ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、JOHNAN(ジョウナン)株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
JOHNAN株式会社は『ものづくりプラットフォーム企業』として「スタートアップ・新規事業支援」「試作・商品化支援」「マニュファクチャリング(製造)支援」「修理・メンテナンス支援」「商品企画・販売」の5分野で事業を展開しています。
組織について目を向けると、年齢に関係なく実力で評価される風土の中、異業種からの転職者が1年3ヶ月でリーダーに昇進するなど、若手の活躍機会が豊富にあることが大きな魅力です。人的資本経営の考え方を重視していることもあり、研修やキャリア支援など制度面も整え、成長をサポートしています。
今回は、JOHNAN株式会社での若手の活躍事例や組織の特徴について、代表取締役社長の山本さん、人事統括部の松田さん、経営企画本部の槌田さんにお話を聞かせていただきました。
若手活躍:異業種からの転職後、1年3ヶ月でリーダーへ就任
編集部
御社では、特に若手社員が多数活躍されているとお聞きしています。特に印象的な活躍事例を教えていただけますか。
松田さん
2022年9月に28歳で入社した女性社員についてお話しさせていただきます。コミュニケーション能力が高く、雰囲気も良かったため採用させていただいたのですが、前職ではアパレル業界で接客を担当していたので業界未経験であり、パソコンスキルも十分ではない状態からのスタートでした。
配属されたのはリペア事業の営業企画で、この部署は基板修理に関するお問い合わせへの対応が主な業務です。当社は基板修理において90%以上の高い施工成功率を誇っており、営業企画にはその強みをウェブサイトをもとに丁寧に説明してお客様の信頼を獲得し、新規顧客やリピーターを増やすという重要な役割があります。そのため、まずはメールや電話でのお客様とのやり取りなど、アパレル業界とは全く異なる営業スタイルを一から学んでいただきました。
また、ウェブサイトの作成スキルも早い段階で習得し、入社から1年3ヶ月という短期間でリーダーに昇進したんです。また、基板修理の展示会ブースのディレクターに就任するなど、非常に大きな成長を遂げています。
▲若手社員の方が担当した基板修理の展示会ブース
編集部
若手社員の方は、御社においてどのようなところに働きがいを感じていらっしゃるのでしょうか。
松田さん
やる気とチャレンジ精神があれば、若手でも裁量権の大きい仕事を任せてもらえることですね。
先ほどの女性社員も、ITスキルが十分ではなかった段階から、「どうやったらもっとユーザーに訴求できるか」を考えながら意欲的に学び、A/Bテストなども実施しながらスキルを伸ばしていったので、自然とこの分野を任されるようになっていったんです。
また、周囲との関係性が非常に良好で、チーム内で協力し合う風土が根付いていることも魅力に感じている社員が多いですね。
多彩な研修制度&年齢に関係なく昇格できる仕組みが若手の成長を促進
編集部
若手社員の成長を支える取り組みについて教えてください。
松田さん
当社では階層別研修やコンプライアンス研修、eラーニングなどを実施しています。また、スティーブン・R・コヴィー博士の「七つの習慣」を取り入れた研修も行っており、例えば主体的に行動する姿勢や優先順位の付け方などを学ぶことが可能です。
また、年齢に関係なく、成果を出し、等級定義に見合う能力があれば積極的に管理職登用を行っていることも、若手の成長支援につながっていると思いますね。「若いからまだ早い」という考えではなく、チャレンジ精神のある社員であれば年齢に関係なく昇格できる仕組みが整っており、実際に28歳の若さで管理職へと昇進したエンジニアの事例もあります。
編集部
そういった柔軟な人事評価に対する御社の考え方について、社長の山本様にぜひお聞きしたいです。
山本さん
最近はよく「人は財産」と言われますが、会計の原則では、現実にはそのような思想は会計に反映されていませんよね。損益計算書では人件費は費用として計上され、貸借対照表でも資産として扱われませんから。しかし、当社では人財は社会からの「預かりもの」として捉え、人的資本経営の視点を重視しています。その方針によって、年齢やジェンダー、学歴に関係なく一人ひとりの意見を尊重し、社員それぞれが活躍できるチャンスを提供している形です。
また、キャリアを重ねる上で親の介護など様々なライフイベントが発生することも想定しており、そういった際には上司や人事部門へ気軽に相談していただけます。例えば総合職や特定職などへの職種変更も柔軟に検討できる体制を整えているほか、事情によって退職される場合の復職支援制度も充実しています。
なお、産業医に悩みを相談できる機会も社員全員に設けており、自分自身と向き合いながら、そして周囲と支え合いながら成長を目指せる環境です。
働き方:リモートワークや時短制度でワークライフバランスをとりやすい
編集部
御社はワークライフバランス重視の働き方を推進されているとお聞きしました。特徴的な取り組みを教えていただけますか。
松田さん
Google Workspaceを活用し、チャットやメール、ウェブミーティングをスムーズに行える環境を整えており、リモートワークを積極的に取り入れています。リモートワークの運用方法は部署によって異なり、「月4回まで」という回数制限を設けている部署や、曜日を決めて交代制にしている部署があります。
リモートワークの推進にあたり、密なコミュニケーションが必要な部署では、就業時間中はGoogle Meetを常時接続して顔が見える状態を保つなどの工夫をしていますね。また、営業部署では商談機会を逃さないようメール共有システムを導入し、担当者が不在でも他のメンバーが対応できる体制を整えています。
また、当社では時短制度も充実しており、法定の小学校就学前までという基準に限らず、本人の希望があれば柔軟に延長可能です。さらに、将来的な課題として介護離職問題にも取り組んでいることも特徴のひとつです。介護の問題を個人で抱え込まないよう、会社として相談窓口を設置し、行政の制度案内や福利厚生と連携したサポート体制を整えています。
こうしたワークライフバランスに配慮した制度を豊富に揃えることで、働きやすい環境づくりを目指している会社です。
編集部
そういった制度が整っていることに対して、社員の方からの反応はいかがでしょうか。
松田さん
当社には子育て中の社員も多く在籍しているのですが、特にリモートワークの環境が整備されていることに対して非常に評判が良いですね。例えばお子さんが急に体調を崩した際にも、仕事を休むのではなくリモートワークで対応できるため、「育児との両立がしやすい」と感じている社員が多いようです。
自然にフォローし合う仲良しの社風。季節の社内行事など交流機会も充実!
▲本社にある社員食堂
編集部
御社の社風についても教えていただけますか。
槌田さん
率直に、仲の良い社風が根付いていますね。また、休暇を取得した際の相互サポート体制が整っているのも特徴で、たとえ急な休暇が発生した際にもその社員を責めることなどなく、自然と業務をフォローし合える組織風土が根付いています。
ちなみに、2022年4月時点での有休取得率は71%で、全国平均の53%と比較すると非常に高い水準です。この数値にも、当社での休暇の取得しやすさが表れていると思います。
編集部
社員同士の交流機会についてはいかがでしょうか。
槌田さん
年間を通じて様々な社内行事を開催しています。春には新緑ウォーキング、秋には京都府と共同で植樹イベントを実施し、その後バーベキューなどで社員同士の交流を深めています。また、11月下旬には「イルミネーションセレモニー」を開催し、本社でイルミネーションを点灯して1年を振り返り、来年への希望を分かち合う時間を設けていることも特徴です。
特に、新緑ウォーキングや植樹のイベントは家族の参加もOKとしており、普段の業務では話せないような家族の話題で盛り上がるなど、より深い交流の機会となっています。
▲ウォーキングや植樹など季節の社内イベントを家族ぐるみで楽しめる
企業理念:「ものづくり」を通じた持続可能な社会への貢献
▲山本さんはJOHNANの果たすべき役割について情熱的に話してくれた
編集部
御社は「ものづくりプラットフォーム」として様々な事業を展開されていますが、企業理念や目的についてお聞かせいただけますか。
山本さん
世界的な政治情勢など、先行きが不透明で疲れてしまうような状況が多い中で、JOHNANは『かこむ・みる・つくる』という価値観を創業以来大切にしています。
『かこむ』とは社内外を問わずに語り合ってお互いを尊重し、責任を果たすこと。『みる』とは人間や宇宙を広い視点でみつめ、個人や組織の使命を見出すこと。そして、『つくる』とは魂と祈りを込めて、まだ誰もやっていないこと、新しい価値を創ることを指します。
この『かこむ・みる・つくる』というJOHNANらしさを大切にしながら、次世代を担う子供たちが「この世の中は捨てたものじゃない」と前向きに感じられる社会づくりに貢献することが当社のレーゾンデートル(存在理由)であり、他社でいう経営理念にあたるものです。
「会社は誰のものであるか?」という議論は近代以降活発になされています。私はJOHNANグループに関しては神様からの、もしくは社会からの預かり物だと信じています。だからこそ、新しい価値をたくさん生み出し、次世代にしっかりとバトンタッチしていくことが目標です。
編集部
様々な事業カテゴリーがある中で、特徴的な事業についてご紹介いただけますか。
山本さん
ものづくりのプロセスにおいて、重要な事業の1つが冒頭でお話しした基板修理事業で、私たちは「修理の民主化」というミッションを掲げています。製品が故障した際、メーカー保証期間が過ぎると高額な修理費用を請求されたり、新製品の購入を勧められたりすることが多いですよね。しかし、減価償却が終わった既存の設備を使い続けたいというニーズは確実にあります。
そこで、私たちは「修理する権利」を提供し、お客様が製品を長く使い続けられる選択肢を実現しています。単に物を捨てて新しいものを購入するのではなく、大切に使い続けることを可能にし、循環型社会の実現にも貢献する、社会的意義の高い事業だと考えています。
松田さん
基板に関しては「壊れたら買い換える」といった考え方がまだまだ主流で、「基板修理」というサービスがあること自体を知らない企業様も多いんです。しかし、特に大きな企業様の場合は買い替えだと何億もかかるところが、基板修理であれば何十万・何百万で済むケースも少なくありません。
そこで、会社としては「基板修理サービス自体をより広く周知させていきたい」と考えており、効果的な訴求方法を模索しながら、自社のウェブサイトが検索で上位に表示される仕組みづくりにも注力しています。
採用に関するメッセージ:確かな実力を身につけたい方を歓迎
編集部
最後に、JOHNANと応募者との採用マッチングにも関連してくると思いますが、転職を検討している方へのメッセージをお願いします。
山本さん
私たちは「優しさと厳しさのメリハリ」を大切にしながら、社員同士が愛情を持って助け合える環境を整えています。
ワークライフバランスが充実した働きやすい環境がある一方で、しっかりと指導してくれる頼れる上司がいます。また、定期的なキャリア面談の機会を設け、一人ひとりの目標設定とその達成状況を確認し、着実な成長をサポートしています。
単に福利厚生が充実しているだけの会社では物足りない、確かな実力を身につけたいという方は、ぜひJOHNANにチャレンジしていただけたら嬉しいです。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
JOHNAN株式会社の働き方のまとめ
若手の活躍環境 |
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働き方の特徴 |
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社風・企業文化 |
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事業の特徴 |
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人材育成 |
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JOHNAN株式会社の基本情報
企業名 | JOHNAN株式会社 |
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住所 | 京都府宇治市大久保町成手1番地28 |
事業内容 |
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設立 | 1968年8月(創業:1962年10月) |
働き方 | リモートワーク・時短勤務可 |
公式ページ | https://www.johnan.com/ |
採用ページ | https://en-gage.net/johnanrecruit/ |
募集職種 |
※学歴不問 |