ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、Rimo合同会社にインタビューしました。この記事では、インターンや転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
Rimo合同会社は"はたらくを未来に"をビジョンに掲げ、高速かつ、高精度のAI議事録サービス「Rimo Voice」を提供する2019年設立のスタートアップ企業です。
創業以来、外部投資家からの資金調達に依存せず、自己資金による健全な経営基盤を確立してきました。この経営方針により、短期的な利益追求ではなく、ユーザーへの質の高いサービス提供と従業員への適切な利益還元を実現しています。その結果、多くの企業から高い信頼を獲得し、導入実績は1,000社を超えました。
独自のコアバリューのもと、多様な働き方を実践し、若手からベテランまで様々なバックグラウンドを持つメンバーが活躍できる環境です。
今回は、セールス&マーケティング部部長の宮野さんをはじめ、新卒入社の堀さんやインターン生の嶋田さんにインタビューを実施。同社の働き方やカルチャー、キャリアの可能性について、複数の視点から詳しくお話を伺いました。
クライアント、従業員への利益還元を重視するRimoの経営戦略
編集部
まずは御社の事業内容について教えていただけますか?
宮野さん
弊社はAI文字起こし/議事録サービス「Rimo Voice」の開発をしています。設立当初の初期メンバーは副業のみで、まだリモートワークがそこまで浸透していなかった時代に「Rimo Voice」を開発・リリースしました。現在は1,000社以上の企業様にご利用いただいております。
創業時から売上2倍成長を続けており、従業員数は15名程度です。外部投資家からの資金に頼らない経営をしているからこそ、お客様への利益還元はもちろん、従業員への還元も重視した体制を実現できています。
編集部
株式会社ではなく合同会社として起業したのは、どのような理由からなのでしょう。
宮野さん
当社が合同会社という形態を選択したのは、創業時からの明確な経営方針に基づいています。VC(ベンチャーキャピタル)からの出資には、十分な資金力を活かしたリスクテイクや競争力強化というメリットがある一方で、短期的な成果へのプレッシャーが高まるという側面があります。
例えば、当社では企業理念"はたらくを未来に"の実現に向けて、「副業やリモートワークの積極的導入」「給与の完全公開制度」「自律型組織(ティール組織)の実践」のような取り組みをしてきました。
これらの取り組みは従来ベストプラクティスとされているアプローチとは異なる部分もあり、効果の検証に時間を要する可能性があります。独立した自己資金の経営だからこそ、こういったアプローチも含めて検証がしやすい環境になっていました。
実際、スタートアップ企業には数多くの投資機会が訪れますが、合同会社という形態が外部からの資金調達を制限することで、企業理念に基づいた意思決定を貫くことができています。
「はたらくを未来に」を体現するRimoの3つのコアバリュー
編集部
Rimoのビジョンである“はたらくを未来に”が実践する働き方についてお聞かせいただけますでしょうか。
宮野さん
当社が実践している働き方を示すものとして「Fair exception」、「Go for excellence」、「Care yourself」の3つのコアバリューがあります。
1つ目の「Fair exception」は、無意味な公平を作らないという意味が込められています。例えば、職種・ライフステージの違いを無視して、「勤務時間は全社員朝9時から18時まで」といったルールを作ることは、本当に必要でしょうか。一緒に働くすべての人が気持ちよく働きながら成果を出せるように、常識にとらわれない仕組みづくりを大事にしています。
2つ目の「Go for excellence」とは、「今は必ずしも優秀ではなくても、優秀なメンバーであろうとする」姿勢を重視する考え方です。
「上位10%の人はどう行動するのか」「自分の上司であればどういった判断・行動をするだろう」といったように意識をしながら行動をすることで、全てのメンバーが経験値を積み、進化できると信じています。このバリューは、売上目標達成のための“やりきる力”に反映されていると感じます。
3つ目の「Care yourself」は、それぞれがまずは自分を大切にし、近しい人を大事にする延長線上に良い組織とプロダクトがあることを意味します。成長のために自己犠牲をするやり方は長続きしないと考えているため、コアバリューに入れています。
編集部
2つ目の「Go for excellence」に関連してお聞きします。目標達成に向けて、社内での共有や浸透のための工夫などがありましたら教えていただけますでしょうか。
宮野さん
営業部門では、売上目標の達成率を重要な指標として管理しています。具体的には、セールスフォースのデータをSlackで週次通知する仕組みを導入しており、チーム別の受注率をランキング形式で発表しています。これにより、各メンバーやチームの現状が可視化され、目標達成への意識が高まっています。
多彩なバックグラウンドを持つメンバーがジョインするRimo
編集部
Rimoではどのような方が活躍されているのでしょうか。
宮野さん
多様なバックグラウンドを持つメンバーが活躍しているのが当社の特徴です。私自身はNTTでデータサイエンティストとして働いていた経験があります。また、人事部門では元Wantedlyの人事部長が活躍するなど、さまざまなキャリアを持つ人材が在籍しています。来年にはインド人エンジニア4名の採用も予定しており、グローバル展開も視野に入れています。
代表がエンジニアだからといって、自分と全く同じ価値観の者だけで組織を作る考えはなく、いろいろな価値観を持つ者がやりがいを感じながら成果を出すことがコアバリューの1つである「Fair exception」にもつながっていると感じます。
嶋田さん
一般的なベンチャー企業というと、若手を中心としたメンバーがジョインしているイメージを抱く方も多いと思われます。確かに当社も若手は多いのですが、大手企業でのキャリアを活かしてセカンドキャリアとして転職してきた者も在籍しています。そういう意味では「大人のベンチャー」という一面も持ち合わせているのが当社の特徴です。
若手活躍事例:インターン生から正社員。入社4年で社長室メンバー
編集部
御社で働く若手社員がどのように活躍できるのか教えてください。新卒で入社された堀さん、まずはどのような経緯で入社されたのか教えていただけますか?
堀さん
私は入社前、インターン生としてRimoの展示会運営に携わっていました。当時はAIについての知識は全くない文系出身の学生でしたが、新しいことへのチャレンジが好きな性格もあり、未知の分野に強く惹かれました。
私が入社した4年前は、社員数がまだ3名という規模でしたが、ちょうどAIが注目され始めた時期でもありました。これからの会社の成長に自分自身も直接関われて、組織づくりを一緒に経験できるというのが、すごく魅力的に感じたのを覚えています。
入社を決めた最大の理由は「ここなら自分が理想とする人物に成長できる」という確信があったからです。インターン期間中、代表の相川や現在の上司との対話を通じて多くを学び、ここで成長して貢献したいと思いました。
編集部
入社後、実際にどのような事にチャレンジされましたか?
堀さん
入社1年目は営業部に所属し、営業活動を担当しました。当時は人数も少なかったため、営業だけでなく、カスタマーサクセスや展示会運営など、幅広い業務を経験しました。現在は社長室メンバーとして、会社全体を見渡す業務にチャレンジしています。
具体的には相川の新しいアイデアに対して調査を行います。事業化の判断を目的とした調査の他、組織化に向けた社内の情報整理、組織図の作成、業務効率化を目的としたツールの比較検討などを行っています。
宮野さん
社長室は新価値創出部という部署で、3年後の事業につながる市場調査なども担います。また、組織図や会議の議事録などをドキュメント化し、全社員にシェアすることも堀が担当しています。
編集部
さまざまな業務を担っている堀さんが、やりがいに感じていることはなんですか?
堀さん
日々新しいことにチャレンジできることに加え、生成AIによってさまざまな情報が流れていくなか、いかに自分でキャッチアップをし、それを分かりやすく他者に伝えていくかという事にやりがいを感じます。知識や経験が足りない部分は人に聞いたり、生成AIを活用しながら『できない』を『できる』に変えていく過程も私のモチベーションになっています。
若手活躍事例:アルバイトから社員へ。自身のスキルアップを実感
編集部
続いて嶋田さんも、まずは入社の経緯を教えてください。
嶋田さん
私の場合少し特殊なんですが、初めはアルバイトとして仕事をし、現在はインターン生として働いているのですが、来月、正社員になることが決まっています。(取材は2024年10月)
高校卒業後、接客業やベンチャー企業で営業職などを経験した私がRimoと出会ったきっかけは、大きな会場で各社がブースを出展する展示会でのアルバイトです。私の場合、前職を辞めた後、いくつかの単発バイトをしている中で、偶然この展示会スタッフの仕事に出会いました。
自社商品やサービスを来場者にアピールするなど責任ある仕事を任せてもらえるようになり、どんどん自分のスキルが上がっていくことに楽しさを感じました。また、ベンチャー企業は若手が多いとされていますが、Rimoは大手企業からジョインした社員も多く、学びの多さに圧倒されました。学ぶことの多い日々ですが、結果を出してきた人が言う言葉はとても納得感があり、素直に吸収できています。
編集部
インターン生としてRimoの事業に関わるなかで、どのようなことを学ばれたのでしょうか。
嶋田さん
顧客の抱える課題の“その奥”にある潜在的な課題を探すことが重要だという点です。
営業部の上司である宮野からは定期的にアドバイスをもらっているのですが、特に印象的だったのが顧客の課題の本質を探ることへの助言です。私がこれまで経験した営業は個人向け(BtoC)が多かったので、企業の課題を探し出して解決する法人営業(BtoB)に最初は難しさを感じました。
そんなときに教えてもらったのが、顧客の課題発見についてです。企業が抱える表面上の課題だけに目を向けるのではなく、その奥深くにある潜在的な課題を探すことが重要であることを学びました。例えば、1つの業務に96時間も要しているお客様の話を聞き、私は当初、時間がかかっていることが課題だと思ったんです。しかし、実際は時間がかかることによって他の業務が滞ることが課題だったんです。
また、個人の課題の上にはさらに部署ごとの課題、その上に会社の課題があるなど、より深く大きな視点で考えることが大切ということを学び感動しました。この経験は私にとって大きな成長機会でした。
編集部
若手の活躍が目覚ましいRimoですが、それを支える要因はどこにあると思われますか?
宮野さん
仕事への満足度がアップする要因として、仕事の成果に応じて昇進や昇給といった形できちんと返ってくる評価制度が挙げられると思います。お客様への課題解決をしていく中で自分自身が成長し、より大きな成果が出せるようになる。それが認められることでモチベーションにつながり、さらに大きく成長することができる。そういった好循環が生まれています。
私自身もRimoでさまざまな経験を積んだことで、入社前には想像できなかったほど自分自身が成長していると感じています。
Rimoのインターンシップは、実践的な経験を積むことができる
編集部
ここで改めて、Rimoのインターンシップ制度についてお聞かせください。
宮野さん
当社では年間で約30名のインターン生を受け入れています。参加期間はさまざまで、3日間の展示会スタッフとしての単発参加から、テレアポを担当する1ヶ月のプログラム、さらには3ヶ月の長期インターンまで、柔軟に対応しています。
堀は展示会スタッフから採用に至りましたが、当時はまだ正式なインターン制度自体がありませんでした。その意味では、嶋田が制度化後初めてのインターンからの正社員登用例となります。
編集部
Rimoのインターンシップでは、どのような経験が積めるのでしょうか?
宮野さん
当社のインターンシップでは、実践的な経験を積めます。成果を上げたインターン生には、社員が同席する形で商談に参加してもらうなど、フロント業務を経験する機会も提供しています。もちろん、すべてを任せきりにするのではなく、社員がしっかりとサポートする体制を整えています。
嶋田は30名のインターン生の中で成果トップでした。その実績を評価し、インターン生であっても、実践的な経験を積める機会を提供しています。
手厚いサポートと柔軟な働き方を実践するRimo
編集部
Rimoの勤務形態はどのようになっていますか?
宮野さん
当社では多様な働き方を実践しています。例えば、育児により多くの時間を割きたいという理由で、週3日勤務を選択している社員もいます。週3日勤務となると、一般的には契約社員やパート・アルバイトの雇用形態が多いと思われますが、当社では正社員という雇用形態でジョインすることができます。ただし、新入社員については、スキルアップの観点から週5日フルタイム勤務が基本です。
出社については、木曜日を出社日として設定していますが、それ以外は比較的自由で、リモートワークも可能です。営業メンバーは商談の関係で平日の日中帯が中心となりますが、エンジニアはプロダクトが作れたら曜日は関係ないよね、という考えのもと、平日に休んで土曜に勤務することもできます。このように、社員の要望に応じて柔軟に調整できる体制を整えています。
疑問を蓄積しない、業務内容も働き方も相談しやすい社風
編集部
御社の社風について教えてください。
嶋田さん
困ったことやわからないことに対し、丁寧かつ、わかりやすく教えてくれる風土が根付いているように感じます。展示会業務はもちろん、営業業務においても、インターン生に対しても手厚いサポートがあります。疑問に感じたことが蓄積せず、どんどん前に進める環境が働きやすさにつながっていると感じます。
堀さん
さまざまな経歴を持つメンバーが多く、かつ少数精鋭なので、不明点はとことん聞くことができる環境です。働き方においても業務委託や子育て中の女性社員もいるので、今後のキャリアの方向性やライフプランなどについても相談することができます。
円滑なコミュニケーションを支える「ドリンク補助制度」
編集部
職種によって勤務形態が異なると、社員間のコミュニケーションが希薄になることが懸念されます。Rimoではどのような工夫をされていますか?
堀さん
当社には、みんなで組織を作り上げていこうとするカルチャーがあります。例えば、出社時に1日300円までドリンクを購入できる「ドリンク補助制度」は、当初ソフトドリンクのみでしたが、社員からの要望を取り入れ、18時以降はアルコールも対象になりました。お昼の休憩時や業務を終えた後、その場にいるメンバーといっしょに買いに行くことが、部門をまたいだコミュニケーションを促進する良いきっかけになっていると感じます。
実際に社員が制度を活用してくれている光景を見ると、この制度を提案して良かった!と、嬉しく思います。リモートで勤務される方が多い会社ですが、社員が自発的に出社したくなるようなイベントの開催や環境整備にも力を入れています。
嶋田さん
Rimoのオフィス環境や制度を活用し、上司ともプライベートな話も含めて深い会話ができると感じています。リモートワークが基本でも、出社日にはしっかりとコミュニケーションを取れる関係性が築けています。
ユニークなのは、代表の相川がワイン好きなこともあり、オフィスにワインセラーがあることです。私自身はワインに詳しくありませんが、こういった環境を通じて、仕事以外での価値観が広がるのもRimoの魅力だと思います。
Rimoは経験の有無に関わらず、共に成長できる仲間を歓迎
編集部
Rimoではどのような人材を求められているのでしょうか。
宮野さん
当社が最も重視しているのは「成長意欲」のある人材です。新しい経験にチャレンジしたい方を歓迎します。ベンチャー企業である当社は、社員の成長をサポートする環境づくりに力を入れています。その中でいろいろな経験をしたい、未経験でも挑戦してみたいという方と共に“高み”を目指したいと考えています。
また、日本経済を活性化するという大きな目標を持っている当社は、業務効率化を可能とする高精度のAI議事録サービス「Rimo Voice」を提供することにより、日本企業の労働時間削減に貢献することを目指しています。“はたらくを未来に”という当社のビジョンに共感し、日本社会を良くしていきたいという熱量を持っている方と一緒に働くことができたら幸いです。
メッセージ:働く未来や日本経済の活性化に向け、熱意がある人はぜひ応募を
編集部
最後に、転職を検討している方々へのメッセージをお願いします。
宮野さん
当社の大きな特徴は“多様性の重視”です。同じような価値観の人材だけを採用するのではなく、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーがそれぞれの持ち味を活かして活躍できる環境を大切にしています。
また、グローバル展開も視野に入れている当社は、若手・新卒からベテランまで、キャリアを問わず採用することに加え、可能性を重視したインターンシップからの採用も行っています。既存のスキルや経験だけではなく、働く未来や日本経済の活性化に向け、共に熱意を持って挑戦してくれる仲間との出会いを楽しみにしています。
編集部
これまでの経験に関係なく「優秀であろうとする」というRimoの考えからは、一緒に成長していきたいという熱意が感じられます。
本日はありがとうございました。
この記事のまとめ
企業概要 |
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働き方・組織文化 |
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人材育成・採用 |
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求める人物像 |
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Rimo合同会社の基本情報
企業名 | Rimo合同会社 |
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住所 | 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階 |
事業内容 | AIを活用した文字起こし・議事録サービス「Rimo Voice」の開発 |
設立 | 2019年10月 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
公式ページ | https://rimo.app/about/voice |
採用ページ | https://jobs.rimo.app/ |
募集職種 | 営業 |