ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社Wunderbar(ヴンダーバー)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。
株式会社WunderbarはタレントとクライアントをつなぐIPマーケティング包括支援サービス『Skettt(スケット)』をメイン事業として展開するIP(※)テックのスタートアップです。フィリピンにも開発拠点を持つグローバルな環境の中で、タレントを活用した地域活性化にも貢献できるのが魅力です。
※IP…知的財産(Intellectual Property)の略称
今回は株式会社Wunderbarの企業文化や働き方について、代表取締役CEOの長尾さんとCTOの柳澤さんにお話を聞かせていただきました。
Wunderbarの企業理念|IPで創る新しい未来
▲インタビューにご対応いただいた代表取締役CEOの長尾さん(右)とCTOの柳澤さん(左)
編集部
まずは御社のミッションやビジョン、バリューを教えていただけますか?
長尾さん
Wunderbarのミッションは「自らを超越し、世界を沸かせ」です。これは「社員一人ひとりの“働く価値”を上げる」という会社の使命を表した言葉です。社員が大切な時間の多くを会社で費やすからこそ、この会社で働く時間が個人の思い描く未来の実現に寄与するものであってほしいというのが私の思いです。グローバルに視座を高く持って一人ひとりの思い描く未来に向かって成長していこうという、働く上での志を「自らを超越し、世界を沸かせ」の言葉に込めています。
また会社の進む方向性として「IPの可能性を広げ、人々に衝撃と感動を」というビジョンを掲げています。IPテックのスタートアップである我々が目指すのは、革新的なIP活用で人々に感動体験を届けることです。その目標に向けて、日本だけでなくフィリピンのグローバルメンバーと一緒に「エンターテインメント×テクノロジー」の領域で挑戦を続けています。
それを達成するために掲げる行動指針が「Deep Thinking(深く考える)」「Profitability(採算意識)」「Quick Win(速さが全て)」の3つのバリューです。中でも「Profitability」に重点を置いており、行動を数値化することでアウトプットの質とスピードを上げることを徹底しています。
タレント活用×地方創生で切り開く、新市場
編集部
御社の事業概要とその特徴についてもお聞かせいただけますか?
柳澤さん
当社のメイン事業は、有名タレントの肖像素材を提供するIPマーケティング包括支援サービス『Skettt(スケット)』です。この事業の特徴は、タレントビジネスへの新しいアプローチを開拓した点です。
従来のタレントキャスティングは大手企業を中心とした商習慣があり、一般企業にとってタレント活用はハードルの高いものでした。しかし『Skettt』は月額制のIPプラットフォームとして、企業とタレントさんの距離を縮めることに寄与しています。
具体的な成果として、一般的に費用面でハードルが高いとされるCM制作をすでに3件展開できています。地方の企業で有名タレントを使ったCMが実現した例もあるんですよ。『Skettt』の活用により企業とタレントさんとの接点を作り、段階的にステップアップすることで、CMという大きな展開まで実現できました。
編集部
御社は地方創生の取り組みにも力を入れられているとのことですが、関東圏以外の地方企業との取引事例もあるのでしょうか。
長尾さん
はい。『Skettt』全体の40%程度が関東圏以外のクライアントとなっています。
さらに『Skettt』から派生し、『JAPAN SKETTT. PROJECT(ジャパン・スケット・プロジェクト)』という地方創生に特化したプロジェクトも新たに立ち上げました。地方出身タレントが地元企業を支援するプロジェクトで、現在各エリアの応募受付を順次スタートしています。多くのメディアに取り上げていただいている注目度の高いプロジェクトで、現在北海道だけでも200社ほどのお問い合わせが来ています。今後はさらに地方企業とのお取引が増えていくことを見越しています。
編集部
『JAPAN SKETTT. PROJECT』の地方創生における意義はどういった点にあると思われますか?
長尾さん
地方創生はどちらかというと自治体主導で行われている印象がありますが、地域経済を担う企業の成長をサポートすることは、地域活性化に対してより直接的な効果があるものと考えます。またそこにタレントビジネスをかけあわせるという観点が、今までにない面白いビジネスモデルとなっているのではないでしょうか。
地方企業は都市部よりも、さらに人手不足が深刻な現状があります。そこに起爆剤的にタレントさんを活用できることも、地方企業の成長をサポートしていく上で非常に効果的であると考えています。
■『JAPAN SKETTT. PROJECT』特設サイト
https://japan-project.skettt.com/
企業とタレントを結ぶ、Wunderbarならではの仕事内容と魅力
編集部
御社ではどのような業務に関わることになるのか、仕事の内容についても教えていただけますか?
長尾さん
部署ごとに幅広い業務がありますが、今回募集している営業・カスタマーサクセスにフォーカスすると、大きく「契約前」と「契約後」の2つのフェーズに分かれます。契約前の新規開拓では、クライアント側だけでなくタレントさんの事務所側との調整が重要になります。タレントビジネスはまだまだ大手企業中心の商習慣が根強いため、丁寧な説明と提案で事務所側の理解と信頼を得ることが肝要です。
契約後の業務は、タレントとクライアントの双方を理解し、効果的な施策提案と実現がメインとなります。Wunderbarにはさまざまな成功事例やノウハウが蓄積されているので、それを活かした企画提案を行っています。
編集部
営業・カスタマーサクセスとして活躍していくためには、どのような能力、スキルが特に重要になりますか?
柳澤さん
クライアントに対する営業力はもちろん、タレントサイドとの調整力は欠かせません。事務所との審査プロセスはマネージャーさんを通して進めていくため、タレントさんのブランディングとの親和性を十分に考慮した上で、マネージャーさんの課題意識にも丁寧に寄り添う人間力、コミュニケーション能力は重要な要素となります。
また、単にタレント素材を使うのではなく、それを使って効果を出していくためのマーケティングの知見、ディレクション能力も非常に重要です。実際に当社の営業職では、営業経験を持つ方の採用を進める一方で、Webマーケティングの知識やディレクション能力を持つ人材が活躍しています。
編集部
御社の仕事の魅力ややりがいはどのようなところにあると思われますか?
長尾さん
地方創生に興味がある方にとって、地方企業の成長に貢献している実感が得られることは仕事の大きなやりがいとなるでしょう。
また実際に自分が提案した施策を世の中に発信していけるのは、エンターテインメントに興味がある方からするととても刺激的な環境だと思います。自分の手掛けたCMが流れたり、SNSで話題になったりと、クリエイティブディレクターのようなやりがいが感じられます。普段は遠い距離にいるタレントさんと仕事上で関われるのも、当社ならではの仕事の面白さの1つです。
柳澤さん
施策の成果が数字として目に見えるかたちでわかるのもやりがいを感じるポイントです。自分自身がクライアントに伴走して考えた施策の成果が、動画の再生回数やコンバージョン、売上など数字で表れるのは嬉しいですね。
また、『Skettt』はもともとコロナ禍でエンターテインメント業が苦境だった際に始めたビジネスです。そのため地方企業の応援という側面だけでなく、タレント側に仕事をつくるという目的も持っています。企業だけでなく事務所やタレントさんなど、多方面から感謝していただけるのはこの仕事ならではの魅力です。
Wunderbarの企業文化|多様性が育む3つの価値観
編集部
御社にはどのようなメンバーが在籍されているのでしょうか。
柳澤さん
当社では開発やメディア運営などを自社で行っていることもあり、Web制作チーム、開発チーム、メディアの編集チーム、営業チームなど、さまざまな専門性を持つメンバーが集まっています。またタレントさんの素材を取り扱う事業の特性上、レタッチャーなどクリエイティブに関わる専門職のメンバーも在籍しています。
開発チームの私以外のメンバーは、フィリピンのメンバーで構成されているという、グローバルな環境も特徴です。さまざまなプロジェクトに携わってきた経験を持つメンバーが揃っており、多様な技術スタックに対応できる環境となっています。
編集部
多様なバックグラウンドを持つメンバーがいる職場環境の中、社内全体で大切にしているカルチャーはありますか?
長尾さん
我々の事業の目的はIPを通じて人々の笑顔をつくっていくことです。会社全体で協力しながらその目的に向かっていけるよう、「尊重・感謝・協調」という3つのスピリットをとても大切にしています。さまざまなスキル、経験を持つメンバーがいる中で、お互いをリスペクトして「ありがとう」の気持ちを持ち、協調の姿勢を持ってビジョンの実現を目指しています。
社内の雰囲気|フラットな関係性が生む創造性
編集部
社内にはどのような雰囲気がありますか?
柳澤さん
役職に関係なく意見が言い合える、とてもフラットな雰囲気があります。長尾自身もCEOという立場でありながら社員一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしており、「尊重・感謝・協調」を体現するその姿勢がフラットなカルチャーをつくり上げていると感じています。
例えばオフィスには卓球台があるのですが、代表と社員が気軽に卓球を楽しむ場面もあるんですよ。こうした日常的な交流が、仕事面でのフラットな関係構築につながっています。
▲オフィスにある卓球台で、代表の長尾さんと社員が気軽に卓球を楽しむ場面も
編集部
日々のコミュニケーション以外にも、社内の関係性を深めるための取り組みなどはあるのでしょうか。
長尾さん
「ワーケーション合宿」という3泊4日程度の合宿を実施しています。そこでは新規事業案や組織改善について、職種や経験を問わず自由にアイディアを出し合い、それを実際の施策に活かしています。
▲廃校をリノベーションした宿泊施設で“学校気分”のワーケーション合宿を実施
キャリア形成|成長を支援する制度と文化
編集部
社員の成長を促すサポート体制や制度などについてもお聞かせいただけますか?
長尾さん
私自身が現場主義で鍛えられてきた経緯から、経験の有無に関わらず社員にさまざまな業務を任せ、自ら学びながら成長を促すという育成方針を大切にしています。もちろん失敗することもありますが、フラットな雰囲気の中萎縮することなくさまざまなチャレンジができる環境が社員の成長を後押ししています。
また毎月1on1ミーティングを実施し、社員一人ひとりの状況や希望を共有しているのも特徴です。本人の希望も加味し、ポテンシャルが最も発揮される分野で活躍してもらえるよう、必要に応じてキャリアシフトも提案しており、多様なキャリアパスの可能性が広がる働き方ができます。
求める人材像|成長意欲と笑顔を大切にする人
編集部
御社の求める人物像について、読者へのメッセージをお願いできますでしょうか。
長尾さん
前提として、先ほどお話した「尊重・感謝・協調」のスピリットは採用における非常に重要なポイントです。この3つのスピリットを持つかどうかは採用過程においてかなり慎重に見ています。
その上で、当社で活躍いただける人物像としては大きく2つのタイプがあります。1つはエンターテインメントが好きで、人を笑顔にすることに喜びを感じる方です。もう一つは強い成長意欲を持った方です。決まった仕事だけをするのではなく、さまざまな仕事に挑戦しながら大きく成長していきたいというマインドを持つ方は、ぜひ一緒に働いていただけると嬉しいです。
編集部
長尾さん、柳澤さん、本日はありがとうございました!
編集後記
タレント活用というエンターテインメントの側面と、地方創生という側面の両方を兼ね備えた事業の中で、大きなやりがいを感じながら働くことができる職場だと感じました。ときに真剣に、ときに冗談を交わしながら取材に応じる語り口からは、仕事への妥協のない姿勢とともに、社内の雰囲気の良さも伝わってきました。
この記事のまとめ
企業ビジョン・事業内容 |
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企業文化・価値観 |
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キャリア開発 |
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求める人材像 |
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株式会社Wunderbarの基本情報
住所 | 東京都渋谷区宇田川町3-5Spark SHIBUYA10階 |
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事業内容 | IPマーケティング包括支援サービス『Skettt』 エンタメ経済メディア『IP mag』 |
設立 | 2019年3月 |
公式ページ | https://wunderbar.co.jp/ |
採用ページ | https://wunderbar.co.jp/recruit |
募集職種 | 営業・カスタマーサクセス・財務(CFO候補)・各事業/部門責任者・マーケティング・PM・経営企画・経理・人事・IP管理 |