若手がイキイキと活躍している企業にお話を伺うこの企画。
今回は、ウェブアプリケーション開発やDXコンサルティングなどを事業とし、長い歴史を持ちながら若手が活躍する株式会社FCCテクノにインタビューしました。
福岡発、最新のデジタル・テクノロジーを提供するFCCテクノ
株式会社FCCテクノは、企業のお客様に対して、経営戦略やDXにまつわるコンサルティングからシステム開発・BPOまでを一気通貫で担うサービスを提供している、福岡発のIT企業です。
デジタル・テクノロジーを軸に、クライアント企業のデータの流れをデザインし、スマートな組織づくりを支えています。
会社名 | 株式会社FCCテクノ |
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住所 | 福岡県福岡市南区大橋4丁目25-30 ベルエール大橋2F |
事業内容 | ■ソリューション事業
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設立 | 1962年7月18日 |
公式ページ | https://www.fcctech.jp/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
今回は、Solution部の長野詠吉さんと柳川静花さん、CEO室の中元曜子さんに、若手が活躍できる組織風土や、同社でインターンとして働くメリットについてなどのお話を聞かせていただきました。
最新のソリューション事業と歴史あるBPO事業の2本柱
▲ソリューション事業・BPO事業の2軸でさまざまなサービスを展開している
編集部
まず最初に、FCCテクノさんの事業内容について教えてください。
中元さん
弊社の事業を大きく分けると次の2つです。
ひとつはソリューション事業です。企業のお客様に対して、経営戦略の策定支援や、デジタルの力を活用した組織・業務の変革コンサルティング(DXコンサルティング)、システム開発の受託などを行っています。
最近はコンサルティング領域のビジネスが成長しており、システム開発までセットでお任せいただくケースもあります。開発環境は、大半がAWSなどのクラウドサービスです。
もうひとつはBPO事業で、大手企業のお客様のシステムサポートや業務代行などを請け負っています。長い間お客様との信頼関係を築き、現在も私たちの土台を固めているビジネスです。
編集部
DXコンサルティングなど最新のソリューション事業と、長年積み重ねてこられたBPO事業の両方が柱となっているんですね。
中元さん
はい。事業内容はそれぞれ異なりますが、経営戦略や組織変革といった上流の部分から、現場の実務といった下流部分まで把握しているメンバーが社内に揃っているので、一気通貫でソリューションをご提供できる強みがあります。
編集部
福岡発の会社ですが、クライアントは九州だけではなく全国にいらっしゃいますか?
中元さん
お客様は全国にいらっしゃいます。同時に、地元である福岡の地場企業とのつながりも大事にしています。大手企業から中小企業・スタートアップまでお付き合いがありますので、お客様の企業規模に合わせたご提案ができるのも強みのひとつです。
2021年に経営陣を30代に刷新し、「第二創業期」として社内を改革
編集部
60年以上の長い歴史がありつつ、最新のデジタル・テクノロジーも提供できるのがFCCテクノさんの特徴だと思うのですが、会社としてはどのような道のりがあったのでしょうか。
中元さん
FCCテクノは、もともと1962年に設立された老舗企業です。IT黎明期と言われる時代から、大型コンピュータを活用した受託計算を行っていました。
しかし、時代の変化もあり、このままではいけない、という危機感がありました。2021年に経営陣を30代に刷新して、全社の抜本的改革を行ったんです。第二創業期として、組織風土の刷新や、紙からデジタルへの転換、データに基づいた経営管理の導入などに徹底的に取り組みました。
編集部
2021年というと、わずか2年で大きな変革を遂げられたんですね(取材は2023年秋)。
中元さん
はい。ずっと変わらなかった会社が、2年で新しい会社に変革できると証明できました。私たちの実体験で得たノウハウや技術は、お客様の課題理解や企業変革の支援にも役立っています。
編集部
老舗企業から刷新したIT企業は珍しいと思うのですが、職員の方から見て、特徴的だと感じるところはありますか?
同席の榮田さん
私は、福岡の地域密着型の会社と、東京のIT会社という両極端な環境の企業を経験しているのですが、FCCテクノは老舗企業の特徴とスタートアップ企業の特徴の両方を備える、とても面白いフェーズの会社だな、と思いました。
60年の歴史があるので、勤続年数が長いベテラン職員もおりますし、同時に新入職員や中途採用の若手職員が自立的に働いている点が特徴的だと思います。
年齢に関係なく、自由と責任はセットだという意識を共通して持って、主体的に働いている方が多い印象です。さまざまな年代の職員がいる中で、若手がのびのびと新しい仕事や社内改革を行っている点に驚きました。
編集部
ベテランの方もいながら、若い経営陣を軸に新しくチャレンジする動きも活発なんですね。
同席の榮田さん
はい。刷新の成功例として、他の企業のモデルになり得ると思っています。
中途・新卒を問わず、新入職員がプロジェクトを自分で選べる
▲取材にご対応いただいた若手職員の長野さん(右)と柳川さん(左)。
編集部
若手活躍というテーマでお話を伺います。長野さんは中途採用で1年ほど前に入社されたとお聞きしておりますが、現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
長野さん
2022年9月に中途採用で入社して、ちょうど1年が経ちました。今は、お客様先のプロジェクトに参画して、Webアプリケーションの開発を行っています。フロントエンドというお客様に見える部分の実装や、バックエンドという裏側の処理の実装を担当しています。
編集部
お客様先のプロジェクトへの参画は、いわゆるSES(System Engineering Service)という形になるのでしょうか。
長野さん
はい。ただし勤務先は自社です。リモートSESとして、オンラインを活用してお客様先のプロジェクトに参画しています。
編集部
中途で入社してお仕事をされる中で、どのようなところにFCCテクノさんならではの魅力を感じますか?
長野さん
私は「Webのアプリケーションの開発がしたい」と希望をして入社したのですが、「こういう案件があるよ。どのプロジェクトに入りたい?」と、執行役員や代表が直接説明をしてくださって、さらに参加するプロジェクトを自由に選ばせてもらえることに驚きました。
前の職場では、苦手な分野に配属されることも珍しくありませんでした。若手でも、中途入社でも、自分の意思決定をもとに働かせてもらえる土壌は、FCCテクノの大きな魅力だと思います。
編集部
職員の皆さんの意思を尊重する風土があるのですね。
先輩職員との面談や書籍の購入補助などで、職員のスキルアップを支援
編集部
職員の皆さんご自身のスキルアップについては、先輩や上司に相談できる機会があるのでしょうか?
長野さん
四半期ごとに、フォローアップ面談や上長との面談があります。今現在の仕事の内容が、自分の今後のキャリアパスに合っているか、相談することができます。
編集部
相談をした中で、印象に残っているフィードバックはありますか?
長野さん
「今後、自分の強みを明確にできたらいいね」というフィードバックをいただいて、「なるほど!」と思いました。昨年入社したばかりで、まだ自己分析ができていない状況だったので、的確なアドバイスをいただいたと思っています。
編集部
それぞれの状況に応じたアドバイスをいただけるのですね。定期的にそのような機会があると、自分のスキルアップについて考えるよい機会になりますよね。会社の制度としては、スキルアップを支援してくれるものはあるのでしょうか?
長野さん
スキルアップに関する制度は手厚いです。書籍購入や資格取得に対して、補助や一時金の支援制度があります。
編集部
長野さんご自身も、支援制度を活用されていますか?
長野さん
月に1冊、気になった分野の本を買って勉強をしています。業務の中でもっと深く知りたい事柄に出会ったとき、ネットで調べても深いところまでは勉強できないので、本で読むことを大事にしています。
DXチームは若手が中心。新卒2年目の職員もメインメンバーとして活躍できる
編集部
柳川さんは、いつFCCテクノに入社されたのでしょうか?
柳川さん
私は去年の4月に、新卒として入社しました。業務内容は、Kintone(業務のシステム化や効率化を実現するアプリがつくれるクラウドサービス)のカスタマイズをメインとしたDX関連の開発です。DXを進めたいと考えているお客様に対して、課題解決や効率化をサポートする仕事もしています。
編集部
入社2年目で、とてもやりがいのある業務に就いているんですね。
柳川さん
入社した直後は別の部署に配属されていたのですが、そこの業務はちょっと自分が考えていたものと違う、と感じていました。入社後の面談などで、その違和感をお話したところ、今のチームに入れていただくことになりました。
編集部
配置転換がスピーディーですね。
柳川さん
「新入職員の意見も、しっかり聞いて対応していただけるんだ!」と思いました。
今のチームに配属されて4、5ヶ月しか経っていない時に、新しいプロジェクトのメインメンバーとして開発を担当させていただきました。開発だけでなく、自分が作ったものを多くのお客様に提供するところまで一貫して任せていただいて、とても大きな経験になりました。
20代の若手のメンバーが多いチームだからこそ、経験が浅くても大きな仕事を任せていただけるのかな、と思います。
編集部
FCCテクノさんは、若手職員の方がかなり多いんですね。
中元さん
最近はインターンシップや採用活動に力を入れているので、若手や新卒の採用が多くなっています。中途採用でも、30代程度の中堅のメンバーが入社する土台が整ってきました。
Kintoneをメインに開発するDXチームは、特に若いメンバーが多いです。柳川のようにコンサルティングと開発を両立させて働くケースが主流ですね。
チームによって年齢構成は様々ですが、いずれにしても「若手だから」「シニアだから」というくくりはなく、手を挙げた人にチャンスを与え、失敗も含めて成果を出せた人を評価しようというのが会社の方針です。
職員を魅了する新オフィス。リモートと出社のハイブリッドも可
編集部
FCCテクノさんでの働き方についてお伺いしたいと思います。リモートと出社、両方の働き方があると伺ったのですが、柳川さんは今現在、どのようにされていますか?
柳川さん
私は出社するのが好きで、家も近いので、出社がメインです。とはいえ毎日出社しているわけではなく、リモートワークをするときもあります。
編集部
どちらも柔軟に活用されているんですね。オフィスが2021年に大橋(福岡市南区)に移転されたとのことですが、新オフィスはいかがですか?
柳川さん
とってもきれいです。移転した直後に1回見学をして、「ここに入社しよう」と決意してしまったほどきれいでした(笑)。
オフィス内のバーや本棚を、職員同士のコミュニケーションの場として活用できる
▲社内バー「Pre:」の看板。名前は、コミュニケーションを一歩「前」に進めること、本格的な飲み会の「前」の0.5次会で使うことが由来。
編集部
新しいオフィス内には、FCCテクノさんならではの特徴もあるのでしょうか。
中元さん
実は、社内にバーがあるんです。「今日、ちょっとどう?」と突然、飲み会が始まることもありますし、職員で運営している定期的な日本酒会やビール会、ワイン会もあります。ワイン会では、ソムリエの方から話を聞きながら飲む企画もありましたね。
あとは、エントランスに本棚があるんですけど、職員が「図書係」として本を管理しているので、自由に借りられます。
▲「Pre:」では、職員同士の和やかな交流も自然と発生している。
編集部
社内の設備を、職員の方が自由に活用しているんですね。会社が主催のイベントもありますか?
中元さん
月に1回、「DiVE」という、外部の講師を呼んで、ビールを飲みながらお話を聞く会があります。「しなやかに生きていくきっかけづくりのイベント」というコンセプトで、任意参加で開催しています。自分で考えて人生を切り開いていこうという文化があるFCCテクノならではのイベントだと思います。
編集部
さまざまな視点から人生を考えることができる場を、FCCテクノさんが提供してくれるんですね。職員の皆さんそれぞれが、自分の人生を切り拓いていくビジョンを持つことで、自分の得意分野を伸ばす前向きな働き方ができるということですね。
ほどよい都会感が魅力、「福岡で働くこと」を選ぶ生き方
編集部
続いて、地域採用というテーマで、福岡に拠点がある会社として、職員の皆さんの想いを伺えればと思います。
中元さん
「福岡で働いている」ということが、職員それぞれのアイデンティティのひとつになっていると思います。東京の大きな会社で出世を狙っていくコースではなく、FCCテクノにいるということは、自分の意思で福岡で働くことを選んでいるわけですから。
「FCCテクノで働いていること、福岡という土地で働いていることは、自分の人生にとってどうプラスになるのか?」ということは、職員間でコミュニケーションをするときによく話題になります。
編集部
自分の人生のためにプラスになるから福岡を選んでいる、という誇りがあるんですね。
中元さん
同時に、FCCテクノでは福岡だからといって賃金は妥協したくない、お客様に対しても地方・東京と関係なく同じようにバリューある結果を出すという理想も持っています。
編集部
IT企業のバリューは立地に左右されるものではないですよね。職員の皆さんは、九州以外から入社されるケースが多いのでしょうか。
中元さん
新卒採用では、福岡に就職したくてFCCテクノを選んでいるメンバーが多く、中途採用はUターンの方が多い傾向があります。いずれも、九州在住の方や、過去九州にゆかりのある方が、福岡という土地を自ら選んで入社していますね。
FCCテクノを知るきっかけは様々ですが、代表がよく語る「好きな場所で、好きな人と、好きに生きよう。そのために、世の中で生きていく力をつけよう」という言葉に共感して入社するメンバーが多いように思います。
編集部
これからFCCテクノさんで働きたいと考えている方に向けて、福岡のいいところを教えていただけますか?
長野さん
まず、ご飯が美味しいです。モツ鍋、水炊き、豚骨ラーメンなど、福岡にはソウルフードがたくさんあります。
柳川さん
私は、都市機能の全てが博多天神の周辺にまとまっているところが、住みやすいポイントだと思います。私は広島出身なのですが、福岡は広島よりちょっと栄えていて、東京ほど栄えすぎていないので気に入っています。
編集部
福岡はまさに「ちょうどいい都会」という場所なんですね。
長期・短期のインターンで、実践的な学びを得る
編集部
インターンや採用について、お話を伺えればと思います。FCCテクノさんでは、インターンの募集はありますか?
中元さん
2週間の短期インターンと、常駐スタッフとして働いてもらっている長期インターンの2種類があります。
短期インターンの終了後にこちらから内々定を出して、そのままインターン生として働き続けるケースもありますね。入社前に会社の雰囲気や一緒に働く人を知ることで、社会に出るときの壁が低くなると好評です。
編集部
長期インターンの方は、すでに実際の業務を担当されているんですか?
柳川さん
はい。今、私のチームで長期インターン生と一緒に働いているのですが、文系の方でもエンジニアを目指せて、開発ができるメリットがあります。プログラミング未経験でも、職員が実務に沿って開発を教えているので、みなさんの力がどんどんついています。大学の授業よりも実践的なので、覚えやすいのかなと思います。
あとは、直接的にお客様とコミュニケーションを取る機会はないのですが、「お客様に使っていただくシステムを作る」という点を意識して、細かく注意を払うように指導をしているので、実践に役立つ技術・心構えが身に付いてきているな、と感じます。
編集部
お客様の存在をリアルに意識することは、個人や学校では経験できない学びになりますよね。
FCCテクノでは、成長を期待できる人や活気のある人を歓迎!
編集部
では最後に、FCCテクノさんで働きたいと考えている方に向けて、メッセージをお願いします。
長野さん
即戦力というよりも、今後の成長を期待できる人に来ていただきたいと思っています。 「こういうことをやりたい、ああいうことをやりたい」という熱意がある方は、自己研鑽をして伸びていくと思いますし、チームにも貢献していただけると考えています。
柳川さん
私も、人柄は大事だと思っています。社内に活気、元気があるコミュニケーションがあることで、仕事がやりやすくなると思います。一緒に、会社のことや自分の人生を考えていくことができるパワーのある方に、ぜひFCCテクノで働いていただきたいです。
中元さん
私たちは、まだまだ変化の多い中小企業です。決められた仕事をするだけではなく、想定していなかった仕事がやってくることもあります。組織の制度が追いついていない部分もあります。その代わり、自分の力で会社を変え、仕事を生み出すチャンスも広がっています。一人ひとりが自ら発信する声に耳を傾ける、FCCテクノはそんな会社です。
大切なのは「将来どんな自分でいたいか」です。どのような道を作っていきたいか、ぜひあなた自身の言葉で聞かせてください!
編集部
若手や中途採用のスタッフの意思を大事にするFCCテクノさんだからこそ、自分の仕事や生き方に熱意を持っている方が活躍できるということですね。本日は、ありがとうございました。
■取材協力
株式会社FCCテクノ:https://www.fcctech.jp/
採用ページ:https://www.fcctech.jp/recruit/