働きやすい環境づくりを進め、エンジニアの活躍を後押しする企業を紹介する本企画。今回は「金融・流通」業界におけるシステム構築やコンサルティングをはじめ、様々な業界のお客様へITで価値を提供している「エス・エー・エス株式会社」を取材しました。
ITソリューションで「社会の笑顔」に貢献するエス・エー・エス株式会社
エス・エー・エス株式会社は「すべては笑顔のために」というミッションのもと、質の高いITソリューションサービスや、クラウドサービスなどを提供するIT企業です。事業の領域は幅広く、創業当初から行っているITエンジニアリング事業に加え、企業のDX推進やECサイトの構築を手掛けるほか、学校向けのソリューション、IT企業向けの新人研修、自治体や公共施設向けの研修事業も行っています。
2024年には、ベトナムの大手日本語学習塾運営企業と提携し「BPOサービス」の提供を始めました。企業内に存在する「売上に直接かかわらないサブ業務」をアウトソーシングし、人手不足の解消やコスト削減、業務効率化を図るサービスです。
同社のブランドコンセプトは「Make IT Smile. 〜社会に笑顔を実装するスマイルテック・カンパニー〜」です。企業が抱える業務負担を軽くするソリューションとして、勤怠管理システム「勤労の獅子」、経費精算システム「経費の獅子」などを自社開発しています。これらのシステムは、様々な業界の大手企業にも導入されています。
■勤怠管理システム「勤労の獅子」
https://kinrou44.jp/
■経費精算システム「経費の獅子」
https://keihi44.jp/
会社名 | エス・エー・エス株式会社 |
---|---|
住所 | 東京都港区三田三丁目4番10号4F |
事業内容 | ・金融・流通・クレジット業務を中心としたシステム構築およびコンサルティング ・バックオフィス業務支援のクラウドサービス等の提供およびコンサルティング ・文教向けソリューションの提供 ・多様なテーマに適応したカスタマイズ研修サービスの提供 |
設立 | 1995年10月4日 |
公式ページ | https://sas-com.com/ |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
今回は、エンジニアの活躍や、働きやすさを重視して整備されている制度などについて、SI事業部で事業部長を務める黒澤さんと、SI事業部で流通サービス部のエンジニアを担当する髙嶋さんに、お話を伺いました。
ディレクションから保守・運用まで。顧客から頼られるエンジニア
編集部
エス・エー・エスさんの、ITサービスについてお教えください。
黒澤さん
元々私たちは、顧客常駐型のビジネスをメインで行っていましたが、現在はリモートワークを組み合わせてハイブリッド型での働き方が主流となってきております。また、お客様のITに対するニーズは変化し、最近では企業内で内製化を目指すお客様が増えています。それに応じて、私たちのサービスも、コンサルティング・プロジェクトマネジメントや受託開発・クラウド構築など多方面からお客様をサポートできるようなものへと、柔軟に変化しています。
エンドユーザー様との直接取引が全体の6割で、今後はさらにこの割合を拡大していきたいと考えています。あとの4割は大手SIer様やコンサルティング会社様との取引です。金融系・流通系のビジネス比率が多く、エンジニアとして技術スキルだけではなく業務スキルの習得にも力を入れております。今後もチャレンジングなビジネスにトライすることで成長し、お客様に笑顔を提供していきます。
▲エス・エー・エス株式会社のミッションや事業内容などを分かりやすく説明してくださった黒澤さん
編集部
エンジニアの皆様の業務には、どのようなものがありますか。
髙嶋さん
私は流通サービス部に在籍しており、大手眼鏡販売企業様のECサイトのバックエンドシステムの保守・運用を担当しています。システムメンテナンス、追加機能の開発、お客様からの問い合わせ対応などが主な仕事内容です。
また、お客様との長年のお付き合いにより、信頼関係が構築できたことによって、ECディレクション業務も任せていただくようになりました。他社ベンダーと、お客様の間に私が入らせていただき、エンジニアとしての視点とお客様の立場からの視点で、アドバイスやフォローを実施しています。
編集部
お客様との距離感はどのような感じでしょうか。
髙嶋さん
週に4回、お客様との定例ミーティングがあります。そのうち1回は担当案件のもの、ほかの3回は他社のベンダーとのミーティングです。私たちは、単にサービスを提供するベンダーではなく、お客様のパートナーとして共に業務を改善していく「一歩踏み込んだフォロー」をしています。
編集部
お客様にしっかり寄り添って、伴走していくスタイルなのですね。
研修・資格取得制度、手厚いフォローあり。文系出身者も一人前のエンジニアに
編集部
エス・エー・エスさんには、エンジニアの皆様向けのスキルアップ支援などがあるのでしょうか。
髙嶋さん
担当するお客様の業務知識と、エンジニアとしての技術知識は、常にアップデートを心がけていて、資格取得を目指したり、外部セミナーに出席したりしています。
資格取得支援制度を使えば、テキストの購入費用や受験費用が会社から負担してもらえますし、外部セミナーも申請すれば、費用を負担してもらえます。スキルアップのフォロー体制が、すごく整っていると思います。
編集部
先輩からのフォローはいかがでしょうか。
髙嶋さん
資格取得済みの先輩たちが、後輩におすすめのテキストや、受験する上での注意点・コツを教えてくれます。エス・エー・エスには、チャレンジを応援する風土があるんですよ。資格取得に向けて頑張る仲間がいると、メンバー同士でフォローし合って「みんなで資格取得を推進していこう」というあたたかい雰囲気になります。
「先輩が後輩をしっかりフォローして、そのつながりを大事にしていく」という伝統があって、先輩たちは仕事仲間の枠を超えてフォローしてくれます。私自身、入社当初は不安ばかりでしたが、歳の近い先輩たちが、退勤後の食事に誘ってくれたり、つまずきそうな業務や作業を、先回りして全部フォローしてくれたりました。
▲自身が入社したての頃を思い出して、先輩からのフォローについて語ってくれた髙嶋さん
編集部
御社の採用サイトに「文系出身者が約7割」とありました。これも、学んで成長して、エンジニアとして一人前になっていける環境があるからこそですね。
髙嶋さん
そうですね。研修やOJT制度もあり、初心者でも安心して業務に臨める制度・環境が整っています。
黒澤さん
弊社の人事制度では、スキルのカテゴリーを分けています。該当するスキルのグレードより、難易度の高い資格取得をした場合には、表彰制度も設けています。担当する業務ごとに、例えば「通販エキスパート」や「ロジスティック検定」など、取得により業務に役立つものがあれば、それらも対象にしています。
編集部
そのような制度があると目標が明らかになって、モチベーション高く、仕事や資格取得に臨めそうですね。
「時差Biz」や「リモートワーク」で柔軟に勤務。長く働ける環境
編集部
エス・エー・エスさんに入社して感じる、働きやすさを教えていただけますか。
髙嶋さん
働きやすさを感じる制度のひとつ目は「時差Biz」です。これは、自分の予定に合わせて、勤務開始時間が選べる制度です。朝7時半から11時までの間で、30分刻みで設定できます。例えば今週、私は水曜日に歯医者に行く予定があるので、早めに出勤して、早めに退勤することにしています。午後にプライベートの予定が入れられるんですよ。
ふたつ目は「リモートワーク」です。チームにより違いがありますが、私のいるチームでは、木曜と金曜がコミュニケーション活性化のための出社日になっています。週3日のほかの曜日はリモートワークをしています。業務スケジュールに合わせて、曜日の変更が可能ですし「時差Biz」との組み合わせもできます。
編集部
一人ひとりのプライベートに合わせて、使える制度なのですね。
黒澤さん
そうですね、プライベートの時間や過ごし方を大事にしてほしいので、制度を利用しやすい環境づくりに努めています。最近は、育児休暇を取得する男性もかなり増えてきました。
育児休暇から復職しやすいように、タイミングや復職後のポジションについては、色々と聞きながら、丁寧に判断しています。それぞれ状況が違うでしょうし、長く休暇を取った後は不安に感じる部分もあるでしょう。無理のない範囲で、仕事をする生活にゆっくり体を慣らしながら、復職してもらっています。
編集部
採用サイトに、離職率2.5%とありました。ワークライフバランスや働きやすさを重視してくれる会社なので、社員の皆様が長く働けるのですね。出産、育児、介護など、ライフステージの変化によって、働ける時間に制限ができても、働き続けられるのがとてもいいなと感じました。
社員みんなでつくっていく。活発なコミュニケーションにもつながる福利厚生
編集部
エス・エー・エスさんの福利厚生についてお聞かせください。
黒澤さん
「IT業界No.1の福利厚生を目指していこう」というのは、弊社代表の青山が、メッセージとしてずっと掲げているものです。私が入社したのは随分と前ですが、そのときから変わりません。福利厚生の内容は、当時はまだ少なかったのですが、だんだんと拡充されています。
弊社には、会社内の制度を良くしていく推進プロジェクトがあります。その中で様々な意見を集め、色々な社員からヒアリングをして、福利厚生の内容を増やしています。会社がトップダウンで決めるだけではありません。
編集部
社員の皆様から好評な福利厚生を教えてください。
髙嶋さん
私は「リフレッシュ制度」が気に入っています。美容院の費用や旅行費用の領収書を提出すると、その金額の半分を会社が負担してくれる制度です。
黒澤さん
「リフレッシュ制度」は、物品購入は対象外にしています。地方出身の方だと、帰省のための交通費として利用する場合が多いですね。福利厚生の中でも、利用率が高い制度です。
編集部
コロナ前には、社員旅行で海外に行かれていたのですね。
黒澤さん
直近は行けていなかったのですが、今後の予定としては社員旅行があるんですよ。イベントも、コロナ前の状態に戻ってきたかなと思っています。
社員の誕生月には、バースデーイベントを開催しています。ディナー、ランチがメインで、年に2回、秋と春にはゴルフにも行きます。イベントは、元々ディナーだけだったのですが、なるべく多くの社員に参加してもらいたいので、子育て世代が参加しやすいようにランチを含めました。
編集部
社員の皆様同士が、コミュニケーションを深められるイベントを、積極的に開催されているのですね。
自主的に考え挑戦したい方、顧客に寄り添って開発したい方を歓迎
▲求める人材像について語ってくれた髙嶋さんと黒澤さん
編集部
エス・エー・エスさんが、採用で歓迎するのはどのような方でしょうか。
髙嶋さん
弊社には「新規事業チャレンジ制度」があります。挑戦したい方には、誰でも平等に参加して、挑戦できる場が与えられています。エス・エー・エスは、挑戦する人を全力でフォローしてくれる会社です。ですので「何か新しい事業をつくってみたい」など主体的に色々なことに挑戦したい方に、ぜひご応募いただきたいです。
黒澤さん
ITの世界は、これからも目まぐるしく変化していくと思いますので、柔軟に変化を受け入れ、お客様の立場でものごとを考えられる方がいいですね。「こころざしのこと」と書いて「志事(しごと)」という言葉があるのですが、自分のことだけではなく、お客様を思う気持ちで、お客様と一緒に伴走できるような人材を目指してほしいと思います。そのような「志事」にやりがいを感じられる方と、一緒に働きたいと思っています。
編集部
入社間もない新人でも、新事業のアイデアを出せる環境なのですね。自分で考えて何かやってみたい方、お客様に寄り添う仕事がしたい方に、ピッタリの職場だと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
エス・エー・エス株式会社:https://sas-com.com/
採用ページ:https://recruit.sas-com.com/