株式会社DoFull社員の撮影風景
▲ショートドラマの撮影に挑むスタッフ陣。ストーリー・演出にとことんこだわり、少数精鋭で作品を作り上げている。

編集部

ここからは御社の主力事業についてお聞かせください。特に力を入れているのはどのような分野ですか?

河辺さん

弊社の主力事業は、縦型フォーマットのオリジナルショートドラマ「ミッドナイトチケット」とショート動画「エッセンシャルショート」です。感動や笑いなど、視聴者の感情を動かすことを大切に、ユーザーが楽しめる内容を意識して制作しています。

私はYouTuberの経験から動画制作に関する知識・スキルを持っており、起業当初は動画編集の仕事をメインとしていました。そこから徐々にショートドラマの制作が増え、当時中国で大流行しているとの情報を得て「日本でも伸びるだろう」と可能性を感じ、特化することに決めました。短い時間で人の心を動かせるのが魅力で、そこに大いに惹かれましたね。

日本ではショートドラマのマーケットがまだ確立されていないため、長期的な視点できちんと投資をして制作現場の環境を整え、より良いショートドラマを生み出すための土台を作っていきたいですね。環境整備とともに、より魅力ある作品を世に送り出していきたいと強く思っています。

編集部

制作現場の環境整備については具体的なイメージや理想像などがあるのでしょうか?

河辺さん

少し前にアメリカのユニバーサルスタジオハリウッドに行く機会があり、毎日ひたすら撮影に没頭できる環境が整っていることに非常に感銘を受けたんです。テニスコート5面分はありそうな巨大倉庫型の屋内スタジオがいくつもあり、そのなかで映画やドラマの撮影をしていました。

ショートドラマの市場を成長させると共に、そうした撮影に集中できる環境作りにも尽力していきたいと考えています。

動画の構成で勝負。企業や自治体とコラボした作品も話題

編集部

DoFullのショートドラマはTikTokを中心としたSNSですごく再生回数が伸びていますよね。どのようなポイントにこだわって制作しているのでしょうか。

河辺さん

弊社は、あえて著名な俳優さんやインフルエンサーを起用せずに制作しています。動画の構成で勝負できるのがショートドラマの良いところで、必ずしも“著名人が出演しているから再生回数が伸びる”というわけではないんです。

そのため、弊社では「物語をどう面白く見せていくか」という、構成や演出面にこだわっています。ストーリーに魅力を見いだし、「めちゃくちゃ泣けた!」「思わず笑っちゃった」など感情が揺さぶられる経験を通してファンになっていただきたいという狙いがあります。

編集部

企業や自治体とのコラボレーション動画も手がけているそうですね。

河辺さん

はい、企業PRと弊社のクリエイティブを融合させた作品にも取り組んでいます。さまざまな企業・団体様からPRショートドラマの制作依頼をいただいています。たとえば、草津温泉観光協会との取り組みが好事例です。

編集部

ショートドラマとPRをどのようにつなげているのか興味があります。

河辺さん

草津温泉のPRドラマはロケ地を草津温泉とし、画面を通して温泉だけでなくエリア全体の雰囲気、美味しそうな食事、バリエーション豊富なお土産といった多彩な魅力を常時自然にPRできるよう工夫しました。

視聴者からは「行きたい」「現地での思い出がよみがえった」など、好意的なコメントをたくさんいただきました。反響がダイレクトに分かるのもショートドラマの良いところです。

若手メンバーが「再生1,000万回超えTikTokドラマ」の監督も

株式会社DoFullのオフィスの様子
▲オフィスは誰もが壁を感じることなく自由に意見を出しやすい環境。ここからさまざまなアイデアが生まれます。

編集部

ショートドラマはまさに発展途上の勢いのある分野かと思います。そんななか、御社では若手の方々も大いに活躍されているそうですね。

河辺さん

はい、弊社では学歴・経験にとらわれないオープンな環境で若手がのびのびと活躍しています。実際に新卒で入社した社員がTikTokのショートドラマで監督を務め、1,000万再生を達成した例もありますよ。

これまでの作品や先輩スタッフの構成などを参考に自分なりに演出方法をしっかりと考えていたので、その成果だと思います。もちろん、すぐに達成できたわけではなく、社員本人の意欲と周りからの指導、そしてその作品に至るまでに何本か大変な思いをしながら監督を経験して得た結果です。

編集部

こうした若手社員の活躍の背景にはどのような要因があるとお考えですか?

河辺さん

弊社では社員の「やりたい」という気持ちを尊重し、まずはチャレンジしてもらえるよう環境を整えています。マーケティングでも運用でも、基本的にチャレンジに対してNGは出しません。

会社のためになるよう方向性を一緒に考えながら、社員のやりたいことに合わせて進めていくイメージです。若手たちから「自分の力でやり遂げたい」といった声が挙がったときは、私自身は口出しをしすぎないよう気をつけていますね。

「クリエイティブスキル」と「マーケティングスキル」が身につく

株式会社DoFullでのミーティング風景
▲経験豊富な管理職や先輩らによるプロフェッショナルな視点からのレクチャーを受けられます。

編集部

御社で働くことで得られるスキルや成長の機会についてお聞かせください。

河辺さん

弊社と働くことで得られるスキルは主に2つあります。ひとつは、「良い作品・ヒットする作品を生み出すスキル」です。弊社は将来的には出版社の編集部のような組織を目指しており、クリエイターさんのマネジメントを通して良い作品を世に送り出せる人材の育成には特に力を入れています。

もうひとつは「SNSマーケティングスキル」です。弊社はTikTokやTwitter、YouTubeといったSNSを運用しているので、事業に関わることで基本的な運用方法やフォロワーを伸ばすといった能力をしっかり身に付けられます。

DoFullは若手社員の意欲的な姿勢を尊重し、実践的な経験を通じて成長できる環境を整えているのが特徴です。ショートドラマ制作という比較的ニッチな分野で、クリエイティブスキルとビジネススキルの両方を磨ける点が魅力だと思います。

編集部

先ほどコミュニケーションが円滑で周囲に相談しやすい職場環境と伺いましたが、新人研修や育成といった面でのフォロー体制はいかがでしょうか?

河辺さん

弊社はかなり効率化を意識して事業を展開しており、社員育成に関しては“虎の巻”のようなノウハウを詰め込んだ動画を用意しています。新人の方にはスムーズにキックオフできるよう、まずはそれを見てもらいますね。もちろん、分からないことがあったらすぐ聞ける環境も整えています。

さらに、OJT方式で管理職が経験を活かしてプロフェッショナルな視点から仕事を教えています。私は前職の営業に関わるキャリアからクライアントワーク全般を、プランナー・新規事業責任者の加藤が動画制作方法やドラマを作り上げる際の進行管理や運営といったプロジェクトマネジメントの教育を担当します。

オープンかつフラットで誰もが意見を出しやすい社風

株式会社DoFullの合宿でのミーティング風景
▲夏に行われた合宿でのミーティングの様子。同世代の社員が多くコミュニケーションが活発です。

編集部

若手の活躍をサポートするにあたり、やはり話しやすい雰囲気作りは意識されていますか?

河辺さん

はい。社員同士のコミュニケーションを大切にしています。オフィスではスタッフ同士の席が近く、上長の席も分離されていません。全員が同じ島で働いているので、気軽に質問や相談ができる環境です。

弊社の仕事は動画の再生回数をリアルタイムで確認でき、視聴者からのコメントもすぐに見ることができます。そのため、バズったドラマや動画があれば、「今回こんなコメントがついた」「この要素は別の作品にも活かせるんじゃないか」など、みんなで一緒に分析して盛り上がります。

仕事中はそれぞれ集中して自分の作業を進めていますが、お昼休憩や定時後は雑談の時間もあり、好きな漫画や映画、ドラマなどについて話すこともありますよ。メリハリをつけながら、みんな良い雰囲気で働いています。

編集部

オフィスを離れてイベントや研修などを実施することもありますか?

河辺さん

ありますね。2024年の夏には、リフレッシュと事業についての意見交換会を兼ねて千葉県で合宿を行いました。バーベキューをしたり海で遊んだりと、これまでにないほど盛り上がり、スタッフ間の親睦がかなり深まったように思います。

株式会社DoFullの社員合宿
▲夏に行われた合宿でのひとコマ。さまざまなアクティビティにも挑戦し、社員同士の絆がグッと深まったそう!

若手が働きやすいスタートアップならではの福利厚生も魅力

編集部

御社ならではのカルチャーや福利厚生についても教えてください。

河辺さん

これは弊社のようなスタートアップやベンチャー企業ならではかと思いますが、仕事中に食べられるようなインスタント食品やコーヒーなどの飲食物はすべて会社から支給しています。しっかり働く人のためのサポートです。

編集部

多くのスタッフから喜ばれているでしょうね。ほかに特色あるサポートはありますか?

河辺さん

仕事ばかりだと、どうしても体も思考も凝り固まってしまうため、健康促進を目的にジムに通う費用の補助もしています。導入したばかりの新しい取り組みです。

DoFullはショートドラマで感動した経験がある人材を採用

株式会社DoFullでの仕事風景
▲オフィスで集中する社員たち。和やかな雰囲気のなかでもオン・オフのメリハリはシッカリ。

編集部

ここからは採用関連のトピックをお聞きします。代表的な募集職種と、求める人材像をお教えいただけますか。

河辺さん

もちろんタイミングによって変わってきますが、現在(2024年10月取材時点)はクリエイティブディレクターとSNSマーケターのキャリア採用を実施しています。

クリエイティブディレクターに関しては、実際にショートドラマを見て涙を流したり笑ったり、感情が動いた経験がある人に来ていただきたいですね。ショートドラマは映画やテレビドラマとはまったく異なるジャンルで、作り方や求められる感性も違います。

そのため、「テレビの動画編集をしていた」というような経歴よりも、ショートドラマの特性を理解してその魅力を感じ取る力がある人材を必要としています。

SNSマーケターに関しても、ショートドラマへの興味は重要です。加えて、ファン目線に立った運用ができる人材を重視しています。ユーザーのニーズを自分の言葉で表現でき、「こんなコンテンツが必要とされているから、こういう内容がいい」と提案できる方に来ていただきたいですね。

実際に自分でSNSアカウントを運用し、フォロワーを0人から10万人といったように大幅に伸ばした実績がある方だと、なお望ましいです。

編集部

いずれの職種においても、やはり経験があったほうがよいでしょうか。

河辺さん

技術や経験も考慮していますが、弊社の事業の核心であるショートドラマに対する理解と熱意、そしてユーザーの気持ちに寄り添う心を特に重視しています。

弊社たちの事業は労働集約型で、しっかり働いて生産性を上げることで成果を得やすい特徴があります。専門性はさほど高くないため、スポンジのように吸収してくれる人材が活躍できる職場です。

インターンから実践的な幅広い業務経験を積める

編集部

御社ではインターンも積極的に受け入れているそうですね。

河辺さん

今期からインターンを受け入れはじめました。2024年10月現在、インターン生は内定者も含めて4名です。弊社の事業は先ほどお話ししたように労働集約型で、特別なスキルがない状態からでも十分活躍できます。インターン生にもさまざまな仕事を任せていますよ。

編集部

例えばどのような業務を担当しているのでしょうか?

河辺さん

驚かれるかもしれませんが、ショートドラマと深く関わり、自分で脚本を書いて実際に監督までしているインターン生がいます。それができる体制を社内で整えているんです。

編集部

インターン生の業務は制作以外にもあるのでしょうか?

河辺さん

はい、あります。営業や企画に興味がある場合は、クライアントと直接話し合い、ドラマの内容を決めていく業務に携わってもらいます。ほかにも、SNSのフォロワー数を伸ばす業務に携わってもらうケースもあります。

まずは研修動画やOJTを通して業務を学んでもらい、幅広い職種のなかからインターン生の適正や興味に応じて、活躍できそうなフィールドにアサインしています。インターン生にも実践的で責任のある仕事を任せ、早期から即戦力として活躍できる環境を整えているのが弊社の特徴です。

DoFullから読者へのメッセージ

株式会社DoFull代表取締役の河辺さん
▲インタビューに応じてくださった株式会社DoFullの河辺代表

編集部

最後に、河辺さんから転職希望者の方々や読者へメッセージをお願いします。

河辺さん

弊社は昨年比で約3倍の成長を遂げており(2024年10月時点)、事業をさらに拡大させるため採用に力を入れています。裁量権のある仕事が多い状況のため、今入社いただければ、伸ばした実績は必ずご自身の次のキャリアにとってプラスになるはずです。ほかでは味わえないスピード感ある成長を体感できます。

弊社の目標は、ショートドラマをただのブームではなく文化として定着させ、常に見続けられるものにすることです。マーケット・産業として確立させるため、一緒に戦ってくれるメンバーを心から必要としています。

少しでも興味がある方がいたら、ぜひご応募ください。共に挑戦していきましょう。

編集部

河辺さんのショートドラマにかける情熱や、文化として定着させ事業として確立させることで多くの方々に感動を提供し続けたいという想いが伝わります。ショートドラマ・動画に心を動かされた経験がある方は要チェックです。本日はありがとうございました。

編集後記

取材を終えて印象に残っているのは、河辺代表がどんな質問にも内容を整理したうえで的確に答えられていた姿でした。そんなビジネスパーソンとしての能力に加え、「動画」で「震わせる」という、DoFullの社名の由来でもある理念を信じているということもお話から強く伝わってきました。動画コンテンツの制作に興味を持つ若手転職層は要注目です。

この記事のまとめ

株式会社DoFullのミッションと展望 ・ミッション「時代にフィットしたクリエイティブを作り、人生を豊かにする」
・ショートドラマを一過性のブームでなく文化として定着、業界のマーケット確立を目指す
組織文化 ・経験や学歴にとらわれないオープンな環境
・若手の裁量が大きく、挑戦を推奨
・フラットなコミュニケーション環境
・社員の「やりたい」という意欲を尊重
若手の育成 ・ノウハウを詰めた動画による研修
・OJTでの実践的な指導
・クリエイティブスキルとマーケティングスキル両方の習得機会あり
採用方針 ・ショートドラマで感動した経験のある人
・ファン目線で考えられる人
・吸収力の高い人材。専門性よりも熱意を重視

株式会社DoFullの基本情報

企業名 株式会社DoFull
住所 東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階
事業内容 ・WebCM制作
・縦型ショート動画制作
・ショートドラマ制作
設立 2021年2月5日
公式ページ https://www.dofull.co.jp/
採用ページ https://www.dofull.co.jp/recruit
募集職種 ・総合職(営業・企画・マーケター・制作)
・クリエイティブ職(動画撮影・動画編集・脚本・監督など)
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。