IT業界を席巻するソホビービー。成長を支えるのは高い技術力と社員のモチベーション

IT業界を席巻するソホビービー。成長を支えるのは高い技術力と社員のモチベーション(求職者向け)

成長著しい企業の特色ある事業や成長を支える若手の活躍についてお伝えするこの企画。今回はソフトウェアの設計や運用、コンサルティングに至るまで、企業のシステム開発におけるさまざまな業務を請け負うSIer(※)分野で飛躍的な成長を遂げているソホビービー株式会社にお話を伺いました。
(※)SIer(エスアイヤー):System Integrator(システムインテグレーター)。システム開発や運用などの業務を弾き引き受けるサービス・企業

ソホビービー株式会社とは

ソホビービー株式会社はSalesforce (※)を利用したクラウドシステム導入コンサルから開発、運用までを手掛けるSIer業界注目の企業です。中国語を武器にアジア各国に技術を展開すると同時に、日本国内においてもSalesforce導入支援や、独自開発のAIプラットフォーム「HAMPANAI AI」を推進しています。
(※)Salesforce:セールスフォース・ドットコム社が提供する全世界で15万社以上の企業が導入している統合CRMプラットフォーム

会社名 ソホビービー株式会社
住所 東京都千代田区外神田3-16-8 秋葉原三和東洋ビル3階
事業内容 ■AIソリューション
ディープラーニングによる自社開発AIプラットフォーム「HAMPANAI AI」によるAI事業

■Salesforce導入支援
CRM(顧客管理システム)の「Salesforce」の導入支援

■Webアプリケーション開発
業務系システムや商用系アプリの開発
設立 2006年4月
公式ページ https://www.sohobb.jp/

中国メジャー大学の卒業生が基礎となり設立されたソホビービー株式会社は、「人が第一の理念」を企業理念に掲げ、社員に日本語と日本文化の教育を行うことで、スキルと社会性両面の人材を育ててきました。2020年以降は日本人を積極的に採用し、日本国内におけるSalesforce事業やAI事業を幅広く展開しています。

ソホビービー株式会社が進化し続ける背景には、平均年齢31歳という若手の活躍や、多様性を大切にした社風、高い技術力に裏付けられた営業力などがあります。今回は人事・採用部長の松本さんと営業部の仲村さんに、ソホビービー株式会社の成長の理由や、若手活躍を支える社内カルチャーなどについてお聞きしました。

本日お話を伺った方
ソホビービー株式会社人事・採用部の松本さん

ソホビービー株式会社
人事・採用部長

松本さん

ソホビービー株式会社人事・営業部の仲村さん

ソホビービー株式会社
営業部

仲村さん

最先端のSalesforce & AI技術で、企業のDXを支援

ソホビービー株式会社が独自開発した「「HAMPANAI AI」のロゴ
▲柔軟なシステム連携性を持ち、専門知識がなくても誰でも簡単にAIによる分析や判定を行える「HAMPANAI AI」

編集部

まずはソホビービーさんが手掛ける基幹事業の1つ、Salesforce事業について営業部の仲村さんよりご紹介いただけますか?

仲村さん

Salesforceとは、マーケティングに関わるCRM(※)業務をプラットフォーム上で行うCRMシステムプラットフォームです。
(※)CRM:「Customer Relationship Management」の略。顧客情報や行動履歴、顧客との関係性を管理し、顧客との良好な関係を構築・促進すること

顧客管理や分析、売上予想、営業支援など、AIを使った分析結果に対応ができるSalesforceですが、扱う情報の管理やデータの活用、運用の難しさが課題となっています。当社はこれらの悩みに対し、クラウド時代の先駆けとしてSalesforceの黎明期から導入支援に取り組んできました。

弊社のサービスは医療、金融をはじめ製造、商社、サービスなど、幅広い業界で導入頂いており、導入後も定着化支援、ご要望に沿った保守・運用までワンストップでご支援することで企業のDX(※)をサポートしています。
(※)DX:Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)。企業がAIなどのデジタル技術を用いて、業務フローの改善や新たなビジネスモデルの創出を実現すること

編集部

なるほど。職種や規模に合った細かな要件設定や運用に関する社員間の周知・トレーニングが必要となるSalesforceを、ソホビービーさんが支援することで、企業は導入コストや人件費をかけずに適切なCRM業務が可能になるというわけですね。

では、もう一つの基幹事業であるAIについてもお聞かせいただけますか?

仲村さん

当社では、最先端のAI技術を用いて開発した「HAMPANAI AI」で、業務効率化や人手不足といった課題のソリューションを提供しています。

具体的な事例としては、製造ラインや検品工程の自動化システムにAIを活用することで、ハードの選定まで一括サポートが可能となります。また、カメラ機能や運用データ、撮影画像などにAIを導入することで、新たな機能を創造することも可能です。

既存のシステムやハードとの連携もできるため、課題解決やDXの簡易化を目指すことができます。

編集部

今や、あらゆるビジネスシーンにおいて欠かせないツールとなっているSalesforceやAIが、ソホビービーさんの技術によって、企業のDXを支えていることがよくわかりました。

売上高伸び率1.7倍。支えるのは高い技術力と営業力

ソホビービー株式会社の社員

編集部

ソホビービーさんのSalesforce事業とAI事業について、具体的な事例などがあればぜひ、ご紹介いただきたいです。

仲村さん

飲料用ボトルの外側をAIを搭載したカメラでチェックをし、傷があればレーンから除去するといった事例があります。

それだけでも作業効率は格段にアップしますが、AIを企業が導入するには、AIが目視よりも精度が高いことを検証するPoC(※)を行う必要があります。
(※)PoC:Proof of Concept(概念実証)。新たなアイデアやコンセプトの実現可能性やそれによって得られる効果などについて検証すること

AIの急速な普及の背景にはこのPoCが関連しており、当社でも「HAMPANAI AI」の導入実績は2020年度では3件ほどでしたが、2022年度は20件と短期間で約7倍の実績を収めています。

「HAMPANAI AI」は高速道路業界の代表的な企業や大手食品メーカーなどに導入いただいており、AI導入における事前サポートや、運用支援を行っています。

Salesforceについても、2020年度の導入は1件でしたが、2022年度は16の企業様に導入頂いております。こちらも名だたる大手のIT・コンサル系の企業と直接取引させていただけるのは、自社製品の開発力や、企業様のさまざまなニーズに柔軟に対応できる当社の高い技術力によるものと自負しております。

編集部

導入実績から見てもソホビービーさんの高い成長率がわかりますね。具体的な売上高についても教えていただけますか?

仲村さん

売上自体で見ると、2020年度は2億円、2021年度に2.5億円、直近の2022年度においては3.4億円と、徐々に伸びてきている状況にあります。また社員数においても、2020年度の27名から、2023年度は35名にまで増えています。

この成長の要因の1つとして挙げられるのが、営業の強化です。技術集団である当社には独立した営業部はなかったのですが、Salesforce事業やAI事業を展開するにあたり、ビッグサイトや幕張メッセなどで開催される大規模な展示会に出展する機会が増えていきました。

国内外の大手企業様との引き合いや商談に対応するためには専任の営業部隊が必要不可欠と考え、営業に力を入れたことが売上好調の要因の1つと考えます。

また、パートナーシップを結ぶSalesforce社がエンドユーザーである企業様にアプローチをし、その仲介部分でカスタマイズする当社の役割もまた、売上に大きく関係しています。Salesforce社と密にコミュニケーションを取ることで企業様との直接契約が増え、それに伴い事業規模も拡大していったと分析することができます。

編集部

営業力の強化が売上好調の要因とのことですが、それを支えているのはソホビービーさんの技術力かと思われます。御社のサービスが選ばれる理由や強みについて教えていただけますか?

仲村さん

そうですね、技術力の高さは全ての事業に共通して評価を頂いています。最新の情報や技術を常にインプットしており、ITの最先端を常に走り続けていると自負しております。

製品に反映させる技術力とスピード感こそが高い評価と売上に直結しており、サービスが選ばれる理由や強みになっていると考えます。

なお、当社はプロジェクトマネージャーをはじめ、マネージャークラスは中国籍の社員が多く、中国内でもトップクラスの大学出身者が活躍しています。

編集部

ソホビービーさんの急成長の背景には、IT業界を牽引する技術者の弛みない努力と先見性が深く関係しているんですね。

平均年齢31歳!若手エンジニアを支える充実の研修制度

ソホビービー株式会社の仕事風景

編集部

中国のトップクラスのエンジニアと一緒に働けることは、若手社員にとっても刺激的な環境になるのではと感じます。現在、35名の社員が活躍されているソホビービーさんですが、若手育成に関する制度などがあればぜひ、人事・採用部の松本さんからご紹介いただけますか?

松本さん

経験豊富なマネージャークラスの社員と、若いエンジニアが組むことで刺激を受けながらプロジェクトに取り組めるのも当社の強みです。若手は成長を実感すると同時に、最先端の技術や知識を身につけることができます。

当社の社員の平均年齢は31歳と若い世代が多く活躍しています。採用は新卒を中心に行っており、社員研修は外部から講師を招くのではなく、全て内製化で実施しています。

講師を務めるのは入社2年目の若手というのが当社の研修の特徴で、1年間の業務を通じ、自分が経験したことや課題と感じていることをブラッシュアップしながら新卒者に最も近い立場でレクチャーします。こうすることで研修を受ける側も教える側も共に成長することができます。

また、業務で必要な知識や資格においても、過去の問題を共有し、試験対策をする風土が根付いています。ベテランエンジニアと若手エンジニアそれぞれから学べる環境は、新卒者にとって非常に学びやすい環境だと思います。

編集部

平均年齢31歳と、若手が活躍しているソホビービーさんですが、キャリアパスについても教えていただけますか?

松本さん

新卒採用をメインに、毎年コンスタントに5名以上を採用している当社では、20代で部長を務めている社員がいます。新卒から入社3〜6年目で重要なポジションを任せられる環境にあるのも、先ほどお話しした独自の研修制度と、個々のスキルアップを後押しする社風が関係していると考えます。

環境といえばやはり、中国で長年に渡りコンピューターサイエンスを学んできた高いスキルを持ったエンジニアを採用してきたことが若手社員の急成長につながっていると思います。

2020年までは中国籍の社員が多く、日本の企業様とのコミュニケーションが課題となっていた面もあるのですが、日本人を積極的に採用したり研修を内製化したりすることで解決できました。

また、スキルがあるエンジニアから、お客様と直接折衝をする営業に対し、知識の共有が円滑になったことも売上実績につながっていると感じます。

編集部

営業職においても研修制度と同じようにどんどんブラッシュアップをし、成長できる仕組みがあるということですね。

モチベーションを維持する公平な評価とインセンティブ制度

編集部

20代で部長というスピード出世にはもちろん本人の資質もあると思われますが、企業として若手をサポートする風土などがあれば教えていただけますか?

松本さん

当社は社員35名の小さな会社なので、上層部の目が社員一人ひとりに届きやすく、仕事ぶりや活躍を客観的に判断できるといった強みがあります。成果を上げた社員を重要なポジションに引き上げることはもちろん、ベテラン社員が経験の浅いエンジニアを常にサポートできる体制を整えています。

当社にはミスを悪とはせず、“やってみる、動いてみる”ということを評価するカルチャーがあります。仮にミスをしても代表をはじめ、上層部がしっかりフォローするので、若手は自信を持って仕事に向き合うことができます。

また、社員のモチベーションをとても大切にしている当社では、社員が得意とする分野を伸ばしていこうという考えがあります。それぞれが働きやすい環境を整えることで、自分らしい働き方を維持しながらモチベーションを上げています。

仲村さん

資格取得に応じた手当や月の売上が一定の金額を上回ると社員に還元する制度、個人目標に対しての達成度をみて四半期ごとに還元するといったインセンティブ制度も、モチベーションの向上につながっています。

数字を常に意識する営業職のみならず、エンジニアも自分の関与しているプロジェクトの売上がインセンティブとして還元されるため、達成感を得ながら働けるのも当社の特徴です。

フラットな関係性と快適なオフィス。働く上での快適さを常に追求

ソホビービー株式会社の快適なオフィス内観

編集部

若手活躍やインセンティブ制度など、働く上での快適さを追求しているソホビービーさんですが、社内の雰囲気などについてもお聞かせいただけますか?

仲村さん

さまざまな国籍を持った社員がいるので、良くも悪くも個性が強いといえます。とはいえ、年功序列といったような制度はなく、上下間の壁がないのが当社の魅力と言えるでしょう。

役職や社歴、年齢を問わず、意見を言いやすく、ディスカッションができます。例え意見が食い違ったとしてもギスギスとした雰囲気になることはなく、仕事終わりに気軽に飲みに誘ったりもします。このようなフラットな関係性を築けているのも、快適さにつながっているのではないでしょうか。

松本さん

ハード面で言うと、きれいなオフィスも快適に働ける要因の1つです。業務を円滑にするために必要な備品やPCなども定期的にチェックをすることが働きやすさにつながります。

社内行事としては年に4回ほど、全社員が集まるイベントを実施しています。このほかにも部署ごとに上半期と下半期に懇親会を開催するなど、ハード面、ソフト面それぞれで、快適な職場環境を整えることを大切にしています。

編集部

人間関係やコミュニケーションのほか、社内の物理的な環境の良さも考慮されているということですね。

進化し続けるIT業界に、向上心を持って挑み続けられる方を歓迎

編集部

アジア圏を中心に、さまざまな国籍の方が活躍されているソホビービーさんですが、御社の理念や社内カルチャーにフィットする人材とはどのような方と考えますか?

松本さん

2020年度くらいまでは日本と中国の国籍を持つ社員が大半を占めていましたが、2021年度からはマレーシア、ベトナム、韓国などの国籍を持つ社員が増えています。

このように、国籍だけで見ても多様性を大切にしている当社は、採用にあたってもいろいろな考えや知識を持った方にジョインしていただきたいと考えております。

当社の基幹事業であるSalesforce事業やAI事業は日進月歩であり、今、この瞬間にも新しい技術が生まれているかもしれません。この先の5〜10年は、会社の規模や事業において、当社が最も面白くなる時期を迎えるでしょう。そのような世界に、向上心や興味を持って挑み続けられる方を歓迎します。

新卒採用をコンスタントに行い、若手育成に注力している当社ですが、社員の中にはこれまでITとは全く関係のない業界からリスキリングを経て中途入社した人もいます。30代の後半から50代後半と年齢こそさまざまですが、自身のキャリアを考えたときにITに可能性を見いだし、努力をしている姿は私たちにとっても刺激になります。

このように、個人のスキルアップだけではなく、共に成長したいと考える方にぜひ、ソホビービーの仲間になっていただけたら嬉しいです。

編集部

社員の国籍のみならず、社員一人ひとりの働きやすさや快適さに尽力するソホビービーさんはまさにダイバーシティを実践していると言えますね。加えて、高い技術力と柔軟な発想力こそが、企業成長と若手活躍につながっていることがわかりました。

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

■取材協力
ソホビービー株式会社:https://www.sohobb.jp/
採用ページ:https://www.sohobb.jp/recruit/