メタバース等の法整備に取り組むSAKURA法律事務所の代表弁護士、道下剣志郎の挑戦

メタバース等の法整備に取り組むSAKURA法律事務所の代表弁護士、道下剣志郎の挑戦(求職者向け)

若手を含めたメンバーが活躍している企業・組織にお話を伺うこの企画。今回は、企業法務など従来の案件のみならず、メタバースやeスポーツといった新しい分野に取り組み、実績を残し続けているSAKURA法律事務所にインタビューしました。

SAKURA法律事務所とは

SAKURA法律事務所のロゴ

SAKURA法律事務所は、代表弁護士である道下剣志郎さんが2020年1月に設立しました。

道下剣志郎さんが事務所を立ち上げた時点ではまだ30代半ばと、業界においてはかなり若い年齢で代表となったこと、そして整備が遅れているデジタル領域など次々と新しい法務分野にチャレンジしていることが、大きな特徴となっています。

会社名 SAKURA法律事務所
住所 東京都港区六本木一丁目4番5号 アークヒルズサウスタワー4F
取扱分野 ■法人
商取引・契約法務、コーポレートガバナンス・コンプライアンス、危機管理など各案件
■個人
離婚、交通事故、相続・遺言、成年後見、消費者被害、労働問題、債務整理など各案件
設立 2020年1月
公式ページ https://sakura-lawyers.jp/

今回は、SAKURA法律事務所の掲げる理念や業務方針、そして今後入所される方に対しての想いなどについて、道下剣志郎さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
SAKURA法律事務所の代表弁護士である道下剣志郎さん

SAKURA法律事務所
代表弁護士

道下 剣志郎さん

最高品質のリーガルサービスを提供。お客様の利益を最大化するのが使命

SAKURA法律事務所のミッション
▲SAKURA法律事務所のミッション(公式サイトより引用)

編集部

最初に、SAKURA法律事務所さんが大事にしていることについてお話しいただけますか?

道下剣志郎さん

当事務所は、「お客様に最高品質のリーガルサービスを提供することを通じて、法曹インフラの発展に寄与する。」というミッション(基本使命)を掲げています。これは、2020年1月の設立当初から変わっていない想いです。

設立して間もない頃はクライアントは少ない状態でしたが、目の前のひとつひとつの案件と向き合い、お客様の利益を最大化するという理念を持って取り組んできました。その結果、今では多くの皆様にお声がけいただけるようになりました。

開所から3年半ほど経ちましたが(取材は2023年8月)、これからもその軸を揺らすことなく邁進していきたいと思います。

編集部

ありがとうございます。現在、オフィスは六本木にあるのですね。

道下剣志郎さん

はい。2023年4月に、六本木のアークヒルズサウスタワーに移転しました。非常に整った環境なので、メンバー一同気持ちよく仕事ができています。

ちなみに、私たちはリモートワークを一部導入していますが、やはりクライアントと直接お会いする機会も多いので、基本的にはオフィスに出勤しています。そういう意味でも、オフィスが快適に働ける場所であるかどうかは重要だと考えていますね。

取り扱う案件は幅広い。企業法務にはスピード感をもって取り組む

編集部

SAKURA法律事務所さんの普段の業務についてお聞きします。法律事務所のお仕事というと、一般の方からの法律相談を想像しますが、いかがでしょうか?

道下剣志郎さん

おっしゃった個人のお客様からのご相談は、大事な業務のひとつです。多くの方は、おそらく弁護士に相談した経験はないかと思いますので、どうしてもためらってしまうと思います。ただ、いろいろな悩み事やトラブルに対して、味方となって一緒に解決に向かうのが弁護士の役割です。

当事務所では、まずお客様のお話を丁寧に伺って問題を整理し、解決方法を提案することで、ご安心いただけるようにしてまいります。そして「お客様の利益を最大化する」ことを重視し、案件によっては税理士や医師など各領域のプロとも連携して、迅速な問題の解決を心がけます。

相談内容は幅広いですが、一例としては、離婚や相続・遺言などのご家庭の問題や、労働環境に関するもの、消費者トラブルなどが挙げられます。

編集部

いつ何が起きるかわからない世の中なので、困ったときの相談先があると安心できます!一方、企業から相談や依頼を受けることもあるのですね。

道下剣志郎さん

はい。法人のお客様の案件も、おかげさまで数多く手掛けております。スタートアップやベンチャーのフェーズから、規模の大きいクライアントまで、信頼されることはもちろんのことビジネスの場に求められる「スピード感」を大事にしてサービスを提供しています。

分野としては、商取引・契約であったり、ベンチャーの法務面をサポートしたり、コンプライアンスの強化を手助けしたりと、こちらも幅広いです。

公式サイトではメタバースの体験も。先端分野を切り拓く法律事務所

「SAKURA法律事務所メタバース」のメタバース空間
▲2023年7月には「SAKURA法律事務所メタバース」が公開された(画面は同サービスから引用)

編集部

SAKURA法律事務所さんの公式サイトを拝見したところ、メタバースを体験できるページがあり、すごく驚きました。これはどういった経緯なのでしょうか?

道下剣志郎さん

実は、当事務所は日本でも先駆けてメタバース分野の法整備を進めていて、内閣府の知的財産戦略推進事務局からも有識者として選定されています。また、企業や経済産業省とも連携し、メタバースに関連したガイドラインの策定にも携わっています。

「SAKURA法律事務所メタバース」を開設したのは、その一環ですね。このメタバース空間では、ただ歩き回るだけでなく、簡易的な法律相談も実施しているんです(事前予約制)。時間や場所を気にすることがなくなるほか、アバターの姿なので気軽にお話しいただけるのではないかと思います。

これから、メタバースを活用したセミナー・イベントを開催するほか、当事務所が監修したAIによる法律相談サービス「ロボット弁護士」の導入も進めていく予定です。

編集部

従来の案件だけでなく、最先端の分野の法整備を手掛けるにあたっては、どのような想いがあるのでしょうか。

道下剣志郎さん

私、そして当事務所には「日本の法曹実務を発展させる」という強い想いがあります。

メタバースだけでなく、NFT(※)やWeb3(※)などの新しい分野は、まだまだしっかりとした法整備がなされていないという現状があるんです。その状況を変えるのは弁護士の役割だと考えています。
(※)NFT:Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略。ブロックチェーン上で発行・取引されるトークンで、代替不可能なデジタルデータを指す。
(※)Web3:ブロックチェーン技術を活用し、中央集権型でなくユーザーが主体となったウェブの形を指す。「分散型インターネット」とも呼ばれる。

私たちは新しいプラクティスをつくることで、いろいろな企業の技術革新をサポートし、弁護士ができることを増やしていきたいと考えています。明確なルールを決めて、新しい時代を舵取りしていけるようにこれからも取り組んでいくつもりです。

編集部

弁護士の皆さんとメタバースという取り合わせに驚いてしまったのですが、カオスになりがちな先端分野のルールをつくることが、企業や個人の利益を守ることにもつながるのだと感じました。

若手からベテランまで揃い、新しいプラクティスをつくる組織

編集部

続いて、SAKURA法律事務所さんに所属されている皆様のお話を伺えればと思います。どのようなメンバーで構成されているのでしょうか?

道下剣志郎さん

現在、当事務所に所属しているのは16名のメンバーです(2023年8月時点)。弁護士が10名で、その他に弁理士や行政書士、知財コンサルタントが在籍していますね。

編集部

先ほど伺ったように先端分野に取り組まれているということで、所属されている皆様も若い方が多いのでしょうか。

道下剣志郎さん

というより、バランス良く各年代が揃っていますね。私は30代で代表弁護士としては若い部類だと思いますが、佐々木(龍太/カウンセル・弁護士)や中澤(礼/弁護士)など、経験豊富なメンバーがいます。

傾向として考えると、法律事務所はベテランが代表を務められていることが多いので、当事務所は比較的若手が活躍しているイメージを持っていただけるのかもしれません。

また、メタバースやeスポーツなどの分野で新しいプラクティスをつくっていくのは私たちの特徴で、若手ローヤー(弁護士)が積極的に取り組んでいるので、よりその印象は強まっていると思います。

編集部

弁護士の皆様のお仕事は、それぞれ独立して案件を担当する形なのでしょうか。もしくは、チームで対応することもあるのでしょうか?

道下剣志郎さん

もちろん案件によりますが、企業のM&Aや危機管理・不祥事対応など大きなものでは、複数の弁護士が入ってチームで対応することもあります。それ以外でもお互いに情報共有を欠かさず、業務においても協力し合うので、業務において孤立するようなことはありません。

たとえば契約書のリーガルチェックにおいても、ある弁護士がファーストレビューを実施したらセカンドレビュー・サードレビューで別の者が確認しますし、普段のやり取りのなかで良いリレーションシップを築きながら案件に取り組んでいます。

eスポーツなどの法整備に取り組み、事業者の背中を押していく

SAKURA法律事務所の砂川祐基弁護士
▲所属弁護士の砂川祐基さん。もともとeスポーツプレイヤーだった経験を活かして業界の法整備に取り組んでいる(公式サイトより引用)

編集部

SAKURA法律事務所に所属されている弁護士の方で、先ほどおっしゃった「新しいプラクティス」をつくっている方をご紹介いただけますか?

道下剣志郎さん

当てはまるメンバーとして、まず砂川(祐基/弁護士)は挙げられると思います。彼はかなり本格的にeスポーツをプレイしていた経験があるので、それを活かさない手はないと思い、「eスポーツの分野に専門的に取り組んではどうか」と勧めたんです。

講演や執筆活動などを積極的におこなったり、eスポーツチームの顧問を務めたりと本人も意欲的にチャレンジを続けているので、この分野において一歩先を行く弁護士になってくれていると感じています。

その他に、船戸(久史/弁護士)は脱炭素に関するトピックや排ガス・産業廃棄物などによる環境汚染など、環境法関連分野においてトップクラスの知見を持っています。

もちろん私も、メタバースを筆頭に最先端のデジタル分野で省庁・企業などと連携して業界のルール整備に貢献したり、講演・執筆活動もかなり速いペースで実施しています。

編集部

道下剣志郎さん自らが未開拓の分野に挑戦しているので、事務所全体にそのカルチャーが伝播しているのではないかと思いました。

道下剣志郎さん

ありがとうございます。私たちが新たな法制度をつくっていくことで、今まで定まっていなかったいろいろな業界の実務面が整備され、それで事業者の方たちが思い切ったチャレンジができる。このような循環が生まれればベストだと考えています。

私は、当事務所の弁護士のことを単なる「法律家」とは思っていません。ビジネスにおいても新しい世界をつくることで、新規事業に取り組む皆様の背中を押していくような活動をしていきたいんです。そのために、事務所内でも勉強会を開くなどして情報のアップデートは欠かさないようにしています。

チャレンジングかつ法曹インフラの発展に貢献したい人を歓迎

SAKURA法律事務所の公式サイトトップページ
▲「SAKURA=桜」の堂々とした立ち姿と柔らかな花弁は、ジェントルかつ信頼できる同事務所の弁護士のイメージと重なる(公式サイトより引用)

編集部

これからSAKURA法律事務所さんに入所される方に求められるのは、どのような要素なのでしょうか?

道下剣志郎さん

いくつかありますが、まずは社会の変化を敏感に察知して、大胆に行動に移すことができる方ですね。特に先端分野は1年というスパンでなく何ヶ月、何週間という速さで変わり続ける業界です。それを読み取った上で、固定概念に縛られず自主的に動くことが必要です。

また、「弁護士および法制度をすべての人が気軽に活用できるような社会にしていく」という意識を持ってほしいです。弁護士という法曹インフラを利用することに対して、ハードルの高さを感じる方が多くいらっしゃるのが現実なので、法整備やさまざまな活動を通じて新しい考え方を浸透させていくことにやりがいを感じてほしいと思います。

編集部

最後に、道下剣志郎さんからメッセージをお願いいたします。

道下剣志郎さん

私たちSAKURA法律事務所は、新しいことに挑戦していける人材を求めています。弁護士であれば、旧来の案件だけでなく先端分野や大きな変化が起きている分野に取り組める方、また将来的に起業を考えているような方も歓迎しています。

当事務所には優秀かつチャレンジングな弁護士が揃っていると自負しています。このような環境で成長し、日本の社会とそこで暮らすあらゆる人々に貢献していきたいという方は、ぜひ応募していただきたいと思います。

編集部

本日お聞かせいただいたお話で、法曹界にポジティブな変化を起こし続けているSAKURA法律事務所さんの取り組みがよく理解できました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

■取材協力
SAKURA法律事務所:https://sakura-lawyers.jp/