行動で世の中を変えていくDooox!本質を追求し、若手が活躍するカルチャーとは

行動で世の中を変えていくDooox!本質を追求し、若手が活躍するカルチャーとは

いま注目されている企業の取り組みや働き方をお伝えしていくこの企画。今回は「行動で世の中を変えていく」というスローガンのもと、「まずやってみよう」の精神で企業の支援や地域の活性化に尽力する、株式会社Doooxを取材させていただきました。

株式会社Doooxとは

株式会社Doooxの主な事業内容は、中堅・中小企業の経営者と伴走して「緊急ではないが重要な課題」を解決する「特命社長室®」事業です。近年は地域活性化のプロジェクトもスタートし、まずは日本全国を変えるべく積極的に取り組んでいます。

Doooxは、「先入観に囚われず行動する」「迷わずチャレンジする」「一度行動したら最後までやりきる」という3つの「Do(行動)」で表現される行動指針をもとに成長してきました。また、創業当初から若者が活躍できる世の中を作るべく、尽力されています。

会社名 株式会社Dooox
住所 東京都千代田区内幸町1-3-1 幸ビルディング9F
事業内容 ・中小企業などの経営者の課題をワンストップで支援する「特命社長室®」事業
・地域の人々が主役となり、自走可能かつ持続性のある地域活性化事業「街盛プロジェクト」
設立 2021年6月
公式ページ https://dooox.co.jp/

創業して3期目のベンチャー企業でありながら、早くも新卒採用に力を入れて若手社員の育成と活躍を後押ししているDooox。今回は企業の成長と若手社員の活躍について、株式会社Dooox代表取締役の久保寺さんと、社員の浅香さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社Dooox代表取締役の久保寺さん

株式会社Dooox
代表取締役

久保寺さん

株式会社Doooxの浅香さん

株式会社Dooox

浅香さん

既存の価値観にとらわれず「行動」によって世界を変える社会を目指す

株式会社Doooxの行動指針を図示した画像(3Doの解説)

編集部

まず最初に、「株式会社Dooox」というインパクトのある社名の由来についてお教えいただけますか?

久保寺さん

社名の読み方は「ドゥークス」です。Doooxの「Do」は「行動する」という英単語で、「世の中は行動しないと何の可能性も生まれない」というところから来ています。

私たちは「行動して新しいことをする人たちをどんどん増やしていくことで、世の中が前に進む」という考えを持っています。この「Do」をたくさん生み出して支援し、行動で世の中を変えていこうという想いを、社名に込めています。

編集部

その「Do」を生み出して支援し世の中を変えていくというのを、会社としてのビジョンとして打ち出しているのですね。

久保寺さん

はい。弊社は3つのビジョンを掲げています。

1つ目が「Doをする人を増やすこと」です。我々は今ある常識や評価基準にとらわれずに新しいことをやる人が実際に「Do」することで、世の中を変えてきたという事実があると思っています。そうやってどんどんチャレンジする人を、増やしていきたいです。

2つ目が「世界を変える人を輩出すること」です。日本の若い人、とくに10代、20代の方々にはとても才能があると思っています。スポーツを見ているととても顕著だと思うのですが、世界を相手に戦える人がたくさんいることに気付くはずです。

同じように、クリエイティブの世界でも日本だけでなく世界に向けてリーダーシップをとって、日本人の持っている創造性を武器に人を巻き込んで行ってほしいと思っています。のちに世界を変えるような人を輩出する会社になりたいです。

3つ目が「一緒になって0→1を生み出せるコミュニティを作ること」です。1人や1つの会社だけで何かをやろうとしても、ごく限られた話になってしまうと思っています。日本という島国の中で、人口1億3,000万人を相手に競合し、いがみ合っているのはもったいないです。

日本代表を応援するように、手を取り合ってチームジャパンで、そして世界とも手を取り合って、0から1を生み出す人が増えて加速するようなコミュニティを作りたいという思いでやっています。

編集部

行動できる人を増やすだけでなく、行動できる環境を整えたいということですね。

久保寺さん

そうですね。志や夢、好奇心など、そういったものを持っているだけで行動に繋げないと意味がないと思っています。実際の行動に落とし込むところを支援しながら、関連事業をいくつも展開していっているのが、私たちDoooxです。

中小企業のオーナーの悩みを目の当たりにして事業をスタート

株式会社Doooxの社員が打合せをしている様子

編集部

Doooxさんは2021年6月に創業されてから現在15名の社員さんがおられるということですが、そもそも会社の始まりはどのような感じでしたか?

久保寺さん

私は、前職で中堅・中小企業のオーナーさんの事業承継支援をやっていました。そこで「何か新しいことをやりたい」「課題があるけどなかなか前に進まない」という悩みを抱えるオーナーさんたちの現状を目の当たりにしていたんです。

こうした現状に対して「オーナーさんに社長室的な動きをする人たちが加われば、もっと前に進むんじゃないかな」という発想がきっかけで始めたのがDoooxです。

編集部

現場の生の声をヒントに、オーナー様の悩みや問題を改善したいという思いがきっかけで設立されたということですね。そのときは何人で事業を始められたのでしょうか。

久保寺さん

起業してから5ヶ月は、私1人でした。そこからだいたい1年間で5人になり、その頃には「企業支援」とは別に、「地域の活性化」という2つ目の軸ができてきました。今では奈良県や山口県など全国各地を直接伺って、いろいろな地域の活性化の支援をしています。

こうした流れの中で、日本人の持ってるアイデアやクリエイティビティ、いわゆる「右脳の機能」を輸出しようという発想から、現在新しいサービスも開発しています。

前例のない事業でも、オーナーに伴走して実現する

株式会社Doooxの社員がモニターを使ってミーティングをしている様子

編集部

Doooxさんの事業の1つ目の柱である「特命社長室®」事業について、お伺いしてもよろしいでしょうか。

久保寺さん

これは、「特命社長室」という名前のとおり、まさに経営者の方が「やりたい、やらないといけない」と思っていても手がつけられてない領域に焦点を当てているものです。止まってしまったプロジェクトを一緒に動かしたり、新規事業を一緒に作ったりしています。

中堅規模の会社の事業にありがちなのですが、仕組みを作った経営者や経営陣は把握していても実態はブラックボックスになりがちで、「主要メンバーがいなくなったら会社が成り立たない」なんてことは珍しくありません。そこにしっかりとした仕組みを持ち込んで、会社の中を組織化しているんです。

編集部

過去には、どのような事例があったのでしょうか。

久保寺さん

一例を挙げると、地方のある歯科医院から「動物向けの事業をやりたい」という相談をされたんです。そのオーナーは、動物向けのビジネスはもちろん、歯科医院以外の通常のビジネスの経験もなかったのですが、デンタルケアと学習施設をあわせたようなイメージを持たれていました。

そういった前例のないような新規事業も、ゼロから一緒に立ち上げ、伴走させていただいてビジネスモデルを作っていきました。最初は「無茶だな」と思われるようなアイデアだとしても、諦めずに新規事業を作っていくのがDoooxの強みです。

地域の方々が自走しながら継続的に活性化し続けるために全力で支援する

編集部

Doooxさんの2つ目の事業軸である地域活性化事業「街盛プロジェクト」について教えてください。具体的には、どのようなことをされているのでしょうか。

久保寺さん

一般的な地域活性化や地方創生では、地域外の企業が補助金や行政予算を元手に何らかの取り組みをするのが基本です。そのため「元手がなくなったら撤退する」というケースが多いと思うのですが、これに私は疑問を持ちました。地域の方々を主役にして、継続的に取り組める仕組みを作らないと意味がないと思ったからです。

そこでDoooxは、地元の人たちと一緒になって団体や組織、会社などを作り、そこでしっかりと事業運営が継続できるような事業やコンテンツ、仕組みを作っています。

編集部

終わりが見えるような短期的なものではなく、長期的に継続できる環境を作っているのですね。

久保寺さん

そうです。例えば奈良県の例では、田原本町という自治体と活動し、地元企業8社の方々と「田原本みらい計画」という会社を立ち上げました。その中で、Doooxが企画を出しながらPRを含めたマネタイズの方法を全て提供し、実際の運営を地元の方々にやってもらっています。

現在メインで実施しているのは、マンゴーの栽培です。もう少し収穫量が安定してきたら、将来的にはシンガポールや台湾など、海外に輸出していこうというプロジェクトを計画しています。

編集部

マンゴーは宮崎県や沖縄県のような南国のイメージがあるので、奈良県というのは意外な発想でした。

久保寺さん

そうですよね。しかしビニールハウスを使えば奈良県でも栽培可能です。もちろん現地の方も同じように「奈良でマンゴーが作れるんですか!?」という反応でした。

マンゴーを作りたいという人がいたわけではなく、「何かコンテンツを作りましょう!」というところから我々がアイデアを出し、3ヶ月後には本当に栽培することになりました。実際にマンゴーが実ったときはニュースや新聞にも取り上げていただいたので、注目度は高かった印象です。

先ほどの例は農業でしたが、私たちは「この地域のためになる」ということをカスタマイズしながらやっているため、ジャンルにはこだわりません。

クライアントの課題と向き合い、自由に考えるのがDoooxの強み

編集部

オーナー様のアイデアや地域活性化のためのプランを実現するというのは難しい点も多いかと思います。Doooxさんが実行できている理由は何なのでしょうか。

久保寺さん

決まったフォーマットや型にはめずに自由に考えるというのが、強みであり、他社との違いだと思います。例えば、先ほどの歯科医院の案件も、最初は「自分の歯科医院を全国に拡大させる」というプロジェクトから始まっているんです。いろいろと話をしていく中で、「あれもやりたい、これもやりたい」と案が出たのでそれを広げていった結果、プロジェクトができました。

Doooxは、一切商材を持っていません。「我々が持っているこの仕組みがあるので、これを使いましょう」と考えずに、フラットな状態からクライアントさんの課題と向き合い、本当にやった方がいい解決策へと導いて、必要なことがあればその分野のプロの力も借りています。そのときも、「どんな人材・企業を選定すればいいか」というところから一緒に考えていくスタンスです。

編集部

それは、久保寺さんが前職のときに培った人脈や知見があるからこそ、可能なのでしょうか?

久保寺さん

前職では事業承継の支援をしていただけなので、必要になったら新規事業を提案する程度のものでした。もちろん人の繋がりはたくさんできたのですが、ビジネスモデル自体は誰かがやっているものですので、前職のことを何か生かして今の事業をやっているかと言われたら、そうではないかもしれません。

言ってしまえば、「こういう仕事が私の理想なんだ」というものをゼロから作っているというイメージです。既存の事業をうまく組み合わせてはいますが、チャレンジしていること自体はオリジナルです。私はいつも、初めてのことをやっているという感覚で取り組んでいます。

創業2年目での新卒採用はDoooxにとって当然の選択

株式会社Doooxの社員がPCを使って働いている様子

編集部

Doooxさんは創業して間もないタイミングで新卒採用をスタートしたと伺いましたが、そこにはどのような考えがあったのでしょうか?

久保寺さん

早期に新卒を採用しているのは、創業時から「世界を変えるのは日本の若い人だ」という思いが強かったからです。Doooxを若い人が育つプラットフォームのような場所にしたいのはもちろん、日本だけに留まらず世界に飛び立つ場所にしていきたいという構想もあります。

学生でも社会人でも、「何か新しいことを始める」という「Doマインド」を持って育っていってくれれば、それは成功と言えると思っています。そのマインドさえあれば、世の中に対して本質的に必要な行動を起こせる人になれますし、そういう人を日本から世界にたくさん輩出できるのではないか、というのが私の考えです。

それを実現することこそがDoooxの存在価値であり、単純に会社や事業をやっているという感覚よりも、世の中や社会、文化を変えていくという感覚を大切にしたいと思っています。入社してくる人もその手段として我々を選択してくれているので、彼らが成長することで世界が本当に変わるのではないかと思っています。

若い世代には、人との比較や足の引っ張り合いにエネルギーを使うのではなく、自分が「これだ!」と思ったことに対して行動を起こして世の中を作ることに、エネルギーを使う人になってほしいです。これからはそういう人が増えるのではないかと思っているので、まだまだ未知数ですが確信を持って新卒採用をやっています。

編集部

自分たちの企業の成長だけでなく、若い人たちが育っていくこと、そして社会を変えていくことを目標とされているんですね。採用においても、Doooxさんの理念があらわれていることに感動しました。

妥協しない「Do」の姿勢が学生にも響いている

編集部

Doooxさんの採用方針を客観的に見ると、インターンの方も含めた新卒の方を創業2年目、3年目のタイミングで採用していくのは珍しいと感じましたが、いかがでしょうか?

久保寺さん

創業2年目で新卒採用をしているということは、1年目が終わったタイミングで採用に動き出しているんですよね。それを見た別企業の先輩からは、「少しおかしいんじゃないか」と言われました(笑)。

ちなみに、2024年春は現時点で6名が新卒で入社する予定です。出身大学はバラバラで、大手企業に内定していたのにそこを断ってDoooxに来てくれる人も結構いるんです。

編集部

内定を辞退してDoooxに来てくれる人は、どういったことが決め手になったのでしょうか。

久保寺さん

いろんな理由があるでしょうが、やはりDoooxの理念に共鳴してくれているのは大きいと思います。入社予定の学生からは、「ここまで“行動すること、チャレンジすること”を本気で言っている人に初めて会った」という感想もありました。

彼らも就活でいろいろな会社を実際に見て話を聞き、入社するかどうか決めているのですが、内定をもらってもどこかしっくりこなかったらしいんです。「社会人としてこんな感じで働いてね」という、いわば妥協してよいという企業ばかりだったと聞いています。

そんな中、Doooxは妥協せずにやろうとしてるというところがあるので、そこがすごく響いて「入りたいです!」と言ってもらいました。Doooxが本質的に目指している方向性がしっかりと伝わって、嬉しかったです。

若手の意見も採用。「前のめりな失敗はOK」なカルチャー

株式会社Doooxの社員が笑顔で働いている様子

編集部

続いて、新卒で大企業に入社し、現在はDoooxさんで働く浅香さんにお話を伺います。現在の業務や率直に感じていることをお教えいただけますか?

浅香さん

私は「特命社長室®」や地域活性化事業の「街盛プロジェクト」の業務を担当しながら、採用責任者としても日々動いています。正社員では最年少ながら全方位的に仕事に関わらせていただいているので、責任を持って仕事ができているというのが、素直な感想です。

また、「前のめりにやった結果、うまくいかないのは問題ない」ということを代表の久保寺をはじめ、社員の皆さんに言っていただいているので、僕も意思を持ってやりたいことに全力を尽くせています。

編集部

社内全体に「若手もどんどんチャレンジしてほしい」というムードがあるんですね。

浅香さん

そう思います。例えばインターン生の場合だと社会人としての経験はほとんどないですが、学生だからこそ感じることを意見としてしっかり伝えてもらいますし、良い意見はもちろん会社の中でも採用しています。

また、システム面でもChatGPTをはじめとするAIツールをフル活用しているなど、仕事を進める上で必要なものはどんどん取り入れて、我々がやるべき仕事に集中する環境を社内で構築できていますし、若手も活躍しやすい環境が整えられているのではないかと思います。

編集部

コミットメントの度合いがすごく高いと感じましたが、それを自然に無理なく、強要されることなく自発的にできているのは素敵ですね。

各社員が「会社を経営している」意識で動いている

編集部

先ほど浅香さんは「前のめりでやった結果」とおっしゃっていましたが、具体的にどのようなチャレンジをされたのか伺ってもよいでしょうか。

浅香さん

最近の新しいチャレンジでいうと、現在海外展開に向けて動いているのですが、留学生のインターン生を採用しようという話が出てきました。僕自身留学経験はあるものの、ビジネス英語が使えるわけではないのですが、ちょうど1ヶ月ほど前に全て英語で面接をしました。

これまでやってこなかったことでもまずはやってみる、まさに行動し続けることで、やはり世の中は変わっていくという実感を得ることができたんです。まさにこういうところが「前のめり」なのかなと思いました。

編集部

ただの勉強ではなく、具体的に仕事として実行する前提で挑戦して学んでいくというのは、非常に良い経験になりそうです。実際に英語の面接をやってみていかがでしたか?

浅香さん

とても緊張しましたね(笑)。こうしたチャレンジは、大企業だと仕事として振られるのを待つケースが多いのではないかと思っています。それに対してDoooxでは、一人ひとりが会社を経営している感覚なので、自然と前のめりになることができ、「待つ」ということがありません。

「世の中を変えている」という意識を持って全員が動いている、そういう人たちが集まっている会社というのは、すごく体感しています。

「人の役に立って対価をもらう」ことを追求したい人を歓迎

株式会社Doooxの代表取締役の久保寺さんが話している様子

編集部

最後に、この記事をご覧になった方にメッセージをお願いします。

久保寺さん

Doooxがやっていることや目指していることは、仕事の本質を大切にすることです。仕事は本来、人の役に立つことをやって初めて対価が発生するものだと思っています。しかし今の日本はそうではなく、役に立っていないのに形を成り立たせるために存在してるような仕事が増えていて、仕事の本質とズレているように感じることが多くなりました。

だからもっとシンプルに「人の役に立つから対価がもらえる」という本質を追求するような会社でありたいという想いが強いです。そういう本来の姿、本来人間が仕事としてやるべきことを一緒に進めていきたい会社なので、少しでもこの想いに共感できそうなら、一度話をさせてもらえると嬉しいです。

編集部

今までの経験やスキルというより、Doooxの考え方に共感して「一緒に仕事をしたい」と思える方を歓迎されているんですね。

久保寺さん

おっしゃる通りです。もちろんスキルやバックグラウンドを生かす部分はあると思いますが、最重要項目ではありません。

スキルよりもマインドセットを一番重要視しているので、未経験のことでも自分が「いい!」と思ったら飛びついてどんどんやっていきたいと思える人の方が、活躍してもらえると思っています。

編集部

マインドセットはスキルとは異なり本質的な部分で、磨くのに時間がかかるので、採用面でも重視されているんですね。Doooxさんの想いや目指すところが、読者の方にしっかりと伝わったと思います。本日はありがとうございました。

■取材協力
HP:https://dooox.co.jp/
採用情報:https://www.wantedly.com/companies/company_7255614
Twitter:https://twitter.com/dooox_co