ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ミライウェブ株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
ミライウェブ株式会社は、エンジニア比率100%の技術者集団として、Java、C#、PHPなど幅広い技術領域でシステム開発・運用案件及びインフラ構築・運用案件に携わっています。特筆すべきは、エンジニアとしての経験を持つ社長自らが、理想的な職場環境づくりを追求している点です。
約10名の社員が在籍する同社では、未経験者でも3年かけてじっくり育成する体制を整え、月10時間程度という少ない残業時間と年間125日の休日を実現。「令和6年度東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」にも選ばれるなど、エンジニアの成長と働きやすさを両立させています。
今回は、ミライウェブ株式会社の企業文化や人材育成について、代表取締役社長の工藤さんにお話を聞かせていただきました。
残業月10時間以下を実現!エンジニアに優しい職場環境
編集部
御社はエンジニア専門の企業とうかがいましたが、具体的にどのような案件や技術領域を扱われているのでしょうか?
工藤さん
弊社は、代表・役員含めエンジニア比率100%の会社です。そのため、全社員ITへの理解度が高く、また、積極的にお客様開拓を行っており、Java、C#、PHP、AWS、Azureなど開発系・インフラ系問わず幅広い技術領域で、常時1000件ほどの案件があります。このため、社員ひとりひとりのスキルや希望に合ったプロジェクトにアサインすることができるんです。
編集部
一般的に「エンジニア」と聞くと労働時間が長いイメージがありますが、御社はいかがですか?
工藤さん
ミライウェブの社員の残業時間は、多いときで月10時間程度で、プロジェクトによっては残業0時間のところもあります。
弊社にはシステム開発に関わる開発系のエンジニアと、サーバーやネットワークなどの構築・運用管理を行うインフラ系のエンジニアが半々程度の割合で在籍していますが、インフラ系はほとんど残業がない状況です。開発系はプロジェクトの繁忙の波により変動はあるものの、案件が忙しくなければ定時退社を推奨しています。
編集部
ワークライフバランスを整えるために何か具体的に工夫されていることはありますか?
工藤さん
たとえば、手間がかかりがちなバックオフィス業務は2020年ごろから完全DX化しています。紙の書類のやり取りはほぼゼロで、もちろんハンコも必要ありません。勤怠管理もスマートフォン1台でクラウドシステムから入力できます。
基本的な勤務形態は出社がベースとなりますが、体調不良時などは柔軟にリモートワークを活用できる体制も整えています。就業時間は9時から18時を基本としており、メリハリのある働き方を推進しています。
有休取得は1時間単位で対応。入社後すぐ支給の有休もあり働きやすい環境が整う
編集部
働きやすい環境づくりの一環として、休暇制度についてお聞かせください。
工藤さん
年間休日は夏期休暇と冬期休暇なども合わせ125日を確保しており、入社後半年経つと法定通り10日以上の有給休暇が付与されます。また、最初の半年間の有給が無い期間を担保するために、入社時から使える3日間の「特別休暇」の他、バースデー休暇、創立記念休暇といった有給休暇もございます。
これらの有休は1時間単位で取得できるため、使いやすいと思います。自身や子どもの体調不良にも対応できますし、ちょっとした役所の手続きで数時間遅刻する場合にも使えます。社員からも「安心して働ける」といった声があります。
編集部
有給休暇の取得率はどれくらいですか?
工藤さん
だいたい60〜70%です。本当は100%を目指したいのですが、弊社は年間125日の指定休暇があり十分な休みが確保されているため、有給休暇を使い切れていない状況です。
ただし、有給休暇は取得しやすい雰囲気が整っており、取得率が低い社員には上長や私から積極的に取得を促すなど、休暇の取得を推進しています。特にマネージャー層は案件を抱えて休暇を取りにくい傾向にありますが、そういった場合も適切なタイミングで休暇を取得できるよう配慮しています。
社長自らが追求。離職者ゼロを実現したワークライフバランス
編集部
御社は『令和6年度東京ライフ・ワーク・バランス認定企業』に選ばれたそうですが、なぜこれほどまでに勤務環境が整っているのでしょうか?
工藤さん
私自身が、現場でエンジニアとして働いていた経験が原体験となっています。当時の現場はワークライフバランスを整えにくい環境で、とても苦労しました。
だからこそ、弊社で働いているエンジニアにはしっかりオンオフを切り替えて仕事をしてほしいと考えています。仕事もプライベートも充実させた上で仕事に臨んでもらいたいというのが、私のいちばんの想いなんです。
『東京ライフ・ワーク・バランス認定企業』の審査では、弊社のワークライフバランスの取り組みや、働きやすさによって3年間離職者ゼロを実現した点を評価していただきました。
IT未経験者からエンジニアへ。手厚い育成体制
編集部
エンジニア一人ひとりの案件配分について、どのような方針で行われているのでしょうか?
工藤さん
基本的にはエンジニア1人が1案件を担当しています。ただし、場合によっては2〜3案件を並行して担当するケースもあります。
業務全体ではシステムの設計・構築などを行うバックエンド案件が多いですが、UI設計などユーザーの目に触れる部分の開発を行うフロントエンド案件と並行して担当することもあります。たとえば、1人のエンジニアが工数の半分をフロントエンド、残りをバックエンド開発に充てるといった形です。
編集部
専門的なスキルが必要かと思いますが、未経験でも応募できますか?
工藤さん
応募できます。経験年数はそんなに重視していません。採用にあたっては、その人の人柄や、自分で手を動かして何らかのものづくりに取り組んだ経験に着目するようにしています。実際に異業種からの応募も多く、2024年は現在までに未経験者4人を採用し、全員しっかりと活躍してもらっています。
ただし、エンジニアが一人で自走できるようになるまでには約3年はかかります。未経験の場合は、先輩やリーダーなど、周りの人のサポートを受けながら、徐々にスキルアップしてもらいたいと思っています。
未経験者の成長を支える、個別最適化された技術者育成プログラム
編集部
未経験者の方も採用されているとのことですが、具体的な育成の仕組みについて教えていただけますか?
工藤さん
必要な言語やスキルは個々の案件によって違うので、「これをやっておけばOK」といったものがなく、受動的に知識を詰め込むような対面での研修はありません。
その代わりに、特に未経験者向けに、何をどう学べば良いかが分かる体系的な学習フローを整備しています。それを見れば、迷わずに自己学習を進められるのではと思っています。
また、OJTのような形で実業務を通して必要なスキルや知識を身につけてもらうことも重視しています。さらには、弊社のお客様は大手企業が多いこともあり、技術的なスキルだけではなく、現場できちんと振る舞えるようなビジネスマナーの指導にも力を入れていますね。
編集部
メンター制度などもあるのでしょうか。
工藤さん
はい、あります。年齢が近い人や同じ現場の先輩などの中から、その人に合いそうな人をメンターとして選び、月に1〜2回程度の頻度で悩みなどを共有してもらう機会を設けています。
ちなみに、人選の際にはメンター自身の成長も考慮しています。教える立場になることでさらなる成長が期待できるため、将来性のある社員にメンターを任せることが多いです。
MBA流の学習法を採用!月1回の全社勉強会とスキルアップ制度
編集部
社員の成長を支援する取り組みはどのようなものがありますか?
工藤さん
一個の題材に対してみんなでディスカッションしあうMBA流の学習法「ケースメソッド」を取り入れています。これは私自身がMBA(経営大学院)在籍時の経験に基づいた教育方法で、私や先人達がこれまで経験してきた開発現場のリアルな実態を小説仕立てにして、それを読んだ上で「このシチュエーションで、もしもあなたが主人公だったらどんな行動を取りますか?」といったことを話し合うんです。
編集部
定期的な全社会議を実施されているそうですが、具体的にどのような内容を行われていますか?
工藤さん
毎月第3金曜日の午前中に全社員が集まるオンライン会議を実施し、情報共有とグループワーク研修を行っています。最近では、下期が始まったタイミングだったので、半年間で勉強したいことや身につけたいスキルを考え、それぞれが目標を立てて発表しあいました。
どの企業でも目標シートのようなものを提出する機会があると思いますが、形骸化していることも多いですよね。ですが弊社では、毎月のオンライン会議で目標に対してどの程度進捗があったかを振り返り、発表するので、確実に成長に繋がると思います。
編集部
全社会議での目標設定について、具体的な事例と、それがエンジニアの成長にどのように活かされているのか教えていただけますか?
工藤さん
未経験で入社した社員ですと、「参画している案件に必要なJavaの資格勉強をする」とか「コマンドの勉強のためにLinux技術者認定試験のレベル1(LPIC-1)を取る」など資格関係の目標が多いですね。会社から強制することはありませんが、みんな資格取得には意欲的です。
リーダーやマネージャークラスになれば、チームにどう貢献していくかを考え、現場を踏まえて半年間でこうしていきたい、といったマネジメント関連の目標を立てていますね。
発表の際は、入社して間もない社員からベテラン、上司まで、職位に関係なくグループが組まれます。もちろん目標のレベルに差はあるのですが、どんなに小さなことでもOKで、それをしっかりクリアしながら成功体験を積み重ねてもらいたいと思っています。会議中も、みんなでお互いの目標を応援しあう温かい雰囲気があります。
ちなみにこの全社会議は第3金曜日の午前中に開催します。この日は午後からは休みにしていて、お客様からの突発的な呼び出しなどがない限りは案件には参画しません。みんな資格勉強の時間に充てるなど、有意義な時間を過ごしているようです。
半期に1回の社長or役員とのキャリア面談と、行動指針に基づく人事評価
編集部
育成の仕組みの一環として、キャリア面談などは行われているのでしょうか?
工藤さん
半期に1回程度、1on1(個別面談)の機会があります。弊社の特徴として、この面談の相手が社長や役員なんです。どんなスキルを身につけてどんな案件を担当したいのかなどの意思確認を、定期的に直接話せる機会があります。
この時間には会社への要望なども意見することができます。先ほどお話しした夏期休暇や冬期休暇も、実はこの1on1で聞いた社員の声から生まれた制度なんです。
編集部
社内ではどのように人事評価を行っていますか?
工藤さん
そうですね。目標の達成度を確認することはもちろんですが、それに加えて弊社のミッション・ビジョン・バリューにどれだけ貢献できているかという点も重視しています。弊社の行動指針は7つほどありますが、それらに照らし合わせてひとりひとりを定性的に評価しています。
平均年齢29歳!エンジニアの趣味と交流を大切にする文化
編集部
エンジニアが多い職場ならではの社風や、職場の雰囲気についてお聞かせください。
工藤さん
平均年齢29歳と若手中心の環境で、メンバーどうしが仲良く切磋琢磨しています。実際に少し前には、若手からベテランまでが集まってアジャイル開発の資格取得を目指す勉強会を開催しました。参加は完全に任意で会社から一切強制しませんが、興味のある社員が自主的に集まって勉強し資格を取得するなど、自由な学び合いの文化が根付いています。
社員同士が自発的に刺激し合いながら、楽しく勉強に励んでいた様子でしたね。
編集部
社員同士のコミュニケーションを深める取り組みや、業務時間外の交流についてお聞かせください。
工藤さん
弊社は同好会制度があり、就業後に集まって趣味の時間を楽しんでいます。ゲーム好きな方が多く、「モンスターハンター同好会」「FPS同好会」「カードゲーム同好会」など、次々と新しい同好会が立ち上がっています。他にも、ライブ遠征をしたりフットサルをしたり、休みの日も社員同士で交流する機会が多いですね。
ミライウェブ株式会社から転職希望者へのメッセージ
編集部
最後に、ミライウェブ株式会社に興味を持たれた方へメッセージをお願いします。
工藤さん
会社は単に収益を上げる場ではなく、社会に貢献する場です。そのために何よりも大切なのは「人」。社員にしっかり投資し、スキルアップしながら気持ちよく働いてもらうことによって、社員がお客様に貢献し、お客様がそのお客様に貢献する…その連鎖で社会はより良いものになっていくと考えています。なので今後も、福利厚生や社員教育にはしっかり力を入れていきたいと思います。
同規模の企業と比べても教育体制や職場環境の整備に特に力を入れており、社員の成長をしっかりとサポートできる体制を整えています。スキルを向上させたい方、キャリアアップに意欲的な方は、ぜひミライウェブにご応募ください。ともに成長できる仲間をお待ちしています!
編集部
工藤さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
編集後記
この記事のまとめ
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ミライウェブ株式会社の基本情報
住所 | 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F−C |
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事業内容 | システムソリューション事業 |
設立 | 2019年5月 |
公式ページ | https://www.miraiweb.co.jp/ |
採用ページ | https://www.miraiweb.co.jp/recruit/ |
勤務地 | 東京・仙台・群馬など(最寄りの拠点での勤務が可能) |
募集職種 | エンジニア(開発系、インフラ系) |