アクサス株式会社の社内の様子

未経験からエンジニアへ。アクサス株式会社の「エンジニアファースト」の組織文化とは

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、アクサス株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

アクサス株式会社は「日本でもっともエンジニアがわくわくする会社になる」というビジョンのもとに、エンジニアリングサービスやシステム受託開発などを手がける企業です。

未経験者でもエンジニアとして活躍できるよう、専任のサポートスタッフによる手厚いフォロー体制や充実した資格取得支援制度を整備しており、多くの異業種からの転職者が新たなキャリアを築いています。さらには子育てを支援する制度など、働きやすい環境づくりにも注力しています。

今回は、アクサス株式会社の代表取締役・小堀一雄さんに、同社のエンジニア育成やキャリアサポート、福利厚生など転職に役立つ情報を伺いました。

本日お話を伺った方
アクサス株式会社の小堀一雄さん

アクサス株式会社
代表取締役

小堀 一雄さん

専任のサポート役配置でエンジニア未経験者を支えるアクサス

アクサス株式会社の社内の面談風景イメージ
▲エンジニアサポートを行う専任スタッフが定期面談を行います。

編集部

アクサス株式会社では未経験からでもエンジニアとして活躍できるそうですが、そのためにどんな取り組みをされているのでしょうか?

小堀さん

エンジニアに対するフォロー体制を充実させています。

エンジニアはネットワークエンジニア、サーバーエンジニア、開発エンジニアなどさまざまな職種に分かれています。ただ未経験者にとっては、どの職種がどんな役割を担い、それがどのように将来につながるのか、といったことについてはなかなか分からないと思います。

当社のエンジニアは入社後、まずは配属先の支店長と一緒に目標設計を行い、理想とする将来像に向けたロードマップを作成します。支店長は、それぞれの職種がどのように将来のキャリアにつながるのかも含めて、じっくりと話し合いながら未経験者にも理解しやすいように伝えていきます。

さらに当社では、支店長とは別に何でも相談できる存在として「エンジニアサポート」という専任スタッフを配置しています。当社のエンジニアは基本的にクライアント先で働くため社内での接点が少なくなります。そのため、孤立を防ぎ、また上司には相談しづらい悩みの相談相手としても、エンジニアサポートが重要な役割を果たしています。

編集部

エンジニアサポートは具体的にどのようなフォローをしているのですか?

小堀さん

例えば勤怠管理システム一つをとっても、会社独自のルールがあると思います。そういった細かなことについてもエンジニアサポートに気軽に質問ができるようにして、社員のストレス軽減に取り組んでいます。

ほかにも、業務上の困りごとから人間関係の相談、学習状況や課題の確認などにも幅広く対応します。何でも話してもらえるよう、信頼関係の構築は大事にしていますね。もちろん、キャリアの悩みがあれば、エンジニアサポートが必要に応じて支店長などと連携を取りながらケアに当たります。

営業や接客業出身者が「エンジニアがわくわくする会社」のビジョンに共感し入社

編集部

御社の未経験エンジニアには、どのような業界から転職してくる方が多いのでしょうか?

小堀さん

20代中盤から30代前半の方が中心で、様々な業界の出身者がいます。例えば保険会社で営業をしていた人やアパレル業界の元店舗スタッフなどです。

当社は「日本でもっともエンジニアがわくわくする会社になる」というビジョンを掲げ、そのために先ほどお伝えしたようなフォロー体制を整えています。「ビジョンに惹かれて入社した」という声はよく聞きますね。

編集部

ちなみに、未経験の方はまずどんなことに取り組むのですか?

小堀さん

まずはITパスポートや基本情報技術者試験等の資格取得を目指します。その過程でIT全般の基礎知識を身につけながら、興味のある分野(ネットワーク/サーバー/開発等)を見つけていきます。

並行して実務としては、ヘルプデスクでのシステムの問い合わせ対応やキッティング(※)などITに関する基礎的な業務からスタートし、少しずつスキルアップを図っていきます。
(※)パソコンやスマートフォンに関する初期設定の作業

資格取得のインセンティブなどエンジニアの成長を促す充実した支援制度

アクサス株式会社内にあるAX図書館(エンジニア関連の参考書やビジネス書籍が借りられる)の図書の一部
▲アクサス株式会社内にあるAX図書館(エンジニア関連の参考書やビジネス書籍が借りられる)の図書の一部

編集部

エンジニアの成長を支援する仕組みについて教えてください。

小堀さん

学びの環境づくりに力を入れています。オンライン学習プラットフォームの「Udemy」や「AirCourse」を社員が自由に利用できるようにしています。約半数の社員が自主学習に活用していますね。

さらに、資格取得支援にも力を入れています。エンジニアに関連する資格に対して、受験料を全額会社が負担しており、資格取得時にはインセンティブも支給します。

インセンティブの一例を申し上げますと、未経験者向けの基本情報技術者試験で3万円、上級資格のひとつであるシステム監査技術者試験は20万円と、難易度に応じて金額が変動します。

インセンティブ制度は社員のモチベーションを高めるきっかけになっており、積極的な資格取得への挑戦につながっています。

編集部

エンジニア同士がノウハウを共有するような機会も設けているのでしょうか?

小堀さん

エンジニア同士の勉強会を任意参加で定期的に開催しています。

最近ではWebの仕組みやフロントエンド開発、課題解決手法などのテーマで開催されました。内容としては「開発の経験が足りない」「ルール策定ができていない」といった課題を共有し、それらを解決すべくソフトウェアの役割や使い方を学んでいく、といったイメージです。

また、エンジニアが実際に参画したプロジェクトについて、どんな問題が生じてどんな解決策を講じ、そこからどんな効果が出たのかなどを、ライトニングトーク(※1)形式で講話してもらうこともあります。
(※1)短時間で行う簡潔なプレゼンテーション

ほかにも、上級者向けの「こういう言語を使ってこんなものを作ってみました」といったノウハウ共有会や、初心者向けにITパスポートの基礎講座、全4回でVBA(※2)の使い方を学ぶ講座なども実施しています。中には、メンタルヘルスといった技術以外の分野について学ぶ機会もありますよ。
(※2)業務の自動化などに活用するMicrosoft Office向けのプログラミング言語

長く活躍することを可能にするエンジニアファーストの社風

アクサス株式会社の小堀さんと西村さん

編集部

御社の社風にはどんな特徴がありますか?

小堀さん

「エンジニアファースト」の文化が根付いています。エンジニアはクライアント先へ派遣されて業務を行いますが、派遣先としていくつかの候補を提示します。エンジニアが目指すキャリアやスキルアップを目指す分野に合わせて、最適な案件を選ぶことができます

評価制度にも、「自己申告制」での評価を取り入れています。これは未経験者というより、ある程度の経験を積んだ人向けの制度ですが、業務に対する達成度のほかに、自分がお客様や仲間に対してどのような価値を提供できたのかを申告してもらい、それを評価に加味します。

ですから、派遣先で褒められたこと、先輩に評価されたことなども評価の対象となります。自身と上司との評価のギャップを埋めることにも役立っていますよ。

学校行事参加のための特別休暇など、手厚い子育て支援制度を導入

編集部

エンジニアの皆さんが働きやすくなるような福利厚生もあれば、教えてください。

小堀さん

エンジニアに限った話ではありませんが、子育てを支援する制度は豊富です。子どもが高校入学前まで学校行事に参加するために特別有給休暇が取得できる「成長見逃さないDay」などを設けています。

また、育児や介護を理由に勤務時間の前倒しや後ろ倒しができる「勤務シフト制度」も用意しているので、ライフステージの変化や性別に関わらず、長く活躍できる環境となっています。ほかにも、勤続5年ごとに5日間の休暇を付与する「永年勤続休暇制度」も社員から好評を得ています。

こういった取り組みや実績が評価され、女性の活躍を推進している企業に贈られる「WOMAN'S VALUE AWARD」で、全国300社以上の企業の中から最優秀賞に選ばれたことがあり、2024年度までで3回連続の受賞も果たしています。

これは、一人ひとりがイキイキと誇りを持って働ける環境づくりに取り組んだ成果だと感じています。ちなみに当社の産休・育休については2023年度、女性が取得・復職共に100%、男性が取得30%・復職100%となっています。

編集部

エンジニアの方々はクライアント先で駐在勤務をするケースが多い中、社員同士で交流を深める機会はありますか。

小堀さん

3ヶ月に1回、帰社日として社員交流会を開き、オフラインもしくはオンラインで参加できるようにしています。会社の経営状況や実績の共有といったビジネスに関する報告はほどほどに、レクリエーションや飲食を通じて社員同士の交流を深める機会を設けています。

エンジニアは普段それぞれ違う現場で働くことが多いので、アクサスの社員と実感できる場がどうしても少なくなりがちです。こういったイベントを通じて社員同士コミュニケーションを取ることは、横との繋がりやアクサスへの帰属意識を醸成させることに役立っているのではないかと考えています。

未経験者採用では「学び続ける姿勢」「コミュニケーション力」を重視

編集部

エンジニア未経験の方を採用する際、特に重視しているポイントはありますか。

小堀さん

大きく2つのポイントを重視しています。1つ目は、継続的に学習・努力できる姿勢があるかどうかです。エンジニアとして成長するためには、業務と並行して常に学び続ける必要があるからです。業務外でも勉強を継続していく根気や向上心があるのかどうかについては注視しています。

2つ目は、コミュニケーション能力です。当社ではクライアント先で働くことが多いため、技術力だけでなく、円滑なコミュニケーションができるのかという点も重要になります。

アクサス株式会社からのメッセージ

アクサス株式会社の代表取締役小堀さん

編集部

最後になりますが、転職を検討されている読者の方々へ、メッセージをお願いします。

小堀さん

繰り返しにはなりますが、アクサスは「日本でもっともエンジニアがわくわくする会社になる」というビジョンを掲げています。不安もあると思いますが、未経験からIT業界に挑戦すること自体、まずわくわくしますよね。

大変なことも多いですが一歩一歩成長していくことで、それぞれがなりたい姿に近づいていくことにもわくわくします。こういった、わくわくにつながる成長機会を提供できるのがアクサスではないかと思います。

また、アクサスでは社会の課題解決への貢献も意識しています。2030年には日本でIT人材が70万人不足すると言われています。この課題に対して私たちができることは、未経験者をエンジニアへ育成していくことだと考えています。

日本の生産性を向上させていくためには、より多くの優秀なエンジニアが不可欠です。そのために、エンジニア育成に引き続き力を入れていきたいと考えています。共に未来の日本をより良くしたいという想いと、そこに向かって継続的に努力ができるという方にぜひ来て頂きたいと思っています。

編集部

本日はありがとうございました。

編集後記

取材を通じて印象的だったのは、「エンジニアファースト」という言葉が単なるスローガンではなく、具体的な制度や仕組みとして実現されていることでした。未経験からエンジニアを目指す人のために、専任サポート制度や充実した学習環境を整備し、さらに働きやすい職場づくりまで徹底している姿勢に、アクサス株式会社の本気度が感じられました。

この記事のまとめ

未経験者の支援体制
  • 入社後は配属先の支店長とキャリアロードマップを作成
  • 専任の「エンジニアサポート」スタッフが一人ひとりの相談に対応
成長促進制度
  • 「Udemy」「AirCourse」などオンライン学習プラットフォーム無料利用可
  • 資格取得時のインセンティブ制度を設置
  • さまざまなレベルに応じた社内勉強会を定期的に開催
ワークライフバランス
  • 学校行事参加休暇など子育て支援制度を整備
  • 女性活躍を推進する会社として「WOMAN'S VALUE AWARD」で最優秀賞
求める人材
  • 継続的に学習・努力できる姿勢がある人
  • コミュニケーション能力を持つ人

アクサス株式会社の基本情報

住所 東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル14階
事業内容
  • エンジニアリングサービス事業
  • テクニカルサービス事業
  • システム受託開発事業
  • エンジニア就業支援事業
設立 2007年6月
働き方 勤務時間 9:30-18:30(実働8時間)
※プロジェクトにより勤務時間の変動あり
公式ページ https://www.axas-japan.co.jp/
採用ページ https://axas-japan-recruitment.jp/
募集職種
  • 開発エンジニア
  • インフラエンジニア
  • IT事務
  • 機械系エンジニア
  • 電気・電子系エンジニア
  • 組み込み・制御系エンジニア
  • IT人材派遣営業職