ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、麗澤瑞浪中学・高等学校にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同校で働く魅力をご紹介します。
麗澤瑞浪中学・高等学校は、岐阜県瑞浪市にある私立の中高一貫校です。道徳教育を基本理念とし、感謝・思いやり・自立の心を鍛えることを最も大切にしています。加えて、確かな学力、探究・キャリア教育、英語・国際教育にも注力しています。
年功序列にとらわれず若手の意見を積極的に取り入れる文化があり、教員はもちろん、職員の方々も活躍できる環境が整っています。また、ワークライフバランスへの配慮も充実しており、家庭と仕事を両立しながらキャリアを築くことができます。
今回は、5年目という早い段階で数学科主任を任された三尾先生と、入試広報課で活躍する須川さんのお二人に、教育現場ならではの働きがいや、職場の魅力についてお話を伺いました。
若手教員活躍事例:実力主義で5年目でも教科主任に
編集部
若手活躍のテーマに関して、お二人のお立場やご担当についてお聞かせいただきたいと思います。まず、三尾先生のお話から伺えますでしょうか。
三尾先生
私は現在、高校1年生の担任を務めています。38名というやや大きめのクラスを受け持っています。本校は私立の中高一貫校で、中学生も高校生も両方教えることになっていますが、私は主に高校で数学の授業を担当しています。
麗澤瑞浪に入職して今年で10年目になりますが、5年前から数学科主任を任されています。数学科の先生方との週1回の定例会議では、情報交換や授業の代行確認などを行い、リーダーとしての役割を担っています。
編集部
麗澤瑞浪に入職された経緯をお聞かせください。
三尾先生
大学卒業後、塾の正社員として3年間勤務していました。元々教員志望だったのですが、まずは授業力を磨くという意味で塾での経験を積もうと考えました。3年間働く中で、やはり学校教育の現場で働きたいという思いが強くなり、教員への転職を決意しました。
別の私立高校の出身で、母校の教員になりたいという思いもあったのですが、当時募集がなく、公立の教員採用試験も検討していました。そんな時、妹が麗澤瑞浪の卒業生だったこともあり、募集要項を見たところ、ちょうど数学教員を募集していました。ご縁を感じて応募したところ、内定をいただくことができました。
編集部
5年目で教科主任に就任されるのは、比較的早い時期だと思うのですがいかがでしょうか。
三尾先生
私自身も校長先生から就任の話をいただいたときは早いと感じました。ただ、前任の主任が姉妹校の柏校へ異動することになり、また数学科は若手教員が多かったこともあって、私が主任を任されることになりました。
そもそも、本校の特徴的な点として、年功序列にとらわれない環境があります。数学科には私よりも経験も年齢も上の方もいましたが主任を任せていただいたように、適性や能力に応じた役割分担がなされています。
編集部
現在の数学科の構成について教えていただけますか。
三尾先生
私を含めて9名の常勤教諭がいます。年齢構成としては、定年退職を迎える先生が1名、50代の先生が1名、そして残りは全員30代という比較的若手の多い構成になっています。以前は非常勤の先生もいらっしゃいましたが、今年からは常勤の先生のみで運営しています。
編集部
最近、若手の先生方から発信された企画や取り組みなどはありますか。
三尾先生
私の例になりますが、最近NISAに興味を持ち、お金の教育の重要性を強く感じるようになりました。そこで、お金に関する特別講座の開催を教頭先生に提案したところ、すぐに賛同いただけました。教頭先生から紹介された講師の方と住友生命さんにご協力いただき、放課後2時間程度の特別講座を実施することができました。
編集部
生徒さんの反応はいかがでしたか?
三尾先生
NISAそのものというより、お金の使い方や人生設計に関する内容だったため、生徒たちからは「自分の人生について真剣に考えるきっかけになった」「今後のお金の使い方について考えていきたい」といった前向きな感想が多く寄せられました。非常に好評で、とても有意義な講座になったと感じています。
安心して長く働ける環境。麗澤瑞浪中学・高等学校の働き方改革
編集部
続いて須川さんのお話をお聞かせください。入試広報課ではどのようなお仕事をされているのでしょうか。
須川さん
私は入試広報課に所属しておりまして、入試に関する業務や学校の広報活動を担当しています。例えば、入学案内の冊子やイベントごとのチラシの作成、SNSやホームページの更新を行なっています。インスタグラムやX(旧Twitter)などのSNSで情報を発信し、学校の魅力をより多くの方に知っていただけるように努めています。
様々な業務がある中でも私がメインで担当しているのは、イベントの企画と運営です。イベントを実施するために、生徒さんに協力をお願いすることもありますので、そういった調整業務も行っています。
編集部
具体的にはどのようなイベントを実施されているのでしょうか。
須川さん
主にオープンキャンパスを実施しています。入学希望者や興味を持っていただいている方に、学校の特徴や雰囲気を感じていただく機会として活用しています。時期によって内容は変わりますが、入試対策会を実施したり、体験授業を行ったり、在校生との交流の時間を設けたりしています。
編集部
転職を決められた理由を教えていただけますか。
須川さん
1年ほど前にライフステージが変化したことがきっかけでした。以前の私は自宅から職場への通勤時間が長かったんですね。将来、子育てをしながら仕事を続けていきたいという思いもあり、ワークライフバランスを考えた時に、もう少し通勤時間が短い職場で働きたいと考えるようになりました。
これまでも教育業界で働いてきた経験があり、引き続き教育に携わりたいという気持ちもあり、以前から名前を知っていた麗澤瑞浪の募集を見つけ、縁を感じてすぐに応募を決意しました。
編集部
現在のやりがいや御校ならではの魅力はどうお感じになられていますか。
須川さん
自分たちが企画したイベント等を通し、「この学校いいね」と言って頂けたり、「入学を決めました」と言って頂けたりすると、学校の魅力を伝えられたのかなとやりがいを感じます。
本校の魅力として、特に私が感じるのは、生徒さんがとても礼儀正しいことです。私は入職して1年経とうとしていますが、生徒さんが積極的に挨拶をしてくれることに感動しています。
イベント後のアンケートでは、来校者の方から「とても良い学校だと思いました」という感想をよくいただきます。
編集部
ワークライフバランスを理由に転職されたとのことですが、実際に働かれてみていかがでしょうか。
須川さん
職員という立場もあると思いますが、しっかりとお休みも取れてワークライフバランスを保てています。上司の方は育児と両立されながら働かれているため、家庭の事情にとても理解があり、寛容な職場環境です。
例えば、お子さんの運動会で休みが必要な場合は、「それは優先してください。私が代わりに出ます」といった具合に、お互いの予定を考慮し合える環境です。残業についても気遣っていただけるので、非常に働きやすい職場だと感じています。
麗澤瑞浪中学・高等学校の組織風土|若手の意見を活かす文化
編集部
若手の方がご活躍されている理由として、制度や学校全体の雰囲気も影響しているのでしょうか。
三尾先生
上司は若手の意見を積極的に聞いてくれる環境があります。学年主任や教頭先生、校長先生も、頭ごなしに否定することなく、まずはしっかりと話を聞いてくださいます。
その上で、「こういう方法はどうでしょうか」「このアイデアは良いけれど、こういった課題があります」といった建設的な議論ができます。なので、私も気づいたことや改善案があれば、すぐに相談するようにしています。これは他校と比べても素晴らしい点だと感じています。
須川さん
私は入職1年目ですが、入試広報部門でも若手の意見を積極的に取り入れてくださいます。前職の専門学校での経験を活かした提案なども、「それは良いアイデアですね」と受け入れていただけることが多いです。
もちろん全ての提案が採用されるわけではありませんが、自分の意見を言いやすい環境があるので、入学案内やイベントについても積極的に提案するように心がけています。
編集部
他にも、御校ならではの魅力や校風があればお聞かせください。
三尾先生
本校の大きな特徴は、教育理念を非常に大切にしており、特に道徳教育を重視していることです。道徳教育に関しては、入職前はそれほど意識していませんでしたが、10年間勤める中でその素晴らしさを実感するようになりました。教える立場でありながら、自分自身も道徳について学び、子どもたちと共に成長できる職場環境だと感じています。
また、「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉を大切にする文化があります。最初は生徒に「ありがとう」と言うことに少し照れくささを感じましたが、今では当たり前のように感謝の気持ちを伝え、失敗した際は素直に謝ることを心がけています。
面白い習慣として、教員と生徒、または生徒同士での「ありがとう返し」があります。こちらが「ありがとう」と言うと、相手も「ありがとうございます」と返してくれます。生徒は「ありがとう」という思いを伝えてくれたことに感謝する、という意味で使っているようですが、お互いに感謝の気持ちを伝え合うことで、心が温かくなるような雰囲気が生まれています。
須川さん
非常に温かい環境で働かせてもらっています。例えば、デスクに行って「すみません」と声をかけると、いつでも親切に対応してくださいますし、質問にも丁寧に答えてくださいます。本当に安心して働くことができています。
お互いの授業を通して切磋琢磨。教員の成長を支える協力体制
編集部
三尾先生は御校が学校教員として働く初めての学校ですが、研修などはあったのでしょうか。
三尾先生
新任の頃は、ベテランの先生や3年目くらいの先生とペアを組んで、授業の進め方などを丁寧に教えていただきました。特に数学科は温かく優しい先生が多く、とても協力的な環境だと感じています。
また、数学の授業に関しては、どの先生の授業でも好きなタイミングで見学に行けるスタイルを取っています。事前に一言声をかけて見に行くこともできますし、廊下からちらっと見ることも全く問題ありません。
とてもラフな感じで、お互いに授業を見合い、学び合える環境が整っています。このように、お互いの授業を研鑽し合う環境があるのが、私たちの学校の特徴だと感じています。
編集部
印象に残っているアドバイスなどあれば教えていただきたいです。
三尾先生
私も塾での経験があったので、教えることにはある程度自信を持って指導していました。塾での経験を活かして、わかりやすい授業を心がけていましたが、特に数学に関しては、ただ教科書をそのまま教えているだけでは、どうしても面白さに欠けると感じることがありました。
ある時ベテランの先生に「授業で内容を伝える際に、数学の歴史や背景を交えることで、生徒が興味を持つことがある」と教えいただいたんです。実際にその先生の授業を見学させてもらう機会が何度かあり、そこで授業の進め方やアドバイスをいただき、いろいろな授業のスタイルがあることを学びました。
生徒と関わり、共に成長する環境で活躍したい方は、麗澤瑞浪へ!
編集部
最後に、どのような方が御校に合っているのか、どんな人材が活躍できそうかを踏まえて、読者の方に向けて、お二人からメッセージをお願いします。
三尾先生
まず当然のことながら、子どもが好きであることが大切です。そして、特に重要なのが本校の教育理念、特に道徳教育に賛同できる方だと考えています。
単に教員になりたいということだけでなく、どのような子どもたちを育てていきたいのかという明確なビジョンを持ち、道徳教育を通じて子どもたちと共に成長していきたいと考えられる方が、本校には最も適していると感じています。
須川さん
入試広報課の立場から申し上げますと、自発的に行動できる方が向いていると思います。ただ指示を待つのではなく、自分から「こんな方法はどうでしょうか」と提案できる環境がありますので、そういった姿勢が大切です。
また、先生方や生徒さんと積極的にコミュニケーションを取れる方、人と関わることが好きな方が活躍できると思いますので、そういった方をぜひお待ちしています。
編集部
教員同士が切磋琢磨し合い、自己成長を促進する環境が整っていること、そして、個々の意見やアイデアが積極的に尊重される文化がある、魅力的な職場風土が伝わってきました。本日はありがとうございました。
編集後記
この記事のまとめ
若手が活躍できる環境 |
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職場文化 |
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教育方針 |
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ワークライフバランス |
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新入職員へのサポート |
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求める人物像 |
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麗澤瑞浪中学・高等学校の基本情報
運営法人 | 学校法人廣池学園 |
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住所 | 岐阜県瑞浪市稲津町萩原1661 |
設立 | 1960年4月 |
公式ページ | https://www.mz.reitaku.jp/ |
採用ページ | https://www.reitaku.jp/ recruit/ |
募集職種 | ・教員 ・職員 |