不動産再生のプロ集団エイムズ。飛躍を支えるのは業務の仕組み化と若手育成

成長フェーズにある注目の企業を紹介するこの企画。今回は賃貸物件のオーナー向けに高品質かつ、低価格のリノベーションサービスを提供するエイムズ株式会社を取材しました。

エイムズ株式会社とは

エイムズ株式会社が施工した物件の内観
▲エイムズ株式会社が手掛けた「リノベーション×マンスリー」物件の一例

エイムズ株式会社は、賃貸向け不動産を所有するオーナー向けに、リノベーションの提案から設計・施工、収益化までを、シームレスにサービス提供する不動産再生のプロ集団です。

築年数が経過した賃貸マンションや別荘などをデザイン性の高いリノベーション物件にすることで、築古物件(※)に新たな価値を生み出しています。
※築古物件:建設から相当の年数が経過した物件

会社名エイムズ株式会社
住所東京都目黒区中目黒1-1-71KN代官山 新館3F
事業内容リノベーション設計・工事事業、賃貸仲介事業、宿泊施設運営事業
設立2015年
公式ページhttps://eims.co.jp/

賃貸住宅のマッチングサイト「リノベ百貨店」や、遊休化していた賃貸物件をリノベーションし、宿泊施設として自社運営する「eims stay」など、多彩な事業を展開するエイムズでは、業界未経験者や若手が多く活躍しています。

経験を補う独自の社内システムやカルチャーなどについて、運営事業部マネージャーの久保木さんと、営業部の山口さんにお話を伺いました。

本日お話を伺った方
エイムズ株式会社運営事業部マネージャーの久保木さん

エイムズ株式会社
運営事業部マネージャー

久保木さん

エイムズ株式会社営業部の山口さん

エイムズ株式会社
営業部

山口さん

設計から収益化まで。入居が決まる部屋づくりで価値あるリノベーションを提供

エイムズ株式会社が施工した物件の内観

編集部

はじめに、エイムズさんの事業の特徴や、強みについてお聞かせください。

山口さん

弊社では、築年数が経過したアパートやマンションなどの築古物件のリノベーション設計・工事を基幹事業としています。

建物は築30年以上にもなると老朽化が進み、資産価値が下がってしまいます。それらの物件をリノベーションで再生し、物件の資産価値を上げることで入居者数を増やし、オーナー様の収益化までのサービスを一貫して提供しています。

単にリノベーションをする施工会社としての位置付けではなく、意匠性が高いデザイン設計から自社大工による施工、リノベーション後の入居者付け、収益性化までを、ワンストップでおこなっているのが当社の強みです。

編集部

なるほど。リノベーションをする場合、設計は設計事務所、施工は工務店といったように業務が分散されるのが一般的ですが、エイムズさんのようにワンストップで提供することで、物件のオーナー様はどのようなメリットが得られるのでしょう。

山口さん

業務を内製化することでコストダウンができ、高いクオリティのリノベーションを低価格で提供することができます。また、自社大工を抱えているため、工期の短期化やスケジュールの簡略化が可能となり、オーナー様は早期に収益化につなげることができます。

自社で大工を抱える当社では、施工の品質管理はもちろん、万が一入居後に不具合が発生した場合でも担当大工によるスピーディーな対応ができます。当社は物件の価値を向上させるにはどうするべきかを常に考え、事業を展開しています。

賃貸住宅マッチングサイト「リノベ百貨店」や宿泊施設「eims stay」で築古物件の魅力を発信

エイムズ株式会社が施工した物件の内観

編集部

エイムズさんでは賃貸住宅のマッチングサイト「リノベ百貨店」や、宿泊施設「eims stay」を自社で運営されています。こちらの事業内容についてもご紹介いただけますか?

山口さん

「リノベ百貨店」は、月間5万人のユーザーを抱えるデザイン性が高いリノベーション物件を中心とした賃貸住宅のマッチングサイトです。工事中から入居者募集を行うことで、施工中に6割、完成後1か月以内に9割の入居申込みを獲得しています。

宿泊施設「eims stay」では築古物件をリノベーションし、インテリアから運営までを自社で行い、宿泊施設やマンスリー、民泊施設として提供しています。

少子高齢化が進む日本では現在、既存住宅数が世帯数を上回り、築古物件が増加しています。新築とは異なる築古物件ならではの魅力を活かしながら、新しい価値を現場から作り上げることがエイムズのミッションです。

編集部

「リノベ百貨店」や「eims stay」を拝見すると、築古物件とは思えないおしゃれな物件がたくさん掲載されていました。リノベーションならではの空間を再生するエイムズさんは、まさに不動産再生のプロ集団と言えますね。

前年比120%の高い成長率。背景にあるのはリピートの多さ

編集部

設計から施工、収益化までをシームレスでおこなうエイムズさんは、リノベーション市場における革新的なサービスを展開されています。売上高の推移はどのようになっていますか?

山口さん

多少の波はありますが、おかげさまで直近2〜3年の売上高は105〜110%を推移しており、9期目の今期は120%を目指せる進捗となっております。案件数も年々増加傾向にあり、日々の業務からも企業成長を実感しています。

編集部

リノベーションを検討されている賃貸物件のオーナー様へのアプローチは、どのようにされているのでしょう。

山口さん

ワンストップサービスを通じ、お客様にリノベーションならではの価値を提供することをビジョンに掲げる当社は、入居が決まる部屋を作るために必要なことを、パズルのピースを当てはめていくようなイメージで施工をします。

当社のお客様の8割が法人様となっており、その多くがリピーターとなっています。法人様の場合、所有や管理する築古物件を多数抱えていることから、当社がリノベーションをした物件にご満足いただくと、次の物件の依頼につながるといった流れになっています。

営業においてもリピートに重きを置き、誠意をもった対応を徹底していることが、企業成長につながっていると思われます。

編集部

エイムズさんの公式サイトで、“賃貸である以上、入居が決まらないリノベーションは意味がない”というメッセージを拝見しました。まさにこの言葉を体現するサービスを提供されているのですね。

先輩社員の入社のきっかけに見る、エイムズの将来性

エイムズ株式会社のミーティング風景

編集部

久保木さんは運営事業部、山口さんは営業部で活躍されていますが、エイムズさんに入社をしたきっかけをお聞かせいただけますでしょうか。

久保木さん

前職でホテルマンだった私は、自己成長を考え、新しいことにチャレンジできる企業への転職を考えていました。情報収集をする中でエイムズの存在を知り、単に施工をするだけではなく、賃貸や宿泊施設、マンスリー、スペース貸しといったさまざまなニーズに応じた部屋を作っていることに興味を抱くようになりました。

リノベーションで部屋をおしゃれに再生するだけでは収益にはつながりません。エイムズは“収益を得られる部屋とは”を常に考えながら部屋づくりをしています。その革新的な事業に強く惹かれ、入社を志望しました。

山口さん

築古物件を取り使う不動産会社に勤務していた私は、売り買いや管理などの業務を担当する中、「築古物件にはもっと可能性があるのでは?」と、考えるようになりました。

リノベーション事業は今後ますます成長が見込まれる市場ということもあり、築古物件のリノベーション企業を転職先として検討する中、エイムズの特色ある事業に出会い、入社を志望しました。

編集部

お2人ともエイムズさんの事業に共通する分野でバックグラウンドをお持ちですが、リノベーション事業においては未経験かと思われます。入社時の教育制度やサポート体制などはありましたか?

久保木さん

私が入社した5年ほど前はスタートアップだったこともあり、教育制度や研修などはまだプログラム化がされていませんでした。当時は代表の松島にマンツーマンで指導を受け、今後の事業展開や具体的な売上目標、マーケティングなどをしっかり学びました。

リノベーションから民泊物件を作る提案をする際、ターゲットや収益をどう上げていくかなどを戦略的に考える術を身につけることができた経験は、私の大切な財産になっています。

山口さん

前職が不動産会社だったとはいえ、建築の知識がゼロだったため、施工現場に足を運び、大工さんや職人さんからさまざまなことを教えてもらいました。また、動画サイトで職人さんの仕事を見たり、独学で建築を学ぶことで知識を増やしていきました。

編集部

お2人のお話からもリノベーション市場の将来性や、エイムズさんのリノベーション事業がいかに革新的で、魅力にあふれていることがわかりました。

運営事業部と営業職、それぞれのやりがい、楽しさとは

エイムズ株式会社運営事業部マネージャーの久保木さん
▲運営事業部マネージャーの久保木さん

編集部

久保木さんは現在、民泊やマンスリーなどの宿泊事業を担当されているとのことですが、久保木さんから見たエイムズさんの魅力、仕事のやりがいについてお聞かせいただけますか?

久保木さん

住環境に対するこだわりに、多角的に関われる企業であることがエイムズの最大の魅力だと思います。部署の垣根を越え、興味や志向によってさまざまな業務に携われるカルチャーにより、常に新しいことにチャレンジができます。

やりがいを実感するのは、繁忙期など季節によって価格設定が変わる宿泊施設において、ニーズや傾向の“読み”がマッチした時です。

宿泊施設は価格を変えることで稼働率が大きく変わるため、短期と長期に分けてお客様が入る時期を予測し、価格を設定します。早い時は価格変更後、1週間ほどで反応があるといった、わかりやすい点も面白いと感じます。

エイムズ株式会社営業部の山口さん
▲営業部の山口さん

編集部

営業部に所属されている山口さんはどのような時にやりがいを感じられますか?

山口さん

もともと不動産分野に興味があった私は大学4年間、大工仕事のアルバイトをしていました。現在の住まいもリノベーション物件で、インテリアにもこだわった暮らしを楽しんでいます。そのため、エイムズの仕事は楽しく、業務の全てがやりがいにつながっています。

職種は営業ですが、施工に係る部分を知ることでお客様への提案の幅が広がるといった思いから、現場に出向いた際は簡単な大工仕事を手伝ったり、設計やパース図を教えてもらいながら作成しています。

職種に限定されることなく、手を挙げればいろいろなことにチャレンジできるのが、当社の魅力だと思います。

経験値を補う社内システムで、全社員が同じクオリティで業務を遂行

エイムズ株式会社の社員旅行で実施されたミーティング風景

編集部

現在35名の方が活躍されているエイムズさんの各部署の平均年齢を教えていただけますか?

山口さん

賃貸仲介が20代半ば、プランナーは20代後半から30代前半、営業職は30代半ばとなっています。

編集部

エイムズさんでは新入社員への教育はどのようになっているのでしょう。

山口さん

新入社員には約2ヶ月間教育担当者が付き、一緒に現場を回りながら仕事を覚えていただきます。座学で学ぶ研修は設けず、現場に出て仕事を覚えることに重きをおいています。

具体的な業務については、未経験者でも入社から3ヶ月程度で現場に立つことができる社内システムを活用します。専門性が高い建築業界は、職種によって属人化が進み、社内共有がされにくいことから、個人の感覚で仕事が進む傾向にあります。

それを解決するのが3つの施工管理システムと営業管理システムの計4つの社内システムです。経験を問わず誰もが同じクオリティで業務を遂行できる仕組みになっています。

現場進行のための基本システムに加え、LINE WORKSを活用した情報の横展開をリアルタイムでできるようにすることで情報を属人化せず、トラブルの即対応やフォローできるような体制を敷いているようなイメージです。

編集部

各現場の進捗状況や、工程ごとのタスクを共有することで、どのタイミングで何をすべきかがわかるのはエイムズさんの社員、クライアントにとっても安心感がありますね。

600のチェック項目による徹底した品質管理

編集部

4つの自社システムの具体的な仕組みについてお聞かせいただけますか?

山口さん

まず、案件の上流から営業がステータスを管理するシステムがあります。次に、受注に至った案件は顧客情報と共に管理をするシステムがあり、そこから着工以降の工期の進捗やタスクを管理するためのシステムへと移行します。

加えて、約600の項目をひたすらチェックするシステムがあり、計4つが全て連動しているような仕組みになっています。

編集部

600というチェック項目はかなり多い数字だと思われます。チェックにはどのような目的があるのでしょう。

山口さん

工事完了まで全てをチェックすることで品質を管理することができます。全てをこなすのは正直、大変な面もありますが、チェックを怠らないことで未経験者でも効率的に業務を遂行でき、半年ほどで現場を任せられるまでに成長をすることができます。

また、工事進行中に浮き彫りになった課題箇所を適宜ブラッシュアップをし、システムに落とし込むことでクオリティをさらに高めることができます。

編集部

日々の研鑽が功を奏し、エイムズさんの実績に結びついていることがよくわかりました。

ジェネラリストを育てるエイムズのワンストップ体制

編集部

ワンストップでリノベーション事業を展開されているエイムズさんは、全ての部署で広い知識が求められるかと思われます。改めて、内製化のメリットをお聞かせいただけますか?

山口さん

業務の内製化の強みは、強固な横の連携です。例えば、私のような営業職であっても、デザインや内装、施工に関することはすぐに社内の担当者に聞くことで課題を解決することができます。

また、入り口から出口まで広い視野の知識を得ることで、「この内装デザインであればこれくらいの価値が付きます」といったような、具体的な提案を自信をもってお伝えできることが、ワンストップの利点だと感じます。

そういった意味では当社の営業職は、営業のスペシャリストというよりも、リノベーションのジェネラリストを目指す部署と言えます。

目標の達成率や成果、貢献度によるクリーンな評価制度

エイムズ株式会社のオフィス内観

編集部

若い世代が多く活躍しているエイムズさんですが、モチベーションにつながる1つが会社からの評価だと思われます。御社ではどのような評価制度を設けられていますか?

久保木さん

評価シートで設定した目標に対する評価を半年に1度おこなっています。目標達成に向けた取り組みや成果、営業職であれば具体的な数字などを面談でヒアリングをし、給与やボーナスに反映させるといった仕組みになっています。

目標の達成率や成果を正当に評価するため、1年で2万円の昇給があるなど、上がり幅が大きいことが当社の評価制度の特徴です。

評価方法は大きく分けて2つあり、プレーヤーとしてしっかりと成果を出しているかが1つ、もう一方が部署の垣根を越え、会社全体の仕組み化への貢献などに対する評価になっています。先ほど山口が営業職以外の業務に意欲的に取り組んでいるとお伝えしましたが、このように手を挙げて、行動に起こしたことはしっかりと評価する制度となっています。

編集部

評価につながった事例があればぜひ、お聞きしたいです。

山口さん

営業やプランナーの場合、同じミスを繰り返さないためのアイデアやシステム提案、業務改善への取り組みなどが評価されたケースがあります。また、営業職が採用に手を挙げ、実際に採用につなげるなど、既存の部署の中の仕組み化や新規部署の立ち上げによって、会社の未来を担う行動も評価の対象になります。

当社の評価は人事考課も含め、上司の感情などは一切入らず、成果に応じた公正かつ、クリーンな評価になっているので、会社と社員の信頼関係がしっかり築かれています。

編集部

明確な評価の指標があることで、常に高いモチベーションで業務にあたることができますね。

ミーティングと社員旅行による円滑なコミュニケーション

エイムズ株式会社の社員旅行でカヌーを楽しむようす
▲社員旅行ではミーティングを実施するほか、アクティビティも全力で楽しんでいる

編集部

エイムズさんは評価に関する面談は個別でされているとのことですが、会社全体、またはチームでミーティングをされることはありますか?また、その目的についてもお聞かせください。

久保木さん

チーム形式では週に1回、ミーティングをおこなっています。このほかにも目標達成の度合いを見て、半期に1度、または2〜3ヶ月に1度といった頻度で面談を実施しています。

チーム形式のミーティングでは営業と現場の大工とプランナー、代表の松島と民泊部門、不動産管理など業務内容に応じてメンバーを招集しています。

ミーティングは社員同士の交流や円滑なコミュニケーションの場でもあることをそれぞれが意識しており、ざっくばらんな意見交換や休日の過ごし方など、プライベートな会話もよく交わされています。

編集部

社会情勢の影響を受け、エイムズさんではフルリモートでの働きやすさに尽力されていると伺っております。働き方に変化が生じた昨今、どのような工夫をされているのでしょう。

久保木さん

リモートワークは増えましたが、当社のリノベーション事業は現場仕事が多く、打ち合わせも現場で行うことが多いので、社員同士の交流は大きくは変わっていないのが実情です。業務以外のコミュニケーションとしては、年に1度の社員旅行、3ヶ月に1度の全体ミーティングを実施しています。

ちなみに過去の社員旅行は北海道、沖縄などに行き、今年は鹿児島となっています。

編集部

一人ひとりがコミュニケーションを意識することで、健全な職場環境がつくられていると感じます。社員旅行においてもアットホームな社風が伺えます。

拡大するリノベーション市場で、自らも成長したい方を歓迎

エイムズ株式会社のオフィス内観

編集部

最後に、リノベーション業界に興味を持っていたり、転職を検討している読者に向け、メッセージをお願いします。

山口さん

リノベーション市場は日々、拡大しており、今後も大きな成長が見込まれています。新築を建てる土地には限界があり、既存物件をどう活かしていくかが、不動産の主流になっていくことでしょう。

このような成長フェーズにあるリノベーション業界において、革新的な事業展開をする当社でキャリアを積むことは、自己成長につながります。

仕組み化されたステップをクリアすることで、市場価値の高い人材になるためのキャリアパスを明確に描くことができます。リノベーション市場と共に、自らも成長したいと考えている方はぜひ、エイムズにジョインをしてください。当社での経験は必ずや武器になることでしょう。

久保木さん

意欲的に仕事に邁進する社員が多い当社は、キャリア形成のビジョンを持っていたり、行動力のある方が活躍できる環境だと思います。

リノベーション業界は建築や不動産など、専門的な知識が求められる業界ですが、ご紹介した社内システムや、社員間の円滑なコミュニケーションによって、未経験者でも裁量を持ち、早い段階で1人前に成長することができます。

企画立案やアイデアによる発案で新しいことにチャレンジしたい方や、将来、独立を目指している方などが、やりがいを感じながら働ける環境がエイムズにはあります。当社に興味を持っていただいた方は経験、未経験を問わず、まずは気軽に問い合わせいただければ幸いです。

編集部

拡大傾向にあるイノベーション市場において、高い成長率を誇るエイムズさんは、斬新な事業と、社内システムによる業務の仕組み化によって、業界を牽引する存在になることが予想されます。

未経験者でも活躍できる環境が整えられたエイムズさんなら、明確なビジョンを描きながら成長できることでしょう。

本日はありがとうございました。

■取材協力
エイムズ株式会社:https://eims.co.jp/
採用ページ:https://eims.co.jp/recruit/