ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社ダイナモアミューズメントにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社ダイナモアミューズメントは、2021年10月に事業承継の形で設立(※)された企業で、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、XR(複合現実全般)技術を活用し、遊園地やテーマパーク向けの多彩なエンターテインメントコンテンツを提供しています。
(※)株式会社ダイナモピクチャーズ(現・ニンテンドーピクチャーズ株式会社)のアトラクション事業を承継する形で設立。資本提携を経て、2023年9月にはGENDAに参入している。
2025年1月時点では職種やポジションを特定しないオープンポジションの採用を行っており、応募者と年代や趣味嗜好などがマッチする社員が面接官を担当したり、カードゲームを通じて人柄を探ったりと双方のカルチャーフィットを重視。また、入社後は社員それぞれの嗜好に合わせて担当業務をアサインするなど、社員の個性やモチベーションに重きを置いていることも大きな特徴です。
今回は、株式会社ダイナモアミューズメントの組織風土や採用の取り組み、未経験でも活躍できる環境などについて、代表取締役の小川さん、プロジェクトマネジメント室/人事担当の島津さん、総務担当の岡さんにお話を聞かせていただきました。
ダイナモアミューズメントの組織風土:社員の個性を活かせるようにアサイン
編集部
ダイナモアミューズメントでは多種多様な体感型アトラクションの企画・制作を行っていらっしゃいますが、業務を遂行するうえで大切にされていることはありますか。
小川さん
社員の個性やモチベーションを重視し、社員それぞれの嗜好に合わせて担当業務をアサインしていることです。そのために、社員には自分の趣味や嗜好について普段からアピールしてもらっています。
例えば、入社して初期の頃にホラー系のアトラクションを担当していた女性社員がいるのですが、実はホラーは好きではないことがのちに判明したんです。そこで、数年前から彼女の趣味に合った女性向けのCGアイドルキャラクター関連の業務をアサインし、専門の部署を作って全体的に任せています。
また、ウルトラセブンの制作案件があった際も、たまたまウルトラセブン好きな人が入社したのですぐにアサインしました。
もちろん最後のケースは偶然ではあるのですが、「やりたい」「好き」といった想いに勝るエネルギーはないと考えており、社員には今後もぜひ自分らしいフィールドで活躍してもらいたいと思っています。
現場の社員も参加する「みんなで採用」の仕組みでカルチャーマッチを重視
▲「みんなで採用」のイメージ。ときにはカードゲーム等で応募者とのマッチングを判断する
編集部
メンバーの個性を尊重するという方針は、入社前の採用段階でも貫かれているのでしょうか。
岡さん
はい。面接者の方に当社をより深く知っていただき、どんなメンバーと働くことになるのか、カルチャーマッチするのかをお互いに確認できる機会として、「みんなで採用」という場を設けています。
具体的には、最終面接時において面接者の方の年代や趣味嗜好、ポジションに応じて柔軟に現場のメンバーが参加するという内容です。
「みんなで採用」の面接時には、通常の質疑応答だけでなくカードゲームをするなど、砕けた雰囲気の中でその方の人柄を見させていただく機会も設けていることが大きな特徴ですね。このような双方向のコミュニケーションは、お互いを知る上でとても良い方法だと感じています。
実際に入社した方からも「面接でたくさんの社員の人と会っていたので、安心して入社に臨めました」といった声が多く挙がっています。
小川さん
「この時間にこういう人の最終面接をしますよ」と社内で声を掛け、興味のある社員は全員面接に入れる仕組みです。多いときは8人ほど集まりますね。
編集部
今回の取材時点ではオープンポジションで募集されていますが、具体的にはどのような職種があるのでしょうか。
島津さん
プロデューサーやプロジェクトマネジメント、テクニカルディレクター、そしてバックオフィスとして経理、総務、人事といった職種があります。
技術面でいうと、私たちはVRというハードウェアや、MX4Dという映画館などで使用される動く椅子のモーションプログラミングも手がけており、これらを組み合わせてアトラクションを制作し、様々な施設への導入や保守メンテナンスを行っています。テクニカルディレクターは、そういった設備の構築や設計を担当するほか、「こういう体験をさせたい」といった企画段階から、適切な機材の選定や設置方法の提案なども行っています。
小川さん
当社の技術職はそういったハード系の業務を担当しており、一般的なプログラマーとは異なります。音楽系の業務経験者やゲーム業界でハードウェアのメンテナンスを担当していた方など、VR業界の経験がない方も多く活躍していますね。
未経験入社後の活躍:裁量が大きく、提案を活かせる環境あり
編集部
ダイナモアミューズメントは未経験採用も積極的に行っていて、島津さんも未経験で入社されたと伺いました。入社の決め手について教えていただけますか。
島津さん
当社は25名ほどの社員数の会社なので、一人ひとりの裁量が大きいことが決め手になりました。入社後もその印象は変わらず、何か提案したらすぐに動き出せる魅力的な環境だと感じています。
また、担当範囲が広いため、前職での人事の経験も活かしながらさまざまな経験を積めると感じたこともひとつの理由です。
編集部
ご自身のアイデアや提案が実際に反映されたり、前職での経験を活かせたりした具体的な事例はありますか。
島津さん
人事での具体例をお話しさせていただきますと、当社ではWantedlyという採用媒体を使用しているのですが、会社の中身や取り組みを知ってもらう接点やコンテンツが不足していると感じていました。
そこで、Wantedlyのストーリー機能を活用して、会社の内側を発信していくことを提案させていただいたんです。すぐにOKをいただいて実行したところ、Wantedlyやホームページからの採用応募が増えるなどの成果につながり、とても嬉しかったですね。
小川さん
島津さんの発信で企画が立ち上がったのですが、進め方に関して私のほうから具体的な指示を出すようなことはなく、ほぼ主体的に進めてもらいました。こういった形で、個人の裁量は非常に大きい会社だと思いますね。
質問しやすい風土とアイデアを出しやすい環境が成長をサポート
編集部
小川さんにお伺いしたいのですが、未経験で入社した方々が活躍できるよう、会社としてどのようなフォローや工夫をされているのでしょうか。
小川さん
職種として未経験の場合は、経験のある人とコンビを組んで一緒に学びながら進めていくことが多いですね。
一方で、例えばディレクターなど職種としての経験はあっても、具体的な業務内容が未経験という場合は、裁量を持って自分で考え、主体的に行動してもらうことが多いです。もちろん、似たような事例や経験についてのアドバイスを求めたい場合は、いつでも相談できる体制は整えています。
島津さん
私はPMに関しては全くの未経験だったので、PMの経験が豊富な上司にOJTの形でさまざまなアドバイスをいただきつつ、自分なりにチャレンジもしながら進めてきた形です。当社は社員同士の距離が近く、話しやすい雰囲気があるので、疑問に思ったことをその都度聞いて解消しながら業務を行えたことも成長につながったと思います。
編集部
アイデアを出しやすい環境づくりにも注力されているそうですね。
小川さん
社内のチャットツール上に“何でも発言できる場所”を設けています。良い案があれば積極的に採用する方針をとっているため、活発な意見交換が行われていますね。例えばVR関連のイベントがあると「参加してみませんか?」と希望者を募り、レスポンスが来た方と一緒に参加する、といったことが頻繁にあります。
当社ではそういった学びや体験の機会を大切にしているため、業務に関連する内容であれば、もちろん業務時間中に経費で行くことが可能です。
研修で継続的なスキルアップを目指せる
編集部
研修についても頻繁に実施されているとお聞きしましたが、具体的にはどのような内容なのでしょうか。
岡さん
決まった研修プログラムがあるわけではなく、その時々のニーズに応じて企画・実施しています。例えば、若手社員が増えた時期には、社会人経験が数年程度の方々向けの基礎的な研修を行うといった具合です。
小川さん
そうですね。研修に関しては、新卒・第二新卒向けの基本的なプログラムは整備されていますが、中途入社の方には会社の考え方を紹介する程度にとどめ、それ以降は各自の興味に応じて参加していただく形を取っています。
技術研修というよりは、企画プロデュースや一般的なビジネススキル、考え方に関する研修が中心で、外部の専門家の方にお願いすることも多いですね。
ダイナモアミューズメントの社風:明るい雰囲気で交流が活発!
編集部
社内チャットが活発に行われているというお話でしたが、ダイナモアミューズメントの社内のコミュニケーションについてお聞かせいただけますか?
岡さん
自然に会話が発生する、明るい雰囲気の職場です。話すことが好きな人が多いというのは一つの要因かもしれませんが、普段はあまり話さない人でも、興味のあるトピックでは積極的に参加してきます。
それぞれの得意分野や興味の対象が皆の共通認識としてあり、「この話はこの人が詳しい」というように自然と会話が広がっていますね。横から聞いていて興味を持った人が途中から会話に加わることも多いです。時には雑談も交えながら仕事しており、最近はポケポケ(※)の話題で盛り上がっています。
(※)Pokémon Trading Card Game Pocketの略。株式会社ポケモンが運営するカードゲームアプリ
小川さん
確かにコミュニケーションは活発で、その根底には「すべての業務はクリエイティブである」という当社の考え方があります。コンテンツの制作やデザインといった業務だけでなく、人事や経理、総務といったバックオフィスの業務もすべてクリエイティブだと思うんです。
すべての業務がクリエイティブであるということは、常に話し合いながら新しい何かを生み出していく必要があるということです。そのため、当社ではコミュニケーションも重要な業務としてとらえています。
ダイナモアミューズメントから転職希望者へのメッセージ
▲株式会社ダイナモアミューズメントの岡さん(左)・小川さん(中央)・島津さん(右)
編集部
最後に、どのような人材を求められているのかを含め、転職を検討されている方々へのメッセージをお願いできますでしょうか。
小川さん
私たちの企業理念は『驚きを楽しもう。』です。具体的には「世界を驚きが波及し続ける場所にしていきたい」といったビジョンのもと、「驚きそのものをみんなでつくり、みんなで伝える。誰も感じたことがない驚きをプロデュースする」というミッションを掲げています。
VR系の体験をプロデュースしている企業においては、「最新の技術で世界を変えていきたい」といったビジョンを掲げているところが多いかもしれません。しかし、私たちはVRをあくまで「驚きをプロデュースするための手段」として考えており、驚きを提供していく事こそが会社が大切にしているミッションです。
私たちが提供しているプロダクトは、アミューズメントや遊園地、テーマパークのアトラクションが多いのですが、初めて遊園地に行ってジェットコースターに乗ったときのような感動体験は、必ず誰かに伝えたくなります。そのような「伝えたい驚き」をテーマに、社員たち自身も楽しみながらミッションの達成を目指している企業です。
私たちの業務を通じて「これが楽しい」と純粋に感じられる方、「これがやりたい」という主張をしっかりと持っている方は活躍できると思いますね。そういった方々には、必ずその想いを実現するチャンスが訪れると思います。
島津さん
当社では前例のないものを作ることが多いので、未知のものに対しても楽しむ心を持ち、前向きに取り組める方が向いていると思います!
岡さん
私たちが掲げる企業理念とミッションに共鳴していただける方、大歓迎です!そういった方々とは楽しく一緒に仕事ができると確信しています。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
株式会社ダイナモアミューズメントの働き方のまとめ
事業の特徴 |
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働く環境 |
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未経験者支援 |
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社風 |
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評価制度 |
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求める人物像 |
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株式会社ダイナモアミューズメントの基本情報
企業名 | 株式会社ダイナモアミューズメント |
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住所 | 東京都千代田区神田淡路町2-21 淡路町MHビル |
事業内容 | ・遊園地・テーマパーク向けアトラクションの企画、制作、販売、レンタル ・VR・AR・MR・XRコンテンツの企画、開発、販売、レンタル ・体感型ライド施設のモーションプログラム制作 ・各種イベントの企画、制作、運営 ・インタラクティブコンテンツの企画、開発、販売、レンタル |
設立 | 2021年10月 |
公式ページ | https://dynamoamusement.jp/ |
採用ページ | https://dynamoamusement.jp/ recruit/ |
募集職種 | オープンポジションで募集中 |