山口市・八戸市で若手エンジニアが活躍!株式会社フォリウムの採用情報とローコード開発への挑戦

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社フォリウムにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

株式会社フォリウムは、マーケティングリサーチのBPOサービスを主とする「ビジネス拡張ソリューション事業(BAS事業)」と、ローコード開発事業(SDS事業)を展開するIT企業です。

東京本社と青森県八戸市および、山口県山口市の大規模オペレーションセンターの3拠点で事業を展開。20代30代の若手が全体の約73%を占める活気ある組織で、地方でのIT人材育成と雇用創出にも力を入れています。

今回は、そんな同社の若手が活躍できる環境や働き方について、SDS事業部事業部長の緒方さんと、HR本部マネージャーの髙嶋さん、リーダーの小笠原さんのお三方にお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
株式会社フォリウムSDS事業部の緒方さん

株式会社フォリウム
SDS事業部 事業部長

緒方龍一さん

株式会社フォリウムHR本部の髙嶋さん

株式会社フォリウム
HR本部HR室マネージャー

髙嶋勉さん

株式会社フォリウムHR本部の小笠原さん

株式会社フォリウム
HR本部HR室リーダー

小笠原香奈さん

未経験者も歓迎!「入社クエスト」などユニークな研修を導入

株式会社フォリウムのメンバーが仕事をしている様子

編集部

御社には若手社員が多いとのことですが、業界未経験者も多く採用されているのでしょうか?

髙嶋さん

SDS事業部ではエンジニアとしての経験も重視していますが、BAS事業のBPO業務では未経験の方も積極的に採用しています。

特に地方拠点である山口や八戸では、マーケティングリサーチやBPO業務の経験者が少ないため、未経験者の採用と育成に力を入れています。この未経験者の育成力が当社の強みの一つとなっています。

編集部

具体的に、入社してからどのような研修やサポートがあるのでしょうか?

髙嶋さん

入社時の研修では、会社のルールや組織、事業などについて理解を深めていただきます。あわせて、上司や研修担当者と食事をするウェルカムランチの機会を設けるなど、定着支援の取り組みも行っています。

入社後すぐの特徴的な取り組みとしては、「入社クエスト」というものがあります。約30個のミッションリストが新入社員に渡され、例えば「髙嶋さんに筆記用具の場所を聞く」といった課題に取り組んでいただきながら、職場環境に慣れていただきます。

ミッションを通じて自然なコミュニケーションが生まれるので、社内での関係構築の促進につながっています。

編集部

面白いですね。他にもユニークなミッションがあれば教えていただけますか?

小笠原さん

拠点ごとに内容を変えており、例えば八戸では「社内に来るパン屋さんでパンを買う」といったリラックスできる課題もあります。

また、各チームのマネージャーの個性に合わせたクエストもあります。農作業が趣味の髙嶋なら「旬の野菜について聞く」、筋トレが趣味の緒方なら「筋トレのコツを聞く」といった具合です。マネージャーと気軽に話せるきっかけとして、新入社員からも好評です。

ダブルチェックを基本とする体制で、業務上のプレッシャーを軽減

編集部

業務が開始してからはどのようなサポートがありますか?

髙嶋さん

当社では、未経験からでも安心して成長できるよう、配属後は、先輩社員がOJT担当として実際の案件に同行し、業務のフォローを行います。さらに、先輩が近くで支えながら、必要な知識やスキルを実践的に学べる環境を提供しています。

また、当社の業務では、誰かが作業を行った後に別の担当者が必ずチェックを行う「品質担保」の仕組みを導入しています。この体制により、品質を高めるだけでなく、担当者が過度なプレッシャーを抱え込むことを防ぐことができていると思っています。

外部講師による勉強会などエンジニアのスキルアップの機会が充実

株式会社フォリウムのオフィス内の風景

編集部

ここからは、SDS事業部のエンジニアに求められるスキルや、スキルアップの支援についてお伺いします。

SDS事業部でエンジニアとして働くにあたり、どのような経験やスキルが求められますか?また、ローコード開発の経験は必須なのでしょうか?

緒方さん

ローコード開発の経験は必須ではありません。「スクラッチ開発の経験はあるけれどローコード開発で活かせるか不安」と感じる方も多いのですが、知識を十分に活用できますよ。

また、入社後は、OutSystemsの認定資格取得のため、2か月間かけてローコード開発について勉強する社内カリキュラムも用意しています。一からローコード開発について学べる環境がありますので、安心していただければと思います。

編集部

入社後にエンジニアのスキルアップを支援する取り組みや勉強会などがあれば教えてください。

緒方さん

就業時間外に月次や週次で勉強会を開催しており、それぞれが取得したい資格の勉強などを自主的に行っています。山口拠点のカフェスペースでは、外部講師を招いての技術共有会なども実施しています。

失敗を恐れず挑戦し、称賛し合うカルチャーがエンジニアの成長を後押し

編集部

御社でエンジニアとして働くことの魅力を教えてください。

緒方さん

SDS事業部には「失敗を恐れず挑戦し、そこから学び、次に生かしていく」というカルチャーが根付いており、メンバー一人ひとりのチャレンジ精神をとても重視しています。

そのため、要求されるスキルセット以上の上流工程へのチャレンジや、未経験者の案件参画など、積極的にチャレンジする機会を設けています。

例えば、通常であれば10年かかるような役割に1年で挑戦したり、未経験者が案件に参画して顧客から高評価をいただいたケースもあります。新規顧客との信頼関係構築においても、経験者だけでなく新人メンバーにも積極的にチャンスを提供しています。

さまざまなことに積極的にチャレンジしてスキルを磨いていきたいと思っている方にとっては、とても魅力的な環境なのではないかと思います。

編集部

エンジニアの皆さんからはどのような声が聞こえてきますか?

小笠原さん

「失敗しても挑戦したことを称賛する雰囲気があっていい」という声はよく聞きますね。

フォリウムには「スプラウト」という仕組みがあって、他のメンバーのよい仕事や思いやり、チャレンジを見つけたらフォームからメッセージを送って感謝や称賛を伝え合います。こうした組織風土が、メンバーの挑戦を後押しすることにもつながっていると感じています。

30代以下が7割超!フォリウムでは若手が中心となって活躍

株式会社フォリウムのメンバーが仕事をしている様子

編集部

フォリウムの従業員数を教えてください。

髙嶋さん

全体で約400名です。BAS事業部が250名、SDS事業部のエンジニアが20数名で、残りの100名以上はBAS事業の中のデータ入力や通販サイトの商品登録作業などを行っているチームです(2024年12月現在)。

勤務エリア別で見ると、東京が約15名、八戸が約300名、山口が約75名という構成になっています。

編集部

採用サイトを拝見すると、20代30代の社員が多いようですが、具体的な割合を教えていただけますか?

髙嶋さん

20代30代で全体の約73%を占めており、4人中3人が30代以下の若手社員という状況です。特に山口拠点は立ち上げが比較的新しいこともあり、20代30代の割合が8割以上と非常に高くなっています。

八戸拠点は設立から10年以上が経過しているため、20代で入社したメンバーが現在ではベテラン社員として活躍しています。全社の平均年齢は34歳程度ですが、実際の雰囲気はそれ以上に若く感じられると思います。

入社5年目でリーダーに抜擢も。年齢に関係なく協力し合う組織風土

編集部

若手のメンバーの活躍事例について教えていただけますか?

髙嶋さん

高校を卒業して入社し、現在6年目を迎えたメンバーの事例ですが、このメンバーは、入社5年目にはマーケティングリサーチの集計業務において高い専門性を発揮し、リーダー職に抜擢されました。

チームには年上のメンバーが多くいましたが、年齢関係なくチームメンバーを教育しながら、チーム全体の品質向上に大きく貢献しました。

チーム全体が一丸となって支える文化があるため、若いリーダーであっても安心して職務を遂行できるんですよ。

編集部

素晴らしいですね。若くしてリーダーに抜擢されても委縮せずに活躍できるというのは理想的だと感じます。

地域での生活を大事にしながら仕事ができる環境が魅力

株式会社フォリウムのメンバーが仕事をしている様子

編集部

続いて、社員の皆さんの働き方についてお伺いします。3拠点以外の地域からフルリモートで働くことは可能なのでしょうか?

髙嶋さん

当社ではフルリモートで勤務するのはレアケースで、地元に住み、そのまま地元で働きたいというメンバーがほとんどです。中にはUターンやIターンで働いてくれているメンバーもいます。

オフィスでチームメンバーと切磋琢磨しながら仕事をすることはメンバーの成長にもつながると思いますし、未経験からでも安心して業務をスタートしていただけます。一つの場に集まることで生まれるアイデアや学びも多く、チームの成長にもつながっていると感じています。

リモートワークは通勤時間や負担が軽減されるというメリットはありますが、そもそも地方は通勤負担が比較的軽く、オフィス勤務のメリットが発揮されやすい環境だと思っています。

編集部

八戸や山口で働くメンバーの方々から、地域での生活についての声は届いていますか?

小笠原さん

Uターンで戻ってきたメンバーからは、休日に友達の農家を手伝ったり、地域のお祭りに参加したりと、とても充実した生活を送っているという声をよく聞きます。仕事と生活の両立を実現しながら、地元での暮らしを楽しんでいる方が多いですね。

また、Uターンを選んだことで改めて地元の良さに気づくケースも多く、「食べ物がおいしい」「人とのつながりが温かい」といった感想もよく聞きます。こうした生活の充実が、働く意欲や満足度にもプラスに影響を与えているようです。

主軸のマーケティングリサーチ事業は、業界取引シェア8割超

業務について相談をする株式会社フォリウムのメンバー

編集部

御社の主力事業であるビジネス拡張ソリューション事業(BAS事業)の具体的な内容と、市場での強みについて教えていただけますか?

髙嶋さん

当社は創業以来、専門性の高い領域特化型のBPOサービスを展開してきました。「ビジネス拡張ソリューション事業(BAS事業)」という名称には、従来のアウトソーシング受託事業を超えるサービスを提供するという意思が込められています。

中でも特に強みがあるのが、マーケティングリサーチのBPO事業です。国内市場規模は年間約2,000億円とニッチなマーケットではありますが、この分野のBPO業務において国内市場の約8割にアプローチできているという実績を有しています。

250人規模の体制を持つ国内唯一の企業であり、調査画面の作成や配信、データ集計といった実査業務においては、大手リサーチ会社に匹敵する、あるいは場合によってはそれを超える案件数を対応しています。

マーケティングリサーチ事業は「まずフォリウムに相談」と言われるほどのポジションを築けていると自負しています。

編集部

業界をリードするお仕事はとてもやりがいもありそうですね。

髙嶋さん

そうですね。新商品開発やサービス開発に関わる案件も多く、数ヶ月後にテレビCMで自分が関わった商品を目にすることもあります。地方都市にいながら全国規模の新しい動きに触れられることは、私たちの仕事の大きな魅力だと感じています。

お客様から感謝の言葉をいただいたり、「次回も同じ方に担当してほしい」と言っていただくことも多く、メンバーの大きなモチベーションになっています。

エンジニア業界を変えるべく始動したローコード開発事業

編集部

2022年には、あらたにローコード開発事業(SDS事業)がスタートし、BAS事業との両輪で事業を展開していると伺っています。ローコード開発事業の概要についてもお聞かせいただけますか?

緒方さん

SDS事業部の主力サービスとしては、企業様向けにシステムエンジニアリングサービスや、内製化支援のサービスを提供しています。

高速に変化する時代において、システム開発には柔軟性と効率性が求められており、従来のスクラッチ開発に頼る形から、ローコードやノーコードといった新しい開発手法が注目されるようになりました。

こうした変革の中で、我々も「エンジニア業界を変えていきたい」という強い思いをもって、SDS事業に挑んでいます。

編集部

具体的に、ローコード開発にはどのような特徴やメリットがあるのでしょうか。

緒方さん

具体的には、当社では「OutSystems」と呼ばれるローコード開発プラットフォームを活用しています。このツールを使用することで、従来は、ネットワーク、言語開発、サーバーサイド、デザインなど役割ごとに専門性の高いエンジニアを集う必要があったシステム開発が、1人で完結できるようになりました。

また、従来のシステム開発では、関係各所との接続が多く、それに伴う煩わしさや手戻りが頻繁に発生していましたが、これらのプロセスが簡略化されるというのも大きなメリットです。迅速かつ柔軟に開発を進めるアジャイル開発との相性が非常に良く、現代のシステム開発のニーズに応えるものとなっています。

編集部

どのような企業様向けにサービスを提供しているのでしょうか?

緒方さん

「OutSystems」は大規模エンタープライズ向けのパッケージサービスですので、大手自動車メーカーや、大手物流企業など、製造業を中心に導入されています。

また、2024年9月にダイレクト・コンサルティング株式会社の株式を取得し、グループに迎え入れました。同社は、ローコード開発ツール「Magic xpa」およびデータ連携プラットフォーム「Magic xpi」によるシステム開発の実績が25年以上ある企業です。協業を通じて、さらに幅広い企業へシステム開発受託サービスの提供を展開していきたいと考えています

採用情報:Uターン・Iターンも歓迎!ともにチャレンジする仲間を募集

編集部

最後に、フォリウムに興味を持たれた方に、採用に関する情報とメッセージをお願いします。

緒方さん

当社には、年齢や経験を問わず高いレベルの仕事にチャレンジできる環境があります。意欲を持って一緒にチャレンジをしていただける方、仕事を楽しんでいただける方の参画をお待ちしています!

UターンやIターンでジョインしてくださる方も歓迎していますので、興味があればぜひ応募してみてください。

編集部

ありがとうございます。地域とのつながりを大事にしながらチャレンジングな仕事ができる環境はとても素晴らしいですね。興味がある方はぜひ応募してみてください。

本日はたくさんの貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

編集後記

東京本社の他に八戸・山口という2つの拠点があるフォリウム。地方に住みながら、やりがいのある仕事に挑戦でき、地域とのつながりも大切にできる働き方の魅力が印象的でした。また、「入社クエスト」というユニークな取り組みを通じて、新入社員が自然と職場に馴染める工夫がなされており、社員の定着に課題を抱える企業にとっても参考になる事例だと感じました。

この記事のまとめ

事業の特徴
  • マーケティングリサーチBPOで業界シェア約8割を占める
  • ローコード開発を活用したシステム開発事業も展開
  • 東京・八戸・山口の3拠点で事業を展開(八戸約300名、山口約70名、東京約15名)
組織の特徴
  • 20代30代の若手が全体の約73%を占める
  • 全社員数約400名、平均年齢34歳の若手中心組織
  • 地方でのIT人材育成と雇用創出に注力
エンジニアの成長機会
  • OutSystems認定資格取得のための2ヶ月間の社内カリキュラムあり
  • 月次での勉強会開催や外部講師を招いての技術共有会を実施
  • 上流工程への早期チャレンジなど、積極的な成長機会を提供
サポート体制
  • 入社時の研修制度と「入社クエスト」による組織への馴染みやすさ
  • 「オンボーディング」制度によるウェルカムランチなどの定着支援
  • 質問・相談のしやすい環境
社風・カルチャー
  • 対面でのコミュニケーションを重視した職場環境
  • 「スプラウト」による相互称賛の仕組みあり
  • 失敗を恐れずチャレンジできる文化
働き方の特徴
  • 地方での暮らしと、やりがいのある仕事の両立が可能
  • オフィスでの対面コミュニケーションを基本とした働き方
  • 地域とのつながりを大切にした職場環境

株式会社フォリウムの基本情報

企業名 株式会社フォリウム
住所 (東京本社)東京都港区浜松町1-12-4 第2長谷川ビル3F
(八戸)青森県八戸市十三日町1 ヴィアノヴァ2F
(山口)山口県山口市小郡高砂町2-7 朝日生命小郡ビル1F
事業内容
  • マーケティングリサーチオペレーションの受託事業
  • コール・カスタマーセンター・バックオフィスの受託事業
  • ローコード開発・RPA開発支援の受託事業
設立 2010年12月
公式ページ https://www.folium.co.jp/
採用ページ https://www.folium.co.jp/recruit/
募集職種 エンジニア
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。