「スマホで家を買う」JIBUN HAUS.が進める住宅業界の革新と若手活躍

さまざまな企業の革新的な事業内容や、新しい働き方を探るこの企画。今回は、ARやVR技術の活用等により家づくりに革新をもたらす事業を展開するJIBUN HAUS.株式会社にお話を伺いました。

JIBUN HAUS.株式会社とは

JIBUN HAUS.株式会社は、新しいテクノロジーを活用した住宅購入・販売手法をリードするハウジングテック企業。スマホ・タブレットを使って家づくりを進めることができる「スマートカスタム住宅」を提唱し、家づくりに伴う煩雑なプロセスを簡便化する家づくりの新しい形を打ち出しています。

一方でフランチャイズによる全国展開により、地域の工務店の活躍にも寄与することを目的としています。VR(CG)/ARを駆使した営業・プロモーションツールの提供など、BtoBの視点からも住宅業界全体の変革につながる事業を展開しています。

会社名 JIBUN HAUS.株式会社
住所 東京都港区西麻布2-20-16
事業内容 ・ハウスブランド『ジブンハウス』(住宅FC・VC事業)
・WARP HOME事業(工務店・住宅メーカーのクラウド型住宅プレゼンテーションツール)
・VR制作サービス(VR・ARソリューション事業)
・MY HOME MARKET事業(VR内覧ができるVR住宅展示場)
設立 2016年2月1日
公式ページ https://jibunhouse.jp/

お客様に「新しいライフスタイル」を提案するJIBUN HAUS.株式会社では、「じぶんらしさ」「まっすぐ」「あそび」をバリューに掲げ、従業員のライフスタイルも大切にしています。今回はそんなJIBUN HAUS.株式会社で働くみなさんに、事業の意義や若手活躍のエピソード、働き方などについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
JIBUN HAUS.株式会社代表取締役社長内堀雄平さん

JIBUN HAUS.株式会社
代表取締役社長

内堀雄平さん

JIBUN HAUS.株式会社プロダクトデザイン部商品デザイン課商品デザインチーム島田景冬さん

JIBUN HAUS.株式会社
プロダクトデザイン部商品デザイン課商品デザインチーム

島田景冬さん

JIBUN HAUS.株式会社営業ソリューション部営業課山﨑香奈さん

JIBUN HAUS.株式会社
営業ソリューション部営業課

山﨑香奈さん

従来の家づくりのプロセスを刷新する「スマートカスタム住宅」

JIBUN HAUS.の事業概要
▲JIBUN HAUS.さんは「暮らしを変える、未来をつくる。」をビジョンに掲げ、大きく2つの事業を展開している

編集部

まずは、御社の事業内容についてお聞かせいただけますでしょうか?

内堀さん

JIBUN HAUS.は、VR・AR等の最新テクノロジーの力を活用し、住宅を購入するお客様のニーズを満たすとともに、住宅業界の抱える課題の解消も目指す会社です。JIBUN HAUS.の事業は大きく2つに分かれます。

1つ目はセミオーダー住宅や規格住宅を販売するハウスブランド「ジブンハウス」の事業です。こちらはBtoBforCのビジネスモデルで、北海道から沖縄県まで、全国140店舗以上チェーン展開しています。

ジブンハウスでは「スマートカスタム住宅」を提唱し、スマートフォンやタブレットの中で家づくりに伴うプロセスを体験できるようにしています。「スマートカスタム住宅」というのは、注文住宅ともセミオーダー住宅ともちょっと違うジブンハウスの家づくりを表す言葉。「スマートにカスタムしながら住宅を選べる」という意味と、「スマートフォン」のダブルミーニングの名前になっています。

そして2つ目は空間デジタルデザイン事業です。こちらはBtoBのビジネスモデルで、ジブンハウスで培ったCGやVRのノウハウを活かし、ジブンハウスに加盟いただいている住宅会社様にツールの提供等を行っています。

編集部

JIBUN HAUS.さんの「スマートカスタム住宅」にはどのような特徴があるのでしょうか?

内堀さん

1つは、家づくりのプロセスをスマートフォンやタブレットを駆使することで簡単にできる、という点です。今後を見据えると、いわゆるデジタルネイティブといわれる世代が家探しをするのが当たり前の時代になってきますよね。加えて共働き世代が増えている中で、休みを合わせて何度も住宅展示場に行ったり、打ち合わせを重ねたりするのも負担でしょう。

スマートカスタム住宅は、スマートフォンやタブレットを使ってデザインや間取り、オプションを選ぶことができますし、VRでの内覧、リアルタイムの見積もりも可能です。それにより、家づくりにかかるプロセスそのものを変革し、その先に家族らしい暮らしや自分らしい暮らしを実現することを目指しています。

もう1つが、セミオーダー、規格住宅という言葉のパブリックイメージに反して「こだわり」を大切にした家づくりができるという点です。というのも、セミオーダー住宅や規格住宅というのはベースプランをハウスメーカーが用意し、そこから選択したり追加していくという家づくりの方法のため、一般的にフルオーダー住宅よりもこだわり要素が薄いと捉えられがちなんですね。

だからこそ、JIBUN HAUS.ではベースプランの部分をとても大事にし、豊富なモデルラインナップを用意しています。一方で、あまりにも選べる選択肢が多いと今度は「選び疲れ」が生じてしまう。そのため「適切な数の選択肢とする」ことを意識しています。

JIBUN HAUS.のジブンハウスサービス概要
▲従来の家づくりのプロセスを変えるジブンハウス事業

住宅業界が抱える構造的課題を解決し、ユーザーファーストの家づくりを目指す

編集部

JIBUN HAUS.さんでは住宅を購入される方向けの事業だけでなく、BtoB向けの事業として住宅業界全体の改善も目指されています。そこにチャレンジされている背景にはどのような理由がありますか?

内堀さん

そもそも住宅販売というのは大変手間がかかるものなんです。お客様のためを思っていろいろと動く必要があるのですが、そうすることで休みなく働かざるを得なくなったり、余裕がなくなって結果的に提案がおろそかになったりということも珍しくありません。

実はある方に「住宅を売るのではなく、ライフスタイルを提案する仕事をしているのに、休みなく働いて自分の生活をおろそかにしたままで、お客様にライフスタイルを提案できるのか」と注意を受けたことがあるんです。それにショックを受けたというか、「本当にそうだな」と納得したんですね。

これはJIBUN HAUS.だけの話ではなく、業界全体にある問題です。競合だからとかは関係なく、JIBUN HAUS.の事業で業界全体が良くなっていくことで、本来の目的であるユーザーファーストの家づくりができるのではないかなと思っています。

金額やコストの面も同じで、お客様の要望を聞きすぎて予算に合わせようと思うと、結局利益を削らざるを得なくなるんですね。それで会社的にうまくいかなくなってしまい、破産してしまうという工務店さんも多くいらっしゃいます。

お客様からしたら「安いから良いじゃないか」ということになると思われるかもしれませんが、工務店が立ち行かなくなることで、建てた後のアフターフォロー体制がなくなってしまいます。安くしすぎると、回りまわってお客様のためにならないということになります。

そのためジブンハウスの事業でも「リーズナブル」ではなく、「適正な価格」という言葉を使用するようにしています。適正価格としてお客様に納得していただきながら、一方ではジブンハウスの加盟店を増やしていくことで、建築資材などを安価に入手できるようにすることも進めていきたいです。

そしてテクノロジーを駆使したサポートで「WARP HOME」などの事業で営業コストを下げたり、住宅展示場のVR化により維持コストを低減したりといったことにも寄与していきたいと考えています。

JIBUN HAUS.の事業WARP HOMEの概要
▲JIBUN HAUS.さんの事業の一つ「WARP HOME」では、工務店・住宅メーカーのクラウド型住宅プレゼンテーションツールを提供し、業務効率化を支援

住宅業界にはまだアナログな要素が多く残っていますが、テクノロジーを駆使することでお客様の「ジブンらしい暮らし」を実現する手助けにもなりますし、つくり手側の負担軽減にもつながります。そして、その先にある地域活性化にもつなげていきたいですね。

編集部

「ユーザーファースト」を前提におきながら、業界全体を革新するような視点で事業を展開されていることが良く分かりました。

入社1年でプロジェクトリーダーに抜擢!目標を明確にし適切にサポート

JIBUN HAUS.の若手チームメンバーの写真
▲若手チームでのプロジェクトの検討の様子

編集部

ここからはJIBUN HAUS.さんの若手社員の方の活躍についてお伺いします。まず島田さんにお話をお聞きしたいのですが、現在はJIBUN HAUS.でどのようなお仕事をされていますか?

島田さん

2023年6月時点で入社して3年目です。現在はジブンハウスのブランドの住宅の商品管理や、新商品の企画や図面化、そのリリースまでを担当しています。

編集部

JIBUN HAUS.さんでの経験の中で、とくにやりがいを感じた仕事はありますか?

島田さん

一番大きいのは、2年前に若手のチームを集めて新商品を開発するプロジェクトを担当したことです。普段は新商品のリリース時は商品開発チームの上司とデザイナーも入っており、頼ってやっている部分があったのですが、そのプロジェクトでは若手社員のみのために自分が皆を仕切ってやらないといけない立場になりました。

そのプロジェクトでつくったのは「MUSEUM」という商品です。最近「ミニマムな暮らし」というのが特集されていたりますが、やはりファミリー層と考えるとなかなかミニマリストのような考え方は難しいのかなと個人的に感じていました。

JIBUN HAUS.の若手チームが考案したMUSEUM
▲若手チームの意見やアイデアを結集しラインナップ商品のひとつとなった「MUSEUM」

そこを逆手に取って、「物にあふれた暮らしを楽しめるような住宅をつくる」というコンセプトを打ち出しました。博物館(ミュージアム)をモチーフにし、リビングルームはギャラリーとして子どもの絵を飾れるような空間をつくり、子どもが大きくなったら家族写真に変わっていく、という変化を楽しめるような工夫をしています。

若手のメンバーの中でも「こういうものを置く場所がほしい」などいろいろな意見を出し合いましたし、開発チームに入っていない若手のメンバーの意見も集めてつくり上げていった商品のため、思い入れがありますね。

編集部

いろいろな若手社員の意見やアイデアが結集されているんですね。入社して1年ほどで新商品の開発プロジェクトを任されたというのはすごいことだと思いますが、どのような経緯で任されるに至ったのですか?

島田さん

JIBUN HAUS.では定期的に面談をしているのですが、入ってすぐの頃から直近の目標として「商品リリースを任せてもらえるようになりたい」と伝えていたので、それを受けてプロジェクトを組んでもらえたのかなと思います。

編集部

目標を明確にし、それを伝えられる場があったんですね。プロジェクトを進めていく中で、周囲からはどのようなサポートがありましたか?

島田さん

上司はミーティングの場に同席して見守ってくれました。あとは商品化するにあたって設計の知識が不足しているため、そこに関してはわからないことを都度聞けるような体制を取ってくれていました。その他にも、進捗確認の声掛けやアドバイスはいろいろいただいていましたね。

編集部

若手チームが自走できるよう、適切な距離感でのサポートがあったんですね。

異業種からの転職も「任せる」「支える」環境で成長を支える

JIBUN HAUS.の打ち合わせ風景

編集部

山﨑さんにもお話を伺います。現在、山﨑さんはJIBUN HAUS.でどのような仕事をされているのでしょうか?

山﨑さん

現在は営業の部署でインサイドセールス等に携わっています。前職ではスポーツメーカーでルートセールスをやっていたので、異業種からの転職になります。

インサイドセールスではどのような反響を取るのかというところと、契約までの持って行き方などについて上司と一緒に検討し、年間契約件数の目標を月単位、週単位に分解しながら、自分でアポイント取りなどもしています。

JIBUN HAUS.はweb広告から集客しているため、広告クリエイティブの検討や広告からの流入後の導線の検討など、webマーケティングに関わる業務がメインです。他にもセミナーやイベントの開催なども担当していますね。

編集部

異業種からの転職でわからないことも多かったと思いますが、JIBUN HAUS.さんではどのようなサポートがあったのでしょうか?

山﨑さん

やはりわからないことがあると周りの人にすぐ教えてもらえる環境があるのがありがたかったですね。普段の業務の中でも聞きやすい雰囲気なのですが、きちんと時間を取って知らないことを聞く会を設けてくれていました。

書籍購入補助もあるため、そういった制度も活用しながら知識を付けていきました。割と任せてもらえる環境があるため、確認しつつも自分で進めてPDCAを回していっている感じですね。

編集部

未経験であっても任してもらえるのは、成長するためにもとてもありがたいですよね。さらにしっかりと周りに聞くことができる環境があることで、安心感にもつながるなと感じました。

分からないことも聞きやすい。月1回の交流会がつくる風通しの良さ

JIBUN HAUS.のイベントスペース
▲JIBUN HAUS.さんのイベントスペース

編集部

今お話にあったように、JIBUN HAUS.さんには周りの人に聞きやすいカルチャーであったり、風通しの良さを感じるような雰囲気があるなと感じました。実際に働いていて、どのような雰囲気があると感じますか?

山﨑さん

幅広い年代の方が働いていますが、社員同士の交流機会が盛んで、なじみやすい雰囲気があるなと感じます。会社のイベントとして月に1度「Thanks Jbn Friday」という交流会が開催されていて、そこで他の部署の人とも交流を図ることができています。

オフィスにバーカウンターがあるラウンジのようなスペースがあるので、Thanks Jbn Fridayではそこでみんなでお酒を飲んだり、立食パーティーをしたりします。入社メンバーには自己紹介をしてもらったり、誕生日のメンバーがいる場合はお祝いしたりしていますね。

あとは、人に恵まれている職場だなと感じます。イベントがあることもそうですが、普段からメンバーと話しやすい空気があり、ピリピリしている雰囲気がない会社だと感じています。

編集部

いろいろな年代の方がいながらも、イベントなどの交流を通して誰とでも話しやすいカルチャーが醸成されているんですね。

従業員のライフスタイルを重視。自分の暮らしを大切にできる働き方

JIBUN HAUS.の執務スペース

編集部

JIBUN HAUS.さんの働き方についてもお聞きします。最初の方に、住宅業界は働き方の面でなかなか大変な部分も多いというお話がありましたが、JIBUN HAUS.さんでの働き方はいかがでしょうか?

内堀さん

JIBUN HAUS.はライフスタイルを提供する会社という自負があるため、自分たち一人ひとりのライフスタイルをより大切にし、そこから生まれるアイデアを商品に活かしていきたいという考えを持っています。

例えば有給推奨日を設定したり、誕生日月にバースデー休暇を設けたりして、休みを取りやすい環境づくりというのは進めていますね。社食のような形で100円で食べられるランチを用意する、というのも福利厚生の一環でやっています。

会社としてはスタートアップのフェーズではありますが、2020年あたりから採用も強化して人数も増やし、組織化も進めています。その中で、働き方改革も人事からの提案を踏まえていろいろ整備しています。

島田さん

私も元々大学までは建築の勉強をしており、「自分の家を自分で建てたい」という夢があったので建築業界で働くことを考えていたのですが、やはり働き方の部分がネックになっていたんですね。

JIBUN HAUS.に魅力を感じたのも、働き方の面は大きいと思います。最初は「家族がもっと家族になれる家づくり」という考え方に共感して興味を持ったのですが、そこからいろいろ話を聞いていくうちに、自分の暮らしを大切にしながら住宅や家づくりに関わることができる会社なんだなと感じました。

編集部

「ライフスタイルを提案する」会社であるからこそ、従業員のライフスタイルも尊重されているのですね。住宅業界全体の働き方の改善をめざすJIBUN HAUS.さんならではの姿勢だと感じました。

若い世代も積極採用!ラフな面接で「自分らしさ」を重視

JIBUN HAUS.の打ち合わせ風景

編集部

採用についてもお聞かせください。現在の組織体制や、今後の採用方針などがあれば教えていただけますか?

内堀さん

現在は約40人体制で、すごく幅広くバランスの良い年齢構成となっています。業界的には女性が少ない傾向があるのですが、JIBUN HAUS.では半分が女性社員です。

これから住宅を購入する層を念頭に置いて商品アイデアを出していく必要があるため、次世代ニーズに寄り添えるような若い世代の採用を積極的に行っています。

一方で、やはり建築の業界においては「経験値」も重視されるところではあります。住宅に関する経験値があり、しっかりと勉強して取り組んでいる方も組織においてとても大切だと感じています。

編集部

内堀さんが採用面接をされる際には、どのようなことを重視されているのでしょうか?

内堀さん

私が行うのは最終面接のことが多いのですが、基本的には雑談形式のような、ラフな形で実施しています。よくある、履歴書を上から見て質問するようなことはやったことがないですね。

というのも、当社では自分らしさや個性の部分を重要視しているからなんです。ただ与えられた仕事を頑張ります、というのではなく、本人にどういったモットーや希望があるのかを、面接の場でもきちんと伝えてくれるかどうかを見ていますね。

JIBUN HAUS.の事業に共感し想いを持つ方を歓迎

JIBUN HAUS.のオフィス内muiボード

編集部

最後に、JIBUN HAUS.さんに興味を持った読者の方にメッセージをお願いします。

内堀さん

JIBUN HAUS.の事業に共感していただける方に、ぜひ来ていただきたいなと思っています。建築のスキルももちろん大切ですが、今までにない切り口で業界を切り拓いていっている会社でもあるため、新しいアイデアを出し合いながら一緒にやっていきたい方を歓迎します。

そしてJIBUN HAUS.はスタートアップの会社であり、スタッフ一人ひとりの力がとても大切になります。会社としてきちんと責任を持ちながらも、若手社員を信じて業務をお任せをしているため、いろいろな経験ができると思います。想いを持って挑戦したい方はぜひお問い合わせください。

編集部

若手社員の内から責任感ある仕事を任され、住宅業界を革新するような事業を推進されているJIBUN HAUS.さんであれば、大きなやりがいを感じながら働くことができると思います。本日は、お忙しい中ありがとうございました!

■取材協力
JIBUN HAUS.株式会社:https://jibunhouse.jp/
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