こんにちは、某大手企業の元キャリアアドバイザー直美です。キャリアアドバイザー/新卒のキャリアアドバイザーのトレーナーとして4年以上働いていました。
金融やコンサルタントで転職を考えている方は、一度は転職エージェントの「コトラ」を目にしたことがあるかと思いますが、コトラを一言で表すと、金融・コンサルタントにとても強いハイクラス転職エージェントです。
本記事では、以下のようなコトラに関する質問の真相を、某大手企業の元キャリアアドバイザーとして嘘偽りなくお答えしていきます。
- コトラを「使うべき人・使うべきじゃない人」
- コトラの口コミ評判
- コトラの評判悪いは本当なの?
- コトラは金融・コンサルタントに強いって本当?
- コトラに登録するとバレる?
本記事を読むと、ご自身がコトラを利用すべきか、利用すべきでないかがわかりますので、コトラに登録するかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
30秒でわかる!コトラの特徴とは?
サービス名 | 特徴 |
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![]() コトラ |
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コトラを【使うべき人】

- 現年収が700万以上の人
- 金融・コンサルタント・ITのハイクラス転職に挑戦したい人
- 専門知識やスキルを持っている
- 現場のリアルや、専門的知識を持ったアドバイザーにサポートしてほしい人
「ハイクラス転職」の基準ですが、一般的には700~800万以上の年収を目指す転職を指すことが多いです。
コトラは、金融・コンサルタント・ITでハイクラス転職をしたい(現年収がすでに700万以上)人にはぴったりのハイクラス転職エージェントです。理由として、以下の表をご覧ください↓
▼コトラ会員データとコトラの公開求人の比較表
年収 | コトラ会員データ | 年代向け求人数(2024年10月現在) |
---|---|---|
800~1000万 | 34% | 14,840件 |
1000~1200万 | 24% | 8,750件 |
1200~1400万 | 18% | 4,745件 |
1400~2000万 | 16% | 467件 |
2000万~ | 8% | 264件 |
▼業種別の公開求人数
情報通信・IT | 5,201件 |
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コンサル | 4,739件 |
金融 | 3,200件 |
不動産 | 1,314件 |
サービス | 1,058件 |
生命保険 | 649件 |
上記の表からもわかるように、コトラには現年収が800~1000万台の人が一番多く登録しているため、公開求人数を見ても、「800~1000万」向けの求人が一番多いことがわかります。
一般的に、転職によって、前職の年収より5~10%程度上がるのが相場とされており、この計算でいくと、現年収が720万台~の人向けの求人が多いということになります。
もちろん、年収500万~の求人もコトラでは掲載されているので「必ずしも現年収が700万以上でないと求人が見つからない!」というわけではありませんが、年収が500~600万台の方は、求人保有数が圧倒的に多いリクルートエージェントと併用した方が良いでしょう。
▼ハイクラス転職で活かせる経験・スキル
- 専門スキル:研究開発、IT、データ運用、マーケティング、財務会計など
- マネジメントスキル
- 5年以上の実績や経験
- ポータブルスキル(コミュニケーション能力、課題設定能力、情報収集力など)
- グローバル人材
コトラを【使うべきじゃない人】

- 現年収が600万台(リクルートエージェントへ)
- 現年収が400万台(dodaへ)
- 地方求人を探したい人(リクルートエージェントへ)
- 金融・コンサルタント・IT以外でハイクラス転職したい(doda Xへ)
コトラは、”ハイクラス(現年収700万以上)”、”金融”・”コンサルタント”・”IT系”・”東京住み”の人にはもってこいの転職エージェントですが、それ以外の部分が弱い転職エージェントです。
以下の表を見てわかるように、保有求人数を大手ハイクラス転職サイトと比べるとまだまだ母数が少なく、「地方求人を探している」「金融・コンサルタント・IT以外のハイクラス転職を探したい」という人にとっては求人が見つけづらいというデメリットがあります↓
転職サービス名 | 公開保有求人数(2024年10月) |
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コトラ(ハイクラス向け) | 27,257件 |
リクルートエージェント(一般~ハイクラス) | 474,984件 |
doda(一般~ハイクラス) | 264,448件 |
doda X(ハイクラス向け) | 60,385件 |
リクルートダイレクトスカウト(ハイクラス向け) | 372,828件 |
ビズリーチ(ハイクラス向け) | 136,844件 |
サービス名 | 特徴 |
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コトラの良い口コミ評判
▼気になる項目をクリック!
ハイクラス(高年収)の求人が豊富

流石、ハイクラス転職を謳っているだけあり、ハイクラス案件の豊富さに驚きました。特に驚いたのが、金融に関する取り扱い職種の多さですね。金融業でキャリアアップを目指す方は、間違いなくコトラを利用した方が良いと思います。

コトラで紹介される求人は他の転職サービスではあまり見かけない案件が多い気がしました。正直、紹介される求人の数はそこまで多くなかったですが、その分かなり良い年収のものを紹介していただきました。(自分としては、あまり求人を紹介されても見切れないので、ちょうど良かった)自身の市場価値も再確認できる絶好の機会となりました。
コトラはハイクラス転職エージェントなので、年収800~1000万台の求人が多いです。「経験・能力を考慮の上当社規定により決定」という求人のものが多く見受けられるため、求職者の経験・スキル次第でかなりの高年収を狙えるでしょう。
▼コトラの公開求人(2024年10月現在)
サイト名 | 公開求人数 |
---|---|
800~1000万 | 14,840件 |
1000~1200万 | 8,750件 |
1200~1400万 | 4,745件 |
1400~2000万 | 467件 |
2000万~ | 264件 |
コンサルタントの専門的知識が豊富

コトラのコンサルタントのサポートは非常に手厚いです。とにかく業界知識が豊富で、一聞いたら十返してくれるイメージです。私の担当の方は、以前コンサルティングで働いていたことがある方だったので、現場経験も含めてアドバイスをしてくれたのでとてもありがたいお話を沢山聞けましたね。面接対策や履歴書の添削を親身に行ってくれます。とにかく流れ作業というより、一つ一つを時間をかけて進めていってくださる印象でした。

他社エージェントにも登録をしておりましたが、コトラのコンサルタントの方が一番、金融業界に精通した方だと感じました。業界特有の動向や転職のポイントについて、詳細かつ的確なアドバイスをいただけました。金融業界への転職を考えている方には、特におすすめのサービスです。
まず、ハイクラス転職(特化型転職サービス)と総合型転職サービス(リクルートエージェント)の違いについて解説させてください↓
特化型転職サービス・・・求人は少なめだが、高収入の求人が多く、業界の専門知識を持ったエージェントが多い
ハイクラス転職サービスに在籍をしているコンサルタントは、年収の高い求人を取り扱う=専門的知識やスキルを持った求職者の担当をするため、コンサルタントの方も求職者と同様またはそれ以上の業界知識を身に付けておく必要があります。
その中でも、「コトラのコンサルタントの人は群を抜いて業界知識が豊富」という口コミ・評判が沢山見受けられました。コトラの公式サイトでも、「業界、職種、そして会社のディテールを知り尽くしたプロフェッショナルコンサルタントがいる」と明言しているほどなので、コトラのコンサルタントは業界や専門知識についてはかなり自信があると言って良いでしょう。
コンサルタントの経歴や、担当してもらった実際の利用者の声などの詳細も公式ページに載っているので、ぜひ確認してみてください。
自己診断サーベイがとても役に立った

MyKOTORA25の活用は、自己分析において非常に有効でした。自分が何を重視しているのか、何に強いのかを言語化してもらうことで、転職に対する考えがより明確になり、転職活動の方向性が定まって自信を持って進めることができました。また、職務経歴書や面接対策にもこのツールが使えました。
コトラHR(自己診断)サーベイは、コトラが独自に開発した、あなたの仕事における価値観を測定するものです。
50問の質問に回答するだけで、仕事に対する価値観や、その価値観を元に合う仕事をグラフ化してくれるので「転職軸の決め手になった」「自分に本当に合った仕事を見つけることができた」という口コミ・評判がありました。
以下のような方にはぜひ試してみて欲しいツールです↓
▼コトラ自己診断サーベイがおすすめな人
- 仕事に対する価値観が知りたい
- 自身の強み・弱み・行動特性などが知りたい
- 自分に合った仕事が知りたい
- 職務経歴書・面談・面接に向け、自身の強みを整理したい
コトラの評判悪いは本当?悪い口コミ・評判
「コトラ 評判 悪い」という検索キーワードが多かったので、こちらでは「コトラの評判悪いは本当なのか?」について解説していきます。
結論から申し上げますと、「コトラの求人数が少ない(地方求人が少ない)」以外は、コトラに限らずどの転職サービスでもあるあるの内容でした。
コトラはハイクラス転職エージェントなので、それなりの経験やスキルが求められる求人がほとんどなので、まったくの未経験者が登録すれば「なかなか求人紹介してもらえない」「応募できる求人がない」現象に陥ってしまうのは当たり前。
また、担当者の質にばらつきがある問題は、新人や中途採用で入ったコンサルタントによって違いが出てきてしまう場合があります。(詳細は、後で説明しますね)
それぞれの悪い口コミ・評判に対する解決策もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
▼気になる項目をクリック!
大手転職エージェントと比較すると求人が少ない(特に地方求人)

コトラに登録しましたが、地方求人はほとんどないです。超都市部向けの求人しかないので、地方住みの方は他の転職サービスとの併用は必須です。

Uターン転職をしようとコトラに登録したのですが、やはり大手転職サービスと比較すると求人数の母数はまだまだです。勤務地と希望職種で絞るとほとんど出てきません。また、職種ごとに求人の数も極端に偏っているので、金融やIT系で転職したい人向けのサイトです。
結論として、地方や金融、コンサルタント、IT職でハイクラス転職をしたい方はdoda Xかビズリーチに登録しましょう。
コトラのネックな部分として、やはり「大手のハイクラス転職と比較すると、求人数がまだまだ少ない」問題があります。コトラの求人は関東(特に東京)を中心に掲載されているため、地方勤務希望の方は、doda Xもしくはビズリーチ、リクルートエージェントに登録すると良いですよ!
リクルートエージェントは、ハイクラス転職エージェントではなく、総合型転職エージェントです。そのため、ハイクラス転職サービスに所属するコンサルタントに比べ、専門的知識や業界知識の量はどうしても劣ってしまいます。ただ、年収300~1000万の幅広い求人を取り扱っているので、他のハイクラス転職で良い求人が見つからなかった人はリクルートエージェントを利用してみるのも十分アリです!
▼公開求人数(非公開求人は含まない)
エリア | コトラ | doda X | ビズリーチ | リクルートエージェント |
---|---|---|---|---|
北海道・東北 | 343件 | 2,526件 | 19,163件 | 28,277件 |
北陸・甲信越 | 111件 | 2,177件 | 16,460件 | 19,531件 |
関東 | 22,502件 | 41,415件 | 210,340件 | 222,720件 |
東海 | 660件 | 7,985件 | 39,581件 | 60,585件 |
関西 | 1,930件 | 7,996件 | 52,283件 | 71,629件 |
中国・四国 | 236件 | 2,589件 | 20,178件 | 26,880件 |
九州・沖縄 | 523件 | 2,645件 | 24,639件 | 32,230件 |
未経験者はコトラで転職するのは難しい

「未経験OK」と記載があっても、その業界に関する何かしらの経験が2~3年以上求められたり、代わりになる高度な専門的知識が求められたりと、「完全未経験OK」な求人はほぼなしでした。ハイクラス転職サービスなので、やはりマネジメントスキルなどそれなりの高い知識・スキルを持っている人でないと門前払いなんだなと感じました。

ハイクラス転職サービスだからなのか、紹介される求人が自分の職歴ではかなり難しい求人がいくつかあった。「未経験向け」と書いてあっても、業界・業種完全未経験OKという意味ではないので注意。コトラの「未経験者向け」は、経験浅めの人という認識の方が良い。
コトラはハイクラス転職エージェントなので「未経験OK」という記載があったとしても、未経験をカバーできる何かしらの経験やスキルが必須とされる求人がほとんどです。
実際に、コトラの公開求人で「未経験OK」求人の必須項目部分をいくつか抜粋してきたものがこちら↓
- 事業会社及び官公庁等、プロフェッショナル職(=高い技術力・専門性が必要とされる職)において1年以上の実務経験(コンサルタント求人)
- C言語、C++、C#、Python、Java、Cobolのいずれかを使用した実務での開発経験(テスト工程含む)(ソフトウエア開発エンジニア求人)
- 在庫がある事業会社での3年以上の経理経験/英語でのコミュニケーション能力(大手メーカーの連結決算担当求人)
- ロボットに関連する研究してきた/ソフトウェア開発経験/理系院卒以上の学歴(ロボットエンジニア)
第二新卒向けの求人を見つければ、未経験=スキル・経験ゼロOK!の場合がありますが、本当にゼロのスキル・経験から転職をしたい方は、リクルートエージェントかdodaを利用した方が圧倒的に効率良く求人を見つけられます。
担当者の質にばらつきがある

私の業界知識やその他の知識不足だったこともありますが、最初の担当の方の態度が高圧的で驚きました。「このくらい知ってまっすよね?」みたいな態度でかなりやりづらかったので問い合わせフォームから担当者変更依頼しました。次の担当の方は物腰が柔らかい人だったので良かったですが、人によって対応にばらつきがありますね。

自分を担当した方が新人だったのか、説明不足で理解しづらいと感じることや、提供されるアドバイスが時に一貫しておらず、信頼感を損ねることがあった。レスポンスももう少し早くほしいと思う時があったので、コトラの全員が知識豊富なプロフェッショナルコンサルタントというわけではない。
これはどの転職エージェントでも起きてしまう問題なのですが、原因は以下の2つが考えられます↓
- まだ経験が浅いキャリアアドバイザー(新人)
- 中途採用で入社しているキャリアアドバイザーは、前職の経験によってコミュニケーションスタイルが違うため
「前職の経験によってコミュニケーションスタイルが違う」というのは、例えば、前職がウェディングプランナーだったコンサルタントは寄り添い力は強いが提案力は弱い。一方で前職がITの法人営業のコンサルタントだと、寄り添い力よりも論理的に話す力が強く=人によっては高圧的に感じる場合もあるが、見立て力は高いので、結果良い求人を提案してもらえることがあります。
どちらにせよ、担当者はあなたの転職活動に大きく関わってくるキーパーソンなので、少しでも「やりづらい」「知識不足に感じる」などがあった場合はすぐに担当者変更を行いましょう。
担当者変更をする場合は、同じような担当者に合わないために「どういった点が合わなかったか・不満だったか」をしっかりと伝えることが大事。
「自分の職種経歴書に自信がある」「転職は初めてじゃないので、一人でも転職活動できる」という方は、スカウト型のdoda Xやビズリーチを利用するのもありです。
スカウト型は、自分が良いなと思った求人やコンサルタントへ応募・返信をすることで転職活動が進んでいくスタイルなので、「付きっきりのサポートは不要」という方は、スカウト型のハイクラス転職も利用してみてください。
コトラは金融・コンサルタントに強いは本当?
「”コトラ”といえば、金融・コンサルタント」というイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか?
まず結論から申し上げますと、コトラが取り扱う金融・コンサルタントの取り扱う職種の数は圧倒的に多い(専門性が強い)です。
コトラがどのくらい金融やコンサルタントの専門性に強いのかをまとめてみました↓
▼取り扱い職種数
サービス名 | 金融 | コンサルタント |
---|---|---|
コトラ | 62種類 | 28種類 |
ビズリーチ | 14種類 | 4種類 |
リクルートエージェント | 13種類 | 8種類 |
doda | 27種類 | 7種類 |
表からも、コトラの金融・コンサルタントの取り扱い職種の数の多さがわかりますね。ただし、リクルートエージェントやdodaでも、コトラと同じような職種の取り扱いはあります。
例えば、職種検索上では「パブリックセクター(金融)」の項目がなくても、キーワード検索で「パブリックセクター」を検索すると、パブリックセクターの求人がいくつかヒットします。
その分、コトラには検索項目上で細分化されているので、金融・コンサルタントへの転職希望の人にとっては求人を見つけやすい、というメリットはあります。
つまり、リクルートエージェントやdoda、ビズリーチでもコトラと同じ数の職種を取り扱ってはいるが、金融やコンサルタントの専門転職エージェントではないので、検索項目上には表示をしていない、というわけです。
コトラで良い金融・コンサルタントの求人が見つからなかった場合は、保有求人数の多いリクルートエージェントやdodaで探すのもありです。
コトラに登録するとバレる?
結論、コトラに登録をしても職場にバレることはありません。
理由として、コトラは個人情報の外部への漏洩を徹底管理しているためです。具体的には、以下のような対策をコトラでは行っています↓
- 求職者が企業へ応募しない限り、求職者の登録情報は企業へ開示されない
- コトラが職場や自宅への連絡する場合は、企業名を名乗らない
- コトラが郵便物を送る場合、社名入りのものは使用しない
- 全従業員と情報の取り扱いに関する誓約書を取り交わしている
基本的には、転職エージェント(担当者がつく)を利用していれば、職場にバレる心配はまずありません。転職サイト型(自分で検索して応募する)や、スカウト型(自分の職務経歴書を載せて企業からのスカウトを待つ)の転職サービスの場合は、見られたくない企業をブロックする工程が必要となります。