5年目で部長例も!株式会社Faber Companyの若手育成制度

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社Faber Company(ファベルカンパニー)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社Faber Companyは、SEO対策・コンテンツマーケティングツール「ミエルカSEO」をはじめ、多彩なWebマーケティングサービスを提供する企業です。主にGoogle検索でのWebサイトの検索上位表示を実現し、さらにWebサイトへの流入からお問い合わせ、サービス購入までの成果向上を一貫してサポート。日本を代表する大手企業との取引実績を持ち、SEOツールでは国内トップクラスのシェアを誇ります。

今回は新卒入社5年目にしてアカウントマネジメントグループの部長を務める村尾佳祐さんに、同社の働き方や社風、若手の活躍機会についてお話を伺いました。意欲を持つ社員に対して年齢や性別に関係なくチャンスを与え、意欲的な挑戦を支援する同社の企業文化に迫ります。

本日お話を伺った方
株式会社Faber Companyミエルカ事業部アカウントマネジメントグループ部長村尾佳祐さん

株式会社Faber Company
ミエルカ事業部 アカウントマネジメントグループ部長

村尾佳祐さん

2年目でリーダー、5年目で部長となった若手が活躍するFaber Company

株式会社Faber Companyミエルカ事業部アカウントマネジメントグループ部長村尾さん
▲新卒で2020年にジョインし、5年目で部長職に就く村尾さん(2024年11月取材当時。その後執行役員に就任)

編集部

最初に若手活躍のテーマについて伺います。まずは村尾さんの現在のお仕事の内容について簡単にご紹介ください。

村尾さん

私は現在、ミエルカ事業部アカウントマネジメントグループという部署の部長を務めています。アカウントマネジメントグループは新規顧客獲得・既存顧客への新サービス提案を行う営業チームと、当社サービス導入後の顧客支援を行うカスタマーサクセスチームで構成される35名規模のチームです。私は責任者としてその2つのチームを統括しています。

編集部

村尾さんは新卒入社5年目で部長になられたとのことですが、入社されてから部長職に就くまでの経緯を教えていただけますか?

村尾さん

入社1年目は新設された地方企業専門の営業チームに配属されました。しかし成果は年間3件程度と芳しくありませんでした。

転機が訪れたのは2年目です。その年に私は、入社のきっかけとなった元上司のサポートのもと、Webマーケティングを基礎から学び直しました。書店に並んでいるSEOやWebマーケティング関連の書籍を30冊ほど読破し、上司に勧められた動画もすべて視聴、さらに自分でWordPressでブログを作成して実際にSEO施策を試すなど、とにかくできることはすべて行いました。

結果として、営業先でお客様からの質問に答えられないということがなくなり、個人成績を大きく伸ばすことができました。その成果を評価され、2年目の終わりには3名の小チームのリーダーを任せていただきました。そこから1年ごとにチーム規模が拡大していき、メンバー30名超の組織を統括する現在に至ります。

飛躍の要因は、毎日朝夕上司と繰り返した知識のアウトプット・FB

編集部

元上司の方のサポートがあったとのことですが、具体的にはどのようなサポートだったのでしょうか?

村尾さん

2年目は毎日の朝と夕方、15〜30分ほど元上司に時間を取ってもらい、書籍や動画でインプットした知識をアウトプットし、フィードバックと新たな問いかけをいただくというサイクルを続けました。この時間があったことで大きく成長できたと考えています。

編集部

リーダーの立場になってからは、周囲からどんな後押しを受けましたか?

村尾さん

3年目でチームマネジメントを任されてからは、周囲の方々からチームをまとめていくための人としての在り方、人間力の部分でよくアドバイスをいただいてきました。マネジメントのテクニックは書籍などで勉強した上で、人として信頼してもらうためにどう行動すべきかという点は周囲の方々から多くのことを学びました。

中でも印象に残っているのが、元上司に言われた“ありがとうメモ”をつけるというアドバイスです。メンバーそれぞれに1日1行「ありがとう」の気持ちを記すというもので、初めてリーダーになってから1か月毎日続けました。

メンバーに見せたり、伝えたりするわけではないのですが、毎日感謝の気持ちを書いているうちに、メンバーにもこちらのリスペクトの気持ちが自然と伝わるようになります。そうすると、メンバーもこちらの思いを汲み取ってくれるようになり、たとえ少し厳しい指摘をしたとしても前向きに受け取ってもらえるようになりました。

こういった他者をリスペクトする姿勢は当社の代表・古澤も大事にしていて、当社の社員は「人としての在り方」「人との接し方」について代表から直接アドバイスをもらうことも多いです。ですから、この考え方は会社全体にも根付いていると感じます。

編集部

代表と社員がコミュニケーションをとる機会も多いのですね。

村尾さん

はい。社内の関係性が非常にフラットで、経営陣にも相談や質問がしやすい社風なのは当社の特徴だと感じます。オフィスのレイアウトにもそれが表れていますね。

上場企業ではありますが、社長室や役員室を別に設けず、代表2名も社員と同じフロアで業務を行っています。物理的な距離が近いことで、自然と話がしやすくなっています。

株式会社Faber Companyのオフィス内風景
▲フラットな雰囲気を象徴するオフィスレイアウト。社長室や役員室は設けていない

カンファレンスへの登壇機会が豊富!入社3年目でアメリカ講演を経験した社員も

編集部

村尾さんのお話から、年齢に関係なくチャンスが与えられる文化が御社にあることが伝わってきました。ほかにも早くからチャンスを得て活躍した社員の事例があれば教えていただけますか?

村尾さん

当社では、『Web担当者Forum』というWebマーケター向けの有名メディアが主催するカンファレンスへの登壇機会が豊富にあり、そこでは年齢に関わらず多くの社員が講演をしています。私も3年目で100名規模のカンファレンスでの登壇の機会を得て、「ChatGPTを活用したコンテンツ生成でのSEOの成果」といったテーマでお話させていただきました。

自分の仕事の取り組みや成果を多くの人に知ってもらうきっかけになりますし、それが顧客に向けた信頼の証にもなるので貴重な機会だと感じますね。実際に私も登壇直後に、カンファレンスの参加者からお声がけいただき、2件ほどの仕事の成約につなげることもできました。

また、SEO対策の本場であるアメリカのカンファレンスで、当社の社員が講演する機会もあるんですよ。私の同期は入社3年目でアメリカでの登壇を経験しています。

現在入社1年目の新卒社員も興味を持っていて、海外登壇に向けて国内でのセミナー登壇の準備を進めています。興味を持って手を挙げたことに対して積極的にチャンスを与える環境は、多くの若手のモチベーションにつながっていると思います。

代表によるリーダー養成塾や社内発表会で、意欲ある若手をサポート

株式会社Faber Companyの職人会議の様子
▲社内の“職人”が成功事例を共有する「職人会議」は若手抜擢のきっかけにもなっている

編集部

ほかにも、会社の制度として若手社員の成長を後押しするものはありますか?

村尾さん

当社では若手が早期抜擢で昇格することが多い中、役職に就く社員は代表の古澤によるリーダー養成塾「古澤塾」を受講します。「役職者には会社の理念や展望を伝えられる人材であってほしい」という代表の思いから実施しているものです。

塾では古澤から創業背景や企業の展望についてを座学形式で学びます。その後、役職者として会社の理念をどのように行動で示していくかを作文に記します。会社への理解や役職者としての責任感を深める良い機会になっていると感じますね。

また、3か月に1回実施している社内発表会「職人会議」も若手の成長に大きく影響しています。当社は社名にもラテン語で職人を意味する「Faber(ファベル)」を冠しているように、Webマーケティングのエキスパート、つまり職人のような知見やスキルを事業の原点と考えています。「職人会議」は、そんな職人が集まる会社として日々の事例や実績を社内共有する社内の重要な文化の1つです。

職人会議では外部登壇と同レベルのものからもう少しライトな仕事上の成功事例まで、さまざまな発表が行われます。若手社員は他者の発表を見てインプットもできますし、自ら発表することでアウトプットの訓練にもなります。

編集部

自分の成果やスキルを社内でアピールする場にもなりますよね。

村尾さん

まさにその通りです。実際に先ほどお話した私の同期は、この職人会議での発表で海外登壇のきっかけを掴みました。職人会議は役職者が若手の活躍や成長を知り、若手がチャンスを得る機会にもなっています。

ほかにも、当社では年間を通じてさまざまな社内イベントを催しています。年1回の全社合宿では、事業の振り返りやミッション・ビジョン・バリューの変更に伴う会社の方針、今後の経営戦略などについて1日かけて社内で共有しています。

株式会社Faber Companyの全社合宿の様子
▲会社への理解浸透につながる年1回の全社合宿

営業や開発部門でも女性が活躍!出産を経た復職者も

株式会社Faber Companyミエルカ事業部アカウントマネジメントグループ部長村尾さん

編集部

続いて御社における女性社員の活躍状況について、女性の比率や所属部署なども含めて教えていただけますか?

村尾さん

正社員の女性比率は3割余りです(2024年11月現在)。職種によって比率は異なりますが、カスタマーサクセスチームをはじめ、半数近くを女性が占める部署もありますし、営業や開発部門で力を発揮している女性もいます。

当社は性別や年齢、学歴などの属性に関わらず、成果や主体性を重視する当社の文化があります。チャレンジしたい人に対して平等に機会が与えられる環境があるため、女性も活躍しやすい職場となっているのではないでしょうか。

編集部

妊娠・出産など女性特有のライフイベントを経て働き続けている女性社員も多いのでしょうか。

村尾さん

出産後に復職して働き続けている社員もいます。男女問わず子育てと両立する社員も多いんですよ。職場全体に子育てに対する理解が浸透しており、お子さんの体調不良によるお休みや急なお迎えなども、皆で助け合いながら柔軟に対応できる環境があります。

「週4社員制度」で柔軟な働き方が可能

編集部

御社の働き方について、特徴的なものがあれば教えてください。

村尾さん

特徴的な働き方として「週4社員制度」があります。これは、当社への勤務は週4日とし、残りの1日を使って別の仕事などにチャレンジできるものです。

編集部

「週4社員制度」を取り入れているのは、どのような意図があるのでしょうか?

村尾さん

優れた人からみて弊社が「働きたくなる環境」にするために取り入れていること、代表の古澤が“社員を囲う”ということに意味がないと考えていることが大きいです。

弊社には「異能異端を和える」という価値観があります。これは、優れた能力と異端、つまり型にハマらない発想を集めて「混ぜ和える」ことで他の人にはできない仕事をしようという考え方です。ただ、このような人材は自分で事業を持っていたり、他所に出向き自分の実力を試す「他流試合」を好む傾向があります。そのため、やりたいことに挑戦している人や面白い人が働ける環境にしているのです。

実際、弊社には自分の事業を持ったり、独立しながら働いているメンバーが多く在籍しています。現在では営業メンバーをはじめ複数名のメンバーが活用していて、当社での仕事以外にWebメディアでの執筆やブログ運営などに取り組んでいるようです。

webマーケティングの最前線で経験を積めるインターン

編集部

インターンについてもお聞きしたいのですが、現在インターン生は何名くらい在籍されているのでしょうか。

村尾さん

当社のインターンは内定者インターンとそれ以外の学生インターンがあり、合わせて常時5名程度の大学生インターンが在籍しています。学生インターンの場合は大学2年生くらいからジョインしてくれることが多く、卒業まで長期で働いてくれる人も多いです。

編集部

インターン生はどのような仕事を担当するのですか?

村尾さん

カスタマーサクセスチームでは、ヒートマップツールやWebサイト分析ツールを使ったお客様向けのレポート作成を任せています。営業職を志望する学生は、お客様に電話をして商談のアポイントメントを取るインサイドセールスをお願いしています。開発部門を志望される学生には、ミエルカをはじめとしたプロダクトの開発やそのサポートをしてもらっています。

編集部

御社のインターンを通じて、どのような経験が得られると思われますか?

村尾さん

Webマーケティングの実務や、実際のお客様へのアプローチを通じた営業スキルなど、Web業界の最前線で実践的な経験を積むことができます。

インターン生からは、「業務を通して、企業のマーケティング活動の一連の流れを、企業の内側から学べる点が非常に面白い」という声があがっています。また、弊社はインターン生とその上司が机の向かい側で働いているため、相談ごとでも雑談でも、すぐにできる環境です。このような上司や経営陣と距離近く働ける環境も成長に繋がりやすいようです。

内定者以外の学生インターンはまだ制度を導入して間もないのですが、今後はインターンでの経験を活かしてそのまま当社で活躍いただく方も増えてくるのではないかと思っています。

Faber Companyから転職希望者へのメッセージ

株式会社Faber Companyミエルカ事業部アカウントマネジメントグループ部長村尾さん

編集部

御社に興味を持った読者に向けて、Faber Companyならではのやりがい、魅力をお伝えいただけますか?

村尾さん

Faber CompanyはSEOツールにおいて国内トップクラスのシェアを誇っており、No.1のプライドを持って仕事に取り組める点は大きなやりがいになると考えています。株式会社エービーシー・マート様、ダイキン工業株式会社様など各領域で日本一の企業様との取引も多く、若くして社会的インパクトのある仕事にチャレンジしたい方には、非常に良い環境があると思います。

編集部

最後に読者へのメッセージとして、御社の求める人物像を教えてください。

村尾さん

当社では自ら学ぶ姿勢を持った人材が多く活躍しています。例えば勉強で考えると、受け身になりがちな学校よりも、主体的に学びに行く塾での勉強の方が身になるということは往々にしてありますよね。それと同じように、当社で活躍する上でも、主体性を持って成長機会を求める姿勢が重要だと考えています。日々挑戦を続け、自己の限界に向き合って貪欲に成長していける方に、ぜひ応募していただけると嬉しいです。

編集部

村尾さん、本日はありがとうございました!

※取材は2024年11月。村尾さんは2024年12月に執行役員に就任されています。

編集後記

新卒2年目でチームリーダー、5年目で部長に抜擢されるなど、年齢にとらわれない大胆な若手登用が印象的でした。社内の「職人会議」での発表が海外カンファレンスでの登壇へとつながるなど、若手の挑戦を後押しする仕組みが確立されていると感じます。
また、Webマーケティングを基礎から徹底的に学び直したという村尾さんの努力と、それに付き合ってくれた元上司のエピソードからは、社員の高い成長意欲とそれを支える温かい社風が伝わってきました。

この記事のまとめ

若手の活躍事例
  • 新卒5年目の社員が部長として活躍
  • 3年目の社員が海外カンファレンスに登壇
成長支援の仕組み
  • 3か月に1回の社内発表会で知見共有やアウトプットの訓練を行う
  • 役職就任時に会社代表によるリーダー養成塾を受講
女性活躍
  • 正社員の女性比率は30%超(2024年11月現在)
  • 出産後の復職実績あり
ワークライフバランス
  • 週4勤務制度を導入
求める人材像
  • 若いうちから社会的影響力のある仕事がしたい人
  • 主体的に学ぶ姿勢、成長意欲を持った人

株式会社Faber Companyの基本情報

住所 本社:東京都港区虎ノ門4-1-1神谷町トラストタワー23F
事業内容 WEBマーケティング支援プラットフォーム「ミエルカ」シリーズの開発・運営
設立 2005年10月
公式ページ https://www.fabercompany.co.jp/
採用ページ https://www.fabercompany.co.jp/
recruit/
募集職種 ・営業
・カスタマーサクセス