ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社TAIANにインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社TAIANは、ブライダル業界のDX化を通じて社会課題の解決に挑戦する急成長中のスタートアップ企業です。「アツさとあたたかさで溢れる社会を実現する」をビジョンに掲げ、ブライダル業界をはじめとしたホスピタリティ産業に新しい価値を創造しています。
前年比でMRR(月次経常収益)3倍以上を達成し、2024年11月には約6億円の資金調達を完了するなど、事業は急速に拡大しています。スピーディーな意思決定と実行力を重視する同社では、自らアイデアを発信し、主体的に行動できる人材を募集しています。
今回は、そんな同社の会社の文化や働き方について、代表取締役CEOの村田さんと、取締役COOの米倉さんにお話を聞かせていただきました。
ブライダルDXで社会課題に挑戦するTAIANのビジョン
編集部
まず御社のビジョンについて教えていただけますでしょうか?
村田さん
私たちは「アツさとあたたかさで溢れる社会を実現する」というビジョンを掲げています。
人と人、人と社会とのつながり方は、この20~30年で大きく変化してきました。私たちは結婚式業界やお祝いの分野を起点にして、社会的つながりの変化に向き合っています。伝統や文化として尊重し、残すべきものがある一方で、デジタル化の遅れにより敬遠されている部分もあります。そういった中で、改めて人と社会の新しいつながり方を創造していきたいと考えています。
編集部
ブライダル業界やお祝い分野の改革に向けた具体的な取り組みを教えていただけますか?
米倉さん
結婚式は2~3時間のために数百万円を投資する、1時間あたり100万円規模のサービスであるのに、業界内のデジタル化が進んでいないんです。他の高額サービスは、既にデジタル化による顧客体験の向上や従業員の業務効率化が進んでいるのに、ブライダル業界はまだまだ。例えば、招待状は郵送が主流です。私たちは、お祝いやブライダルに特化したプロダクトの開発で、この業界のDX化に取り組んでいます。
村田さん
結婚式は少子化対策の重要なレバーになり得るとも考えています。結婚式に参列したゲストの方々の多くが「結婚したい」「結婚式を挙げたい」と思うようになると言われています。そして、結婚式後に子供が生まれる確率も高いんですよ。結婚式への投資が、その後の人生でより価値のある体験につながっていくような世界を目指しています。
編集部
事業の成長状況と、今後注力される分野について教えていただけますか?
米倉さん
2022年、2023年の資金調達に続き、2024年11月にも約6億円の資金調達を実施し、前年比でMRR3倍以上の成長を達成しています。事業は順調に拡大しており、全国の約400社を超える事業者様と取引をしています。
今後は既存サービスのアップデートや新規事業の立ち上げ、新しいサービスを開発していくための人材投資を積極的に行っていく予定です。結婚式業界と近いところにある、宴会事業へ領域を拡大し、生産性や売上をアップさせるサービスの提供に着手します。
▲より深くサービスの内容を知っていただくため、お客様をお招きして懇親会を開いている同社
決定したら5分で即行動!意思決定の速さが強みの組織
編集部
急成長中の御社ならではの、大切にされている価値観があれば教えてください。
米倉さん
弊社ではバリューの一つでもある「Fast First Output(ファスト・ファースト・アウトプット)」を重視しています。例えば、ミーティングの最後の5分間を使って、決定事項に対する具体的なアクションを即座に開始します。私が担当する案件が決まれば、その場で関係者とのミーティング設定やお客様へのメール送信など、初動のアクションをすぐに実行に移します。とにかく最初の一歩を素早く踏み出すことを重視しています。
編集部
新しいアイデアや提案は、どのように検討・実行されているのでしょうか?
米倉さん
新規事業アイデアがあった場合、最短3日程度の短期スパンで提案し、顧客反応の検証を行います。スピーディーな実行と改善のサイクルを重視しているため、すぐに自身のアイデアを形にできる環境が整っています。失敗を恐れず、まずは実行してみるという文化があるため、チャレンジ精神のある方の成長機会が豊富です。
お客様の反応を見て、良ければ継続し、違えば別の方向性を考える。とにかく実行に移すことを大切にしています。
やりたいことがあってもできない、やれない環境にもどかしさを感じている方は、弊社の働き方が合っているでしょう。弊社では『やれない』は『やらない』とイコールと考えています。弊社の規模を考えても、自ら動ける人材は非常に重要です。
フィード・フォワードで実現する成長支援文化
▲1泊して行う年1回の社員合宿では、部門内での課題を全社で共有しています
編集部
御社の企業カルチャーについて、特徴的な部分を教えていただけますか?
米倉さん
弊社では、これもバリューの一つですが「Feed Forward(フィード・フォワード)」という文化を大切にしています。これは社員が発信したアイデアに対して、より良くするためのアドバイスやポジティブな意見を出し合う取り組みです。この文化により、経験の浅い方でも安心して新しいことにチャレンジでき、周囲のサポートを受けながら成長できる環境が整っています。
自らのアウトプットがあることが前提で、単に「ここからどうしたらいいですか?」と質問するだけでなく、「こうしたい」という自分の意思を持って発言することが重要です。もし、私と意見がずれていたとしても、それぞれの意思を聞いた上で、意見を出し合う方が建設的です。必ずしもすべての提案が採用されるわけではありませんが、弊社には主体的な思考と行動を称賛する文化があります。
編集部
「フィード・フォワード」の実践の場として、どのような機会を設けていらっしゃいますか?
米倉さん
年2回、オフサイトミーティングを実施しています。1回は宿泊を伴う社員合宿で、もう1回は日帰りのミーティングです。
合宿では各部門の課題を全社員で共有し、解決策を一緒に検討していきます。事業理解を深めるためのロールプレイングなども行い、部門や役職を超えた活発な意見交換の場となっています。こうした機会を通じて、社員一人ひとりが会社の成長に直接貢献できる環境が整っています。
ミーティングでは、セールス、カスタマーサクセス、エンジニアなど、各部門における成功事例、今後チャレンジしたいことを全社員で共有します。その上で、半年間どのようなアクションを取るべきかを全員でディスカッションしています。
▲オフィス内でメンバー同士が親交を深められるイベントを開催しています
活発な部門間連携で、アイデアが生まれる環境
編集部
御社の働き方について教えてください。
米倉さん
弊社ではリモートワークよりも出社を推奨しており、エンジニアやカスタマーサクセスなど、職種や部門を越えたリアルコミュニケーションが取れることを強みとしています。週4日の出社が基本で、週1回は家族の事情なども考慮してリモートワークを利用できる形となっています。
編集部
社内の部門間連携について教えていただけますか?
米倉さん
例えば新機能の開発を検討する際は、ビジネスサイドのメンバーも交えて、その機能が顧客にどのような価値を提供できるのかを議論するミーティングを実施します。部門を越えた活発なコミュニケーションが、より良いサービス開発につながっています。
パーティースペースも。学びと交流を促進する充実のオフィス環境
▲懇親会や勉強会などに、パーティースペースが活用されています
編集部
新オフィスでは、どのような働き方の改善が実現できましたか?
米倉さん
特に会議スペースが大幅に増えたことが好評です。以前のオフィスは会議室が1つ、普通の部屋が1つ、オープンスペースが1つしかなく、執務スペースも手狭な状態でした。そのため、ミーティングの場所確保に苦労していましたが、かなり改善されました。
また、執務スペースとは別に、パーティスペースも設けています。ここでは毎月月末に、互いの仕事の意義を共有したり、採用候補者に会社の雰囲気を知っていただくための“納会”を開催しています。また、社内勉強会やライトニングトークなどのイベントも実施しています。
編集部
業務時間中の社員同士のコミュニケーションについて、具体的な特徴を教えていただけますか?
米倉さん
業務中の会話を制限するような雰囲気は全くありません。むしろ、オフィスに来ているのに会話が少ないのでは意味がないため、コミュニケーションは積極的に推進しています。良いアイデアが出たら「ちょっといい?」と声を掛けて、すぐに会議室に移動して具体的な議論に入れる環境を整えています。ランチを一緒にとりながらブレインストーミングをしたり、軽い会食をしながら会議をしたりもしていますよ。
求める人材像:主体性を持って新しいことに挑戦できる人
編集部
御社で活躍している方々に共通する特徴について教えていただけますか?
米倉さん
エンジニアの部門では2~3年ほど受託開発の経験を積んだ後、自社サービスの開発にチャレンジしたい、業界の課題を解決したいという意欲を持った若手が多く活躍しています。ビジネスサイドでは、大手でマネジメントをやっていた人もいますし、メンバークラスで入社する人もいます。
編集部
御社に応募される方は、どういった点に共感されて入社を決めることが多いのでしょうか?
米倉さん
大きく二つポイントがあります。ひとつは、お祝い事を中心に日本を盛り上げていくという事業領域です。私たちが、唯一無二のお祝いというマーケットに特化したスタートアップ企業であること。もうひとつは、ホスピタリティとビジネスの両立です。ホスピタリティという難しいテーマを扱いながら、しっかりとビジネスとして成立させ、社会課題を解決していこうと活動できている点に魅力を感じていただいています。
編集部
御社では今、どんな人材を求めていますか?
米倉さん
特にマネージャークラスの方の採用を強化しています。メンバークラスの方も応募いただけますが、今回は特にハイクラス人材へのメッセージとして捉えていただけると幸いです。
「日本社会をアツくあたたかくしていきたい」というビジョンに共感し、TAIANで天下を獲りたいと考えてくださる方と一緒に働きたいですね。ただ、それ以上に重要なのは、自分なりの解釈と行動ができる人材です。「このビジョンに向かうなら、自分はこうすべきだ」と主体的に考え、アイデアを持って行動できる方が向いていると思います。
編集部
御社でキャリアを築いていく上で、特に重視される要素についてお聞かせください。
米倉さん
自分で仕事を取りに行けるということ以外で、マネジメント候補として求める要素が3つあります。ひとつめは、事業を成長させられる業績面での貢献力。ふたつめは、組織の成長に再現性を持たせられる育成力。そして最後はリスクマネジメント能力です。
村田さん
人物像としては、考えすぎずに早くアウトプットを出せること、他者の意見を聞く姿勢、人を巻き込める力が重要です。一瞬一瞬を大切にしながら、社内外で積極的に行動を起こせる方に、責任あるポジションをお任せしたいと考えています。
変革に挑戦する仲間たちへのメッセージ
編集部
最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
村田さん
私たちは、人と社会とのつながりをより深く、強くしていきたいと考えています。心の通ったつながりを増やす仕組みを、一緒につくりましょう。
私たちが目指しているのは、既存のものを改善するだけでなく、全く新しい価値を創造することです。周囲の意見を聞くだけではなく、自分なりの考えを持って提案し、周囲を巻き込みながら行動できる方と一緒に働けることを楽しみにしています。
編集部
株式会社TAIANが、日本の少子化問題解決やブライダル業界のDX化などに向けた新しい取り組みに、スピーディーに取り組んでいることが分かりました。そしてその取り組みには、これから入社する方のアイデアを活かせるかもしれないのですね。自分の意見を持って新しいことに挑戦したい方にピッタリの職場だと感じました。本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
事業の特徴 |
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働き方の特徴 |
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組織文化 |
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キャリア開発 |
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求める人物像 |
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株式会社TAIANの基本情報
住所 | 東京都新宿区新宿一丁目34-16 清水ビル3F |
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事業内容 | ブライダル・バンケット関連商品の開発および販売 |
設立 | 2020年6月23日 |
働き方 | ハイブリッド勤務(出社+リモートワーク) |
公式ページ | https://taian-inc.com/ |
採用ページ | https://taian-inc.notion.site/TAIAN-631f67ad7dbd4ca09f2752e26fdda573 |
募集職種 |
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