打合せする株式会社xCAREのメンバー

医療業界を変革する「株式会社xCARE」のグローバルに活躍できる組織風土とは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、株式会社xCARE(クロスケア)にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、株式会社xCAREで働く魅力をご紹介します。

同社は、医薬品や医療機器の各業界で活躍する研究開発の専門人材が登録するプラットフォーム「xCARE」を展開しています。登録した人材は、医薬品・医療機器のスタートアップ、大学や研究機関などに一時的に参画。これまで蓄積した専門的な知見を活かして、様々なプロジェクトを遂行し、医療に関する社会課題に取り組みます。

専門人材にとっては、自身の強みを生かした副業の機会となるほか、国内外の様々なスタートアップと協業することで、新たなキャリアパスを拓くきっかけにもなります。

今回は株式会社xCAREの代表取締役CEOである福永さんに、将来のビジョンやグローバルに活躍できる組織であること、インターンの活躍などについてお話を伺いました。

本日お話を伺った方
株式会社xCARE代表取締役CEOの福永将さん

株式会社xCARE
代表取締役CEO

福永 将さん

医薬品などの業界を変革する株式会社xCAREのビジョン

株式会社xCAREのメンバーによる会議の様子

編集部

スタートアップとして成長中の株式会社xCAREが目指すビジョンについて教えてください。

福永さん

現在描いているビジョンは二つあります。一つは医薬品および医療機器の業界に特化した業界人材プラットフォームをグローバルで展開することです。

医薬品や医療機器といったヘルスケアの領域では、スタートアップや大学・研究機関などで、医薬品や医療機器の卵となる化合物や技術は数多く存在しますが、実際に製品化されるのは一握りです。困難な壁を乗り越えていくには、「専門性」と「経験値」が不可欠ですが、それらを兼ね備えた人材をスタートアップが雇用するのは大変難しいのが実情です。

私たちの仕組みを使って、必要な時に、必要な専門性を持つ人材がプロジェクトに参画できるようにすれば、患者さんの手元に薬や医療機器などがどんどん届くようになります。そうした社会課題に貢献したいと考えています。

編集部

専門的な人材が自身の適性にマッチした場所で働くことで、医薬品などの開発の後押しを進めることを目指しているのですね。もう一つはどのようなものでしょうか。

福永さん

もう一つは、当社のプラットフォームに登録しているスペシャリストに対してですが、素晴らしい能力を持つ人材にさらなる活躍の場を提供していくことです。

IT業界を中心に、副業やフリーランスとなってキャリアを形成していくような選択肢が定着してきていますが、医薬品などの業界はまだまだ浸透していません。貴重な専門人材が、一つの会社では得られない経験を積み、自分のキャリア開発につなげてもらうことを目指しています。

編集部

御社が展開されている人材プラットフォームについて、もう少し詳しく特徴を教えてください。

福永さん

当社が提供しているのは、一言でいえば「医療業界の開発以降の領域における専門家(エキスパート)に特化したプラットフォーム」です。医療といっても、製薬や医療機器分野などでの研究開発のスペシャリストを登録の対象にしています。

例えば、ある医薬品のタネとなる化合物を創り出したスタートアップがあり、「その化合物を医薬品として国内外で発売したい」というニーズがあるとします。

しかし、スタートアップや大学などは、化合物を患者さんに投与して効果や安全性を確かめる臨床試験や特許取得といった、薬を世に出すうえで必須のノウハウおよび人材を持ち合わせていないことが少なからずあります。

ここで当社の出番です。先方の困りごとを聞いたうえで、臨床開発や特許の取得など、ヘルスケア分野でその道で活躍してきた、当社登録のスペシャリストを先方にマッチングします。そしてプロジェクトに取り組んでいくという流れです。

全メンバーが「社会貢献を常に念頭に置く」という価値観で行動

株式会社xCAREでの会議の様子

編集部

株式会社xCAREのビジョンについて、メンバーの方が改めて意識するような機会はあるのでしょうか。

福永さん

はい。ミーティングの場でも頻繁に話しますし、月1回は外部講師を招いてビジョン・ミッションや価値観をすり合わせるような研修を行っているので、みんな同じ意識を共有できていると思いますね。

また、我々は「社会貢献を常に念頭に置く」「他者に対して尊敬の念を常に持つ」などの社員向けの行動規範を設定していて、こちらも金曜の定例で話しています。

編集部

価値観をすり合わせる研修というのは興味深いですが、どのような目的でしょうか。

福永さん

xCAREが大事にするものは何か、どういう行動をするのが正しいかという認識を、メンバーが共通して持つために実施しています。ブランディングコンサルタントにもよく教わっているのですが、同じ認識を持つことでそれが言葉になり、企業イメージになっていく。それをちゃんと考えていこうという試みです。

例えばリッツカールトンとかスターバックスなどの企業は、わかりやすくブランディングされているじゃないですか。前者ならホスピタリティ、後者ならサードプレイスの概念について社員が理解し、ルールと言うより「こうあるべき」だと心から思って行動規範を守っています。

我々もその点をすごく大事にしていて、「医薬品の開発などにおいて専門家が適時プロジェクトに参画できる仕組みをつくり、多くの患者さんに貢献したい」という理念を形骸化させないようにしています。

編集部

単に考え方を統一するというだけではなく、大きな目的がブレないことで各メンバーの行動も変わってくるんですね。

福永さん

そうですね。行動することでxCAREのサービスがさらに広がり、結果的に革新的な医薬品や先進的な医療機器が開発される未来を作り出せます。そしてその先にあるのは、患者さんの笑顔です。「"自分たちの仕事は患者さんに貢献すること"を強く意識しよう。」と常に言っています。

例えば、当社の抗体製剤の開発経験者のエキスパートがサポートした、京都大学発スタートアップのトレジェムバイオファーマ様は、先天的に歯が生えていない患者さん向けの「歯が生える薬」の開発に取り組んでいます。

私たちのサポートで創薬が実現すれば、大勢の患者さんに貢献できるかもしれませんよね。そのような大きな目標を、常に心に置いて仕事をしようと伝えています。

グローバル人材かつプロフェッショナルが揃うxCAREの組織体制

株式会社xCAREのメンバーによる会議の様子

編集部

株式会社xCAREでメンバーとして活躍されている方々は、どのようなプロフィールをお持ちなのでしょうか。

福永さん

当社には、様々な分野のスペシャリストが集まっているのが特徴です。製薬および医療機器に関するところでは、国内・外資の医薬品メーカーなどで開発を指揮した後にバイオベンチャーを立ち上げた人、医療機器メーカーの海外事業の責任者を務めた人などがいます。

また、他にも再生医療の研究者から医療機器の研究開発に転じた人や、臨床試験の計画に取り組んできた人まで様々です。

海外からもメンバーが参画していて、米国やオーストラリア、ドイツなど、様々な人材が活躍しています。グローバル展開をするなかで、海外プロジェクトの実行のほか、海外顧客の新規開拓、海外のエキスパートの発掘、日本企業の米欧進出など多彩な分野で活躍してくれています。

編集部

冒頭のビジョンでも「グローバルに展開したい」ということをおっしゃっていましたが、それが可能な面々が揃っているのですね。

福永さん

そう思います。彼ら、彼女らは日々顧客やエキスパートなど国内海外問わずミーティングやカンファレンスを実施しています。これからジョインされる方に関しても、海外とのコミュニケーション力が磨けますし、もちろん語学力も伸ばせる環境があると考えています。

なお、近年は海外のプロジェクトに関わる依頼や、海外のクライアントからの依頼は年々増加しており、それに対応して海外のエキスパートの登録も増えています。入社後も、グローバルを舞台に仕事をする機会が多いのではないかと思います。

編集部

グローバルを舞台に仕事をする機会が増えているということですが、実際にはどの程度の方が携わられているのでしょうか?

福永さん

私たちはいま社員が10人ですが、半分強が海外事業に関わっています。非常に重要なマーケットだと認識しており、海外での成功が当社のさらなる成功のカギを握っていると感じています。

編集部

業務内容に関して、具体的な事例をご紹介いただけますか?

福永さん

一例として、難治性疾患等を対象とする臨床開発に積極的に取り組む大学発創薬バイオベンチャーの案件があります。このケースでは、米国での臨床試験におけるFDA(食品医薬品局)への相談や、米国のキーとなる現地医師の先生方とのミーティングなどを、米国のエキスパートが支援しています。

逆に、ドイツやイタリアの医療機器メーカーが日本進出する際に、日本の事情に精通したエキスパートを派遣するなど、海外企業が顧客となるプロジェクトも増えています。

編集部

進出したい国に足場がない企業にとってはとても助かりますね。

福永さん

そうですね。また、当社に参画してくれているエキスパートは、患者さんに貢献するという当社のビジョンに共感してくれています。年収1億円を超えて当たり前という方が、報酬を優先せず社会貢献の意識を持って動いてくれるところが、本当にありがたいと思っています。

xCAREのインターンを通して、医療業界を俯瞰できるように成長

編集部

株式会社xCAREではインターンの受け入れもあるそうですが、詳細を教えていただけるでしょうか。

福永さん

はい。現状、2人を受け入れています(取材は2024年9月)。インターンからそのまま就職できる道も設けていますし、現在も募集中ですね。

編集部

インターンはどんな業務を担当するのでしょうか。

福永さん

本当にいろいろです。当社に登録してもらうスペシャリストを探したり、面談をしたり、営業を一緒にやったりと幅広く担当してもらっています。

先ほどお話ししたようにグローバルな顧客・エキスパートを相手にすることが増えていますので、英語が得意な人だと、さらに活躍の場は広がると思います。加えて医薬品や医療機器に関する専門的な知識が身につくほか、業界全体についても「営業だけ」「研究だけ」という限られた領域ではなく、俯瞰できるようになっていけるはずです。

また、当社のスペシャリストと関わるなかで、その道のプロの考え方に触れることにもなり、例えば製薬会社などヘルスケア企業への就職を目指している方には、とても適しているのではないかと思います。

株式会社xCAREの採用方針:医療業界以外の人も歓迎!

株式会社xCAREでの打ち合わせの様子

編集部

現状、バイオベンチャー創設にかかわった人や、医療機器の開発に関わってきた人材など、多様なメンバーがそろっています。今後の企業成長に向けて、どのようなメンバーを求めているのですか。

福永さん

これまでは、医薬品や医療機器業界の出身者といった、プロジェクトにすぐに関わることができるような人材を多く採用してきました。

今後はそれにこだわらず、当社のビジョン・ミッションに共感できる方は、他業界からでも来ていただきたいと考えています。様々な業界から来ていただくことで、イノベーションが起こりやすくなるはずだからです。

編集部

どのような業界の人に会社の扉を叩いてほしいですか。

福永さん

やはり、優れた人材に登録いただくことを目指している会社ですので、人材ビジネスをやってこられた方は活躍の幅が非常に大きいと思います。また、業界に特化したスカウトサイトという意味合いでは、そういったプロダクトに関わったエンジニアの方にも是非来ていただきたいですね。このほか、事業開発や営業などの方も大歓迎です。

編集部

株式会社xCAREに入社後のやりがい、働きがいという点では、会社のメンバーの様子をご覧になってどう感じているでしょうか。

福永さん

プロジェクトを通じて、患者さんの健康に貢献できる可能性があるということはやはり大きなやりがいになっていると思いますね。みんなの様子を見ても、そのあたりは強く感じていると思います。

また、先ほどお話しした歯が生える薬のように、お客様それぞれが画期的なシーズ(種)をもってこられますので、最先端のシーズや技術に触れられ、さらにそれをユニークなプロジェクトに育てることに関わることができるという点も、アピールしたい点です。

代表からのメッセージ。挑戦するマインドを持つ人を求む

株式会社xCARE代表取締役CEOの福永将さん
▲取材にご対応いただいた代表取締役CEOの福永さん

編集部

最後に、この記事を読んで株式会社xCAREに興味を持った方にメッセージをお願いします。

福永さん

まず転職を希望されている方向けですが、我々はスタートアップであり、医薬品・医療機器の業界のイノベーションという新しいことにチャレンジしていくことをメインにしている会社です。

そのため、自分で新しい事業を作っていきたい方、将来的に起業したい方、サービスの創生期に携わりたい方など、何事にも挑戦していくというマインドを持っておられる方にぜひ来ていただきたいです。どんどん自分で発想し、提案していく、そしてやり抜く、そのような野心的な方には格好の会社ではないかと思います。

インターンの方については、医薬品、医療機器業界について解像度を高めたい、人材ビジネスについて知りたい、グローバルビジネスやITサービスに関わってみたいという方にぜひ来ていただきたいと思います。

編集部

患者さんに貢献するという目標に向かって、株式会社xCAREのメンバーの皆さんが意識を共有して取り組んでおられること、また意欲的な方が成長できる環境であることがよくわかりました。本日はありがとうございました。

この記事のまとめ

株式会社xCAREのビジョン ・医薬品・医療機器業界の人材プラットフォームをグローバルで展開
・専門人材にさらなる活躍の場を提供
組織文化 ・社会貢献を重視
・月1回の価値観すり合わせ研修を実施
現在のメンバー構成 ・国内外の医薬品・医療機器業界のスペシャリストが在籍
・グローバル展開を進めており、海外プロジェクトが増加中
インターン制度 ・幅広い業務を担当
・医療業界を俯瞰的に学べる機会あり
採用方針 ・医療業界以外からの人材も歓迎
・挑戦するマインドを持つ人材を求めている

株式会社xCAREの基本情報

住所 東京都渋谷区東1丁目31番19号 マンション渋谷並木橋304
事業内容 医薬品・医療機器業界に特化した専門的なプラットフォーム「xCARE」の提供
設立 2022年1月
公式ページ https://www.xcare-medical.com/
採用ページ https://www.wantedly.com/
companies/company_486286
募集職種 プロジェクトコーディネーター兼事業開発