多摩川精機株式会社で働く魅力:充実の研修制度で未経験からエンジニアを目指せる

ミライのお仕事『注目企業へのインタビュー』企画。今回は、多摩川精機株式会社にインタビューしました。この記事では、転職を検討されている方に向けて、同社で働く魅力をご紹介します。

1938年に創業した多摩川精機株式会社は、角度センサ・ジャイロ・モータ等の開発・製造・販売を社内で一貫して手掛ける企業です。製品は航空・宇宙や工作機械など幅広い分野で使用されており、特にハイブリッドカーや電気自動車には同社の角度センサが多く搭載されています。

特徴的なのが、未経験からでもエンジニアとして成長していける点です。ベテラン社員からのマンツーマン指導や、充実の研修制度など、着実に技術を習得できる環境が整っています。また若手であっても最新技術にチャレンジできるなど、入社当初から主体性を発揮して活躍できる組織風土も魅力です。

今回は、多摩川精機株式会社のエンジニアの人材育成や、若手活躍を導く取り組みについて、生産技術部で次長を務める中村さんと同部署で入社2年目の布田さんにお話を聞かせていただきました。

本日お話を伺った方
多摩川精機株式会社の中村さん

中村 雅道さん

多摩川精機株式会社 第二事業所 生産技術部 次長。

多摩川精機株式会社の布田さん

布田 愛理さん

多摩川精機株式会社 第二事業所 生産技術部。幅広い製品づくりに携われる同社に魅力を感じ、未経験で入社。入社1年目から巻線機を担当。

多摩川精機のエンジニアの魅力:マンツーマン指導で未経験から成長

多摩川精機株式会社の指導の様子

編集部

多摩川精機では未経験からでもエンジニアとして成長していける環境があるとのことですが、具体的な取り組みを教えていただけますか?

中村さん

当社では新卒・中途問わず未経験者の採用を積極的に行っており、多様な経歴や専門分野を持つ方を受け入れています。入社後は長期間にわたり、ベテラン社員からマンツーマンで指導を受けられるため、専門的な知識がなくても生産技術を習得できる環境です。

また、特に入社後1年間は手厚い研修体制があるのも特徴です。新入社員としてのビジネスマナー研修だけでなく、配属先研修や社外研修により専門技術に関する知識習得をサポートしています。

編集部

布田さんは入社2年目とのことですが、多摩川精機での教育制度についてどのように感じていらっしゃいますか?

布田さん

私自身、大学では生体医工学という生産技術とは異なる分野を専攻していましたが、充実した教育体制のおかげで順調に成長できていることを実感しています。特に社外研修で図面や材料力学といった専門領域について学べたことは、機械に携わる仕事をする上でとても勉強になりました。

また社内では、マンツーマンで実践的な指導を受けられるのがとてもありがたいです。座学だけでなく実務を通じて技術を習得していけるため、より生きた知識を身に付けられる環境です。

多摩川精機株式会社の布田さん ▲取材にご対応いただいた布田さん

編集部

マンツーマンで指導してもらえることで、わからないことや不安な点をすぐに確認できるのも成長につながりそうですね。

布田さん

そうですね。担当の指導者だけでなく、他のメンバーも積極的にコミュニケーションをとってくれて、「わからないこと、不便なことがあったら言ってね」と声をかけてくださるんです。周囲に相談しやすい環境が整っていることで、安心して仕事を覚えていくことができています。

年齢を問わず最新技術にチャレンジ可。製品が世界で使われることもやりがいに

多摩川精機株式会社の中村さん
▲取材にご対応いただいた中村さん

編集部

御社だからこそ得られるエンジニアとしての経験や、仕事の面白さについても教えてください。

中村さん

当社は開発型企業として、常に最新技術を取り入れる姿勢を大切にしています。そのため、年齢や経験を問わず新しい技術開発にチャレンジできるのが魅力です。

当社には試験研究ができる環境があるため、新しい技術にチャレンジしたいという声が挙がった場合にはそちらで検証を行った上で生産設備に導入する流れを取っています。実際に、入社して3年目の社員が新しい試験機の開発プロジェクトを担当した例もありますよ。

布田さん

生産技術部では、新規設計から立ち上げまでの全工程を一貫して担当するため、自身のアイディアを形にできるのも魅力です。また、当社の製品はよく「海底から宇宙まで」と表現を使うほど幅広く使用されています。自分の携わった製品が世界中に広がっていく経験が得られるのも、当社ならではのやりがいです。

編集部

布田さんは、これまでご自身の仕事と世界のつながりを実感されたことはありますか?

布田さん

私は巻線機を担当しているのですが、自身で調整した巻線機を中国やベトナムの製造工場に送ることがあります。その担当した巻線機で巻線をした製品がこれから世界中に広がっていくんだなと実感できて、ワクワクする瞬間です。

多摩川精機の若手活躍:若手の意見・アイディアを歓迎する風土

多摩川精機株式会社の指導の様子

編集部

御社における若手活躍の機会についてもご紹介いただけますか?

中村さん

多摩川精機では20代から60代まで幅広い年齢層のチームで開発を行っており、年齢にかかわらず積極的に意見を言える環境が整っています。もちろんベテランの技術やノウハウも重要ですが、開発企業として常に新しい発想を求めているため、若手ならではの新鮮な意見を会社として積極的に受け入れています。

また設計部門では若手社員も多数の特許を取得しており、毎年会社から表彰されています。直近では、生産技術部でも巻線機の機構について特許を取得し、創立記念イベントで表彰された事例があります。スキルがあれば年齢に関わらず活躍機会のある環境です。

編集部

若手社員の方が、年齢や経験の違うメンバーに意見を言うのはなかなか難しい場面もあると思うのですが、その点はどのように工夫されていますか?

中村さん

発言をしやすい環境づくりには非常に配慮しています。ベテランの技術者からあえて若手に意見を求めるなど、フラットなコミュニケーションによって、幅広い年齢層のチームメンバーが忌憚なく意見交換できる雰囲気を醸成しています。

布田さん

実際に私の立場からも、普段から意見を言いやすい空気を実感しています。上長との面談の機会で「新しいことに挑戦したかったらどんどん言ってね」と声をかけてもらえることも、意見の言いやすさ、挑戦のしやすさにつながっています。

若手も含めたボトムアップの社内改善を促す「職場サークル」制度

多摩川精機株式会社の八戸事業所の職場サークルの様子
▲八戸事業所の職場サークルの様子

編集部

その他に、若手活躍が目立つ場面はありますか?

中村さん

職場の環境改善でも、若手の意見を積極的に取り入れています。若手ならではの新しい意見を積極的に取り入れながら、ボトムアップでの改善を進めています。

特徴的なのは、製造系部門で「職場サークル」を立ち上げて、職場改善を組織的に進めていることです。複数のサークルがあり、部署内で各サークル8人程度のメンバーが週に1回集まって、業務における課題を話し合っています。年齢制限は特になく、2年目の若手がリーダーを務めるサークルもあるなど、若手社員からも積極的に改善提案が出せる機会となっています。

編集部

職場サークルをきっかけに生まれた具体的な取り組みをご紹介いただけますか?

布田さん

私が所属するサークルで直近行ったのは、メールのテンプレート化です。私自身、新入社員として入社した際にメールの書き方に不安があり、また定型的なメールを毎回探す時間がかかっていました。

そこで、頻繁に使用するメールをテンプレート化して、簡単かつ効率的に利用できる仕組みを作ろうという取り組みを始めました。生産技術部全体で共有できるよう、共有フォルダ内にテンプレートを保存し、必要な時にダウンロードして使用できる仕組みの構築も行いました。

編集部

このような改善提案は、部内だけでなく全社的な取り組みに発展する可能性もあるのでしょうか。

中村さん

はい。職場サークルの別の事例として、業務に必要な帳票管理のシステム化も検討しているのですが、こちらは他の事業所にも関わります。そのため私が調整役となって事業所の承諾を取りながら進めています。

多摩川精機のカルチャー:社員旅行などコミュニケーションが盛ん

多摩川精機株式会社の社員旅行の様子、多摩川精機のスポーツ大会の様子、多摩川精機株式会社の環境活動の様子
▲社員旅行(左上)やスポーツ大会(右上)などイベント多数。環境ボランティア「天竜川水系環境ピクニック」(下2点)には家族連れで参加する人も

編集部

御社の社風や社内の雰囲気について教えていただけますか?

中村さん

会社の経営方針としてコミュニケーションを重視しており、年齢を問わず社員が生き生きと働ける環境づくりに力を入れています。

当社は複数の事業所が全国に点在していますが、社員旅行などのイベントで全社的な交流機会を確保しています。また労働組合のイベントも活発なため、若手からベテランまで世代を超えた交流が生まれている環境です。

編集部

布田さんは社員旅行に実際に参加されてみて、いかがでしたか?

布田さん

社員旅行では青森県など遠方の事業所からも社員が集まるため、普段は会えない同期と再開できて嬉しかったですね。こういう機会を会社が設けてくれることは、とてもありがたいことだと感じました。

また飯田市の本社メンバーでのスポーツ大会など、割と小規模な単位での集まりもあります。最近開催されたソフトボール大会では、男女ともに気軽に参加できて、とても楽しく過ごせました。

多摩川精機の採用メッセージ:挑戦意欲を持つ人を歓迎!

多摩川精機株式会社の社員が歩いている様子

編集部

最後に、多摩川精機の採用に関連して、転職をお考えの方へのメッセージをお願いします。

中村さん

当社の特徴は、ゼロから自分で考えて製品づくりに取り組み、未来に向けて新しい価値を生み出していける環境があることです。決められたことをこなすだけでなく、自ら考え、それを実現できる、そういった挑戦を歓迎する会社です。

エンジニアとしては未経験であっても、前職で何か力を入れて頑張ったことがあり、そのエピソードを自分の言葉で語れる方は、きっと当社でも主体性と向上心を持って活躍していただけると思います。また、休日も充実しており、プライベートも大切にできる環境が整っています。

自分の可能性を広げ、新しい挑戦の場を見つけたいという方には、ぜひ当社で活躍していただけると嬉しいです。

編集後記

未経験者もエンジニアとして積極的に採用している多摩川精機株式会社。時間をかけてしっかりと社員の指導をしていくという体制から、同社の手厚い人材育成の体制が伝わってきました。また「職場サークル」をはじめ、若手の意見やアイディアを積極的に反映する組織風土も印象的です。

多摩川精機株式会社の働き方のまとめ

教育制度
  • ベテラン社員によるマンツーマン指導
  • 専門技術習得のための社外研修あり
  • 未経験者でも安心の1年間の研修制度
技術環境
  • 最新技術へのチャレンジ機会が豊富
  • 設計から立ち上げまで一貫して担当
  • 製品は航空宇宙から車載まで幅広く展開
若手の活躍
  • 入社3年目で開発プロジェクトを担当
  • 若手社員による特許取得実績あり
  • 年齢に関係なく意見を発信できる環境
組織風土
  • 部署横断型の職場改善活動を行う「職場サークル」制度
  • 世代を超えたフラットな社内コミュニケーション
  • 相談しやすい職場の雰囲気
福利厚生
  • 全社的な社員旅行の実施
  • スポーツ大会などの社内イベントあり
  • プライベートも大切にできる環境

多摩川精機株式会社の基本情報

企業名 多摩川精機株式会社
住所 長野県飯田市大休1879番地
事業内容 サーボコンポーネント、慣性計測装置、自動制御機器、バイオ研究用試薬等の製造・販売
設立 1938年3月
公式ページ https://www.tamagawa-seiki.co.jp/
採用ページ https://www.tamagawa-seiki.co.jp/recruit/career/
募集職種 エンジニア(生産技術職、設計/開発職)
取材・編集
紫竹淳志のプロフィール写真

ミライのお仕事編集部

紫竹 淳志

元新聞記者として約10年間、地方行政や選挙、プロ・アマチュアスポーツなど幅広い分野の取材経験あり。ミライのお仕事では、ソフトバンク株式会社や東京商工会議所、株式会社オープンハウスグループなど、数多くの著名企業や教育機関への取材を担当。