ミーティングスペースで話をする、オプテックス株式会社の社員の方々

オプテックス株式会社で働く魅力|一気通貫型開発とフレキシブルな働き方

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、オプテックス株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

オプテックスは、自動ドアセンサーをはじめ、防犯、水質、車両検知、防災・設備監視など、私たちの暮らしを支える様々なセンサー製品を開発・提供するメーカーです。自動ドアセンサーでは国内シェア50%・世界シェア30%、屋外用防犯センサーでは世界シェア40%を誇り、現場のニーズに応える技術力で、安全・安心な社会づくりに貢献しています。

同社の特徴は、エンジニアが企画から量産準備まで一貫して携わる開発スタイル。また、フレキシブルな働き方やフラットに意見を言える環境があり、社員一人ひとりの、仕事を通した自己実現が重視されています。

今回は、そんなオプテックスで働く魅力について、管理本部 人事総務部 人材開発課の小菅さんと竹中さんにお話を聞かせて頂きました。

本日お話を伺った方
オプテックス株式会社の小菅さん

オプテックス株式会社
管理本部 人事総務部 人材開発課 課長

小菅 俊博さん

オプテックス株式会社の竹中さん

オプテックス株式会社
管理本部 人事総務部 人材開発課

竹中 環さん

オプテックスのエンジニア:企画から開発まで携われる一気通貫型環境

編集部

御社のエンジニアは一気通貫型の開発スタイルを取られているとお聞きしました。具体的な業務の進め方を教えていただけますか?

小菅さん

当社の開発スタイルの特徴として、一気通貫型であることが挙げられます。大手企業では、企画、仕様決定、設計、評価など、それぞれの分野のスペシャリストが担当する縦割り式が一般的ですが、当社では、市場調査から企画、設計、量産準備にいたるまでを、5〜10名程度のプロジェクトチームが一貫して担当します。

電子部品などを組み合わせて製品を作るセンサーメーカーですが、その中でエンジニアは市場調査から企画、設計、開発、量産準備までを担当し、リリースした後に何らかの不具合が出た際の品質保証業務も行っています。

編集部

エンジニアが企画まで担当されるというのは珍しい取り組みだと思います。その背景や理由についてお聞かせください。

小菅さん

実は当社には企画部門というものがありません。エンジニアがマーケティング的な企画や仕様決定にも関わりますし、営業だけでは見えない技術的な可能性や本質的なニーズを理解するため、国内外のクライアントと直接対話することもあります。

当社は、小さな領域での高いシェアを数多く持つ会社です。クライアントの要望をダイレクトに聞いて、それを超えるものを出していく。そういうスタイルに、一気通貫型で徹頭徹尾狙ったものを作る体制はマッチしていると思います。

編集部

一気通貫型の開発により、エンジニアにはどのようなメリットがありますか?

小菅さん

大きなメリットとして、一人のエンジニアが企画から量産まで携わることで、製品への強い思い入れとやりがいが生まれます。また、設計・開発・品質管理など複数の工程を経験することで、技術力とマネジメント力の両方を身につけられ、将来的なプロジェクトリーダーやマネージャーとしての仕事もスムーズに進められます。

もちろん、特定分野のスペシャリストと比べると、その分野での専門性は多少劣る可能性はあります。しかしそのデメリットを補って余りあるほど、「やりがい」と「多分野でのスキルアップ」のメリットは大きいと考えています。

実際に「これは自分が作ったプロダクト」「この製品についてはすべてを知っている」と胸を張るエンジニアが多いですね。

当社では一人のエンジニアが製品開発全体に携われるため、「この製品は自分が作った」という実感を持ちやすい環境があります。この点に魅力を感じて、大手から転職してくる社員も多くいます。

編集部

エンジニアの方の技術力に関連して、学び合いという面についても伺いたいです。

大手企業から転職して来られる方、新卒からいらっしゃる方などさまざまだと思いますが、それぞれのスキルを持って、お互い切磋琢磨されているのでしょうか。

小菅さん

そうですね。転職者は、当社と違う考え方や開発スタイルの会社での経験を持っているので、さまざまな知見を学ばせてもらいつつ、また当社のやり方も身につけてもらっていますね。

我々は、中途入社の方々に、完全に当社の色に染まってもらう必要はないと考えているんです。それぞれの経験や考え方を尊重し、フラットな環境でコミュニケーションを取りながら、エンジニア同士互いに学び合える関係性を大切にしています。

「近畿ニューオフィス奨励賞」を受賞!開放的なオフィスで実現する働きやすい環境

会社の敷地から琵琶湖を眺める、小菅さんと竹中さん

編集部

御社の職場環境について教えてください。

小菅さん

2023年に働き方改革の一環として、生産性と創造性の向上を目指し、大規模なオフィスリニューアルを実施し、2024年には、第37回日経ニューオフィス賞(主催:日本経済新聞社および一般社団法人ニューオフィス推進協会)において「近畿ニューオフィス奨励賞」を受賞しました。

琵琶湖の湖畔という立地を活かし、開放的な環境で創造的な仕事ができます。社員食堂やコミュニケーションスペースなど、リフレッシュしながら自由にアイデアを出し合える場所を多く設けており、働きやすさと生産性の両立を実現しています。

オフィス前の琵琶湖でボート競技が行われている
▲オフィスすぐそばの琵琶湖では、学生の環境学習やイベントなど、目に楽しい光景も繰り広げられる

竹中さん

また弊社では、「社内の最も眺めの良い場所は社員に使ってほしい」という創業者の思いから、社員食堂は4階建ての建物の最上階に作られています。一面ガラス張りの大きな窓から琵琶湖が眺められ、開放的でとても気持ちの良い空間となっています。

さらに、食事の面でも社員の健康と満足を考えた工夫があり、200円から400円台という手頃な価格で、日替わりのプレートメニューやボリューム別のメニュー、丼物、麺類など豊富な選択肢を用意しています。野菜がたっぷり使われていて栄養バランスも良いので、社員に大好評です。

社員食堂で料理を選ぶ、小菅さんと竹中さん
▲メニュー豊富な社員食堂。カロリーに合わせて選べるプレートもあり、健康を気遣う人には嬉しい

編集部

オフィスリニューアルでは、フリーアドレス制の導入など、コミュニケーション面での改革も行われたとお聞きしています。具体的にどのような変化がありましたか?

小菅さん

フリーアドレス制の他コミュニケーションスペースも多く設け、開発者が気軽にディスカッションできたり、業務部門でも開発部門の声が自然と耳に入ってきたりする環境を実現しました。

竹中さん

フリーアドレス制により、コミュニケーションの絶対量が増えたと実感しています。役職に関係なく隣同士に座ることも日常的ですが、上の立場の人が隣になったからといって萎縮するような雰囲気は全くありません。

そもそも当社では創業当時から、役職でなく名前に「さん」付けで呼ぶ文化が根付いていて、新入社員も40年目のベテランも同じ一社会人として扱われ、誰もが意見を言いやすい雰囲気があります。この文化とフリーアドレス制の相乗効果で、業務の話はもちろん、ニュースなど世の中の話題に関することまで、多彩な話題が飛び交うオフィス環境になっています。

テーブルスペースで話をする、小菅さんと竹中さん

編集部

オフィスのリニューアルに合わせて、DX化(デジタルトランスフォーメーション化)も推進されているそうですね。具体的にどのような変化があり、社員の働き方にどのような影響を与えていますか?

小菅さん

DX化を推進し、ペーパーストックレスが進んでいます。フリーアドレスになるにあたり、身軽にどこへでも動いて活躍できるようにという意図から、紙の削減や備品の最適化を進め、個人の持ち物は7割くらい減らしました。

当初は書類の廃棄に抵抗感を示す社員もいましたが、実際に始めてみると「驚くくらい楽になった」という声が多く聞かれます。メモを取る必要があればiPadを使用するなど、それぞれにしっかり順応していますね。紙からデータにすることで、管理コストの削減にもつながりました。

竹中さん

ちなみに食堂でも、食品ロス削減のためにスマートフォンやPCからの事前予約制を導入しています。こういったことも、DXの取り組みの1つですね。

「オプテックス株式会社」の柔軟な働き方で実現するワークライフバランス

編集部

御社では従業員のワークライフバランスを重視されていると伺っています。具体的な取り組みを教えていただけますか?

小菅さん

働き方に関する制度はいくつかありますが、まず1つはフレックスタイム制度です。コアタイムは11時から16時に設定していますが、それ以外は各自柔軟に、出勤・退勤時間を決められます。また、在宅勤務制度はコロナ禍以前から導入していて、現在も定着しています。

大前提として「生産性を向上させる」ということを謳ってはいますが、それが守られるのであれば、働く時間や場所にこだわる必要がないというのが、当社の考え方です。

編集部

在宅・リモートワークの適用職種についてはいかがでしょうか。

小菅さん

全職種が対象です。たとえば技術職の社員でも、製品に触ったり実験が必要な際には出社し、PC作業や資料作成は在宅で行うなど、その時々の業務内容に応じて臨機応変に対応しています。

竹中さん

ワークライフバランスという点では、男女問わず育休を取得しやすい環境も、当社の特徴です。

女性社員の育休取得率・職場復帰率はともに100%ですし、男性社員の育休取得率も2023年時点で80%に達しています。

世間的に、若手社員の育休取得はハードルが高い風潮が否めない中、当社では20代の男性社員が育休を取得している例もあります。さらに上司からも「家庭が忙しい時には無理をしないで、もっと休んでもいいんだよ」と言われるなど、非常に理解のある環境です。

このように充実した制度と理解ある職場環境により、育児や介護など、個々の事情に応じた柔軟な働き方が実現でき、長く活躍できる職場となっています。

オプテックスが求める人物像:自己実現を目指す人

ベンチに座って話をする、小菅さんと竹中さん
▲お話を聞かせてくださった、小菅さん(左)と竹中さん(右)

編集部

御社が求める人物像について、特に大切にされている価値観や考え方を教えていただけますか?

小菅さん

当社の企業理念として特徴的なのは、「会社への貢献」ではなく「会社を通じた自己実現」を全社員に求めているということです。

転職を考える理由のうち、最も大きな要因の1つは「やりたいことができない」ということだと考えています。それは社風や開発スタイル、会社との方向性の違いから生まれることが多いのではないでしょうか。

当社では、「会社を活用して自己実現する」という点を大切にしているため、自ら考え、積極的に発信できる方に向いている環境だと言えます。自分で考え、自分で動き、主体的に取り組みたいという思いを持った方との出会いを楽しみにしています。

竹中さん

当社を志望される方のうち、特に新卒の学生さんでは「自分の研究テーマと事業との親和性が高くなかったとしても、自分らしさを発揮できる環境だと感じた」と言って頂くケースが多いですね。また、縁の下の力持ちとして世の中に貢献したいという思いを持った方も多くいらっしゃいます。

当社には、意見や提案に対して肯定的なメンバーが多く、基本的にはまず「いいね」とポジティブに受け止め、それが実現するようにみんなで考えフォローをしていく雰囲気があります。会社という場を活用して「やりたいこと」がある方は、のびのびと活躍して頂ける環境だと思います。

小菅さん

付け加えますと、当社での最近の取り組みとして、新しいキャリア登録サイト「Ripple Offer」を立ち上げました。

このサイトは、当社への転職希望の方はもちろん、内定辞退者の方、当社での勤務経験者(アルムナイ)など、さまざまな形で当社との関わりを持ちたい方々に向けたプラットフォームです。

人材の多様性を重視し、それぞれの方の希望するキャリアパスを実現したいという当社の思いを反映した上で、従来の雇用の形にとらわれない、柔軟な関わり方を提案していますので、こちらもご覧頂ければと思います。

参考:Ripple Offer
https://www.optex.co.jp/our-company/recruit/career/ripple-offer.html

編集部

お話を伺って、主にエンジニア職の方のやりがいの大きさと、ワークライフバランスを重視された環境、また社内のフラットな雰囲気がよく伝わってきました。本日はありがとうございました。

この記事のまとめ

事業の特徴
  • 自動ドアセンサーで世界シェア30%を誇るセンサーメーカー
  • セキュリティ、防犯・防災、設備監視など、生活を支える製品を開発
  • 小さな領域での高いシェアを多数保有する事業戦略
開発スタイル
  • エンジニアが企画から量産準備まで一貫して担当する一気通貫型開発
  • 5〜10名程度のプロジェクトチームで市場調査から製品化まで担当
  • エンジニアが国内外のクライアントと直接対話し、ニーズを把握
職場環境
  • 琵琶湖を望む開放的なオフィスでフリーアドレス制を導入
  • 役職に関係なく「さん」付けで呼び合うフラットな社風
  • DX推進によるペーパーレス化で効率的な働き方を実現
働き方
  • フレックスタイム制と在宅勤務を組み合わせた柔軟な勤務
  • 育休取得率が高く、20代男性の取得実績もあり
  • 生産性維持を前提に場所や時間を柔軟に調整可能
企業文化
  • 「会社への貢献」ではなく「会社を通じた自己実現」を重視
  • 中途入社者の経験や考え方を尊重し、完全な同化を求めない
  • 提案に対して肯定的で、実現に向けてチームでフォローする文化

オプテックス株式会社の基本情報

住所 滋賀県大津市雄琴5-8-12
事業内容

各種センサーの企画・開発、販売など

【事業領域】
  • セキュリティ
  • 自動ドア
  • 水質測定
  • 駐車場
  • 照明
  • 防災、設備監視
設立 2017年1月
働き方
  • ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク)
  • フレックスタイム制度(コアタイム11:00-16:00)
公式ページ https://www.optex.co.jp/
採用ページ https://www.optex.co.jp/our-company/recruit/
募集職種
  • 開発者
  • 機械系エンジニア
  • 電気系エンジニア
  • ソフト系エンジニア
  • バックオフィス関連