ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、ポジウィル株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
ポジウィル株式会社は、キャリアのパーソナルトレーニングを軸とした「生き方支援」で成長を続けている企業です。個人を対象としたサービスであることが大きな特徴で、累計キャリア支援実績は約4万人。仕事やキャリアに関する悩みを持つ人々をサポートし、個々の人生の選択肢を広げることを目指しています。
代表の金井さんは1児の母として育児と仕事を両立しており、ご自身の経験から女性のライフイベントに配慮した働き方を提唱。フレックスやリモートワークを活用しながら、自分らしいスタイルでのキャリア構築が叶う職場環境です。
今回は、ポジウィル株式会社における女性支援や組織文化の特徴について、代表取締役の金井さんと広報担当の石野さんにお話を聞かせていただきました。
ポジウィルの女性活躍推進:ライフステージに合わせ自分らしい働き方を実現
▲インタビューに対応してくださった金井さん(右)と石野さん(左)
編集部
ポジウィルは、男性・女性ともに働きやすい環境づくりに注力されていると伺っています。一般的にライフステージの変化の影響が大きいとされる女性にフォーカスすると、どのような働き方を推進されているのでしょうか。
金井さん
私たちは、個人の状況に合わせた働き方を推奨しています。
特に、妊娠・出産・育児といったライフイベントを迎えると、なかには「社会から取り残されるのではないか」「自分の居場所がなくなってしまうのではないか」と不安を感じ、無理に頑張ろうとする方もいらっしゃるのではと思います。しかし、そういった不安を感じたり、「休んで申し訳ない」などと考える必要はまったくないと考えており、女性社員がライフイベントと上手に向き合いながら無理なく働き、自分らしいキャリア形成を叶えられるよう組織全体でサポートしている形です。
例えば産休については、「早く復帰したい」という声もありますが、身体への負担等を考慮して1年程度ゆっくりと休んでもらえるよう声がけをしています。また、不妊治療を行っている場合は急な通院が必要になるケースもありますので、フレックスタイム制度によって出勤時間等を柔軟に対応できるようにしています。
編集部
勤務体系について、詳しくお教えいただけますか?
石野さん
フレックスのコアタイムは11時から16時で、リモートワークももちろん可能ですが週3日は出社することを基本としています。お客様との約束がある場合などは優先して対応いただく必要がありますが、それ以外の時間については自己管理のもとで柔軟に調整していただける形です。
もちろん自由には責任が伴いますが、従業員一人ひとりが自分のキャリアと向き合いながら、自分らしい生き方を実現できる環境を整えています。
出産・育児を経験している金井代表の想いから環境整備が進んでいる
編集部
女性が働きやすい環境づくりは、金井さん自身のご経験から推進されているそうですね。
金井さん
はい。私は2023年に出産し、一児の母として育児と仕事に励んでいるのですが、実は妊娠するまでは育児と仕事の両立に悩む方の気持ちが本当の意味で理解できていませんでした。しかし、実際に妊娠・出産を経験し、つわりの辛さや産後の体調の変化を身をもって体感したことで、その気持ちが痛いほどわかるようになったんです。
あるときは、産後の退院してすぐというタイミングでどうしても外せない証券会社とのキックオフミーティングがあったため、無理を押して参加したということもありました。歩くのもつらいという体調の中、なんとか無事に終えたものの、メンバーに同じ思いをさせたくはないですね。
もちろん、子育ての時期でなければフルタイムでバリバリと働いてキャリアを積むのは素敵なことですし、私自身もそうでした。しかし、妊娠・出産・生理などで体調が不安定の時期には無理をして頑張る必要はないと考えており、社員たちにはいつもそう伝えています。
ちなみに、この考え方は男性社員に対しても同じです。育児や睡眠不足などの状況に応じて柔軟な対応を行い、無理のない働き方を推進しています。
ポジウィルの組織:多様な業界出身の「プロ」が揃う
編集部
ここから、ポジウィルの組織について伺います。どのようなメンバーで構成されているのでしょうか?
金井さん
人材業界出身者はもちろん、元アナウンサーや元プロサッカー選手など、多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。年齢構成としては20~30代が中心で、特に30代が多いですね。
特徴的なのは、それぞれが何かを突き詰めてきた経験を持っているということです。自分の目標に向かって努力し、それが職業として実を結んだ経験を持つメンバーが多く、プロフェッショナルとしての意識も高いですね。
なお、以前はお客様と同じように悩みを抱えているメンバーが多く、共に悩みながら成長していくような組織でした。それにも良い面はありましたが、現在は違います。自身の夢を実現してきた経験を持つ選りすぐりのメンバーが揃っており、一人ひとりが「多くの人の夢の実現をサポートしたい」という想いを持って積極的にお客様に伴走しています。
編集部
社員の人数的にも、以前よりだいぶ絞り込んだそうですね。組織を引き締めてさらに成長していくフェーズにあるということでしょうか。
金井さん
おっしゃるとおりです。2024年春頃には組織が拡大しましたが、その後適正化を図っています。採用基準自体も以前より厳格になってきていますね。
組織文化として「相互理解」&「目標達成」へのこだわりが根付く
編集部
御社の組織文化について教えていただけますか。
石野さん
大きく2つの特徴があると考えています。1つは相互理解と自己開示の機会が多いこと、もう1つは目標達成に向けて執念を持って取り組む姿勢が根付いていることです。
相互理解については、チームの枠を超えた1on1ミーティングや、全社員参加の相互理解研修を行っていることが特徴ですね。研修では、各自の人生における重要な転換期などについて5分程度のプレゼンテーションを行い、お互いの理解を深めています。
また、ワンフロアのオフィスなので「昨日の仕事どうだった?」といった自然な交流が生まれやすく、2週間に1回はランチ会も開催しています。率直なコミュニケーションを促進することで、より良い仕事環境を作ることを目指しています。
2つ目の目標達成への姿勢については、各部署に定められた毎月の目標に対して、自分にできることを最終日の最後の1分までやり切る文化がありますね。
金井さん
2024年11月にインセンティブ制度を導入したところ、社員一人ひとりにおける成果へのこだわりがさらに強くなったと感じています。私から指示を出さなくても主体的に提案してくれて、組織としてもその提案を受け入れる風土が根付いており、社員全員で会社を作っている雰囲気がありますね。
ポジウィルの事業:キャリア支援を通じて「個人の生き方」をサポート
編集部
ポジウィルのメイン事業である「POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)」は約4万人へのキャリア支援実績があるとお伺いしています。事業の特徴について教えていただけますか。
金井さん
最大の特徴は、個人の方から直接料金をいただくビジネスモデルであることです。これにより、転職をするかどうかにかかわらず、副業の開始や現職の継続など、どのような意思決定であってもニュートラルな立場でキャリア形成をサポートさせていただいております。
また、大学教授と協働し、キャリア論をベースにしたサービスを展開している点も特徴です。キャリア論は「人生をどう捉えてキャリアを設計していくか」という学問で、私自身この理論を学ぶために大学に編入しました。短期的な収入アップに向けたキャリアサポートではなく、住宅購入やお金の管理といった人生における様々な選択を中長期的にサポートできる会社を目指して、学術的な裏付けを持ってサービスを提供しています。
ビジョン・ミッション・バリューの背景とは
編集部
2022年8月に策定された「個を変え、社会を動かす、生き方支援カンパニーへ。」というコーポレートビジョンについて、背景や込められた想いを聞かせていただけますか?
金井さん
当初は「キャリアカウンセリングを世に広めたい」という想いで会社を設立しました。しかし、組織が拡大していく中で、キャリアカウンセリングというシーンだけを変えても本質的な課題解決は難しいということが見えてきたんです。
私たちのサービスにおいては、お客様が自己負担で費用を支払ってご相談くださっています。そんなお客様の想いにしっかりと応えるためにも、「個人へのサポートだけでなく、個人を取り巻く会社や社会を変えていける存在になりたい」と考えてこのビジョンを策定しました。
編集部
そういったビジョンの達成に向けて、「あるべき、こわそう。」というミッションや「顧客ドリブン」「YARINUKU」「凡事丁寧」「ゴキゲンにいこう。」といった明確なバリューを掲げ、社員の意識統一を図っていらっしゃるのですね。
金井さん
実は最近バリューを刷新したのですが、その背景には「より客観的な評価基準を設けたい」という想いがありました。以前は「ゴール志向」などの主観的な表現を使っていましたが、それでは個人の感情に左右されやすく、「頑張っているのに評価されない」といった不満が生まれやすい状況だったんです。そこで、より明確で客観的な行動指針として現在のバリューを定めました。
なお、当社では3ヶ月に一度、バリューを体現している社員を表彰しています。やはり成果を出せている人はしっかりとバリューを体現できている傾向があり、他の社員たちの模範となっていますね。
ポジウィルのインターン:建設的なフィードバックで成長できる
編集部
ポジウィルでは、長期インターン制度にも力を入れているそうですね。現在のインターン生の状況と、具体的な業務内容について教えてください。
石野さん
2025年2月時点では1名のインターン生が在籍しており、もう1名増える予定です。
業務内容としては、セールスアシスタントとカスタマーサポートが中心です。具体的には、チャット・メール・電話による「ポジウィルキャリア」に関する問い合わせへの対応などを、基本的なマニュアルに沿いながら行っていただいております。
編集部
インターン経験を通じて、学生の方々にどのような成長機会を提供されているのでしょうか。
金井さん
建設的な指摘やフィードバックを積極的に行い、インターン生の成長をサポートしています。私たちは創業初期からインターンの方たちに支えられてビジネスの規模を大きくしてきたという経緯があるので、その分をお返ししたいと考えているんです。
また、世の中の風潮として、ハッキリと指摘することに関して「パワハラを懸念して言いづらい」と考える会社もあるのではと思いますが、私たちは成長のために必要な助言はしっかりと伝えていく方針です。
実際に、2年間のインターンで大きく成長し、新卒採用後に中途入社の社員と同等レベルで活躍している社員がいますね。また、これまでのインターン生の中には、その後起業したり、スタートアップ企業のコアメンバーとして活躍している方もいらっしゃり、わが社ながら非常に良い成長環境だと感じています。
ポジウィルから転職希望者へのメッセージ
編集部
最後に、求める人材像も含め、転職を検討されている方々へメッセージをお願いします。
石野さん
当社のバリューのひとつである「YARINUKU」にあるように、自分の目標に向かって粘り強く取り組み、やり抜いた経験がある方を求めています。
ポジウィルは常に最高のサービスを提供することを目指していますが、まだ事業も組織も伸びしろがある「未完成」な状態です。理想と現状にはまだ距離がありますが、だからこそ社員一人ひとりが自分の可能性を最大限に活かせる環境があります。
このような環境を面白いと感じ、大変なことも含めて楽しめる方とぜひ一緒に働けたら嬉しいです。
金井さん
現在の社員は、それぞれが自分の個性や強みを持っている方々ばかりです。刺激のある環境の中で自分のキャリアを築きたい方、特に同世代の仲間と一緒に成長していきたいという方には、素晴らしい環境だと自信を持ってお伝えできます。
編集部
本日はありがとうございました!
編集後記
ポジウィル株式会社の働き方のまとめ
事業の特徴 |
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働き方 |
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社風 |
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女性活躍 |
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求める人材 |
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ポジウィル株式会社の基本情報
企業名 | ポジウィル株式会社 |
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住所 | 東京都港区虎ノ門3-4-7 虎ノ門36森ビル8階 |
事業内容 | キャリア支援事業 ・キャリアのパーソナルトレーニング「POSIWILL CAREER」 ・法人向けキャリアトレーニング「人的資本CX」 ・キャリア支援を志す方への学習プラットフォーム「ポジウィルコーチングスクール」 ・人生をアップデートするサブスクリプション型サービス「ポジウィルライフキャリアアカデミー」 |
設立 | 2017年8月 |
働き方 | フレックスタイム制度(出社+リモートワーク) |
公式ページ | https://www.posiwill.co.jp/ |
採用ページ | https://www.posiwill.co.jp/recruit/ |
募集職種 | ・マーケティング・PR ・セールス・事業開発 ・カスタマーサクセス・サポート ・コンサルティング ※大卒以上 ・学生インターン ※週3回、1回4時間以上稼働可能な方 |