グローバル企業の女性活躍!「クアディエントジャパン株式会社」の充実した支援制度

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、フランスに本社を置くグローバル企業の日本法人、クアディエントジャパン株式会社にインタビューしました。

郵便関連機器の製造・販売という、この分野では世界にわずか3社しかない専門性の高い事業を展開するクアディエントジャパン。大量の封書を開封する「レターオープナー(開封機)」や、書類を封入する「インサーター(封入封かん機)」、郵便料金スタンプを印字する「郵便料金計器」の製造・販売を手がけています。

そんな同社の特徴は、フランス本社主導で女性活躍を推し進めている点です。時短勤務・時差出勤制度はもちろん、柔軟な配置転換など、産後の復職への配慮も。何より、社内に相互に助け合うマインドが根付いているため、子育て中でも働きやすい職場環境が整っているのも魅力です。

今回は、クアディエントジャパン株式会社の企業文化やワークライフバランスへの取り組みについて、管理部部長の矢崎さんと営業部門でご活躍の大森さん、北本さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
クアディエントジャパン株式会社 管理部部長の矢崎さん

矢崎裕子さん

クアディエントジャパンで管理部部長を務める。日系企業の人事総務部に勤務後、外資系金融の経理部門で長年の経験を積む。現在は、経理業務に加え、総務・人事を含む管理部門全体を統括している。

クアディエントジャパン株式会社 営業部営業の大森さん

大森由姫さん

新卒で人材派遣会社の広告営業を担当。その後転職し、高校の教員として9年勤めたあと、2019年にクアディエントジャパンに入社。現在は主に営業を担当している。3児の母。

クアディエントジャパン株式会社 営業部営業・マーケティングの北本さん

北本智子さん

以前は英会話スクールの営業を務め、当時の同僚に誘われるかたちで2018年にクアディエントジャパンに入社。現在は営業とマーケティングを兼務している。1児の母。

女性活躍の秘訣:相互協力の文化が根づく職場環境

クアディエントジャパン株式会社のオフィスエントランス
▲オフィスエントランス。ロッカーサービス「PUDO」は同グループPackcity Japanが展開している事業

編集部

御社は女性が非常に活躍しやすい職場だと伺いました。その理由についてお聞かせください。

矢崎さん

フランス本社主導で女性活躍推進に力を入れているのが大きいと思います。

社内には「Empowerment」「Passion」「Inspiration」「Community」の頭文字を取った「EPIC value」という価値観が浸透しています。これは、常に情熱を持って互いの利益を追求しよう、新しいものを受け入れ、大小さまざまなコミュニティに貢献しようという考え方です。みんながEPIC valueの考え方にもとづいて日々業務を行っているため、チーム内の協力体制がとにかく充実していてとても働きやすい職場だと思います。

たとえば、誰かが急遽休んでも、別の社員や上司がお客様対応を引き継いでくれます。勤務時間をずらすなどの要望もしっかり聞いて、ひとりひとりの状況に応じ柔軟に対応できる職場づくりに組織として取り組んでいるんです。

ここ数年はほぼ毎年社員に子どもが生まれているので、周りが対応に慣れているのも大きいでしょうね。もちろん、男性社員も育児に積極的に参加しています。ライフステージが変わっても、安心して働ける環境が整っているのは間違いないと思います。

編集部

女性視点での働きやすさはいかがですか?

北本さん

私はルートセールスのほか、データの分析や広告の作成を行うマーケティング業務も兼務しています。マーケティングに関わるようになったのは、産休・育休を経て復職する際に、「外回りの営業が主だと融通が利きにくいだろう」と社長が配慮してくれたのがきっかけでした。復帰当初はマーケティング部に異動になり、そこから状況に応じて少しずつ営業の仕事を増やして、今は半々の割合で兼務しています。

大森さん

私が育休から復帰したときにも配慮がありました。私の場合は、復職時がコロナ禍だったこともあり、一時的にカスタマーサービスに異動しました。その後、内勤中心の技術部で修理の電話対応を1年ほど、さらにマーケティングを1年ほど経験して、2024年2月に営業職に復帰しました。おかげで商品知識も深まりましたし、段階的なキャリア復帰も支援してもらえて、とてもありがたかったですね。

ワークライフバランス:時短勤務・リモートワーク等の社内制度が充実

談笑するクアディエントジャパン株式会社の社員たち

編集部

北本さんも大森さんもお子さんがいるとのことですが、育児にはワークライフバランスが重要だと思います。社内の制度は整っていますか?

北本さん

はい。私は時短勤務をしています。本来は9時から17時半までのところ、子どもを保育園に迎えにいくため1時間早く仕事を切り上げているんです。

大森さん

私は、時差出勤制度を利用して8時半から17時の勤務にしています。お客様にも理由を説明してご理解いただき、17時には終われるようアポイントを取っています。上司から急に仕事を振られるようなこともなく、残業はいっさいありません。

編集部

リモートワークもできるのでしょうか?

北本さん

はい、可能です。スマートフォンやパソコンが全員に支給されているので、誰でもリモートワークができる環境が整っています。会議も基本的にMicrosoftのTeamsを使用してオンラインで行うので、出社が必須ではない点も大きいですね。

大森さん

「在宅は週に◯日まで」といった制限がないのもいいですよね。うちの子は3つ子の女の子なのですが、ひとりが感染症にかかると次々と家庭内感染してしまい、長いときで2週間ほど出社できないことがあります。そんな状況でも家で仕事ができるのは本当に助かっています。

異業種からの転職:安心のフォロー体制が充実

談笑するクアディエントジャパン株式会社の社員たち

編集部

御社の競合は世界でわずか2社しかないということで、多くの人が入社後に商品知識を学ぶことになりますよね。お二人は営業に必要な知識をどのように身につけていきましたか?

北本さん

最初は資料ファイルを渡され、知識をインプットすることから始めました。次に、技術担当者から機械の操作をレクチャーしてもらい、実際に動かしながら覚えていきました。当社のオフィス1階にショールームがあり、空き時間にはいつでも自主的に機械にさわれるので、客先へ行く前のイメージトレーニングに役立ちました。

クアディエントジャパン株式会社のショールーム外観、クアディエントジャパン株式会社の封入封かん機、クアディエントジャパン株式会社の開封機、クアディエントジャパン株式会社の郵便料金計器
▲ショールーム外観(左上)、封入封かん機「DS-700iQ」(右上)、開封機「IM-16」(左下)、郵便料金計器「iX-7」(右下)

大森さん

最初のうちは客先へ出向く際も先輩社員が同行してくれます。またある程度仕事に慣れてからも、一人では難しいと感じる大型機械の商談などには技術担当の社員がついてきてくれます。部署内外の連携がきちんとできていて、フォローが手厚いと感じます。

編集部

とても働きやすそうですね!とはいえ、異業種からの転職で入社前には不安はなかったですか?

大森さん

もちろんありました。私は新卒で人材派遣会社の広告営業を経験し、その後高校の教員として9年間務めてからの入社でした。業界も違うし、営業としてのブランクもあったので大丈夫かなと心配だったのですが、当時面接を担当してくれた社員に「人材営業など無形の商材を扱っていたなら当社のような有形商材の営業は馴染みやすいと思いますよ」とアドバイスをもらったのが入社の決め手になりました。

おかげで今では、前職での経験を活かしながら楽しく働いています。客先で「大森さんの人柄が機器導入の決め手になりました」との声を聞いたときには、何よりうれしく思います。

企業文化:外資系ならでは!相互評価制度や社会貢献活動あり

ゴミを集めるクアディエントジャパン株式会社の社員

編集部

御社はフランスを拠点とするグローバル企業ですが、働いていて日本の企業とは違うと感じる点はありますか?

北本さん

まず思いつくのは「Workday」という人事評価システムです。外資系らしいなと思うのは、会社からの一方的な評価だけではなく、まず自分を評価する点です。最初に設定した数値目標に対して、「自分はここまでできたと思う」と自己アピールをシステムに入力し、それに対して上司からフィードバックをもらう仕組みになっているんです。

編集部

社員が会社を評価するような機会もあると聞きました。

矢崎さん

はい。よりよい職場環境を提供するべく、毎年「Employee survey(従業員満足度調査)」を実施しています。先ほどもご紹介した「EPIC」の考え方を軸に、社員を大切にすることを重視しているので、個々の率直な意見を聞き取り、その結果をもとにフランス本社の社長自ら社内の改善活動に取り組んでいるんです。最近では、もっと技術的な勉強の機会がほしいという意見が上がったため、対応を進めているところです。

編集部

ほかにも特徴的な活動などはありますか?

大森さん

「Quadient Cares」と題して、慈善事業にも力を入れています。全員お揃いのTシャツを着て、近隣清掃や寄付活動、救命救急講習などを定期的に開催しているんです。こういった社会貢献活動にしっかり取り組む点も、外資系ならではかと思います。

救命救急講習を受講するクアディエントジャパン株式会社の社員たち、ゴミを集めるクアディエントジャパン株式会社の社員
▲「Quadient Cares(社会貢献活動)」に取り組む社員たちのようす

採用メッセージ:育児も仕事も頑張りたい人を歓迎

談笑するクアディエントジャパン株式会社の社員たち

編集部

それでは最後に、クアディエントジャパンを代表して矢崎さんから読者の方々へメッセージをお願いします。

矢崎さん

2024年に創業100周年を迎え、全世界に80万社以上の顧客を持つ当社は、それぞれの家庭の事情に合わせて働きながら、性別関係なく着実にキャリアを積める職場です。安心して子どもを持ち育てることができる環境ですし、フレンドリーな社風でみんな伸び伸び働いています。

仕事と家庭の両立を目指す方にとって、非常に働きやすい職場だと自信を持っておすすめできます。クアディエントジャパンで自分らしい働き方を見つけませんか。みなさんのご応募をお待ちしています!

編集部

時短勤務や復職後の配置換えなどの柔軟な勤務体制と、部署内で協力し合うフォロー体制が印象的でした。また、EPICの精神で会社全体に社員を大切にする風土があり、働きやすそうだとも感じました。本日はありがとうございました。

編集後記

取材で訪れたオフィスビル1階のショールームには、同社が製造販売している郵便関連機器がズラリと並んでいました。皆さんのお話からは、そのような製品の技術力に対する誇りと、女性・男性ともに働きやすい職場であることが存分に伝わってきました!

この記事のまとめ

働き方の特徴
  • フレックスタイム制と在宅勤務を組み合わせた柔軟な働き方が可能
  • スマートフォンとパソコンが全社員に支給され、リモートワーク環境を整備
  • 育休後、段階的なキャリア復帰プランの設計が可能(部署異動などで対応)
事業の特徴
  • 郵便関連機器分野では世界3社のみの専門性の高い企業
  • 創業100年・グローバル従業員6,000人以上の安定した事業基盤
  • 官公庁や大手企業中心の顧客基盤を持つ
組織文化
  • EPIC(エンパワーメント、パッション、インスピレーション、コミュニティ)を重視する文化
  • 日本法人は従業員18名で男女比が均等な組織構成(管理職も男女同数)
  • 社会貢献活動(Quadient Cares)を全社で実施
キャリア開発
  • 人事評価システム「Workday」を活用した透明性の高い双方向型評価制度
  • 実機を使用した実践的な研修プログラム
  • 技術担当者の営業同行など手厚いフォロー体制
ワークライフバランス
  • 時短勤務制度や時差出勤制度が充実
  • 育児中の従業員が多く、男性も育児参加を推進
  • チーム内での相互フォロー体制が確立

クアディエントジャパン株式会社の基本情報

企業名 クアディエントジャパン株式会社
住所 東京都千代田区神田小川町3-7-1 ミツワ小川町ビル6階
事業内容 ・郵便料金計器機器及び関連製品の製造販売
・証紙代金収納計器の製造販売
・印紙税納付計器の製造販売
・販売機器の技術サポート
設立 1992年8月
働き方 ・時短勤務制度、時差出勤制度あり
・在宅勤務制度あり
公式ページ https://www.quadient.com/ja/
homepage
採用ページ https://careers.quadient.com/
募集職種 ・営業
取材・編集
大滝雄介のプロフィール写真

ミライのお仕事
編集部

大滝 雄介

企業の採用や働き方に関する取材を担当し、これまでに三井物産株式会社やヤマハ発動機株式会社、サイボウズ株式会社など、約650件の取材実績あり。編集歴は15年にわたり、出版社勤務時代には官公庁や健康保険組合の機関誌・パンフレットなどを企画段階から多数制作。