魅力的な事業を展開し成長している背景や、活躍するエンジニアの観点から企業の魅力を探るこの企画。今回はスマートホームサービスの開発・販売や、IoTの導入支援を行っている、株式会社アクセルラボを取材しました。
スマートホームサービスのリーディングカンパニー「株式会社アクセルラボ」
株式会社アクセルラボは、「『空間』にテクノロジーを実装することで、『シームレスな世界』をデザインする」ことをミッションに掲げ、スマートホームサービスを開発・販売している企業です。
主力サービス「SpaceCore(スペース・コア)」は、スマートフォンアプリからホームコントロール、セキュリティ、ペット/家族見守り、エネルギーマネジメントなどをワンストップで操作できるのが特徴で、接続可能なIoTデバイス数は業界最大級を誇ります。
会社名 | 株式会社アクセルラボ |
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住所 | 東京都新宿区新宿4丁目1-6 JR新宿ミライナタワー 18階 |
事業内容 | IoTエンジン「alie+」の企画・開発・運営・提供 スマートホームサービス「SpaceCore」の企画・開発・提供 IoTデバイスの導入支援、設置工事及びテクニカルサポート請負 |
設立 | 2017年7月 |
公式ページ | https://accel-lab.com/ |
働き方 | リモートワーク制度あり |
スマートホームのリーディングカンパニーとして、機器の設置やアフターサービスまで幅広く提供し、IoTの普及にも邁進している株式会社アクセルラボ。
今回は同社の成長の要因やエンジニアの活躍について、人事労務ユニットの原田宗和さん、プロダクト開発グループ で活躍する岡本修さん・山内礎さん・岡田敬吾さんにお話を伺いました。
開発から設置まで。IoTサービスの導入ハードルを解消し業界を牽引
編集部
最初に、アクセルラボさんの事業の目的について教えていただけますか?
原田さん
私たちは、人々の暮らしを次のフェーズへ進めることを目標に、スマートホームサービス「SpaceCore(スペース・コア)」の開発・運用・提供に取り組んでいます。
SpaceCoreは、様々なメーカーのIoTデバイスをひとつのソフトウェアで操作することができるプラットフォームです。本来、鍵や宅配ボックス、見守りカメラなどのIoT機器は各メーカーごとのアプリ等をインストールし、それぞれ操作する必要があります。
それが、SpaceCoreを導入すると、ひとつのアプリから連携するIoT機器や設備を操作することができるようになるのです。
編集部
同様のサービスは他にもあると思いますが、御社ならではの強みはあるでしょうか?
原田さん
私たちの強みは、スマートホームのソフトウェア開発から、機器類の設置、アフターサービスまで全てを担っている点にあります。
以前から入居者の「スマートホーム機能を使ってみたい」という声は着実に増えていました。一方で、多種多様なIoTデバイス類をご自身でひとつずつ選び、設定するハードルの高さから断念される方や、設置してもちょっとしたエラーで面倒になり、そのまま放置してしまうパターンもありました。
不動産デベロッパーだった、アクセルラボの前身の企業には、入居者、事業者側に加え、IoT機器の開発事業者や設置業者まで、多くの悩みが集まっていました。さまざまなプレイヤーがチャレンジを繰り返していましたが、規格等が統一されていなかったため導入ハードルが高く、日本のスマートホーム普及も遅れていました。
そこで当社は、部分最適ではなく、業界の全体最適を目的に、ソフトウェア開発から機器類の設置、アフターサービスまで、一気通貫でご提供しています。
編集部
様々な立場を理解しているからこそ、スマートホームサービスの全てを担い、最適化を実現することができるのですね。
不動産の付加価値を上げ、事業者の負担を減らす。三方良しを実現するスマートホーム
編集部
SpaceCoreは、全国350社が導入し、23,000件以上利用されていると伺いました(取材は2024年2月)。どういった点が好評を得ているのでしょうか。
原田さん
不動産管理会社、ハウスメーカーやデベロッパーなどの事業者が感じていた、スマートホームを導入するハードルを解消できる仕組みを築けている点が大きいです。
当社がIoT機器の選定や設置などを一貫して行うことに加え、事業者向けに勉強会を実施して不安を解消したり、物件ごとにカスタマイズのご提案をしたりしています。
特に好評なのが、スマートホーム導入後のハードルを解消している点です。
編集部
事業者にとって、スマートホーム導入後のハードルとは、どういった点にあるのでしょう?
原田さん
主にIoT機器の不明点やトラブルがあった際の対応です。入居者がSpaceCoreアプリ経由で当社に直接問い合わせることができるため、事業者側の負担を軽減することができます。また入居してすぐに使えるようにサポートしているため、安心して導入できるという声をいただいています。
また、入居者と事業者とのやりとりを大幅に削減できている点も好評ですね。SpaceCoreアプリでは入居者と事業者がチャットで連絡することが可能です。
例えば「共用部の電球が切れた」など、設備に不具合があった際もチャットで写真を送ることができるので、円滑にコミュニケーションを取ることができます。事業者側の生産性の向上や、クレームの拡大を防ぐことに貢献していると喜んでいただいています。
編集部
SpaceCoreはIoTデバイスの操作だけでなく、事業者が欲していた機能も満載なのですね。
原田さん
そういった意味では、不動産業界の生産性のネックも解消しています。例えば物件の内見であればスマートロックを導入することで無人での内見が可能になりますし、入居・契約更新・退去等の書類のやりとりや定期点検のお知らせも、SpaceCoreアプリ上で簡単に行えます。
編集部
SpaceCoreで入退去ユーザーの管理や入居者と事業者のコミュニケーションまで支援されているのですね。事業者からも喜びの声が多数寄せられているのではないでしょうか。
原田さん
そうですね。SpaceCoreの導入によって、事業者の生産性の向上はもちろん、住宅価値が向上し、他の物件との差別化や賃貸住宅の家賃向上、空室期間の短縮、につながっていることがメリットだと考えています。
カスタマイズ性も高く、ペットや家族の見守り、エネルギーマネジメント、スマートホームのコーディネートなど、入居者や事業者のニーズに合わせて自由に組むことができる点も後押ししているかもしれません。
編集部
SpaceCoreを導入すると、入居者だけでなく、事業者の悩みも一気に解消されるのですね。
業界の牽引者として、社会問題解決の一助を担うプラットフォームを開発
編集部
これからのアクセルラボさんは、どのような目標を抱いているのでしょうか。
原田さん
ターニングポイントに据えている2028年に向けて、大きな目標がふたつあります。
ひとつは、SpaceCoreを業界No.1サービスにすることです。世界各国でスマートホームの普及率が著しく高まっていますが、日本では知名度も普及率もまだまだ低い状況です。
SpaceCoreでスマートホームの導入ハードルを下げ、新築・中古、賃貸・分譲問わず、若者からご年配の方まで導入を広げていきます。そして業界全体の普及率・成長率を加速させ、ひいては業界No.1サービスとして台頭することを目標に据えています。
ふたつめの目標が、不動産やIoT業界の発展に寄与することです。そのためにIoTエンジン「alie+(アリープラス)」というプラットフォームサービスを開発・リリースしました。
alie+は数多のIoT機器の制御や機器同士の連動をスピーディーかつコストを抑えて実現するサービスです。IoTの導入障壁を下げ、普及を加速していくために開発されました。
2028年までにalie+への100万デバイスの接続を実現することでIoTを「あたりまえ」にし、社会が抱える課題解決の一助を担っていきたいです。
編集部
アクセルラボさんは業界を牽引する立場として、自社の成長だけでなく、スマートホームの普及、さらには不動産業界やIoT業界の発展まで見据えていらっしゃるのですね。
IoTは「技術の総合格闘技」。業界トップクラスのエンジニアが集う
編集部
ここからはアクセルラボのエンジニアの皆さんを中心にお話を伺っていきます。SpaceCoreの技術力の高さは、どういった点にあらわれているのでしょうか?
岡本さん
端的にお伝えすると、扱える機器数の多さですね。連携デバイス数は業界最大級です。
現在、SpaceCoreが連携しているIoT機器は20種類以上になりました。ひとつのスマホアプリでエアコン、給湯器、ドアセンサーなどの住宅設備まで操作することができます。
連携できる機器の多さも圧倒的ですが、それに加えて複数機器をワンアクションで一括操作することを実現した技術力が強みです。例えばスマートスピーカーに「おはよう」と声をかけると、カーテンを開け、寝室の照明やテレビを付けることができます。
山内さん
IoTは「技術の総合格闘技」と称されるほど、多様な技術が用いられています。メーカーや通信規格をまたいだシームレスな操作を実現できたのは、レベルの高いエンジニアが多数在籍しているからと言えます。
ハイレベルなベテランからいつでも学べる環境が若手を育てる
編集部
アクセルラボさんには、なぜハイレベルなエンジニアが集うのでしょうか?
原田さん
プロダクト自体の魅力が大きいですね。オンラインの世界だけで完結するシステムも多い中、現実世界のハードウェアであるIoTデバイスとあわせてサービスを開発するところは、醍醐味の一つではないでしょうか。
山内さん
社内エンジニアのレベルは本当に高く、ハードからソフトまで幅広い分野のプロフェッショナルが揃っています。
多くの企業の場合、エンジニアは特定の分野に深く関わるケースが一般的ですが、当社では様々な領域に関わりながら経験や知識の幅を広げることができると感じています。ベテランから学ぶことが本当に多くて、今までわからなかったことを理解し、実現できることがやりがいに繋がっています。
編集部
エンジニアのみなさんは、入社時からレベルが高いのでしょうか?
原田さん
現在100%中途の経験者を採用しており、ジュニアクラスからミドルクラスまで幅広く採用しています。ジュニアクラスではWEBサービスの開発を2〜3年経験された方で、入社当初の岡田さんが当てはまります。
岡田さん
私は前職でSESの会社に在籍し客先に常駐する形でテストを実施していました。アクセルラボではQAエンジニアとして主にテストの計画・設計・実行を担っています。
入社後しばらくして、品質向上のために様々なテストパターンやシチュエーションを検討する際、影響範囲について網羅的に考えられるようになったので、成長した実感があります。最近ではテスト設計やテストリードを任され、ますますやりがいも感じられるようになりました。
原田さん
会社としては、新しく入社したエンジニアがフルリモート環境でもコミュニケーション不足に陥らないよう、朝に短時間で集まって今日の業務内容を確認する場を設けています。
またOJTや1on1、メンター制度にも力を入れており、業務内容や自身のキャリアを相談できます。相談したいときにはいつでも相談できるし、集中したいときには集中できる環境があります。
山内さん
それに、頑張っていると先輩たちが声をかけ助けてくれる社風がありますね。「仕事に詰まったときに相談できない」ことがない、安心して働ける仕事場だと感じています。疑問点はリアルタイムに解決できるため、勉強会などの機会を設けなくても問題なく成長できています。
岡本さん
裁量を持って働ける環境については、私も同様に感じています。自分から発信し、賛同してくれる方と共に何か一緒に始めることもよくある光景です。
例えばナレッジ集約用の新しいツールの導入は、エンジニアが主体となっている新しい取り組みですね。現場から声が上がり、マネージャークラスを巻き込んで改善されることも多々あり、活発な議論が展開されています。
原田さん
付け加えると、経営陣やマネージャー陣との距離も近いですね。立場に関係なく、相談しやすい雰囲気は間違いなくあります。もちろん馴れ合いではなく、ビジネスを成長させるために何をすべきか、どういうものを作るかなど、健全なディスカッションができる環境があります。
アクセルラボは自走して幅広くスキルアップしたい方を歓迎
編集部
最後に、御社にフィットする人物像についてお聞かせください。
岡本さん
自分で考えて、自分から動ける人が入社すると、すごく楽しいと思います。アクセルラボは、本当に仕事の自由度が高く、チャレンジを歓迎する社風があります。自分から意見を発信していけると、楽しく仕事できるだろうなと思いますね。
原田さん
自分で積極的に吸収し、スキルアップしていきたいタイプが向いていると思います。
今我々が注力しているIoT領域がこれからの数年で格段に広まることで、活躍のフィールドもどんどん広がっていきます。これから市場や当社が拡大するフェーズですので、ジョインしていただけると本当に刺激的で、スキルアップという意味でも魅力があると思います。
岡本さん
海外、特にアメリカや中国ではスマートホームの普及率は80%を超え、当たり前の社会になっています。日本のスマートホーム市場が更に大きくなるのは確実だと言えるでしょう。そんな中で、IoTをもっと身近にし、日本の社会に貢献することを、ぜひアクセルラボで一緒に実現していければと思います。
編集部
アクセルラボさんは、これから更に拡大していく市場を牽引しているからこそ、チャレンジする機会が溢れているのだと感じました。本日はありがとうございました。
■取材協力
株式会社アクセルラボ:https://accel-lab.com/
採用ページ:https://recruit.accel-lab.com/