魅力的な事業やその成長、若手社員の活躍についてインタビューする本企画。今回は、生鮮食品を使ったサラダや惣菜を、全国のオフィスへお届けする「設置型の社食サービス」で、業界トップを目指す株式会社KOMPEITOにお話を伺いました。
サラダ、フルーツなどの生鮮食品にこだわり、全国に拡大する株式会社KOMPEITO
▲オフィスは東京都品川区。ナチュラルな雰囲気が漂う明るい空間です。
株式会社KOMPEITOは「世の中にシゲキをつくる」というミッションを持ちスタートした企業です。全国の企業に向けて、設置型の社食サービスを展開しています。
置き型健康社食®サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」がオフィスに届ける商品は、主に日本各地の新鮮な野菜や果物を使用したサラダ、カットフルーツ、お惣菜などです。トレーサビリティが取れているものだけを使用しています。
レシピは管理栄養士が監修しており、保存料・合成着色料は極力使わず、健康的な食事が摂れるバラエティ豊かなラインナップが強みです。サービスを導入したオフィスには、10℃以下が保たれる独自の配送システムを使用し、週に1回以上のペースで、手軽に栄養が摂れたり季節を感じられるよう旬のものを使ったりと健康的な商品を届けています。
同社のサービスにより、オフィスワーカーの食や栄養、健康への意識が高められ、また地産地消や農地の活性化が推進できることから、サービス導入の実証実験を行う地方自治体もあります。
■OFFICE DE YASAI
https://www.officedeyasai.jp/
会社名 | 株式会社KOMPEITO |
---|---|
住所 | 東京都品川区西五反田2丁目28番5号 第2オークラビル5階 |
事業内容 | 置き型健康社食®サービス「OFFICE DE YASAI」 サラダの次世代自販機「SALAD STAND」 |
設立 | 2012年9月 |
公式ページ | https://kompeito.co.jp/ |
今回は事業が好調な理由や、若手メンバーの活躍について、取締役COOの好岡利香子さんにお話を伺いました。
ターゲットを絞ったマーケティングの効果で、毎年180%の成長を達成
編集部
KOMPEITOさんは、右肩上がりに売上を増やしていらっしゃいますね。
好岡さん
売上は毎年180%ほど成長しています。2022年の3月時点で約30名だったメンバーの数も、2024年の現在では、100名となりました。2年で3倍以上の規模の組織になりました。
編集部
急成長ですね。この成長の理由は、どのようなことだと考えていらっしゃいますか。
好岡さん
1番大きな理由は、マーケティングだと思っています。
成長の第1フェーズとして、徹底的にターゲットを絞ったマーケティングを行いました。また、最近ではコロナ禍をきっかけに、地方へのマーケティングを強化しました。ターゲティングとトレンドに沿ったマーケティングが成長の要因だと思います。
編集部
それぞれ、どのようなマーケティングをされたのでしょうか。
好岡さん
弊社のサービスは、企業の福利厚生のひとつとして取り入れられることが多く、その場合は経営者や総務の方が、サービス導入の窓口となります。ですので、まずはそのような方が目にする専門媒体やイベントでのマーケティング、Web広告の出稿などに注力しました。
コロナ禍の最中は、オフィスに出社する人数が減っていました。しかし、地方などは特に、出社せざるを得ない企業が多かったり、近隣の飲食店が新型コロナウイルスの流行の影響でクローズして出勤したスタッフの食事に不便を感じているという企業様がたくさんあったんですよ。そこで、地方エリアへのマーケティング強化を行いました。
編集部
なるほど。はじめは、社員の健康について高い意識を持った経営者の方や、福利厚生の制度を管理する総務の方に的を絞って「OFFICE DE YASAI」のPRをされたのですね。また、コロナ禍の中でもニーズを見つけられたのはすごいですね。
健康経営にも寄与。継続率9割以上を誇る満足度の高いサービス
▲導入先では中の商品が見やすいように、専用の冷蔵庫を使用しています。
編集部
どのような企業様が、KOMPEITOさんのサービスを導入されているのでしょうか。
好岡さん
コロナ禍以前は、首都圏のIT企業などが導入くださるパターンが非常に多かった印象です。コロナ禍に入ってからは、先ほども触れましたが、地方の製造業さんなどで一気にニーズが高まり、最近では病院などの医療業界、ホテルなどのサービス業界でも導入が増えています。私たちのサービスをご利用くださる企業は「業界業種問わず」という形になってきています。
編集部
「OFFICE DE YASAI」の導入先からの反響はいかがでしょうか。
好岡さん
ご担当者様から「健康経営優良法人などの認証取得時にもアピールさせていただきました」という声も多くいただきます。従業員の皆様の健康維持・増進につながる取り組みとしても活用いただけていて嬉しいです。
また、人材を採用する際に、弊社のサービスが利用できることをPRして、他社との差別化を図ってくださることもあるようです。OFFICE DE YASAIがあることで、「従業員のみんなの健康を考えている」という会社としてのメッセージにもなり、従業員満足度の向上にもつながると嬉しいです。
編集部
サービスの継続率は、どのくらいなのか教えていただけますか。
好岡さん
継続率は9割を超えています。お客様から「みんなが喜んで使っている中、やめづらいよ」と言われることが多いです(笑)。
引き続き、働く皆様がオフィスに来るのが楽しみになるような、健康的でワクワクするサービスを提供していきたいです。
バラエティに富んだラインナップを揃えて、ユーザーからの評価を獲得
編集部
なぜ、KOMPEITOさんのサービスは、導入先のユーザーから高い満足度を得られているのでしょうか。
好岡さん
サラダなどの生鮮品を含め、圧倒的なラインナップの豊富さではないでしょうか。
編集部
ラインナップの特徴をお教えいただけますか。
好岡さん
「OFFICE DE YASAI」には、冷蔵プランと冷凍プランを合わせて毎月80種類以上のラインナップがあります。
旬のフルーツや野菜を使用して、次々と月ごとに商品を入れ替えています。温度管理が難しく、他社では取り扱わない生鮮品のレパートリーを、毎週お届けできることが強みになっています。
もちろん、ごはんものや惣菜、健康的なスイーツなどの商品も多数揃えています。
編集部
KOMPEITOさんに、ハードルの高い生鮮品を扱える物流システムが構築されているのはなぜでしょうか。
好岡さん
創業当時、弊社では生野菜とフルーツしか扱っていなかったんですよ。そこからスタートしたので、しっかり温度管理ができる難易度の高い物流システムが構築されているんです。
編集部
他社には難しい物流システムが構築されているのですね。ほかにはないラインナップの商品が毎週届けられるのは、とても魅力的だと感じました。
外部コーチによる研修も導入。若手にも仕事を任せる環境
編集部
KOMPEITOさんで活躍する、若手のメンバーの方についてお教えください。
好岡さん
先ほど、コロナ禍に地方で顧客の拡大ができたお話をさせていただきましたが、この時に地方の営業部門を立ち上げたのが、当時25歳の若手でした。
全国に足を運び、1人で部門の立ち上げを始め、現在では約20名の営業メンバーを束ねています。
編集部
その若手の方は、どのようにして新部門立ち上げのポジションになられたのですか。
好岡さん
元々はなかなか思うようにいかず伸び悩んでいた中で、代表が新部門の立ち上げテストを任せたのがキッカケでした。それをチャンスに変えて、全国に足を運び、自発的にアイディアを出して行動し、活躍していきました。
弊社は元々、年齢や社歴より「やりたい」と手を挙げた、やる気のある人にどんどんチャンスを与える社風です。現状維持よりチャレンジしようとする人が評価されますので、若手や積極性のある方が活躍しやすい環境だと思います。
▲若手がイキイキと活躍できる雰囲気。年齢やキャリアに関係なく仕事が任されています。
編集部
若手の方のための教育制度はございますか。
好岡さん
プロのコーチによる研修を行っています。最近では、メンタルトレーニングの研修を導入しました。自身のキャリアプランやライフプラン、目標などの設計をして、それらを実現するための行動を、普段の業務にどう落とし込んでいくかなど、外部の講師から教わる研修です。会社として、メンバー同士はもちろん、第三者の観点からのアドバイスがもらえる機会・環境を創出しています。
編集部
メンバーの皆様が、自身を見つめなおしたり学べたりする機会があるのですね。新しい部門でのチャレンジができるなど、若手の方が自主性を持って活躍できる環境だということが分かりました。
新規事業に携われる可能性も。自分に合う・合わないを見極められるインターン
編集部
KOMPEITOさんでは、インターンの受け入れをしているのでしょうか。
好岡さん
現在5名のインターン生を受け入れています。インターン期間を通してお互いにマッチすれば、新卒生としてジョインしてもらえると良いなとも考えています。
編集部
インターン生は、インターン期間中にどのような仕事を経験できますか。
好岡さん
現在受け入れ中のインターン生には、インサイドセールス部門の立ち上げや、新規事業に携わってもらっています。先輩社員と共に、業務を主導してもらっています。
例えばインサイドセールス部門だと、お客様とコミュニケーションを取ったインターン生たちが、トークスクリプトもどんどんブラッシュアップしてくれています。
編集部
インターン生が、事業の仕組みづくりから携われることに驚きました。
好岡さん
もちろん地道な業務もありますが、それだけだとモチベーションが維持しづらいし、楽しくないと思います。インターン中だからこそ、今後のキャリアをしっかり考えられるような業務の経験を少しでも提供できたらと思っています。
編集部
大きなやりがいが得られるインターンですね。インターン生からは、どのような声を耳にしますか。
好岡さん
「このまま入社したい」という声もあります。とても嬉しい言葉ですし「是非うちに!」と言いたいところなのですが、「他の会社も見てきてね」と言っています。
様々な企業を知って、それでも弊社で働きたいと思ってくれるのであれば、とても嬉しいです。
編集部
インターン期間中に、マッチする会社・仕事かどうかを見極められるわけですね。学生さんたちは、しっかりとした課題意識を持って、インターンに臨めそうですね。
採用したいのは、ワイワイした雰囲気が好きでチームワークを大切にできる方
▲明るく楽しい雰囲気のメンバーばかり。集まればワイワイ会話がはずみます。
編集部
KOMPEITOさんが採用の際に重視しているポイントをお聞かせいただけますか。
好岡さん
弊社では年齢に関係なく、自分次第で大きな裁量を任され、チャレンジできる環境ですので、そのような環境で働きたい方がいいですね。
SaaSに近いビジネスモデルでありながら、有形商材であり人や地域との繋がりを感じられる面白みがあります。地域課題や健康に関心がある方、私たちと一緒に世の中にシゲキをつくってくれる方を募集しています!
編集部
どのような感じの方だと、KOMPEITOさんの社風にマッチするでしょうか。
好岡さん
ワイワイした雰囲気が好きな方、チームワークを大切にする方がマッチすると思います。部署や役職の垣根なく雑談のように会話ができる社風なので、普段のコミュニケーションの中から新しいアイディアがうまれることもあります。
定期的に社員旅行があり、2023年は沖縄に約60名で行きました。運動会やカラオケ大会をすることもあります。チーム対抗での競技に本気で挑み、本気で楽しめる仲間たちです。
編集部
KOMPEITOさんの社員のみなさんの強い団結力と、オフィスの明るく楽しい雰囲気が伝わりました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社KOMPEITO:https://kompeito.co.jp/
採用ページ:https://kompeito.co.jp/recruit/