ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社マーキュリーにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社マーキュリーは、人材を活用したセールスプロモーションを主力事業とし、販売促進からDX推進まで幅広く企業を支援する企業です。新規事業も積極的に展開しており、従来の人材サービスに加えて小規模劇場や通信制高校の運営協力、M&Aを通じたリユース事業や企業向け研修事業など、事業の裾野を広げています。
そんな株式会社マーキュリーでは、社員5,000人強の大規模な組織でありながら、20代・30代の若手が全管理職の約7割を占めるなど、多くの若手社員が活躍しています。また16か国以上の国籍を持つ社員が在籍するグローバルな環境も特徴的です。
今回は株式会社マーキュリーの若手活躍とグローバルな環境について、取締役社長の秋間さんと西日本営業本部部長代理のチェさんにお話を聞かせていただきました。
管理職の約7割が20代・30代!若手の成長を支える組織体制
▲今年度5月に新たに社長に就任した秋間さん
編集部
御社の若手活躍の特徴について、20代・30代の方々の活躍状況や、若手の登用状況を教えてください。
秋間さん
当社は新卒採用を中心に会社を成長させてきた経緯から、平均年齢26.7歳、社員5,000人強の大半が20代と若い年齢構成となっているのが特徴です。管理職に占める20代・30代の数も100名近くと、全管理職の約7割を占めています。
▲多くの若手社員が活躍中のマーキュリー
編集部
多くの若手社員を管理職に登用されているのにはどのような意図がありますか?
秋間さん
若手中心の会社なのに、管理者は40代以上の者ばかりというのは、組織としてあまり適切とはいえません。そのため管理者にも積極的に若い世代を登用し、早期の活躍を促しています。
また当社では現在、新規事業展開を積極的に進めています。メイン事業である人材サービスの領域拡大だけでなく、通信制高校の運営協力や新宿での小規模劇場の運営など、まったく新しい分野にも積極的に進出しています。今後もさらに事業の可能性を広げていくことを見据え、20代・30代の伸びしろのある人材に早くから役職経験を積ませることで個人の可能性を広げていくことも狙いのひとつです。
若手社員の成長事例:入社2年で課長代理になり、現場管理の効率化に貢献
▲今年度9月から西日本営業本部部長代理として活躍するチェさん
編集部
実際に若手社員として活躍されているチェさんに伺います。まずはご自身の経歴や現在のお仕事内容をお聞かせいただけますか?
チェさん
私は韓国で生まれ育ち、2016年にワーキングホリデーで来日して2017年にマーキュリーに入社しました。最初の2年間は販売スタッフとして携帯電話販売の現場を経験し、その後エージェントサポート部に異動し、課長代理を任せていただきました。
エージェントサポート部での主な業務は、社員のサポートです。具体的には定期面談を実施し、実績面だけでなくキャリアステップの相談やプライベートな悩みまで、総合的なキャリアサポートを提供していました。
それらの経験を経て、今年度の9月に営業部に異動しました。現在は西日本営業本部の部長代理として、主にホテル事業のクライアント様を担当しています。
編集部
御社の仕事で特にやりがいを感じる瞬間はどのようなときですか?
チェさん
入社から今まで3つの部署を経験していますが、社員の成長を見守っていけるのはどの部署にも共通した大きな仕事のやりがいです。
例えば大阪支店に入社した、あるフランス国籍の社員は、入社直後は日本語でのコミュニケーションにまだ慣れていない面があり、消極的な傾向が見受けられたんですね。その後東京本社に異動したのですが、先日4、5年ぶりに再会した際に、成長ぶりを目の当たりにして本当に感嘆しました。ビジネス日本語能力も格段に上がり、視野も広がってスタッフの管理も任されるようになっていたんです。
社員がどんどん成長して変わっていく姿を見守れるのは、若手社員が多く入ってくる当社だからこその魅力だと思います。特に今は部長代理として直属の部下の成長を自身の評価という形で表していけるため、これからがとても楽しみです!
編集部
これまでの業務の中で、チェさん自身が工夫して成果をあげたことなど、印象的なエピソードがあれば教えてください。
チェさん
エージェントサポート部での取り組みが印象的です。個人の売上のために工夫を重ねていた現場の仕事と違い、エージェントサポート部では会社の組織力を向上させてクライアントに貢献するのが重要な役割となります。そのために私が取り組んだのが、現場でのリーダー選出と、組織の体系化です。
当社は社員数が5,000人強と比較的大規模なこともあり、エージェントサポート部でも1人が100人程度の社員を担当します。そのためどうしても現場全体に目が行き届かず知識共有などが不十分になる部分が出てくるんですね。
そこでどうすべきかを考え、現場の情報収集をカバーし、知識共有の役割を一緒に担ってくれる現場リーダーの選出を考案しました。これによってクライアントの売上に貢献するとともに、会社としてのリーダー育成を両立できる仕組みが整いました。
また私が大阪支店に来たばかりの頃は、組織が体系化されておらず、現場の管理がしづらい状況がありました。そこで組織図の作成も行い、ツールやシステムも活用しながら組織の見える化・体系的に管理しやすい仕組みを1からつくっていきました。それを他のサポート部員にも共有しながら業務効率化につなげていけた経験がとても印象に残っています。
若手の成長を支える充実した社内制度とサポート体制
▲役職ではなく「さん」付けやあだ名で呼び合う和やかなカルチャー。社長の秋間さんも「社長」ではなく「さん」付けを好むそう
編集部
ご自身を含め、多くの若手社員が成長できる秘訣は何だと思われますか?
チェさん
特に現場の若手社員にとっては、社員一人ひとりのサポートを行う「エージェントサポート部」という組織があるのは非常に大きいと思います。定期面談の中でクライアント評価と社内評価のフィードバックを受けられ、さらに各成長段階に応じた第三者視点からのアドバイスを受けられる環境は、若手の成長を加速させる重要な要因となっているのではないでしょうか。
また社員の意見を尊重し、意欲や能力を信じて任せてもらえる環境があるのもポイントです。私自身も、上司に意見を受け入れてもらって任せてもらえたからこそ、成長をすることができました。トップダウンで指示を受けたことをやるだけでなく、自分でアイディアを考えて実現していける環境は、成長につながるとともに、仕事をする上でのモチベーションになっています。
編集部
社員の成長やスキルアップを支援するための会社制度としてはどのようなものがありますか?
秋間さん
入社前研修から始まり、半年後、1年後、2年後と段階的な研修機会を提供しています。加えて年間を通してセキュリティやコンプライアンスに関する研修も定期的に行っており、ハラスメント防止や情報管理など、重要なテーマについて継続的に学ぶ機会を設けています。また140以上のeラーニング講座を用意しており、社員が自主的にスキルアップできる環境を整えています。
社内研修に加えて、クライアント企業での研修機会があるのも当社の特徴です。1週間程度の座学研修を実施するクライアントもあるため、新しい職種や部門に異動する際にはそういった機会も活用しながらしっかりと基礎知識を身につけてから実務に入ることができます。
また社員の多様なキャリアパスを支援する仕組みとして導入しているのが、入社2年目以降から活用できる「FA制度」という社内転職制度です。販売職から採用部門など別部署へのキャリアチェンジだけでなく、新規事業や支店長など新たな役職、担当に挑戦したい場合に手を挙げることも可能です。
もちろんクライアント先や社内人事の都合もあるため100%希望が叶うわけではありません。しかしその時点では難しくても手を挙げることで別の機会にチャンスをつかめる可能性が広がるため、期間を設けずいつでも希望を受け付けています。
▲手厚い研修制度やフリーエージェント制度で社員の成長とキャリアを支援
16か国以上の社員が在籍!グローバル環境の強み
編集部
御社の外国籍社員の採用状況について教えていただけますでしょうか。
秋間さん
2018年頃からインバウンド需要の増加などに対応するために外国籍社員の採用を強化しており、現在では約220名、全社員の約4%が外国籍社員となっています。中国出身の方を中心に16か国以上の国籍の方が在籍しており、非常に国際色豊かな職場環境があります。
編集部
外国籍社員の方向けの研修機会などはありますか?
秋間さん
入社前に特別な研修を行っています。例えば中国では真面目な態度を示すために売り場では笑顔を見せずに接客するのがマナーなのですが、日本だとむしろ笑顔での接客が推奨されていますよね。こういう文化の違いや基本的な敬語表現など、多岐にわたる内容の研修を実施しています。
編集部
国際色豊かな職場環境ならではの魅力はどういったところにあると思われますか?
チェさん
業務上のメリットとしては、多国籍のスタッフや多言語が話せるスタッフが多いことで、さまざまな国から来たお客様に対応できる点があります。またさまざまな海外クライアントと円滑なコミュニケーションができるのもメリットです。私も英語を使用し、外資系ホテルの支配人との商談に取り組んでいます。
社内でいうと、言語習得の面でメリットがあります。大阪支店では多言語の環境を活かして外国語研修を実施しており、私も韓国語の講師として関わっています。機械翻訳では対応できない文化的なニュアンスの違い、ネイティブならではの言い回し、実践的な表現を教えられるのが特徴です。
外国籍社員の視点からみると、自分と同じように日本語習得を頑張ってきた先輩社員が多くいるのもポイントですね。私自身、マーキュリーに入社してからさまざまな実践機会を通じて日本語能力を鍛えてきました。多くの先輩社員から実体験に基づくアドバイスを受けられるため、これから頑張って日本語能力を向上させていこうという社員にとってとても心強い環境があるのではないでしょうか。
秋間さん
多様な文化や価値観が共存している環境があるため、言語の面以外でもお互いに学ぶことは多いですね。特に海外から来日して働く外国籍社員の強い意志、ハングリー精神は日本人社員にも好影響を与えていると思います。
私自身、現在中国籍の社員と一緒に中国での採用活動も行っているのですが、その中で与えられた仕事以上のことに挑戦する姿勢を感じる場面も多く、日々刺激をもらっています。
マーキュリーが求める人材:チャレンジ精神のある人
編集部
最後に、マーキュリーに興味を持った読者の方に向けて、改めて御社の魅力や求める人物像を教えてください。
秋間さん
当社は非常に風通しが良く、年齢に関わらず新しいアイディアを提案しやすい雰囲気があります。失敗を責めるのではなく挑戦を歓迎するカルチャーがあるからこそ、リスクを恐れずチャレンジできる環境があるのが魅力です。
マーキュリーは社員数が多いものの、ベンチャー企業としてのマインドをもった会社です。新規事業開拓も積極的に進めており、事業領域も変化しています。特定の職種だけにこだわらず、チャレンジ精神を持って一緒にこれからの会社をつくりあげていただける方をお待ちしています。
編集部
秋間さん、チェさん、本日はありがとうございました!
編集後記
またチェさんの日本語は日本人と遜色ないほど流暢で、努力と向上心の高さが感じられました。そんな外国籍社員の存在が日本人社員のスキルアップやモチベーションにもつながっており、相乗効果を生み出している様子が印象的でした。
この記事のまとめ
組織の特徴 |
|
---|---|
グローバル環境 |
|
事業展開 |
|
キャリア形成 |
|
企業文化 |
|
求める人物像 |
|
株式会社マーキュリーの基本情報
住所 | 東京都新宿区西新宿1-26-2新宿野村ビル 23階 |
---|---|
事業内容 |
|
設立 | 2006年11月 |
公式ページ | https://mercury-group.co.jp/ |
採用ページ | https://career.mercury-group.co.jp/(キャリア採用) |
募集職種 | 販売営業 |