ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、税理士法人FLAGS(フラッグス)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同法人で働く魅力をご紹介します。
名古屋を拠点に複数のグループ会社を展開し、中小企業の税務や経営面をサポートしてきた同法人は、創業55年を迎えた2024年4月に「末松会計事務所」から「税理士法人FLAGS」へと商号を変更しました。
従来の税務会計業務に加え、Webマーケティングによる集客支援やITツール導入による業務効率化支援など業界の枠を超えたサービスを展開し、2030年に向けて「黒字企業1,000社の経営パートナー」というビジョンの実現を目指しています。
そんな税理士法人FLAGSの若手・未経験でもキャリアを築ける環境や独自のカルチャーについて、代表社員の末松さん、総務部・採用広報課の知花さんにお話を伺いました。
「税理士法人FLAGS」は税務だけでなく企業をトータルサポート
▲取材にご対応いただいた代表社員の末松さん
編集部
最初に、税理士法人をメインに事業を展開されているFLAGSグループの特徴をお教えいただけますか?
末松さん
私たちは従来の税務会計業務に加えて、例えばWebマーケティングによる集客支援やITツールの導入による業務効率化支援など、会計や税務顧問以外のコンサルティングサービスも提供しています。
中核となる税理士法人の他に「株式会社FLAGSホールディングス」を立ち上げており、さらにその下に「FLAGSエイド」「FLAGSリーチ」など支援内容ごとに分かれたグループ企業を有しています。
一般的な会計事務所や税理士法人では提供していない領域も含めて、企業の経営課題に合わせたトータルサポートを行えることが当社の強みです。
編集部
企業をどのように支援してこられたのか、具体的な事例はあるでしょうか。
末松さん
経営改善に携わったものだと、当法人が支援する前は債務超過だった企業に対して、3年ほどで黒字化を達成したケースや、アナログな経理作業をデジタル化することで業務時間を4割〜5割削減できたという事例などがあります。
また、業務面の改善以外でも、融資や補助金申請のサポート、起業支援など、幅広い領域で企業様に伴走しています。時代の流れもあってDX化にシフトしながら事例を積み重ねている段階で、これからもっと増やしていきたいと考えています。
2024年に商号変更。黒字企業1,000社の経営パートナーを目指す
編集部
2024年4月に「末松会計事務所」から「税理士法人FLAGS」へと商号を変更された背景について教えてください。
末松さん
祖父が事務所を開業してから55年の節目を迎え、今が大きな転換点だと考えたのが一番の理由ですね。これまで会計事務所として歩んできましたが、一企業として経営者の皆様をより幅広くサポートしたいという強い思いがあり、法人化へと至った次第です。
なお、「FLAGS」という社名には、中小企業様を支援する応援集団として旗を掲げ、時代を切り開いていく存在になりたいという想い、そして、社員一人ひとりが旗を掲げて前に出ていきやすい組織にするといった願いが込められています。
編集部
今後の目標についてお聞かせください。
末松さん
今後は内部業務のデジタル化を進めてさらに効率的な体制を整備し、2030年までに「黒字企業1,000社の経営パートナーとなる」という目標を達成したいです。達成すれば現在の約3倍のクライアント数になりますね。
登山に例えると今は三合目、四合目といったところでしょうか。まだ登り始めたばかりですが、中間地点まではすぐに到達できるのではないかと感じています。
税理士法人FLAGSの組織:若手・未経験者が多数活躍
▲2024年10月現在、税理士法人とコンサルメンバーは、同フロアで仕事を行っている
編集部
続いて、税理士法人FLAGSの組織の特徴について教えてください。
末松さん
若手メンバーが非常に多いのが私たちの特徴ですね。グループ全体で約30名の社員が在籍しているのですが(2024年10月時点)、20代から30代の従業員が70%以上を占めています。
祖父の代から在籍していた社員は既に退任しており、現在は父の世代が3名ほどとなっています。それ以外は私の世代のメンバーが中心となっており、非常に活気に満ちた職場です。
編集部
未経験者も積極的に採用されているそうですね。
末松さん
はい。2020年頃から未経験者の採用を始め、特に金融機関や不動産など、BtoB営業の経験がある方を中心に採用しています。会計事務所の仕事はコミュニケーションが非常に重要なので、そういった面で前職の知識や経験を活かすことが可能です。
一つの事例をご紹介すると、入社時は簿記3級の資格も持っていなかったメンバーが、3年後には30社の顧問先を担当する税務コンサルタントとして活躍しています。お客様対応はもちろん新規営業のサポートまでこなしてくれていて、すごく頼もしいですね。
編集部
そこまでの成長には、会社からのサポートも影響したのでしょうか。
末松さん
もちろん、会社としては教育担当者の配置や外部研修への参加機会の提供など、充実したバックアップ体制を整えています。ただ、最も重要なのは本人の意欲です。研修制度や支援体制は、それを活かそうとする社員の姿勢があって初めて意味を持つと考えています。
明確なキャリアプラン&充実の研修制度で着実なスキルアップを目指せる
編集部
未経験で入社した場合、どのようなステップで業務に携われるのでしょうか?
末松さん
たとえば金融機関などでの営業経験がある方は、入社後7ヶ月程度で経営サポート業務を担当していただきます。全くの未経験の方は、9ヶ月から1年かけてじっくりと成長していただき、2年目から経営サポート業務に携わっていただきます。
また、入社後のキャリアパスも複数用意しています。税務アシスタントを目指す「エキスパートコース」と税務コンサルタントを目指す「コンサルタントコース」の2種類があり、それぞれの適性や志向に合わせた選択が可能です。
そして、それぞれのコースでキャリアアップすることで、チームリーダーやマネージャーといった「マネジメントキャリア」にチャレンジできます。このような明確な等級制度が設けられていることにより、キャリアの見通しが立てやすい環境です。
編集部
未経験で活躍されている方は、どのような点にやりがいを感じていらっしゃるのでしょうか?
末松さん
活躍している若手社員からは、未経験で採用されたので会社に恩返しをしたいというモチベーションがあるということと、「クライアントの社長から直接『ありがとう』と言っていただけることが何よりの喜び」といった声があがっていますね。
税務・会計知識をどんどん身につけていけること、そして目の前の経営者にそのスキルを活かして貢献できることが、働きがいを感じる部分ではないでしょうか。
「製販分離」の体制で自分の得意な業務に専念できる
編集部
業務を進めていく上での特徴はあるでしょうか?
末松さん
一般的な会計事務所では1人のスタッフが1社のクライアントの業務全般を担当することが多いのですが、当法人では「経営サポート」「業務サポート」の2つの役割に分かれて対応する「製販分離」の体制を導入しています。
製販分離は主に別業界で使われている用語で、製造と販売に業務を分けて専門性を持ったチームが担当する体制のことですが、私たちの場合は「経営者との面談(販売)」「月次および決算を組む担当者(製造)」に分けているイメージですね。
編集部
製販分離にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
末松さん
それぞれの社員が自分の強みを最大限に活かせることがメリットだと考えています。たとえば人とコミュニケーションをとることが得意な人はお客様との面談を担当し、事務的な作業が得意な人は書類作成など内部の仕事に従事するといった形です。
一般企業であれば当たり前に行われている配置だとは思いますが、何でもできる「職人仕事」が求められてきたこの業界では、まだそこまで浸透していません。さらに業務整理にはAIを使用するなど、良いところはどんどん取り入れていきたいですね。
税理士法人FLAGSのフレンドリーなカルチャー
▲社員旅行の一コマ。バーベキューの食材を賭けて腕相撲で勝負
編集部
続いて、税理士法人FLAGSのカルチャーについて教えてください。せっかくなので、同席いただいている知花さんにお聞きしたいです。
知花さん(採用広報担当)
税理士が集まる事務所というと堅いイメージがあったのですが、当社はとてもフレンドリーな雰囲気ですぐに馴染めました。活気にあふれているので、最初は「あれ、ベンチャー企業に入ったのかな」と思っていたほどです(笑)。
編集部
イベントも充実していて、メンバー同士の仲を深められそうですね。2024年10月には社員旅行でスパ施設に訪問されたと伺いました。
知花さん(採用広報担当)
はい、とても楽しかったです!みんなでバスを借りて行って、今年入社したメンバーについてのクイズ大会をしたり、バーベキューの豪華食材を獲得するためにチームに分かれて腕相撲大会をしたりしました。
元々バーベキューセットは豪華だったのですが、海鮮市場で各チーム獲得金額に応じて食材を買い足して。最終的には全員で和やかに食事を共にし、大変充実した時間を過ごすことができました。
▲社員旅行は国内が中心。事務所全体で「休暇」をとってリフレッシュする大切な日です
税理士の試験を受けるメンバーのためにサポートする取り組みも
▲社内にはカフェパントリーもあり、リフレッシュしながら勉強に臨めます
編集部
メンバーを大切にされている組織だと感じましたが、その他の取り組みについてもお聞かせいただけますでしょうか?
末松さん
過半数が税理士資格の受験生なので、業務と試験勉強の両立に向けたサポートは特徴的かもしれません。そのひとつには試験前休暇の取得があります。チーム内で相談して週に2~3日休暇を取得したり、あるいは試験の3日前に連続取得したスタッフもいるんです。
ほかには、フレックスタイムを活用すると朝出社する時間を早めて夕方に早く帰宅することもできるので、それから学校に通っているメンバーもいます。仕事が立て込んでいる時も、頑張って早めに出社し、仕事が一段落ついたら午後は帰宅するなど自分にあった働き方が選べるので、効率良く仕事ができます。
フレックスは、子育てや介護と仕事の両立を頑張っているスタッフが働きやすいよう、10:00~15:00をコアタイムにしています。通勤ラッシュの朝7:00〜9:00を避けられるので、空いている電車に乗れて快適に出勤できていますね。
また、オフィスは自習室として利用できるように開放していて、知識向上のために購入できる書籍の図書コーナーもあります。ガラス張りの会議室では、就業後に残って参考書を片手にひとり集中して勉強するメンバーの姿が目に入る時もあります。
▲自習室として開放している会議室。ロールカーテンを下ろせば、より勉強に集中できるスペースになる
税理士法人FLAGSは「吸収力があり変化に柔軟な人材」を歓迎
▲インタビューに対応してくださった末松代表(左)と採用広報担当の知花さん(右)
編集部
ここからは税理士法人FLAGSが求める人材についてお尋ねします。簿記2級の資格があれば未経験でもOKということと、コミュニケーション力など本人の資質を重視されているということですね。
末松さん
はい。素直で吸収力があり、勉強好きで、変化に対応できる柔軟な人材を求めています。もちろん経験者も募集していますが、凝り固まった考えの人よりも、柔軟性があってフレッシュなポテンシャルのある人の方が、これから伸びていくと考えています。
私たちの業界自体、今後5年ほどで大きく変わると考えています。これまで属人的だった業務にAI生成やRPAが導入されていくことが考えられるため、ITと人的コミュニケーションの掛け算ができる人材も積極的に採用していきたいですね。
編集部
最後に、この記事を読んでくださっている方へメッセージをお願いできますでしょうか?
末松さん
当社には若手や未経験からの入社で活躍している社員がたくさんおります。「企業の成長をサポートしたい」という気持ちを持ったメンバーであれば、経験の有無に関わらず大歓迎です。ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています。
編集部
本日はありがとうございました!
この記事のまとめ
税理士法人FLAGSの事業 |
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組織文化 |
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キャリアパス |
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採用方針 |
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税理士法人FLAGSの基本情報
住所 | 愛知県名古屋市東区東桜2丁目3番14号 |
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事業内容 | 税務会計・経営支援(税理士法人)×コンサルティングの2つの掛け算で中小企業の成長を支援 |
設立 | 1969年2月 |
働き方 | フレックスタイム制度(コアタイム10:00~15:00) |
公式ページ | https://sue-tax.com/ |
採用ページ | https://careers.sue-tax.com/ |
募集職種 |
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